2025年1月4日土曜日

花だより これからの日本の教師の役割「伴走者」  スノードロップ みかん

 

 
 日本の先生は本当によくやっていると思います。
 学校のことだけではなく、家庭や社会の分までやっています。子どもたちとじっくり接したいと思っているのです。しかし、残念ながら、そのような環境や余裕はありません。それでも先生が努力しているのは、子どもが大好きだからです。学校の未来だけでなく、日本の未来を期待しているからです。今の教育は、そうした献身的な先生ありきで成り立っています。しかし、これが持続可能かは厳しい状況にあります。働く環境を改善していかないと先生になりたいと思う人がいなくなる可能性があります。
 今の日本社会は、外国の人がさまざまな職種で働いています。教育の分野も例外ではなくなるかもしれません。さまざまな国の人が日本で先生になる可能性があります。そうなったとき、子どもたちとのコミュニケーションの時間をもっと増やす必要があります。子どもたちもまたグローバルな社会で生きていかなければなりません。
 これからの先生の役割は、方向性を指し示すのではなく、子どもと向き合い、ヒントを指し示しつつ、自由な発言を引き出すことです。そうしないと先生がいないと何もできなくなってしまいます。「教師は伴走者」だといいます。今の教育改革は、このような方向で進められています。
 日本の先生は、業務多忙で大変な思いをしています。働き改革が進められていますが、残念ながら簡単に解決することはできません。問題を一人で抱え込まず、悩みを他の人とも共有して助け合いながら克服していくことが大事です。ところが、これが先生方は苦手なのです。先生が孤独感を持たないように学校や社会全体で支えていくことが大切になってきます。そうしないとこれからのグローバルな社会を生き抜いていくことはできないでしょう。

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