よそ行きの顔をしない
サトウハチロー
雑草が好きなんです
よそ行きの顔をしないからです
とりすましたところがないからです
とりすましたところがないからです
勝手気ままにしているからです
花をつけても ちいさいちいさい花
それがまた性に合うんです
どぶのふちの露草なんか
顔をあわせるたんびに「やァこんにちわ」です
雑草が好きなんです
せいいっぱいに生きているからです
おもいおもいにのびようとしているからです
それにそれに何より丈夫だからです
妻が「この冊子にいいこと書いてあるわよ」と言って渡してくれました。
「私らしく」2026 summer vol21(再春館製薬所)
あとがきに“お一人お一人が生き生き「今日も自分らしく」過ごしていただきたい。これが私たちの願いです。”とありました。
植物学者の牧野富太郎博士は、“この世の中に雑草という草はない。一つ一つ名前がある”と言いました。“教育現場での子ども一人一人を大切にする”ことに通じると思います。
「雑草のようにたくましく生きる」を信条にしている人もいますが、よそ行きの顔をしないのでかわいくなく、勝手気ままにのびて丈夫だから、すぐに刈られたり、除草剤を撒かれたりします。「雑草のように扱われたくない」と思う人もいます。これも「自分らしく」ということなのでしょう。






