2026年2月18日水曜日

花だより 教員の働き方改革が進まないのは日本文化が原因 ホトケノ座 ふきのとう

 

 

  ≪教員の働き方改革が進まないのは「日本文化」が原因≫
 欧米文化は「自己中心の文化」です。自分がどれだけ大きくなれるか、強くなれるか、儲かるか、欧米人は、自分ために生きています。それに対して日本人は、小さいときから「人のため」ということを意識しています。「人間」という通り、人と人の間に生きる。日本は「間柄の文化」なのです。冬季オリンピックで活躍したアスリートのインタビューでも、まず支えてくれた人たちへ感謝します。
 「自己中心の文化」は、思ったことを言えばいいし、したいことをすればいい、人の影響を受けるのは自分が未熟だから、という考えです。「間柄の文化」は反対に、常に人に配慮しなければなりません。相手の立場や気持ちに配慮できないことが未熟とされます。
 この「間柄の文化」は日本の教師の働き方にも影響を及ぼしています。目の前の子どもが何か課題を抱えているとき、「勤務時間が過ぎました。私の給料はこの時間までなので帰ります。」とは、日本の教師はなかなか言えません。相手の立場や配慮することが優先され、自分の役割を限定できないのです。欧米では、教師も勤務時間がきっちり決まっていて、それ以外の時間に子どもの相手はしません。日本人が欧米諸国のような「自己中心的の文化」を受け入れようとしても難しいでしょう。


2026年2月17日火曜日

花だより 「愛着障害」の子が増えている アネモネ ジンチョウゲ

 


   愛着障害? 自閉症?
 親子の間のしつけが成り立つためには、愛着関係が成立していることが必要です。
しつけは、子どもの側からすれば、自由が奪われ、強制される行為です。わがまま好き放題だった時期から一転して、親が理不尽な課題をどんどん押し付けると、子どもは、「大好きな親から見放されたくない」と、理不尽を受け入れることになります。それだけ愛情を失ってしまうのが怖いのです。
 幼児施設や学校では、親代わりの他人(教師)が、こうしたしつけに加わります。親子の愛着がしっかりできている子どもは、他人でも愛着関係が成り立ちます。教師に対する従順な態度は、親のしつけの意味がきちんと理解できている子どもに備わっている資質です。
 しかし、幼いころに長期にわたって親から十分な愛情を与えられなかったことで起きる「愛着障害」の子どもが増えています。
 「勘の強い子」や「執着心の強い子」「神経質な子」な子は特に心配です。すぐに不満を口にする子は良いのですが、がまん強くて気性の激しい子で、長期間我慢し続けて挙句、突然怒りを爆発させ、後々まで親に対する恨みを引きずることがあります。成人になってから爆発してしまうと、人生の道を誤ってしまうことになります。
 やっかいなことに愛着障害には「コミュニケーションがとりにくい」「人とのかかわりを持ちにくい」など、自閉症と似た症状もあるので、専門家でも分かりにくいことです。
 自閉症は、親の愛情不足などの環境要因で起こるものではなく、親の接し方を変えても変化があまりありません。しかし、愛着障害の場合は、親の接し方でみるみる変わっていきます。愛着障害は自閉症と違って、親が話をよく聞いてあげたり、丁寧にかかわってあげることで改善されることが多いのです。子どもに気になる症状がある場合や不登校などの問題がある場合は、まず、親子の対話やスキンシップの時間をしっかり持つことが大切です。    

2026年2月16日月曜日

花だより 「暗記」させることが大事 カンボケ 仏の座

 



  暗記させることが大事
 詩などを暗記することによって、子どもは言葉の構造や使い方を覚えます。新しい単語を覚え、他の単語との組み合わせ方を学ぶと、言葉を使うことの楽しさを感じるようになります。
 いったん暗記した単語は記憶の中に定着しているものです。暗唱することは、子どもにとっては「成果」になります。暗唱は子どもの学習能力の証しであり、「覚えて自分のものにすることができた」という自信につながります。
 子どもに暗記させる内容は、ことわざや格言、美しい詩、有名な文章などを選び、なぜそれを選んだかを説明しながら暗記させると効果的です。また、悲しいときに気分を盛り上げるような楽しい内容の歌詞もよいでしょう。
 子どもに暗記させるときは、繰り返しを重視する。何度も繰り返しているうちに覚えられるようになるからです。いったん覚えたものは数週間か数ヶ月毎に繰り返すと、さらに記憶に定着します。
 長くて一度に暗記させるのが難しいようなら、短く区切って少しずつ覚えさせると効果的です。このようにして長い内容を暗記できれば、子どもは達成感を得て、自尊心や自己肯定感を高めることができます。
 なぜ2年生でかけ算九九を覚えるのか? 
 それは脳の発達段階でこの時期が一番いいからです。高学年になると、論理的な思考に変わっていきます。ですから、2年生のときに、かけ算九九を完全にマスターしておかないと、高学年になってから、「まだ覚えていないから、もう一度やり直しをしましょう」と言っても難しいのです。

2026年2月15日日曜日

花だより 卑怯者が多くなった? ウグイスカズラ ミツマタ

 

 
 冬季オリンピック 日本人選手の連日のメダルラッシュで盛り上がっています。感動で胸が熱くなります。半面、日本人選手に対するSNSでの誹謗中傷が約6万2000件もの投稿が確認された。(読売新聞2月18日) 「心ない言葉をアスリートに浴びせることは尊厳を傷つけ(選手から)力を奪ってしまう。やめてもらいたい」と日本選手団の団長がコメントしました。日本人はいつからそうなってしまったのか?  
 武士道:「尋常に勝負、勝負、名を名乗れ!」「後ろから切りかかるとは、この卑怯者め!」
「卑怯」を教えよ いじめに対して何をなすべきか。「カウンセラーを置く」などという
 対処療法より、武士道精神に則って「卑怯」を教えないといけない。「いじめが多いからカウンセラーを置きましょう」という単純な論理に比べ「いじめが多いから卑怯を教えましょうは論理的でないから、国民に受けません。しかし、いじめを本当に減らしたいなら、「大勢で一人をやっつけることは文句なし卑怯である」ということを叩き込まないといけない。たとえ、いじめている側の子どもたちが清く正しく美しくて、いじめられている側の性格がひん曲がって大嘘つきだとしても、「そんな奴なら大勢で制裁してもいいじゃないか」というのは論理の話で、「卑怯」というのはそういう論理を超越して、とにかく「ダメなものはダメ」だということです。この世の中には、論理に乗らないが大切なことがある。それを徹底的に叩き込むしかありません。いじめをするような卑怯ものは生きる価値すらない、ということをとことん叩き込むのです。  「国家の品格」著者の藤原正彦氏 

2026年2月14日土曜日

花だより 政治家の「揮毫」 ニオイスミレ 蕗の薹

 

 書の心
 心の邪正(じゃせい)
 気の強弱  筆画之掩(ひつがくこれおお)うこと能(あたわ)ず
 文字の練習だけでは よい作品は生まれない
 大きな緊張に耐える心の修養が欠かせない
 これは書家である以上 いつまでも続くことである

                  書家 高木聖鶴
 「大きな緊張」とは、毛筆は硬筆のように消しゴムで消すことはできない一発勝負だからです。その緊張に勝たないと、よい作品を生まれない。その緊張感が、またいいのです。
 衆議院議員選挙で新しい政治家が生まれました。テレビ番組で「あなたの政治理念をフリップに書いてください」という場面がありました。「何と残念な字なんだろう?」とがっかりしました。勝手に政治家は達筆だと思っていました。公共施設の看板字は、ほとんど政治家が書いているからです。明治の政治家(西郷隆盛、勝海舟、大久保利通、伊藤博文など)の書が多く残っているのは、宿代や食事代の代わりに書をしたためて置いていったからです。今はそんな政治家はいません。お店も代金を請求せずに墨と紙を用意したそうです。
 「揮毫(きごう)」とは、毛筆を使って文字や絵を描くこと。「揮」はふるう、「毫」は毛筆の穂先を意味し、気持ちを込めて筆を振ることを指します。
 政治家の皆さんには、字は下手でも大きな緊張に耐える心の修養」は欠かさないでほしいと思います。
 

2026年2月13日金曜日

花だより アプローチプログラムで入学準備 レンテンローズ

 


 《この時期のこども園は、アプローチプログラムで入学準備》
 体力がない(腹筋や背筋が弱い)と同じ姿勢を保つことができません。集中力も欠けます。学力と体力は密接な関係にあります。しかし、その体力は、学校の体育の時間(週3時間程度)だけでつくものではありません。
 北海道の子どもたちの体力低下の原因は「歩かない」「外で遊ばない」ことです。徒歩で登校する。なるべく車に乗らないなど、普段からの心がけ(生活習慣の改善)が必要です。
 勉強以上に親が心配するのが「お友だちと仲良くできるだろうか?」いじめや不登校の問題です。
 学校は、集団で勉強するところです。ルールを守ることの大切さや人とのつきあい方など社会性を学ぶところです。その基礎を養うのが幼児施設です。こども園では、わがままな行動は許されません。入学前の5歳児は、この時期お昼寝をしません。給食は牛乳を200ml飲む練習をします。一人で何でもできるように入学準備をしています。
 しかし、こども園にすべて任されても困ります。教育の基本は家庭です。
 勉強のできる子は、基本的な生活習慣が身に付いている。
 あいさつができて、身なりもきちんとしていている。友だちと仲良くできる。自分のことは自分できちんとできる。そんな子にするためには、どうすればよいのでしょうか?
 それは家庭が円満であることです。
「勉強しなさい!」「ちゃんと片付けなさい!」「ゲームばっかりするんじゃない!」と叱ってばかりではいうことは聞きません。
「率先垂範」:「親の背中を見て子は育つ」といいます。「子どもは、親の思うようには育たない。育てたように育つ」ともいいます。子どもたちは、4月から小学校の勉強が始まります。保護者は「小学校の子を持つ親の勉強がはじまる」と自覚することです。教育の第一の責任者は親です。

2026年2月12日木曜日

花だより 今こそ、道徳学習を充実させる地道な努力が必要 キンセンカ サンシュユ

 

   学校教育で一番大切にしなければならないのは道徳です。
  道徳の基本は家庭教育にあります。その家庭が家庭環境の脆弱化によって十分な役割を果たしていないと考えられます。児童虐待、DVなど大人の不心得行為が子どもの道徳心に負の影響を与えています。子どもを取り巻く社会的状況が道徳の学習にどのような影響を与えているかの考察が必要です。学校と家庭がバラバラでは、子どもの道徳的成長は望めません。家庭と学校が協力し、指導の一貫性が保たれることではじめて効果を上げることができます。
 また、子どもの様々な問題行動や非行に苦慮している教師にとっては、地道な道徳よりも生徒指導の時間や学級活動などの時間に切り替える安易な実態もあります。これでは学校教育の基盤であるカリキュラムをないがしろにするものでご都合主義になりかねません。道徳の時間は週1時間しかありません。その時間をカットし、教科に転用するようなことはあってはなりません。学校教育は、その全てが道徳の時間を要として行われるものです。
 学校教育は、いじめ、不登校、スマホの功罪などさまざまな課題を抱えています。今こそ、学校は、道徳学習を充実させる地道な努力が必要です。