2026年3月9日月曜日

花だより 裁量的な時間、使途を整理 「学習枠」「研修枠」を設ける

 


 教育をめぐる動き 文科省・中教審教育課程部会
  裁量的な時間、使途を整理 「学習枠」「研修枠」を設ける
 文科省は1月、中教審教育課程部会の総則・評価特別部会を開き、次期学習指導要領で導入する小・中学校の教育課程を柔軟に編成できる「調整授業時数制度」の具体案を示した。
 各教科の標準授業時数については、学校全体で調整できる上限幅や対象範囲を明示し、削減した時数を「裁量的な時間」として再配分する制度設計を打ち出した。
 内訳は「学習枠」と「研究・研修等枠」に整理した。学校ごとの判断で学習内容や指導体制を組み立てやすくすることで、児童・生徒の実態に応じた教育課程の実現を制度的に後押した。教科ごとに定められた標準授業時数を一定の範囲で下回ることを認め、その分の時数を別の教科への上乗せや、学校独自の教育活動に充てることができるようにする。
 現行制度では小6で最大85コマ、中3で76コマが上限だったが、これらを上回る調整幅を検討する。(月刊「日本教育」 2・3月号より)
 これを学校現場をどう受け止めるか?学校裁量と言いながら、これまで様々な制約を受けてきた。

2026年3月8日日曜日

花だより 「手書き離れ」に危機感 ねこやなぎ 紅梅

 

 AI(人工知能)を始めようとする教育現場でのさらなる活用は、2030年度以降の学習指導要領を検討する中教審でも議論が進んでいる。
 2月に開かれた英語分野の部会ではAIが英会話の練習や英作文の添削などに利用できるとして、指導要領にデジタル活用を明記する際に「AI活用は有効」と示す方針を確認した。
 他の教科でもデジタル活用が検討されている。別の部会では、小学2年の国語でローマ字入力の「タイピング」を体験する学習を導入する案が示された。「文字を書くこと」の学種の一環という位置づけだという。
 しかし、現場には「手書き離れ」への危機感がある。端末導入前と比べて漢字の書けない子どもが増えたので、国語で意識的に手書きを増やしている。なぜなら、手書きには、脳全体特に記憶や思考に関わる部分を活性化させ、記憶の定着率や集中力やを高める科学的な効果があり、手と指の複雑な動きと紙との触感が脳に強い刺激を与え、ストレスの軽減や思考の客観視や目標の向上にもつながる。手書きは学習の基本だからだ。 
 中教審は夏ごろに審議の方向性を示す予定だという。(読売新聞3月5日)

2026年3月7日土曜日

花だより 手をつなぐことの意味 辛夷(こぶし)

  


 2月の園内研修は、1年間の保育の成果について交流しました。
 0歳ひよこ組の担任から「お友だちと手をつなぐことができるようになりました。」と報告がありました。手をつなぐのは、園では当たり前のことだと思うでしょうが、1歳児にはとてもハードルが高いのです。集団生活の中で、毎日毎日の繰り返しの中でできるようになるのです。家庭ではできないことです。
 ひよこ組の保育室からゆうぎ室まで数メートルしかありません。入園当時は、先生が抱っこしていました。それが段ボールのマイカーに乗って引っ張られてゆうぎ室まで来ていました。それが今では、お友だちと手をつないで歩いて行けるまでに成長しました。特に乳幼児は、大人と手をつなぐことはできても、お友だちと手をつなぐことには抵抗感があります。手をつないで歩けないと散歩に行けません。避難訓練などの集団行動ができません。手をつなぐとは自分の安全を守るために必要なことなのです。これは、こども園の集団生活の中で身につくことです。しかし、その指導は簡単ではありません。
 手をつなぐと、◎相手との一体感や愛情を感じられる ◎ストレスが軽減される ◎安心感を獲得する ◎信頼関係が向上する ◎痛みが緩和される ◎脳波の同調といった様々な効果があります。これらの効果は、「幸せホルモン」の分泌が促進されると科学的に示されています。
 最近、妻と手をつなぐことが多くなりました。その理由は、冬道は滑りやすく転ばないようにするためです。

 

2026年3月6日金曜日

花だより 卒業式再考 クロッカス 網走湖のワカサギ釣り

 


 北海道の多くの小学校の卒業式では、卒業生は中学校の制服を着ます。ところが最近は、派手な衣装に変わってきています。学生の制服はフォーマルウェアです。冠婚葬祭これ1着で間に合います。経済的にも家計の負担軽減になります。先人たちの知恵だったかもしれません。また最近の式自体がセレモニーではなくイベント化しています。成人式(成人の集い)がそうだからでしょうか?
 改めて卒業式を考える
 卒業式は、教育課程の修了を認定し、卒業証書を授与することで、子どもたちの成長を祝い、新しい生活への門出を励ます重要な節目です。これまでの生活を振り返り、感謝の気持ちを育むとともに、義務教育や園生活の締めくくりとして、自立と自信を育む「儀式的行事」のねらいがあります。ですから、何日も前から卒業式の練習をします。
 ~具体的な意味とねらい~
1. 学業の修了と成長の認定「卒業」の節目: 義務教育や園生活の課程をすべて終了したことを認め、学校長から卒業証書を授与される。「卒業証書授与式」と呼ばれています。
成長の実感: これまでの学校生活を振り返り、自身の成長や達成感を実感する。
2. 新しいステージへの準備と旅立ち中学校への覚悟: 次のステージに向けて、身も心も引き締め、自立心や準備の姿勢を促す。
未来への期待: 寂しさを抱えつつも、新しい環境や生活への希望を持たせる。
3. 感謝と絆の再確認し、支えてくれた人への感謝: 教職員、保護者、地域社会へ「ありがとう」を伝え、周りの存在の大きさに気づく。
友情と団結力: 在校生や友人との思い出を振り返り、絆を深める。
4. 厳粛な雰囲気による情緒教育礼儀とマナーの経験: 非日常的な「厳粛」な雰囲気を体験し、礼儀や集団行動の規律を学ぶ。
 来賓として他校の卒業式に参列することがあります。「卒業式を見れば、その学校の教育力が分かる」と先輩校長から言われてことがあります。
 卒業式は当日だけの儀式ではなく、その取り組みが大事だということです。決して「ばえる写真」を撮るためのものではありません。

2026年3月5日木曜日

花だより 他校の卒業式ではじめて泣いた タチツボスミレ ムラサキケマン

 

  他校の卒業式ではじめて泣いた
3月1日 訓子府高校の卒業証書授与式に参列しました。
 ~答 辞~
「私は、高校生活は楽しいものだと思って入学しませんでした。」
 それを裏付けるように校長先生の式辞では「皆さんは、順風満帆な高校生活を送ったわけではないでしょう…」と語りかけました。
 答辞を読んだ生徒は、訓高のオープンスクールの時、「校長先生(北見北小)ですよね。」と声をかけてくれた子でした。小学校3年生の時の校長を覚えてくれていたのです。
「どう、訓高は?」と聞くと「めっちゃ!楽しいよ。」と明るく答えました。それから、こども園との交流やインターンシップにも来ていました。高校進学に当たり相当悩んだそうですが、生徒会長になり、卒業生を代表して答辞を務めるまでになりました。
 毅然とした態度で答辞を読み始めましたが、途中から言葉が詰まり、涙声になりながらも最後まで読み切りました。AIで文章を作成したわけではないでしょう。アナウンサーのような流暢な語りではなかったけれども、高校生活を振り返り、周囲の人たちへの感謝を自分の言葉で綴られていました。すると校長先生一人が大きく拍手し始め、それが会場全体に広がりました。
 帰り「立派な答辞で感動したよ。」と声をかけ、進路を訪ねると「保育士になる専門学校に進みます。」と答えました。

2026年3月4日水曜日

花だより 節目を大切にする日本人の心 桃の花 キブシ

 

 
  □節目を大切にする日本人の心□日本の五節句□
◎人日(じんじつ)/陰暦正月7日「七草がゆ」
◎上巳(じょうし)/陰暦3月3日「桃の節句」
◎端午(たんご)/陰暦5月5日「端午の節句」
◎七夕(たなばた)/陰暦7月7日「七夕祭り」
◎重陽(ちょうよう) /陰暦9月9日「菊の節句」
 9月9日の重陽の節句はなくなりましたが、他の節句は現代まで伝わる行事です。
 初節句のひな祭りは、身のけがれを祓う災厄除けの行事です。
 ひな祭りは、平安時代に高貴な生まれの女の子の厄除けと健康祈願のお祝いとしての「桃の節句」が、江戸時代になって庶民の間にも定着して行われるようになったお祝いです。
 ですから単なるお祭りではなく、お七夜やお宮参りと同じく女の赤ちゃんのすこやかな成長を願う行事、いうなればお雛さまは、赤ちゃんに降りかかろうとする災厄を、代わりに引き受けてくれる災厄除けの守り神のようなものです。気持ちの問題ですが、省略せずにきちんとお祝いしてあげたいものです。
 最近のひな人形は、5段、7段飾りは姿を消して、コンパクトになりましたが、スポンサーの祖父母は変わりません。バレンタインやハロウィーンより、日本伝統の節句を大切にしてほしいものです。
 ~3月3日~
 「お雛様だから、今日はごちそうだよね」とお姉ちゃんに言ったら、「男は関係ないの!」と言われた。「そしたら、5月5日は、女は関係ないんだよね。」と言ったら「バカだね。子供の日だもの、男も女も一緒でしょ」と勝手なことを言っていた。 
『桃の花』言葉は、「気立てがよい」です

2026年3月2日月曜日

花だより 端切れのひな人形 桃の花 タチツボスミレ

 

   ひな人形  
 「3月4日にね、お雛様の片付けしたよ。早くしないとお嫁に行けないんだって?」
「ひな祭り」、「桃の節句」、「弥生の節句」などとも呼ばれています。これは千年も前の昔、中国から伝わってきたものです。昔は、今のような「おひなまつり」と違って、悪い病気にかからないための行事でした。粗末な紙人形を作り、その人形で体をなでてお祓いをしてから、川へ流してしまうと病気にかからないと考えられていました。これを「ひな流し」といいますが、後に流される「おひなさま」のほかに、飾る「おひなさま」を作りお祭りするようになりました。これがひな祭りの始まりです。
 今では立派で豪華な雛人形がデパートに並べられています。それをおじいちゃん、おばあちゃんが孫のために買うようになりました。
 雛人形を買う余裕のない我が家では、3月3日が近づくと妹は母と一緒にハギレを使って雛人形を作りテレビの上に飾っていました。母は娘に買ってやれなかったので、孫のためにと年金を貯めて狭い家には不釣り合いの雛人形をそろえてくれました。
 節分、桃の節句、端午の節句は、それぞれに自然をたたえ、生物をいつくしみ、子どもの健やかな成長を願う意味が込められています。高価なものをそろえるというだけでなく、こうした日本人の節目を大切にする風習は、各家庭で大事にして、次の時代を担う子どもたちに受け継ぎたいものです。