2026年3月11日水曜日

花だより 教室での生成AI使用、ほったらからしで大丈夫? ハルリンドウ キランソウ

 

  ~霞が関だより~
     文科省教育課程課長 武藤久慶氏
   教室での生成AI使用、ほったらからしで大丈夫?
 生成AIの進化が止まりません。文科省がガイドラインを策定した当初は年齢制限もあり、個別にアカウントが必要でしたが、現在では検索エンジンが実装され、検索結果の上部にAI要約が自動的に表示されるようになりました。学習者はこれをコピペし、別のAIアプリを活用して見栄えのするスライドを作成することができます。一見きれいなプレゼンですが、子どもが頭を使わなくなるとの批判も出ています。脳の負担が減って効率化できる一方で、過度な依存は記憶力や批判的思考力の低下を招くリスクがあります。
 とはいえ、そこに端末があってAIが使える状態では、学校で少々禁止したからといって子どもは私用端末で簡単に使うことができてしまいます。それではどうすればよいか。私見として断った上でシンプルに2つ申し上げます。
1 AIの賢い使い方を具体的に指導する。例えば、プラウザのAI要約には引用ページへのリンクが付いているので、それを一つ一つたどり、情報源が公的な機関なのか、また、いつの情報なのか、古くないかも確認させる。あるいはAI要約を別のAIに検証させ、その結果を更に分析する活動を取り入れる。こうしたプロセスを経てから、自分が理解でき、納得でき、説明できるものだけを組み込むように指導し、出典を明記するように徹底する。
2 評価を徹底する。学習の途中ではAIを活用し、観点や情報を整理することも許容するが、最終的には子どもが地震の考えとして発表・執筆できるかを評価します。例えば、スライドを読み上げるのを禁じる。ノー原稿で話すようにする。テストモードを活用し、AIなしで書かせる評価する等、AIは、自分が賢くなるための学びの道具であることを明確に指導し、最終的には生徒自身に知識を外部に表現する活動を意図的に取り入れる。ねらいを明確にした上での「指導と評価の一体化」です。そうした根幹を抑えたうえで、細かい工夫を取り入れることが肝要です。
 デジタル学習基盤は学びのインフラですが、物事には必ず正負の両面があります。今後はデジタルのメリットとともに、マイナスの事例も積極的に発信し、デジタルを賢く使って、リアルな学びの充実につなげたい。

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