2026年10月14日水曜日

花だより 「国や社会に役立つことをしたい?」日本の若者 マツムシソウ キンモクセイ


  日本財団が6か国の17~19歳を対象に行った意識調査では、「国や社会に役立つことをしたい」と答えた割合が日本の若者はもっとも低かった。2023年の調査でも「社会をよりよくするため社会の問題解決に関わりたい」という日本の若者は際立って少なかった。
 教育評論家の尾木直樹さんは、タイやインドネシアなどの学校を視察すると、「将来は国の発展に尽くす仕事をしたい」と「大志」を語る子どもによく出会うという。「日本では、そうした言葉を聞かないのは、社会の中でどんな役割を果たしたいか」という視点で考える経験が少ないからでしょう。国情の違いもあり、希望の進路を自由に選べる環境は望ましいことではありますが…。」とコメントした。
 政府は先進国に比べて理工系学部を選ぶ学生が少ないことから、理系拡充に舵を切った。先行き不透明な時代になり、進路に迷う若者は少なくない。「超多忙」なイメージが定着した教職を避ける傾向は止まらない。医師の人気は高いが、地域や診療科に偏りが見られ産婦人科や小児科は敬遠され医師不足が深刻化している。
 夏目漱石は、「教育は本人のためにある」と主張した。その通りだが、日本は科学立国として発展してきた、理系分野の衰退は日本の衰退につながる。美容整形医ばかり増えて、儲けばかり追求するようになれば、日本の医療はどうなるのか? いくら時代の変化に対応して学習指導要領を改訂しても、そもそも教員がいなければ「絵に描いた餅」に成りかねない。
 北大創基150年、クラーク博士の新しい像ができた。「青年を大志を抱け!」が今必要である。
          秋の花と一緒に、あさがお、たんぽぽがまだ頑張っている。
                 ヤナギハナガサ・セッコウボク
*ウェブバージョンでご覧ください。

2026年10月13日火曜日

花だより 「ムカつく!」「イラつく!」と道徳教育 落ち葉 ハツユキソウ 

 

 「ムカつく!」と「イラつく!」 
 若者はすぐ「ムカつく」と言いますが、同じような言葉に「イラつく」があります。調べてみると「ムカつく」は、生理的な嫌悪感や相手に対する強い怒り、許せない気持ちを含む表現、体の内側からこみ上げてくるもの。「イラつく」は、物事が思い通りにいかず、神経がとがって焦りや苛立ちが続く状態、継続的・慢性的な不快感や焦燥感を表す。
 「ムカつく」、「イラつく」ことが多くなると、人間関係のトラブル、ネット上の誹謗中傷や犯罪につながるようです。
 「ムカつく」「イラつく」理由の一つが、マナーの悪さ、モラルの低さ、規範意識の低下ということがよく言われています。
 「学校で何を学びたいか」と、子どもたちに聞いたアンケートで、第1位が「善いことと悪いことの区別を教えてほしい」です。2番目が「人間関係の作り方を教えてほしい」で「勉強を教えてほしい。」は3番目です。なぜこうした結果になるか。今は、善悪の判断を自分の好みでやっているからです。自分が「善い」であって、他人は関係ない。私はこう思うのだ、それが善であると思い込んでいます。これは自分自身で主体的に判断するという意味では大事な部分ですが、同時に「あなたにとってはどうですか」ということから対話が始まらなければならないのですが、対話がないまま決めてしまっているから、何が善で何が悪なのか分からないという状態にあるのです。
 そんな社会情勢から道徳が教科になりました。子どもたちの様子を見たり、保護者の様子を見ていて、共通の当たり前のルールやマナーさえ無視することが起こってきています。だから学校でやらなければいけないとみんなが思っているのです。
 中教審答申の中に「知識基盤社会」という言葉が出てきました。しかし、知識などとっくの昔から基盤です。知識の獲得は、一人一人個々にやるものです。一緒に学習はしても知識の獲得自体は個人的作業です。本当に共通の安心できる社会を求めるならば知識より、本当の意味での道徳教育です。
 学力向上の基盤となるのが学級経営・学級づくりです。子どもと教師、教師と保護者の信頼関係づくりです。日課に生徒指導の時間はありません。生徒指導は、毎日の授業の中(全教育活動)で行うものです。道徳教育は全ての教育活動の核なのです。

2026年10月12日月曜日

花だより アスリートは本当にすごい! 月下美人 落ち葉 ナナカマド 北見神社

 

 
 愛知県で開催されたアジア大会は、いろいろ運営に関して問題があったようですが、スポーツの祭典は、見ている側にいつも感動を与えてくれます。
 敗者とは、最後にゴールするランナーではない。最初から、出場を諦める人だ!
 南アフリカの義足ランナー、オスカー・ピストリウス選手の母親の言葉です。“スポーツに限らず、何事にも精いっぱい努力する人であって欲しい!” 
 惜しくも敗者となった選手からも、「これまで支えてくれた多くの人に感謝します。」というコメントが多かったように思います。家族はもちろんのこと、個人競技の選手もチームメイトやスタッフに対する感謝の言葉がありました。
   ~霊長類最強と言わた超人でも~ アスリートて本当にすごい!
 女子レスリング界最強と言われた吉田沙保里選手は3大会連続圧倒的な強さで金メダルを獲得しました。引退後は、テレビのバラエティ番組によく出演して天真爛漫のように見えますが、しかし、実際はそうではなかったのです。女王はかつてないほどに追いつめられていて、試合後は感極まり人目をはばからず号泣しました。
 「プレッシャーは今までで一番きつかった。試合前に眠れなくなることなんて初めてだった。正直、このオリンピックは厳しい。自分の進退問題も考えないといけないと思っていた。」というのです。それほど吉田選手は4年ぶりに喫したワールドカップでの敗北が尾を引き、「トンネルを抜け切らない状態」だったといいます。
 負けを知ることで、いろんなことを勉強させてもらった
 敗戦は、吉田選手のレスリングを狂わせていた。しかし、一方では「今まで研究をするということが少なかった。」という吉田選手は、頭で考えるレスリングを学んだのです。
「負けを知って、いろんなことを勉強させてもらって気付かされました。勉強したことや良いことはどんどん自分に取り入れていって、負けることがあったら勉強して、それを繰り返して人は賢くなっていくと思う。」
 吉田選手に限らず、オリンピック選手は、人並み外れた才能の持ち主ばかりです。しかし、才能だけでは、メダルを取ることはできないのです。血のにじむ努力の積み重ねと多くの挫折を乗り越えてきたことを子どもたちには知ってほしいものです。

            ≪北見神社≫ *ウェブバージョンでご覧ください。

2026年10月11日日曜日

花だより 所得格差は学力格差 サワキキョウ 萩 ホウノキ ブドウ コルチカム

 


 ≪塾など学習活動 所得で格差≫
 世帯年収600万円以上では、学校外の学習活動(学習塾、家庭教師、英会話など)に、中3は70.8%、高3は40.7%が参加しており、300万円未満の世帯よりも34.1ポイント、24.0ポイント多かった。また、学習活動の年間支出額は、世帯年収300万円未満で中3は平均約27万円、高3は同26万円だったのに対して、600万円以上では、中3で同40万円、高3で同44万円と約1.5倍の差だった。
 子どもが希望する活動が実現できない理由(複数回答)として一番多かったのは、300万円未満の世帯は「経済的な余裕がないから」(75.4%)だった。600万円以上では「保護者に時間的な余裕がないから」(51.8%)だった。
 子どもの教育機関に大きな格差があり、今後さらに広がる心配がある。
 公益社団法人「チャンス・フォー・チルドレン」調査 (10月7日 読売新聞)
 義務教育は、教育の機会均等が原則であり、学校では、金持ちも貧乏人も関係なく学ぶことができるだが、学校だけで学力は身につかないということらしい。
 小説家小檜山 博氏の講演で「開拓農民の貧しい家に生まれ、貧困から脱却するために一生懸命勉強した。」という話を思い出した。昔はそんな人が多かった。
 学校は何をやっているのか?
 現職校長の話 “不登校生だけでなく、欠席、遅刻者が多くなっている。その原因は家庭環境に問題があることが多い。午前中は、その対応に追われている。そういう子は学力も低い。上からは、学力向上策を問われ、授業改善など研修に取り組んでいるが、それ以前の問題への対応で先生方は疲弊している。”
 300万円未満の世帯でも塾などに通っている子はまだいる。いけない子の学力はどうなるのか?
         
           境内の掃除 コルチカム ホオノキの葉 ブドウ



2026年10月10日土曜日

花だより 縦書きor横書き(国語世論調査②) カトレア コスモス ハギ

 

 
 今回の国語世論調査では、縦書きを読んだり書いたりする機会についても調べている。
「ある」と答えたのは全体の67.3%だったが、10代では54.8%に止まった。
 スマホで読む文章は、基本的には横書きだ。紙の本や新聞を読んでいないと縦書きの機会はさらに少ない。日本語のように縦書きも横書きもできる言葉は、世界でも少ない。目的や場面によって使い分けるせっかくの利点を大切にしたい。
 俳句や短歌、小説などの文芸では縦書きで字面の美しさを追求した作品も多い。「書道」が無形文化遺産に登録されるかどうか年内の決まる。冠婚葬祭での署名や書初めなど日本人の生活に根付いている文字を書く文化を大切さを再認識してほしい。(10月6日 読売社説より)
 
 字の下手は、横書きのせい?
 万年筆でブログの下書きをしている。もちろん縦書きで、つづけ字やくずし字を使うことが多い。若い人に手紙を書いたら「何て書いてあるか分かりません。ちゃんと書いてください」と言われた。くずし字やつづけ字が使えるようになったら、大人になった証だと思っていたが、スマホやPCでは、変換キーを打っても出てこないので見たことがないのだ。
 確かに正方形の中に納まっている活字は、いろいろなフォントはあって選ぶのが楽しい。見やすい、読みやすい。しかし、横書きと活字のせいで、日本人の字は下手になったように感じる。特に「はらい」はすべて「とめ」になった。字は読めればいいと思っている人が多い。書道が無形文化遺産に登録されても、読めない日本人ばかりだと意味がない。

 北見駅周辺(2)

2026年10月9日金曜日

花だより 手書き習慣「ない」3割(国語に関する世論調査) 玉ねぎ貨物列車(JR北見駅) 紅葉始まる 菊まつり

 

 
 ~国語に関する世論調査~(文化庁調査)
  「手書き習慣がない3割 デジタル社会影響」
 調査の結果「文字を手書きする習慣を大切にすべき」と考える人は8割を占めたが、一方で日常生活で手書きする機会が「ない」と答えた人は3割に上がった。専門家は社会のデジタル化による影響を指摘している。
 ・日常的に手書きする機会がない(2.7%)
 ・あまりない(26.7%)を合わせると(29.4%)
 ・世代別にみると、16~19歳は「ない」(11.6%)
          20歳~70代の「ない」は(26~33%)
               「よくある」は(5.4%)しかない。
 ところが、「手書きする習慣を大切にすべき」は(80.4%)
 手書きを大切にする理由は、「漢字など正確に身に付けることにつながる」(70.7%)
 「印刷文字にはない情感などを込められる」(68.2%) 
 *デジタル機器の情報のやり取りに慣れた社会の実態を反映していて、手書きや縦書きといった日本の文化が失われていく。(10月4日 読売新聞から)
 このブログの下書きは万年筆で書いています。手書き習慣がなくなると、どんどん漢字や言葉を忘れていきボケにつながるという危機感からです。子どものころから、書いて覚えることを習慣に学習してきました。しかし、これから手書きを復活しようとしても、今の時代の流れでは無理があるように思います。手書きに変わる効率的な新たな学習方法を見つけなければならないと思うのですが…。
          *ウェブバージョンでご覧ください。

2026年10月8日木曜日

花だより 「見守る」だけでは状況が変わらない。不登校の9割は親が解決できる エゾギク チェリーセージ アサガオ

 

 学校が不登校生徒について把握した状況
  (公立中学校) 文科省
1 24.4% 不安・抑うつの相談
2 24.1% 生活リズムの不調に関する相談
3 15.6% 学業の不振、頻繁な宿題の未提出
4 14.1% いじめを除く友人関係の問題の情報・相談
5  9.8% 親子の関わり方の問題の情報・相談
6  5.2% 入学・転入・進級時の不適応の相談
7  1.1% いじめ被害の情報・相談
                 (10月1日の読売新聞から)
 「不登校」でネット検索をすると“今すぐ無料相談”~不登校解決のプロが全力サポート3週間で自ら学校へ 累計1,000名以上の再登校の実績~と出てきました。今や「不登校」もビジネスになったようです。
 それでも不登校の児童生徒数は年々増加しています。「学生時代不登校だった」と告白する芸能人、有名人が多くいます。能力や考え方が他の人と違っていて集団生活には馴染めない人もいます。不登校の理由は千差万別で、それによって対応が違うところに解決の難しさがあります。
 「不登校になった子を持つ大学教授の講演を聞いてきました。“無理をせず、本人が行くというまで待って、中学、高校はほとんど学校に行かなくて、大検で大学に進学、今は社会人になっている”という話を聞いて、無理をせず待っていようと思います。」というお母さんがいました。
 調査結果を見ると、2位の「生活リズムの不調」、5位の「親子関係を合わせる」と34%になり、家庭に原因があることが多いということが分かります。
 ネットで検索の広告では、≪「見守る」だけでは状況が変わらない。不登校の9割は親が解決できる≫ とありました。