2026年10月17日土曜日

花だより 七五三の祝いと「親心」 イチョウ モミジ 

 

 「育てずにはいられない心」、親であれば本能的に持っているのが「親心」?
   散歩の途中、神社の境内で「七五三参り」の家族写真を撮っている場面に出会いました。子どもは勿論、お父さんはスーツ、お母さんは着物姿でした。写真やさんが「笑顔でお願いします」と言う前に、みんなニコニコ顔でした。とってもいい記念写真になったことでしょう。
 ≪親心≫ 本来の意味は、子どもの幸せや安全を願い、慈しむ親の愛情をいいます。転じて、上司や先輩などが、後輩や部下に対して親切心や庇護の気持ちをもって親のように接することとしての意味もあります。
 “親思う心にまさる親心~子が親を慕う気持ち以上に親が子を思う愛情の方が深い~”というたとえです。また“親心知らず~親がどれほど子を思っていても、その気持ちはなかなか子どもには伝わらない~”という言葉もあります。
 不登校児を抱える保護者に「子育てにお悩みであれば、相談機関を紹介しますよ。」と声をかけると「いいえ、子どもの意思を尊重して、子どもときちんと向き合いますから、大丈夫です。」と返えしてくる親が一番心配です。さらに、自分の意に合う答えが返ってくるまで相談機関をはしごする親もいます。それぞれの相談機関で言うことが違うということもありますが、自分に都合の良い回答を期待するからです。
 幼児教育の父、倉橋惣三先生は、「育てずにはいられない心、それが最も貴い育ての心」と言っていますが、具体的に言わないと分からない親がいます。
 「子どもを授かったから親になったのではなく、親は子どもと共に成長しなければならない。その権利を授かった。」とも倉橋先生は言っています。
 『北の国から』はシリーズを通して、五郎が純や蛍に「親心」を行動で示すドラマだと思います。

2026年10月16日金曜日

花だより 書道パフォーマンスで「書道」無形文化遺産に登録 秋深まる エゾリス 梨

 

 書道の魅力 無形文化遺産登録なるか?
 手紙や署名、書初めなど日本の生活に根付いてきた「書道」、年内にもユネスコの無形文化遺産への登録について可否が審議されることから注目を集めている。
 少子高齢化や手書き離れの影響で書道人口が減少しているのに加えて、学校の「書写」特に毛筆は、用具の準備や片付けが面倒なこと、指導が難しいなどで教員からは不人気です。「息子が小学生の時、書道展で入選したときの賞状に牧野先生の名前がありました。大切にとってあります。」と言われたことがありました。管内小中学校書写書道研究会の会長をしていたのは10年も前のことです。もうこの研究会はありません。
 衰退の一途をたどっていた書道ですが、今注目されているのが「書道パフォーマンス」です。数名のチームが音楽やダンスの要素に合わせ、巨大な用紙に特大な筆を使った力強く文字を書き上げる表現芸術が、テレビで取り上げられることでブームになり、海外や若い世代や高校の部活動で新しい動きが始まっています。また一方で、大河ドラマのタイトルやユニクロの企業理念を有名書家が揮毫するなど、パソコンやスマホの普及で手書きの機会が減少している中、書道の価値や魅力を問い直す動きがあります。
 無形文化遺産に登録をきっかけに、書家を主人公にしたマンガやTVドラマが制作されて、書道ブームを起きることを期待しています。
          *ウェブバージョンでご覧ください。


2026年10月15日木曜日

花だより 「北の国から」’83冬 「大切にする」とは? カボチャ

 

 “社会のルールやマナーをきちんと守れる子どもを育てるためには、子どものうちから、悪いことはきちんと叱って、できたら、ちゃんとほめること。そして、『大切にされている』その思いで子どもの心は育ちます。”というCMがありました。
 コマーシャルの趣旨としては、“子どものときからきちんと叱ることが大切”というメッセージのようですが、むしろ最後の「“大切にされている”と思うことで、子どもの心が育つ」というメッセージが一番のキーポイントだと思います。そして、このCMは、ただ子どもを叱るだけでなく、子どもに「大切にされている」という気持ちを育てることをきちんと描いているところが「お~、やるなあ!」と感心した大きな理由です。これが今求められているウェルビーイング・自己肯定感につながると思います。
 ルールを守れない大人がいるのは、きちんと叱られていないからではなく、むしろ「自分が大切だ」と感じられるように育ててもらっていなかったかもしれません。
 大切にするとは? 甘やかしたり、要望をすべて叶えたりすることではなく、自分で考えて生きていく力を育むことです。そのためには、
 〇無条件の愛情と存在の肯定
 〇よく話を聞く(傾聴)
 〇自主性と自立を促す(見守る子育て)
 〇基本の生活リズムを整える
 〇親自身の心の余裕を保つ
 子どもは親の姿を見て育つものです。 「こうしなさい」、「ああしなさい」と口で言っても、親がそれをできなければ話になりません。
 「北の国から」’83冬(倉本聰追悼特別番組)を観て
 五郎と純、蛍の親子関係は、シリーズを通して描かれていて感動するものですが、今回改めて感じたのは、みどり(林みちこさん)と息子の庄吉(中沢佳仁さん)との関係でした。大変な状況にあっても、常に親は子を子は親を「大切にしている」のです。

                                                         石北通り公園遊歩道


2026年10月14日水曜日

花だより 「国や社会に役立つことをしたい?」日本の若者 マツムシソウ キンモクセイ


  日本財団が6か国の17~19歳を対象に行った意識調査では、「国や社会に役立つことをしたい」と答えた割合が日本の若者はもっとも低かった。2023年の調査でも「社会をよりよくするため社会の問題解決に関わりたい」という日本の若者は際立って少なかった。
 教育評論家の尾木直樹さんは、タイやインドネシアなどの学校を視察すると、「将来は国の発展に尽くす仕事をしたい」と「大志」を語る子どもによく出会うという。「日本では、そうした言葉を聞かないのは、社会の中でどんな役割を果たしたいか」という視点で考える経験が少ないからでしょう。国情の違いもあり、希望の進路を自由に選べる環境は望ましいことではありますが…。」とコメントした。
 政府は先進国に比べて理工系学部を選ぶ学生が少ないことから、理系拡充に舵を切った。先行き不透明な時代になり、進路に迷う若者は少なくない。「超多忙」なイメージが定着した教職を避ける傾向は止まらない。医師の人気は高いが、地域や診療科に偏りが見られ産婦人科や小児科は敬遠され医師不足が深刻化している。
 夏目漱石は、「教育は本人のためにある」と主張した。その通りだが、日本は科学立国として発展してきた、理系分野の衰退は日本の衰退につながる。美容整形医ばかり増えて、儲けばかり追求するようになれば、日本の医療はどうなるのか? いくら時代の変化に対応して学習指導要領を改訂しても、そもそも教員がいなければ「絵に描いた餅」に成りかねない。
 北大創基150年、クラーク博士の新しい像ができた。「青年を大志を抱け!」が今必要である。
          秋の花と一緒に、あさがお、たんぽぽがまだ頑張っている。
                 ヤナギハナガサ・セッコウボク
*ウェブバージョンでご覧ください。

2026年10月13日火曜日

花だより 「ムカつく!」「イラつく!」と道徳教育 落ち葉 ハツユキソウ 

 

 「ムカつく!」と「イラつく!」 
 若者はすぐ「ムカつく」と言いますが、同じような言葉に「イラつく」があります。調べてみると「ムカつく」は、生理的な嫌悪感や相手に対する強い怒り、許せない気持ちを含む表現、体の内側からこみ上げてくるもの。「イラつく」は、物事が思い通りにいかず、神経がとがって焦りや苛立ちが続く状態、継続的・慢性的な不快感や焦燥感を表す。
 「ムカつく」、「イラつく」ことが多くなると、人間関係のトラブル、ネット上の誹謗中傷や犯罪につながるようです。
 「ムカつく」「イラつく」理由の一つが、マナーの悪さ、モラルの低さ、規範意識の低下ということがよく言われています。
 「学校で何を学びたいか」と、子どもたちに聞いたアンケートで、第1位が「善いことと悪いことの区別を教えてほしい」です。2番目が「人間関係の作り方を教えてほしい」で「勉強を教えてほしい。」は3番目です。なぜこうした結果になるか。今は、善悪の判断を自分の好みでやっているからです。自分が「善い」であって、他人は関係ない。私はこう思うのだ、それが善であると思い込んでいます。これは自分自身で主体的に判断するという意味では大事な部分ですが、同時に「あなたにとってはどうですか」ということから対話が始まらなければならないのですが、対話がないまま決めてしまっているから、何が善で何が悪なのか分からないという状態にあるのです。
 そんな社会情勢から道徳が教科になりました。子どもたちの様子を見たり、保護者の様子を見ていて、共通の当たり前のルールやマナーさえ無視することが起こってきています。だから学校でやらなければいけないとみんなが思っているのです。
 中教審答申の中に「知識基盤社会」という言葉が出てきました。しかし、知識などとっくの昔から基盤です。知識の獲得は、一人一人個々にやるものです。一緒に学習はしても知識の獲得自体は個人的作業です。本当に共通の安心できる社会を求めるならば知識より、本当の意味での道徳教育です。
 学力向上の基盤となるのが学級経営・学級づくりです。子どもと教師、教師と保護者の信頼関係づくりです。日課に生徒指導の時間はありません。生徒指導は、毎日の授業の中(全教育活動)で行うものです。道徳教育は全ての教育活動の核なのです。

2026年10月12日月曜日

花だより アスリートは本当にすごい! 月下美人 落ち葉 ナナカマド 北見神社

 

 
 愛知県で開催されたアジア大会は、いろいろ運営に関して問題があったようですが、スポーツの祭典は、見ている側にいつも感動を与えてくれます。
 敗者とは、最後にゴールするランナーではない。最初から、出場を諦める人だ!
 南アフリカの義足ランナー、オスカー・ピストリウス選手の母親の言葉です。“スポーツに限らず、何事にも精いっぱい努力する人であって欲しい!” 
 惜しくも敗者となった選手からも、「これまで支えてくれた多くの人に感謝します。」というコメントが多かったように思います。家族はもちろんのこと、個人競技の選手もチームメイトやスタッフに対する感謝の言葉がありました。
   ~霊長類最強と言わた超人でも~ アスリートて本当にすごい!
 女子レスリング界最強と言われた吉田沙保里選手は3大会連続圧倒的な強さで金メダルを獲得しました。引退後は、テレビのバラエティ番組によく出演して天真爛漫のように見えますが、しかし、実際はそうではなかったのです。女王はかつてないほどに追いつめられていて、試合後は感極まり人目をはばからず号泣しました。
 「プレッシャーは今までで一番きつかった。試合前に眠れなくなることなんて初めてだった。正直、このオリンピックは厳しい。自分の進退問題も考えないといけないと思っていた。」というのです。それほど吉田選手は4年ぶりに喫したワールドカップでの敗北が尾を引き、「トンネルを抜け切らない状態」だったといいます。
 負けを知ることで、いろんなことを勉強させてもらった
 敗戦は、吉田選手のレスリングを狂わせていた。しかし、一方では「今まで研究をするということが少なかった。」という吉田選手は、頭で考えるレスリングを学んだのです。
「負けを知って、いろんなことを勉強させてもらって気付かされました。勉強したことや良いことはどんどん自分に取り入れていって、負けることがあったら勉強して、それを繰り返して人は賢くなっていくと思う。」
 吉田選手に限らず、オリンピック選手は、人並み外れた才能の持ち主ばかりです。しかし、才能だけでは、メダルを取ることはできないのです。血のにじむ努力の積み重ねと多くの挫折を乗り越えてきたことを子どもたちには知ってほしいものです。

            ≪北見神社≫ *ウェブバージョンでご覧ください。

2026年10月11日日曜日

花だより 所得格差は学力格差 サワキキョウ 萩 ホウノキ ブドウ コルチカム

 


 ≪塾など学習活動 所得で格差≫
 世帯年収600万円以上では、学校外の学習活動(学習塾、家庭教師、英会話など)に、中3は70.8%、高3は40.7%が参加しており、300万円未満の世帯よりも34.1ポイント、24.0ポイント多かった。また、学習活動の年間支出額は、世帯年収300万円未満で中3は平均約27万円、高3は同26万円だったのに対して、600万円以上では、中3で同40万円、高3で同44万円と約1.5倍の差だった。
 子どもが希望する活動が実現できない理由(複数回答)として一番多かったのは、300万円未満の世帯は「経済的な余裕がないから」(75.4%)だった。600万円以上では「保護者に時間的な余裕がないから」(51.8%)だった。
 子どもの教育機関に大きな格差があり、今後さらに広がる心配がある。
 公益社団法人「チャンス・フォー・チルドレン」調査 (10月7日 読売新聞)
 義務教育は、教育の機会均等が原則であり、学校では、金持ちも貧乏人も関係なく学ぶことができるだが、学校だけで学力は身につかないということらしい。
 小説家小檜山 博氏の講演で「開拓農民の貧しい家に生まれ、貧困から脱却するために一生懸命勉強した。」という話を思い出した。昔はそんな人が多かった。
 学校は何をやっているのか?
 現職校長の話 “不登校生だけでなく、欠席、遅刻者が多くなっている。その原因は家庭環境に問題があることが多い。午前中は、その対応に追われている。そういう子は学力も低い。上からは、学力向上策を問われ、授業改善など研修に取り組んでいるが、それ以前の問題への対応で先生方は疲弊している。”
 300万円未満の世帯でも塾などに通っている子はまだいる。いけない子の学力はどうなるのか?
         
           境内の掃除 コルチカム ホオノキの葉 ブドウ