2026年5月22日金曜日

花だより 教師・保育士・保護者の子育てをめぐる認識のギャップ  ムスカリ 桐の花

 

 

 教師・保育士(保育教諭)・保護者が「すれ違っている」 三者合同アンケートで見えた子育てをめぐる認識の違い。(小学館調査:スマニューから)
 「入学前に育てたい力」
 小学校教師は「身辺・自立(着替えや片付けなど)」88.1%、「指示を聞いて行動する力」67.3%が上位だった。保育士は「感情を言葉で表現する力」70.5%、「指示を聞いて行動する力」68.9%、「友だちと協力する」47.7%に対して、小学校教師は25.2%と開きがあった。
 教師は、規律や生活の自立を重視するのに対して、保育士は、感情や人間関係の基盤を大切にしているという教育観の違いがはっきり表れた結果となった。
 「保護者は学校のせいにしている」は本当か?
 「子どもの学習のつまずきはどこに原因があるか?」 主に学校にあると答えた教師が57.5%に対し、保護者に「家庭が担うべき教育的役割」を聞くと「学習習慣」が61.4%で、「学校任せ」は、わずか0.7%に過ぎない。
 「小1プロブレム」の不安は三者まったく違う。
 教師は「発達理解のずれ」27.4%、「保護者の認識のずれ」24.3%、「情報共有不足」22.6%と大人同士のコミュニケーションの問題を上げているが、保育士が最も不安に感じているのは、「支援体制の引継ぎ」42.4%で園で積み上げてきた配慮や支援が小学校に届くかどうかという制度的な接続の懸念を上げている。また、保護者の最大の不安は、「友人関係」51.9%、「学習についていけるか」20.8%と三者三様で、教師は「大人間のずれ」、保育士は「接続の仕組み」、保護者は「わが子の適応」とまったく異なる次元で就学を心配していることが浮き彫りになった。
 認識が違うということは、互いの警戒感につながり、誰も責任を押し付けていないのに、互いへの不信感が生まれてしまいます。
 こども園の園長になって、小学校と園では「文化が違う、言語が違う」ということを実感しました。ですからこの調査結果は頷けます。幼小連携は、まずこの違いをお互いに認識することから始めることです。そのためには、互いに足を運んで観ることです。話し合うことです。

2026年5月21日木曜日

花だより 子どもの体力コロナ禍前より低下 運動会シーズン シャクヤク

 


 昔は、外で遊んでいて、夕方になると母さんが「もうすぐ夕飯だよ。帰っておいで!」と迎えに来たものです。今はそんな光景はありません。
 スポーツ庁が実施した2025年の体力・運動能力・運動習慣調査によると、小学校のシャトルラン、中学校の持久力走が低い結果だった。また、1週間の平均運動時間は、コロナ禍前の2019年度に比べて約30分ほど減少している。コロナ禍の屋外での活動制限がまだ尾を引いている。運動時間が減った分、スマホやテレビゲームの時間が増えた。
 これではいけないと学校では、休み時間に校庭を走らせるなどしている。こうした体力づくりに励む学校の取り組みに対して、読売新聞の記者は「こうした学校がもっと増えていくといい」と5月6日の記事で言っている。
 やらされている運動が本当にいいのだろか?
 これまで何かあると「学校でやってほしい」という。こうした反省から教員の働き方改革が始まったのではないか。「スポーツ」と「遊び」は違う。子どもは本来自由な遊びを通して体力だけでなく、さまざまなことを学ぶのです。
 こども園で子どもたちが一番楽しそうにしているのは、保護者が迎えに来る前のゆうぎ室での自由遊びの時間でせう。走り回ったり、ボールを投げたり、蹴ったり、友だちとじゃれ合ったり、中には、保護者が迎えに来ても無視して遊びに没頭している子もいます。
 場所と時間と仲間がいれば、子どもたちは夢中になって遊びます。こども園の先生は、それをやさしく見守っているだけです。そんなことを大事にしてやりたいと思うのですが、時代の変化はそれをさせてくれません。最近は、スポーツは習い事としてお金をかけてやるものらしい。
 5月末から6月にかけて、北海道は運動会シーズンです。ほとんどが午前中で終わりです。家族そろってお弁当を食べることもなくなりました。寂しい限りです。

2026年5月20日水曜日

花だより 身だしなみとオシャレは違う(新人教員研修から) シバザクラ 今月のロビーの花

 



“目は心の窓”
 「身だしなみ」は相手への配慮で、「オシャレ」は自分を装うもの
学校の先生の服装について、最近は、「ジーンズとかジャージとかラフな方が親近感が持ててよい。」という人もいますが、???です。教員こそ服装のTPOをわきまえて、失礼のないようにすることが社会通念上の所作として大切であると考えます。
 “夜回り先生“こと小谷 修氏は、横浜の夜の世界で、中高校生のために渡り歩き、暴力団や薬の売人と関わってきました。彼らは、女子中高生の髪の色や爪の色、化粧、服装に目を付けます。そして、「最終的には女の子の体が狙いだ」と断言します。
 「人の印象は最初の1分間で決まる。人と会うときには、笑顔と目の輝きを大切にしてほしい」と客商売の社長さんは従業員教育に力を入れます。
 学校の常識が社会の非常識と揶揄されることが少なくありません。特に若い先生は、学校をよりよく改善するための新しいエネルギーの源です。新風を巻き起こしてほしいと思いますが、教員である前に、一人の社会人である自覚が必要です。
 「若い」という字の下に「心」を書くと「惹かれる」という字になります。この字の意味をかみしめてください。「人や物事に対して自然と心が引き寄せられ、興味や好奇心を持つ」という意味です。そんな教師になってほしいものです。
 札幌での地下鉄のできごと
 アイドルかと思うほどかわいい(ミニスカート、同じ髪型)4人の制服を着た女子高生が乗ってきました。すぐにバックから手鏡を取り出し、化粧直しと髪型チェックを始めました。その横に大きなスポーツバック抱えヨネックスのジャージを着たショートカットの部活帰りの思われる女子高生が寝ていました。周りの大人はみんなスマホに釘付け、そのJKに目をやっているのは私だけでした。「これが札幌(都会)何だ!」と田舎者の私は思いました。
 

2026年5月19日火曜日

花だより 最後の園長研修会(北海道国公立幼稚園・こども園協議会) カザグルマ 紅バラ

 



 最後の園長研修会
 北海道国公立幼稚園・こども園協議会の加盟園は35園になってしまいました。(私立の幼稚園・こども園が8~9割を占めています。)
 女性の園長先生が7~8割、あとの男性の園長先生は、小中学校の校長を退職された方です。その男の園長先生から「道教委は、幼少連携の重要性と取り組みの強化を言われるが、私立の幼稚園、こども園や保育園、託児所などの幼児施設の取り組みはどうなっているのか?」という質問があり、「幼小連携が進まない原因は、縦割り行政に原因があるのではないか?」という意見がありました。
 私も園長になったとき、全く同じことを感じ、道教委に言ったことがあります。ところが、会長になって全国の会長さんや役員の皆さんと話す中で反省させられました。
 全国の会長曰く「私たち全国国公立幼稚園は、長い間日本の幼児教育をリードしてきました。確かに加盟園は減りましたが(昨年1年間160園減少)、これまで現場で培ってきたことを教育行政に反映してもらう努力をしてきました。私たちがモデルとなること、これからもそのスタンスは全く変わりません。これからは『質の向上』が求められています。そのためには園長自ら研修に努めなければなりません。そういう気概が必要です。それが国公立幼稚園・こども園協議会の使命です。」
 訓子府「わくわく園」での5年間
 公開保育研究会を年2度開催しています。当初は、小学校の校長先生と教頭先生が保育公開を交代で見に来るだけでした。学校に出向き「校長先生は来なくてもいいです。先生方に来てほしい。」とお願いしました。
 3年目くらいから、一般の先生の参加が増えてきて、さらに「小学校とこども園では、文化が違います。私もその文化の違いを理解するまで時間がかかりました。そのためには保育を見るだけではなく、研究協議にも参加してください。」と頼みました。するとうちの先生から「園長先生は、私たちの味方ですね」と言われました。最後の年には、小学校だけでなく中学校の先生の参加もありました。高校の校長先生も顔を出してくれました。でも、まだまだです。
 


2026年5月18日月曜日

花だより 北海道国公立幼稚園・こども園協議会会長退任 チューリップ(湧別町)

 


中学校の教頭先生が撮ってくれました。
             地方紙「経済の伝書鳩」に5月15日掲載

 5月15日(金)北海道国公立幼稚園・こども園協議会の総会が札幌で開催され、会長職を退任にして、これでただのじいさんになりました。
 “会長としての最後の挨拶から”
~北見にも大きなイオンモールがあります。遠くから『えんちょうせんせ~!』と大きな声で叫び、走って抱きついてきた女の子がいました。「何事か?」と周りのお客さんから見られてとても恥ずかしい思いをしたことがありました。お別れ会で「4月からは、もう園長先生じゃないからね。もし見かけたら、小さい声で言ってね。」とお願いしました。すると連休に、上着の裾をツンツンと引っ張る子がいて、『えんちょうせんせい』と小さい声で言われました。ちゃんと覚えていたのです。何とかわいいことか、理屈抜きで“超かわいい!”ではありませんか。“かわいい子を目の前にして、育てずにはいられない気持ち、これこそが保育者の『育ての心』である。”近代幼児教育の父と言われた倉橋惣三先生の言葉を思い出しました。
 自分は、そんなかわいい子どもたちのために十分な園運営をしてきただろうかと反省をしつつも、70歳まで教育の現場に立ち、こんなかわいい子どもたちと出会い、そんな子どもたちを育てている先生方と出会えたことに喜びと幸せを感じました…。~
 最後の園長経営研究会に参加しての感想は、明日また…。つづく
*5月12日から5月31日まで、訓子府公民館で書画展を開催してくれています。
 このために2点新作を描きました。
 

2026年5月17日日曜日

花だより 教師のスキルUP 繁盛店に学ぶ ゼラニウム

 

 

  教師のスキルUP 繁盛店に学ぶ
 ラーメン、カレーなどの行列ができる繁盛店は何が違うのでしょうか?
 例えば、かつ丼の好きな人は、かつ丼の美味しさを自分の舌で、目で、体で知っています。肉の質、肉の揚げ方、塩加減や味付け、ご飯の炊き方具合、卵のとじ具合う、そしてそれに見合った値段かどうか、そういう総合的な面から観て、あの店のかつ丼は“旨い”と言われるのであって、また行きたくなるのが繁盛店です。
 『ほんもの』とはどういうものか? 質の高いかつ丼(「ほんもの」)を教師のスキル(授業力、学級経営力)に置き換えて心に留めておくことが大切だと思います。
 教師は「研修が命」と言われますが、研究会や研修会、講演会に参加したり、専門書を読むだけでなく、こうした日常生活の中にも自分を磨く発見があります。そんな姿勢(センス)が教師には必要のように思います。

   5月15日(金) 北海道国公立幼稚園・こども園協議会総会(於:札幌)が行われ、会長職を降りました。これで名刺を持てなくなり、ただのじいさんになりました。

2026年5月14日木曜日

花だより 時代の流れや変化を敏感にキャッチする ライラック

 



 「池上彰のニュースそうだったか!!」毎週楽しみに見ています。池上氏が、分かり易くニュースを解説してくれて、若い人は、「昔はそうだったのか?」 年寄りは、「今はそうなのか?」と頷きながら見る情報番組です。 日本の組織、会社、学校は、これまで責任と権限を曖昧にしてきたように思います。
 例えば電話の対応で「〇〇学校です」から「〇〇学校の〇〇です」と氏名を名乗り受信するようになりました。企業では社名だけの対応で指名を名乗らなければ信頼されません。ところが最近は、店員さんの名札がイニシャルになったり、廃止したりするところもあります。個人情報保護(?)や犯罪から守るためで、これも時代の流れです。また、「ワークショップ」や「ワーカー」のように欧米流に変化しました。前者は「仕事場」(研究協議の意味も)、後者は「仕事人」です。これまでの職場とか社員だとかのような曖昧な表現の陰に隠れていた「三せず主義」(休まず、遅れず、仕事せず:会社には休まず来るが、あまり働かない)は今の時代には通用しない今の現実を肝に銘じなければなりません。
 働き方改革が進行中ですが、教員の長期休業中の校外研修もしかりです。コトコト煮られ一人一人の責任も権限もはっきりしない「お粥社会」から一粒一粒の米が存在感を持ち、自己主張できる「おむすび社会」へクローバルな考え方にシフトを変えなければなりません。
 働き方改革は、学校の活性化を図るためのものです。これは「意識改革」に他なりません。時代の流れや変化を鋭敏にキャッチしながら、学校経営に当たる覚悟が校長には必要です。