2026年4月12日日曜日

花だより  「デジタル教科書」正式教科書化へ関連法案閣議決定 オキナグサ ハルジオン


 「デジタル教科書」集中力・思考力の低下や「浅い読み」への対応進まないまま、正式教科書化へ関連法案閣議決定
 政府は7日、デジタル教科書を正式な教科書とする学校教育法改正案などの関連法案を閣議決定し、国会に提出した。文部科学省は今後、教科書編集や採択の指針を策定し、デジタルを導入する学年・教科などを示す。法案が成立すれば、次の学習指導要領が実施される2030年度の小学校教科書から順次、導入されることになる。
 これまで読売新聞は、デジタル教科書導入に反対する論調を展開してきた。現行制度では正式な教科書は紙媒体のみであるが、今回の法改正では、紙と同様にデジタル教科書を検定や無償配布、使用義務の対象とするもので、新たな教科書は◎紙のみ ◎紙とデジタルを組み合わせた「ハイブリッド」 ◎完全デジタル教科書の3形態となる。教育委員会や国私立学校がいずれかを選ぶことになる。
 文科省は、デジタルの正式教科書化にあたり、教科書作りや教委などが教科書を選ぶ際の指針を策定する。今秋をめどに、子どもの発達段階や教科の特性を検証し、デジタル導入に適した学年や教科などを定めるとしている。ただ、過度なデジタル化に伴うとされる課題は残り、集中力、思考力の低下や、デジタル画面が「浅い読み」につながるとの指摘への対応は進んでいない。4月10日に有識者による検討会議の初会合を開くとしている。導入への疑念点について議論してほしい。本当に子どもたちの学力向上につながるのか、混乱するのは現場である。慎重な議論を期待したい。

 ~検討会議で示された主な論点
1 学校種や学年、教科の特性などを考慮した教科書の形態の在あり方
2 認知科学や発達心理学の知見を踏まえた児童生徒の発達段階と教科書との関係
3 視力低下など健康への影響
4 教科書会社や教育委員会などに過度な負担が生じないようにする留意点
 *現場の生の声を上げることが大事だ。
 

2026年4月11日土曜日

花だより 教育の心魂『明日をひらくひと』(木目澤一三教育長) フキノトウ 雪解けの森

 


 退職して暇になり、本棚の整理をしていると木目澤一三先生(網走市教育委員会教育長)の資料(定例校長会議のレジメ)が出てきました。
 教育の心魂『明日をひらくひと』(平成22年4月2日)
 「初心忘るべからず」は能の世阿弥の言葉で「学業や仕事を始める時に立てた目標やその時の意気込みを忘れてはいけない」といわれていますが、本来の意味は、「物事を始めたころは、まさに初心者である。その頃に味わった苦しみ、悩み、さらには悔しさや、それらを切り抜けるために努力したことを忘れてはならない。今持っている技量は、元々からの才能であると思うような慢心を持つと、これからの努力を怠ることになる。」という戒めです。
 改めて、異動した先生、新採用の先生に、あえて「初心忘るべからず」と申し上げます。
 1 「学校は、子どもたちの教育のためにある」ということ
 2 「給料は、子どもたちからいただいている」ということ
 3 「学校を担うのは、その学校に勤める先生方一人一人である」ということ
 教員の道を無理やりやらされたのではないと思います。教師としての自覚と誇り、さらには喜びをもって仕事をすることが重要です。
 新しいスタートを切りました。本来の意味をしっかり受け止めましょう。

2026年4月10日金曜日

花だより 4月新学期スタート 不満を正当化するなかれ ねこやなぎ カタクリ

《不満を正当化するなかれ》
 3月は不満、愚痴をこぼす毎日だったかもしれません。
 4月の校長会議で、木目澤教育長がこんな話をしました。
「満足は成長を留め、不満は成長の糧となる。」とあります、いたずらに不満を否定するつもりはありませんが、問題は不満を正当化し物事を諦めてしまうことです。
 例えば、勉強できないことを棚に上げ親のせいと正当化し努力を怠ることです。これでは全く成長の糧とはなりません。
 今は、政治とりわけ教育など朝令暮改の様相で不満も多いことでしょう。学校にあっても「学校経営がうまくいかないのは、良い教員がいないからだ。」と正当化して逃げるわけにはいかないのです。要は、現実をいかに受け入れ不満を止揚して成長への糧にできるかです。~
 4月新しい年度が始まりました。不満、愚痴は封印して気分一新、頑張りましょう。

2026年4月9日木曜日

花だより 新学期スタート 地域で子どもを守る フキノトウ フクジュソウ




   旅から帰ってきました。またブログを再開します。
 蕗の薹や福寿草 春が誕生する光景、生命の息吹が感じる季節を迎えましたが、校庭には、まだ少し雪が残っています。学校には、新入生と新しく異動してきた職員が加わり、令和8年度がスタートしました。
《入学準備 徒歩通学》
 旅の最中、前をゆっくり走る車に出合いました。歩道を見るとピカピカのランドセルを背負い、一人で歩いている子がいました。一人で学校に行けるように、練習しているようです。   
 ゆっくり走る車には、心配そうに見つめるおじいちゃんとおばあちゃんが乗っていました。どの学校でもたぶん同じように登下校の練習をする1年生と心配で寄り添う家族の姿があったことでしょう。
 1年生の保護者は、入学を迎えるに当たり、友だちとうまくやっていけるだろうか?交通事故にあわないだろうか?と喜びと同時に不安もあったかと思います。これから大切なお子様をお預かりする。お子様の教育のために教職員は一丸となって全力を尽くす覚悟が必要です。しかし、教育の第一の責任者は親です。次に教師です。子どもの健やかな成長のためには、共に手を携え、連携を密にして進めていくことが大切です。入学式は、学校に対する理解と協力をお願いする。保護者はその覚悟を持つことです。保護者は、わが子の映える写真を撮ることではありません。
 入学して1週間は、校外交通安全指導を行います。職員も交差点や要所に立っていますが、他に交通指導員の方や各町内会の皆さんが子どもたちを見守ってくれます。
 「小鳥遊」と書いて「鷹無し(タカナシ)」と読むそうです。ご近所の庭にバードテーブルがあって、小鳥が餌をついばんています。子どもたちが交通事故や不審者等に合わないように地域の皆さんのたくさんの目で子どもたちを見守ってくれます。
 4月は学校だけでなく、地域のとってもとても重要な月です。

2026年4月3日金曜日

花だより こども園長退任 書画展の作品

 

認定こども園「わくわく園」桜の園庭 5月
玉ねぎ、ジャガイモ、小麦の産地 「訓子府の丘~夏~」
 イオンの店内で、遠くから「えんちょうせんせ~!」と大声で呼び、走って来て抱きついた子がいました。そんなかわいい子どもたちとの思い出のあるこども園「わくわく園」の園長を3月31日で退任しました。4月1日からは、ただのじいさんになりました。園の離任式では、「もう、イオンで見かけても『えんちょうせんせ~!』と呼ばないでね。」とお願いしました。
 退職と古希の記念に、これまで書き(描き)ためていた約100点ほどの書と絵の書画展を町の公民館で3月に開催しました。町の離任式(こども園は町立)で副町長さんが「牧野園長の書画展の作品の中に『一人の子どもを粗末にしたとき 教育はその光を失う』がありました。これは職場にも当てはまる『一人を粗末にしたとき その職場は光を失う』大事にしたいと思いました。」とてもありがたい送別の言葉をいただきました。
 見た人たちは、「私は○○の絵がよかった。」「私は〇〇の言葉の書がよかった。」それぞれでした。その人の経験値や置かれている立場で、感じ方や見方が違うようです。
 最後の挨拶は、「生まれたところ 必ずしも故郷にあらず 心交わしたところこそ 本当の故郷である」 校長は3~4年で異動しますが、園長を5年務めました。皆さんにとてもよくしていただき、訓子府が心交わした本当の故郷になりました。
 これからそどうしたらよいか?妻は「一日中、家にいるの?」と言います。





2026年4月2日木曜日

花だより 押印書類9割、ファックス7割残る 文科省調査 ソメイヨシノ

 



 押印書類9割、ファックス7割残る 文科省調査
 約9割の学校で押印の必要な書類が使われていることが明らかになった。学校の働き方改革は急務で、文科省はデジタル化による校務効率を促す。
 政府は教育現場での押印やファックス使用を25年度末までに原則廃止する目標を掲げている。しかし、調査では91%の学校が「押印が必要な書類がある」と回答。日常業務にファックスでやり取りする学校も71.1%もある。
 教材費などの徴収金を口座振替やインターネットバイキングなど「完全デジタル化している」学校は45%ある一方、「全くしていない」学校は12.2%もある。
 「欠席・遅刻などの連絡受付」について、完全デジタル化している学校は55.5%、一部実施は32.4%だった。「保護者への調査・アンケートなどのクラウドサービスを用いた実施・集計」は、完全実施が29.4%となっていた。
 校務のデジタル化が進まない要因についても複数回答で学校に尋ねている。
 最も多かったのは「取り組みの実施について学校内で検討する時間がない」39.9%、次いで「ICT活用に対して不安」が33%だった。(4月1日 読売新聞)
 これが学校のおかしいところ、学校内で検討して導入しないとなるのだろうか?これこそトップダウンでやらないと学校のデジタル化は進まない。学校の働き方改革が進まないのもここに原因がある。
 

2026年4月1日水曜日

花だより 特選実話から(4) 「校長室に来る子」  ソメイヨシノ

 

 特選実話10選から 「校長室に来る子」 
「先生、先生…」と寄ってくる子は、担任がかわるとすぐに新しい先生に懐きます。
 校長室にゲームやおもちゃを用意して、休み時間に子どもたちを迎える校長先生がいます。それが「いい校長先生だ。」と評価する人もいますが、私はそうは思いません。
「校長室は何のためにあるのか?」ということです。校長室のつくりは、他と違って少し豪華になっています。応接セットがあります。立派な調度品が置かれ、歴代の校長の肖像が睨みを利かせているのが校長室です。
 休み時間は、友だちとグラウンドや体育館で遊ぶものです。それが校長室に来る子は学級になじめない子です。何か満たされないと他の子と違う行動を取るからです。
 担任が手に負えない悪ガキAが校長室にやって来て、ソファに寝転がるようになりました。校長室の居心地を悪くするために「論語」を読ませることにしました。すると児童館の先生から「校長先生、Aくんに論語を教えているんですか?『人を外見で判断してはいけない』と論語に書いてあるの知ってる?」と言われたというのです。
 Aは母親が再婚して転校していきました。Aから手紙が来て「今度の学校の校長先生は、校長室に行っても論語を読めとは言わない。」とありました。
 手紙と言えば、網走市潮見小学校に赴任した時の3月、斜里中学校から親展の手紙を届きました。中にもう一通、かわいい絵柄の封筒が入っていました。
~牧野校長先生、お久しぶりです。小学校でお世話になった○○です。中学校を卒業するにあたり、お世話になった先生や思い出にある先生に手紙を書くことになり、私は牧野校長先生に手紙を書くことにしました。小学生のとき、校長先生は、いつもおもしろい話をしてくれるので、休み時間になるとよく校長室に行っていました。そのことを思い出したからです。斜里中に来てからは、校長室に行くことはありません。それは中学生なので仕方ないことです。3月14日が卒業式です。そして、4月からはたぶん高校生です。いろいろなことにチャレンジしていきます。校長先生もがんばってください。~
 思いがけない手紙でした。斜里朝日小学校には2年間だけの在職でした。○○さんは、当時小学5年生で口数の少ない大人しい子という印象でした。その子から4年経って手紙が来るとは思ってもいませんでした。どんなおもしろい話をしたか覚えていませんが、休み時間に校長室に来るのは何かあったのだと思います。“中学校では校長室に行くことはなかった”と書いてあったので安心するのと立派に成長したことにうれしく思いました。 もう素敵なお嬢さんになっていることでしょう。