2026年3月31日火曜日

花だより 大事なことは全て教え子から学んだ(3)「かなえ姉さん」 ヒヤシンス チューリップ

 


大事なことは全て教え子から学んだ 特選実話(2)
  かなえ姉さんは、5人兄弟の長女です。出会いは、全校児童数30数名の小規模僻地校(すでに閉校してありません。) かなえ姉さんは、背の高い子で、小学1年生の時から、「かなえ姉さん」と子どもたちばかりか先生方からも「姉さん」呼ばれていました。
 一つ下に、T・J・Mという悪ガキトリオがいて、みんなが名前を呼び捨てする中で、かなえ姉さんだけは、「Tくん、Jくん、Mくん」と君付けで呼びます。そして、「3人は、いつも元気がいいですね。」とけっして悪く言うことはなかったので、悪ガキ3人もかなえ姉さんには、ちょっかいを出すことなく、言うことをちゃんと聞いたのです。
*教師として大事なこと(呼び捨てにしない)をかなえ姉さんから学びました。
 かなえ姉さんの母親は教育大を出てT小学校に赴任しました。地元の農業青年の猛アタックで農家に嫁ぎました。「まさか自分が農家に嫁ぐとは…」と言っていました。
 かなえ姉さんは、性格もいい、勉強もできる子で、中学校では学年トップになったこともありました。ところが高校は地元の高校に進学しました。決して裕福な農家ではなかったので、妹や弟のことを考えてのことでした。両親は、「自分の好きな道を進みなさい」と随分言ったそうですが、その後、看護学校に進み、看護師になりました。
 妹のSさんは、お姉さんとは違って、負けず嫌いの子でした。高校は自宅から駅まで山道を自転車で通うことを条件に進学校に進学しました。部活はもちろんできませんでしたが、自転車通学で鍛えた足腰は、強行遠足では3年間10番以内でした。そして、教育大に進み教師になりました。長男のNくんは高専に進み、名古屋のトヨタの関連会社に勤めました。その下の子は双子で、女の子はSさんと同じ教師になり、男の子はNくんと同じ高専に進みました。
次女のSさん「かなえ姉さんのお陰で、私たち姉弟は、好きな道を進むことができました。」が感謝していました。
 Sさんの旦那と網走潮見小学校で一緒でした。「5月の連休は、どうするの?」と聞くと「毎年この時期は、奥さんの実家の農作業の手伝いです。きょうだいみんな揃います。いい家族ですよね。」と感心していました。(過日、私が退職すると聞いて、こども園に会いに来てくれました。)
 かなえ姉さんもすごいですが、両親もとても立派です。参観日にはご夫婦で必ず出席されていました。転勤後も秋になると長芋を持って来てくれて、子どもたちの様子を話してくれました。私は教師として大事なことをこの家族から学びました。

2026年3月29日日曜日

花だより 「書の現在地」 芸術性 外国人も魅了 ムスカリ バイモ

 

   
「書の現在地」 芸術性 外国人も魅了
  ~点・線・注意をはらい美しく 見て書いて実感~
 書は「見る」だけでなく、「書く」ことでより深い理解につながる。外国人観光客が慣れない手つきながら楽しそうに筆を走らせる。
 「白黒の抑制された表現でかえって創造力をかき立てられ、感情移入できる。」「ただ書けばいいのではなく、筆と墨で美しい点や線を書かなければならない。ハネやトメがあり、芸術活動に参加した感覚」と書道体験教室に参加した外国人は満足気である。
 海外に進出することで、世界的な「書道人口」の増加につなげようと書道メーカー呉竹は、筆や墨、硯などの日本の素晴らしい技術の道具を世界に伝えたいと意気込む。
 世界無形文化遺産に日本の書道が登録されれば、当たり前のこととして見過ごされてがちだった書道文化の面白さに、日本人が逆に気づかされるのではと国内で盛り上がりを期待したい。 (読売新聞 3月26日 牧野要約)
 3月31日で園長を退任します。「園長先生は、この後、どうされるのですか?」とよく聞かれます。70なので、今さらどこも使ってくれないでしょう。「書道教室でも開けばいいんじゃないですか?」と言われた、「うう~ん?」

2026年3月28日土曜日

花だより 全て教え子から学んだ(2)「ガラスを割ってヒーローになったT」 レンギョウ フキノトウ

 


       特選実話10選から
 ガラスを割ってヒーローになった高橋君(1年生)
 日曜日、グラウンドでボールを蹴って遊んでいた高橋君、思いっきり蹴ったボールがプールの窓に当たり割ってしまいました。彼はすぐに近くの校長住宅に行き、「校長先生、ごめんなさい。プールの窓ガラスを割っちゃいました。」と謝りました。家に帰ってお母さんに言うと、「そりゃ大変!」お母さんは彼を連れて校長住宅に謝りに行きました。夕方、銀行の支店長をしている父親が帰ってくると「そりゃ大変だ!」と、また彼を連れて謝りに行きました。  そして、私の家にも電話がありました。
 月曜日朝、校長室に呼ばれ「先生のクラスの高橋君が…」と一連の話を聞きました。その日は全校朝会でした。校長先生の話になり、開口一番「1年4組の高橋君、上がってきなさい」と言いました。“何も全校児童(700人)の前でガラスを割った話をしなくても…”と思いました。すると「高橋君は1年生だけど、プールのガラスを割るくらいのすごいキック力があります。それにもっとすごいのは、すぐに謝りに来たことです。」と全校児童の前で褒めたのです。
 休み時間、教室に「あいつが校長先生が言っていた正直者の高橋だぞ!」と上級生が来ました。その中の一人が「サッカー少年団に入らないか?」と誘いました。ガラスを割ったのに、学校中のヒーローになったのです。
 叱るより、褒める方が効果はある
 北小の校長になって、校庭の栗を採ろうとして枝を折ってしまった子が校長室に謝りに来ました。そのとき、高橋君を褒めた校長先生のことを思い出し、この手を全校朝会で使うことにしました。
「〇年〇組の〇〇くん、上がってきなさい。彼は正直者です。」すると休み時間に3年生の男子がやってきて、「校長先生、ぼく、この前、ママの財布から1,000円取った。ごめんなさい。」と言うのです。ずっと悪いことをしたと心に引っかかっていたのでしょう。その子の家に電話して、「正直に言いに来ました。反省していますので、どうかあまり叱らないでください。」とお願いしました。翌日、「どうだった?」と聞くと「すっごく怒られて、叩かれた!」と言っていましたが、スッキリしたようでした。
 高橋君は、その後中学、高校とサッカーを続けました。
「叱るより、褒める」「子どもは、親の背中を見て育つ」高橋君から学びました。

2026年3月27日金曜日

花だより 「教師として大事なことは、大学の講義や教育の専門書からではなく、すべて教え子から学んだ」 フキノトウ タチツボスミレ

 


 4年生の時に転校してきたしんじ君は、親が離農して町にやってきました。どの教科もテストは100点、それもものの5分で終わらせます。ところが家庭学習や宿題は一切やってこない。「いくら100点とっても、やることをやらないといけない」と注意してもやってこない。これは家庭訪問をして親に言わないといけない。
 家は見るから貧しそうでした。茶の間の真ん中に母親がぽつんと座っていました。
 「しんじがお世話になっています。私は農機具の事故で両膝から下がありません。父さんが一人で農作業をしていたけれど、どうにもならなくなって町に出てきました。私がこんなんだから、しんじには母親らしいことは何にもしてやっていない。でもしんじは、家のことはなんでもやってくれるんですよ。新聞のチラシを見て『今日は〇〇が2割引きで安いよ』と買い物にも行ってくれます。」
 部屋の隅に少年ジャンプが置いてありました。見ると何倍にも膨れ上がっていました。
「マンガも買ってやれなくてね。友だちから古くなったのをもらってきて、何度も何度も読んでいるから、あんなに厚くなっちゃってね。私も動けないから新聞を読むのが好きでね。しんじと一緒に読んでいるんですよ。」
 宿題をやってこない来ないことを切り出せなくなり、「しんじ君は、学校でもよくやっています。何も心配ありません。」と言って帰ってきました。
 彼の読解力の凄さは家庭にありました。家庭学習や宿題以上のことをやっていたのです。母親らしいことは何もしていないどころか、他の親には真似のできないことをやっていました。彼はこんな家の事情を一切口にしませんでした。
 読売新聞の地方版に「北見支社記者〇〇しんじ」とありました。もしかして、あのしんじ君か? 我が家は、道新から読売新聞に切り替えていました。これも何か巡り合わせを感じます。連絡を取り、会うことにしました。
 やってきたのは、太鼓腹で薄毛のおじさんでした。「お母さんは?」と聞くと、だいぶ前に亡くなったそうです。その後、新聞配達をする条件で販売店に下宿して大学を卒業し、十勝毎日新聞に就職しましたが、読売新聞から声をかけられて、北見支社に来たということでした。子どもころからお母さんと新聞を読んでいた彼らしい人生だと思いました。二人のお酒はどんどん進みました。
 「どう見たって、彼女がいる様子はないな?食生活に気を付けて、もっと身なりを気を付けなさい。」と言って別れました。その後、本州の方へ転勤になりました。
 こんな話をすると、「今はこんな子はいない。」というけれど、勉強とは?教育とは?タブレットを使えば何でも効率的にできるとは思えませんし、お金をかけて学習塾に通えば成績が上がるかもしれないけれど「学問に王道なし」といいます。学問に手っ取り早い方法などないのです。そして、人が成長するにはお母さんの存在が大きいということです。
 教員生活最後に講演会を開いてくれました。題は「教師として大事なことは、大学の講義や教育の専門書からではなく、すべて子どもたちから学んだ」~特選実話10選から~の中でこの話をしました。

2026年3月24日火曜日

花だより 卒業式の式辞から スミレ

  



  学校に来られなくなった子がいました。その子が書いた作文です。 

 子どもまつりは、何もできなかった。運動会も出ようとしたけど、イヤな気持ちになって逃げ出した。みんなとぜんぜん勉強してないし、追いつけないし、諦めたり、逃げ出したりした。でも、母さんには、迷惑かけたくないし、でも、学校に行くと、イヤでイヤで気持ち悪くなって、あんときは、辛かった。中には「何か言われても気にすんなよ。」と言ってくれる友だちがいた。そんときは、すごくうれしかった。だから、できるだけ気にしないで中学校に行けたらいいなと思います。小学校でできなかったことややってないことがあっても諦めないでやっていきたいと思っています。
 学校は、ただ勉強したり、運動したりするところではありません。友だちと共に笑い、喜び、悲しみに涙して、みんなで成長していくところです。

 ~赤塚不二夫さんの言葉~
 
現実は、ままならない。うまくいかないことばかり、
 毎日、これでいいのだ!の連続だ。  
 自分を責めて、誰かを責めて、何かを責めて、そして、やっぱり自分を責める。
 人生は、うまくいかないこと つらいこと つまらないことが多いけれど、
 その間にゆかいなこと、楽しいことが挟まっているから、
 どうかあなたの人生を大切にしてください。
 あなたは、あなたのままでいいのだ。

 辛いことがあっても決して逃げないでください。辛いことを乗り越えたとき、また一つ成長するのです。温室育ちの花ではなく、雪の隙間から芽を出し、花を咲かせる福寿草のような人になってください。(卒業式の式辞から)

2026年3月23日月曜日

花だより 卒業記念文集から「ママありがとう!」 しだれ桜

 

 小学校の卒業式がありました。4月からわが町の中学校の制服が新しくブレザーになります。今年は移行期で、従来の学生服とブレザーが混じった卒業式になりました。指がすっぽり隠れたブレザー姿の卒業生がこども園にやってきました。  
 ~卒業記念文集から~
「ママありがとう!」
 “ママは、若くして私を産みました。苦労して苦労して私を育ててくれました。夜遅く仕事から帰ってきて、辛そうにしているママの姿を見るのが嫌でした。ママは大変なんだから、自分はちゃんとしないといけない。と思っても、いつも言うことを聞かないで、反抗ばかりしていました。この前、中学校の制服とジャージをそろえました。スカートをはいたら、「女の子らしく歩くんだよ。」と注意されました。4月から新しい生活が始まって、中学生なんだなあと実感しました。将来は、介護士の仕事をして、ママに心配をかけないようにしようと思っています。”
 すっかり成長した姿に感動しました。
 

2026年3月22日日曜日

花だより お利口さんほどストレスが多い クロッカス

 

    

 温泉に入ったり、旅行に出かけたりしてリフレッシュする人がいます。ある人は、ストレス解消に、パチンコをしたり、お酒を飲んだり、釣りに出かけたり、それぞれがストレス解消法を持っています。しかし、子どもはそれを知りません。自分ではどうすることもできず、それが問題行動として現れてきます。
  《ストレスコントロール》    医学博士 中島 一憲 氏 
 ストレスコントロールとは、お酒を飲んだりしてストレスから逃げることではありません。人生をより充実させて生きていくために、ストレスを自分が成長するための糧として主体的に取り入れていく姿勢が大切です。ストレスと上手に向き合い、ストレスへの耐性を強化しながら、さらに上のレベルを目指していくことがストレスコントロールです。苦労を乗り越えた収穫ほど、人間的に成長させ、深みを増していきます。ストレス発散で他人に迷惑をかけてはいけない。ストレスのない快適な環境をつくる努力をするより、ストレスに耐える心を育てることが大切です。
 子どもは遊ぶことが大切  
 体が疲れてくると、風邪をひきやすくなったり、胃腸がうまく働かなくなったりします。それは「少し休みなさい」というサインです。そういうときは、仕事を早く切り上げて、薬を飲んだり、医者に診てもらって回復を図ります。しかし、心の疲れはどうでしょうか?体のようにすぐサインが現れないので、多少調子が悪くても無理に頑張ってしまいます。
「みんな なかよし」教室によく掲示してある言葉
 「みんななかよし」、これほど難しいことはありません。“いじめのある学級”と“まったくいじめのない学級”の子どものストレスは、“いじめのない学級”の方が強いと言われています。子どものストレス発散は、わがままな行動や自己中心的な行動として現れるのが特徴です。いじめているという意識がないままに、ある一定の子どもに攻撃的になったり、また、必要以上に親に甘えたりするのです。“いじめのない学級”には、先生や親の言うことをよく聞く、お利口さんが多いのです。
 お利口さんほどストレスが多い 
 高学年になるとお母さんにべったりくっついて甘えることもできない。友だちのいやがることをしてはいけない。先生の言うことは、きちんと聞かなければならない。親の期待に応えなければならない。いつも良い子でなければならない。と思えば思うほど子どもにストレスは、たまってきます。本来子どもは、休み時間汗びっしょりになって遊んだり、家に帰っても暗くなるまで外で遊んで、兄弟げんかをしたりしてストレスを発散するものなのです。
 あれしちゃダメ、これしちゃダメとあまり言わないことです。

2026年3月21日土曜日

花だより 読解力の3段階 クサボケ 

 

 

  読書が育む 推論力・語彙力  今井 むつ 慶応大学名誉教授
 「14人の子どもが列に並んでいます。Aさんの前に7人います。Aさんの後ろには何人いますか?」 小1の算数の問題だが、3年生の正答率は28%、4年生で50%、5年生でも25%は間違えた。14-7=7の答えが多い。数字を使って計算式を作り、間違いなく計算はできても、A本人を表す数字「1」を計算式に入れることを思いつかない。文章が何を聞いているのかを理解して、書かれていない数字を自分で補うことができない。
 読解力とは何か? 文章には直接書かれていないことも自分の知識の枠組みを使って補足しながら、何を言おうとしているのか推論していくこと。推論は文脈によって変わる言葉の意味を考える場合などにも必要である。良い推論のできることは、良い読解につながる。
今の子どもは読解力がない」と言われるが、読解力には段階がある。
 ◎第1段階~文のレベルで情報を正しく解釈できる。 
 ◎第2段階~自分の知識を使って直接書かれていないことを補い、文章全体を正しく読み  
       取れる。
 ◎第3段階~文章全体のメッセージを自分の知識に関連付け、新たな思想を生み出せる。 
 最初の段階につまずいていないか留意する。そこで手助けをしていけば、あとは自分の力で次の段階に行ける。人間は推論能力の塊だから、読みたいという意欲があれば、自分でどんどん読んでいく。
                読売新聞 3月20日 「読解力フォーラム」より

 


2026年3月20日金曜日

花だより 最近の卒園式・入学式(入園式) フクジュソウ

 



 
 卒園式が終わると次は「入学式」です。5歳児は、もうランドセルを背負ってうきうきです。入学式は、子どもの成長と自立の節目を祝い、家庭・学校・社会との「つながり」を確認する儀式です。新しい生活への期待と不安を抱える新入生に安心感を与え、前向きに学習・学校生活をスタートさせる心構えを促す場として、学校や大学の教育活動において重要な役割を持っています。
 卒園式の朝は立看板の前で家族で写真を撮る列ができました。スタジオで貸衣装で記念写真を撮る家庭もあります。最近は、ビデオ撮影、写真撮影をするのが目的になっています。
 ~入学式の意味・ねらい~
成長と節目を祝う:子どもが自立し、新しい環境へ一歩を踏み出すことを祝福する記念すべき日です。
安心感と前向きな動機付け:不安な気持ちを解消し、「これから学ぶぞ」という期待感ややる気を引き出す。一部では、親しみやすい演出で緊張を笑顔に変える取り組みも行われている。
社会性・帰属意識の醸成:学校という共同体の一員になった自覚を持たせ、式典(国歌・校歌斉唱、式辞など)を通じて規律や所属意識を育む。
つながりの確認:学校、教職員、保護者、地域社会が連携し、新入生を歓迎・支援する体制を示す。
教育のスタート:新学年の学習活動の始まりとして、目標を持って学問に取り組む姿勢を示す場です。 ですから、こども園では、卒園式の取り組みと同時に小学校に入学する意味や心構えも教えています。
 ところが最近の卒園式や入園式は、わが子と親がドレスアップして「ばえる写真」を撮ることに終始するようになりました。うちの園では羽織、袴姿は遠慮してもらっています。トイレに行くとき困る。着なれないため、つまづいたりして危険であること、正せさえきちんと座っていられないからです。落ち着きがなく話を聞いていなくても、そこに親は目を向けません。最近の入園式や卒園式は、親の満足のためにあるようなものです。

2026年3月19日木曜日

花だより なぜ、園だよりを出すのか? パンジー こぶし

 

  

  なぜ、学校だより(園だより)を出すのか?
 「学校便り(園だより)を読む保護者は少ない、出しても無駄?」と言われたことがありました。
 斜里朝日小学校と網走潮見小学校時代、学校便りを中心に載せていたホームページが全国小学校HP大賞の優秀校に選ばれたことがありました。その審査委員の大学の先生が、「読む人が3割いれば十分です。そして、出し続けることが大事です。その3割の保護者が学校の見方(応援団)になってくれます。」と教えてくれました。
 4月、校長室の窓をたたく中学生がいました。3月に卒業した女子です。「うちのばあちゃんが、『校長先生のお便りが読めなくなって残念だ。』と言うから、『私がもらってきてあげる。』と言ったんだけど、いいですか?」と言うのです。心がホットステーションになりました。
 ~学校(園)便りを続けた理由~
「校長先生のお便り読んでいます。いつも上から目線で、その通りにはならないことの方が多いと思います。」と言われたこともありました。
 「読んでいただいて、ありがとうございます。教育(子育て)は、思い通りにはいかないものです。教育学者や子育ての専門家が言っていることを紹介することで、少しでもお役に立てればと思っています。」と返信しました。また、「最近、転ばないように妻と手をつないで歩いている。」と書いたら、「一人転んだら、二人とも転ぶから気を付けてね。」と注意されました。お気遣いに感謝します。
 「お便りを製本するので今までの通信を持ってきてください。」とお願いすると、醤油をこぼした跡やごはん粒の付いた通信がありました。「夕飯を食べながら読んだのかな?」と思ったりしました。今は紙面から画面で見る時代になり、通信も様変わりしました。「年寄りのつぶやきは、今の人の若い人には響かないかな?」と思うようになりました。もう潮時です。


2026年3月18日水曜日

花だより パステルカラーのランドセル キリンソウ デイジー

 

 
 
   パステルカラーのランドセル 
 店頭にカラフルなランドセルが並んでいますが、購入時期は、お盆あたりだそうです。昔は、男子は黒、女子は赤と決まっていましたが、今は、パステルカラーが主流です。
「○○さんは、ピンクのランドセルなんだね。」と言うと「ピンクでもいろいろあるんだよ。」
「わたしのは、ローズピンクだよ」
 他にベールピンク、コーラルピンク、ホットピンクなど多数
「誰に買ってもらったの?」
「おばあちゃんだよ。机はおじいちゃんで、お洋服は、もう一人のおばあちゃんで、お母さんも洋服買ってもらったよ。」
「入学ってお金かかるんだね。何年生までランドセル背負うの?」
「う~ん、3年生くらいまでかな?その後は、リュックを買ってもらうんだ!」
「せっかくおばあちゃんが素敵なランドセルを買ってくれたんだから、6年生まで使ったらいいんじゃないの?」 
「それは、無理!」
 5年生以上になるとランドセルを背負っている子はほとんどいなくなってしまいます。スポンサーのおじいちゃんとしては、もっと長く使ってもらいたいものです。教科書が大きくなって、タブレットも入るし、文房具を痛めることなく収納でき、動きやすい多機能なランドセルは小学生にはぴったりです。
「校長先生、安心して。古くなったランドセルは、海外で使われているんだって。テレビでやってたよ。これも国際貢献だよ!」(リュックを背負った4年生女子) 

2026年3月17日火曜日

花だより 大塚国際美術館と「書画展」 孫と2人旅

  


 退職と古希の祝いを兼ねて、孫が徳島にある「大塚国際美術館」に連れて行ってくれました。生きている間にルーブルよりも大塚国際美術館に行ってみたいと思っていました。世界中の美術館、聖堂に行かなければ出会いない名画を陶板の複製とはいえ、全部ここで観ることができるのです。ミケランジェロ、ダビンチ、ラファエロ、ゴッホ、ピカソなどなど、圧倒的なクオリティとスケールに驚愕です。大塚さんと孫に大感謝です。
 丁度、自作の「書画展」の最中でした。恥ずかしくもなくやったものだ。と反省しています。地方紙で取り上げてくれたので、音信不通になっていた同級生や元同僚から、相変わらず描(書)いているのですね。と連絡が来ました。

             
          

2026年3月16日月曜日

花だより 校長室の休み時間 白梅 ゆきやなぎ

 


  女満別空港で教え子の○○君(あだ名はモッチ)のお母さんに会いました。
「牧野先生ですよね。モッチがたった今、東京の大学に行ったところです。会わせたかった、残念です。モッチは先生のことがずっと好きでした。」と言われたのです。モッチを担任したのは3年生の時です。他の子は、休み時間になると背中に乗ってきたり、膝の上に座わりにきたり、足にしがみついたりして「先生、遊ぼう、遊ぼう」とせがむ中で、モッチは遠くから眺めている子でした。担任を外れて転勤してからもずっと年賀状を送ってくる子でした。今はオホーツクの北の町の役場職員をしています。
 「先生、先生」と寄ってくる子は、担任がかわるとすぐに新しい先生に懐きます。そういう子は「小一ギャップ」にはなりません。その方が健全なのです。「園長先生大好き!」と言っていたYSさん、4月に小学校で会ったときは「園長先生!」と飛びつてきましたが、12月に会ったときは「ふん?」という感じでした。しっかり小学1年生になっていたので安心しました。
 校長室にゲームやおもちゃを用意して、休み時間に子どもたちを迎える校長先生がいます。それが「いい校長先生だ」と評価する人もいますが、私は反対です。「校長室は何のためにあるのか?」ということです。校長室のつくりは、他と違って少し豪華になっています。応接セットがあります。調度品が置かれ、歴代の校長の肖像がにらみを利かせているのが校長室です。
 休み時間は、友だちとグラウンドや体育館で遊ぶのが普通です。それが校長室に1人でくる子は学級でなじめない子です。教頭先生に「あの学級は大丈夫か?」と担任を指導するように言います。何か満たされないと他の子と違う行動を取るからです。
 担任が手に負えない悪ガキAが校長室にやって来て、ソファに寝転がるようになりました。校長室の居心地を悪くするために「論語」を読ませることにしました。すると児童館の先生から「校長先生、Aくんに論語を教えているんですか?
『人を外見で判断してはいけない』と論語に書いてあるの知ってる?」と言われたと言うのです。
 Aは母親が再婚して転校していきました。Aから手紙が来て「今度の学校の校長先生は、校長室に行っても論語を読めとは言わない。」とありました。
 手紙と言えば、網走市潮見小学校に赴任した時の3月、斜里中学校から親展の手紙を届きました。中にもう一通、かわいい絵柄の封筒が入っていました。
~牧野校長先生、お久しぶりです。小学校でお世話になった○○です。中学校を卒業するにあたり、お世話になった先生や思い出にある先生に手紙を書くことになり、私は牧野校長先生に手紙を書くことにしました。◇小学生のとき、校長先生は、いつもおもしろい話をしてくれるので、休み時間になるとよく校長室に行っていました。そのことを思い出したからです。斜里中に来てからは、校長室に行くことはありません。それは中学生なので仕方ないことです。◇3月14日が卒業式です。そして、4月からはたぶん高校生です。いろいろなことにチャレンジしていきます。校長先生もがんばってください。~
 思いがけない手紙でした。斜里朝日小学校には2年間だけの在職でした。○○さんは、当時小学5年生で口数の少ない大人しい子という印象でした。その子から4年経って手紙が来るとは思ってもいませんでした。どんなおもしろい話をしたか覚えていませんが、休み時間に校長室に来るのは何かあったのだと思います。“中学校では校長室に行くことはなかった”と書いてあったので安心するのと、立派に成長したことにうれしく思いました。素敵なお嬢さんになっていることでしょう。

2026年3月12日木曜日

花だより 「心の強い子」「がまん強い子」に育てる  キランソウ ムラサキハナナ

 

  「心の強い子」  ~自分の道を切り開ける子に育てる~ 
 子どもの心を強くすることは、挫折しても負けない気持ちの強さを育てるということになります。周囲の安易な空気に流されない心を育てるということです。自分の行くべき方向が見つかったら、迷うことなくその道を進めるということです。そういうへこたれない心の強い子だけがいつか自分の夢を手繰り寄せます。
 人間は打たれ強くなくてもいいのです。打たれ弱かったら、その弱さをカバーする方法を自分で見出せばいいのです。
 とても素晴らしい才能を持ちながら、がまんしてそれを育てることをしないで、安易な方向に流れてしまって結局芽を出せなかった人は数知れません。
 がまん力のない子は、順番を待つことやルールを守ることができず、小学校や幼稚園での集団生活に支障をきたしたり、欲しいものがあったときに、「買って、買って!」とダダをこねたり、自分の思い通りにならなければ、いわゆる「キレる子」になってしまいます。そうならないためにも、幼少期の子どもに「がまん」を教えることです。
 4歳ころから自制心が育ち始めます。頭ごなしに禁止するのではなく、なぜダメなのか説明し、気持ちを切り替えさせる。待てた時は褒め、徐々に我慢すの経験を積み重ねることです。がまん力、そして、心の強さは、親が子どもに与えることのできる素晴らしい贈り物なのです。是非、お子さんをがまん力のある、そして、心の強い子に育ててほしいものです。その子の未来は滔々(とうとう)と開けていくはずです。

2026年3月11日水曜日

花だより 教室での生成AI使用、ほったらからしで大丈夫? ハルリンドウ キランソウ

 

  ~霞が関だより~
     文科省教育課程課長 武藤久慶氏
   教室での生成AI使用、ほったらからしで大丈夫?
 生成AIの進化が止まりません。文科省がガイドラインを策定した当初は年齢制限もあり、個別にアカウントが必要でしたが、現在では検索エンジンが実装され、検索結果の上部にAI要約が自動的に表示されるようになりました。学習者はこれをコピペし、別のAIアプリを活用して見栄えのするスライドを作成することができます。一見きれいなプレゼンですが、子どもが頭を使わなくなるとの批判も出ています。脳の負担が減って効率化できる一方で、過度な依存は記憶力や批判的思考力の低下を招くリスクがあります。
 とはいえ、そこに端末があってAIが使える状態では、学校で少々禁止したからといって子どもは私用端末で簡単に使うことができてしまいます。それではどうすればよいか。私見として断った上でシンプルに2つ申し上げます。
1 AIの賢い使い方を具体的に指導する。例えば、プラウザのAI要約には引用ページへのリンクが付いているので、それを一つ一つたどり、情報源が公的な機関なのか、また、いつの情報なのか、古くないかも確認させる。あるいはAI要約を別のAIに検証させ、その結果を更に分析する活動を取り入れる。こうしたプロセスを経てから、自分が理解でき、納得でき、説明できるものだけを組み込むように指導し、出典を明記するように徹底する。
2 評価を徹底する。学習の途中ではAIを活用し、観点や情報を整理することも許容するが、最終的には子どもが地震の考えとして発表・執筆できるかを評価します。例えば、スライドを読み上げるのを禁じる。ノー原稿で話すようにする。テストモードを活用し、AIなしで書かせる評価する等、AIは、自分が賢くなるための学びの道具であることを明確に指導し、最終的には生徒自身に知識を外部に表現する活動を意図的に取り入れる。ねらいを明確にした上での「指導と評価の一体化」です。そうした根幹を抑えたうえで、細かい工夫を取り入れることが肝要です。
 デジタル学習基盤は学びのインフラですが、物事には必ず正負の両面があります。今後はデジタルのメリットとともに、マイナスの事例も積極的に発信し、デジタルを賢く使って、リアルな学びの充実につなげたい。

2026年3月10日火曜日

花だより 円滑な学級経営の土台「クラス替え」  スイセン クサボケ

 


 
  円滑な学級経営の土台「クラス替え」 
 クラス分けで重要なのは、偏りのない学級編成です。学力レベルをそろえるために学習評定などをもとに均等化を図る必要があります。
 小中学校の学級編成は「義務教育標準法」に基づいて行われます。法律が制定された昭和33年、1学級の児童生徒数は「上限50人」と定められ、以後「45人」、「40人」と少人数化が進み、令和7年にはすべての小学校で「35人学級」が実現しました。中学校でも順次少人数化が進められています。
 「標準法」制定以前は50人以上が“すし詰め”状態でした。同じクラスに所属しながら席が離れた相手とは口をきく機会も少ないまま卒業というケースも珍しくありません。
 35人学級(実際には1教室に30人前後)となった今は、子どものたちの距離は縮まり、グループを組んでの話し合いができ、担任も一人一人に目配りができる状態になることが望ましい。
 教室の様子を戦後80年の幅で見ると、児童生徒、座席の配置、教師との距離は大きく様が割りました。
 年に1回、学級をリセット 担任も変わる
 「クラス替え」は、以前は“持ち上がり”も含め「2年に1度」が一般的でした。最近は「年に一度」が一般的でした。最近は「年に1度」実施する学校が増えています。
 このため、4月に新しい学年に入るとクラスメートの多くが入れ替わり、担任の先生も代わり新学年がスタートすることになります。
 リセットのメリットは、学級の雰囲気は一変し,フレッシュな気持ちで学習ができる。新しい友だちができる。前のクラスではできなかった役割や経験ができる。苦手な相手とは離れることができる。
 反面、新たな人間関係になじめずストレスがたまり、前のクラス仲よしグループが休み時間に集まるといった光景が見られ、新たな環境が定着するのはGW明けともいわれている。
 ところがクラス替えができるのは都市部の学校だけで、少子化により、地方では学年2学級、1学級の学校がほとんどで、幼稚園(こども園)から中学校まで人間関係が変わらないのです。
       『日本教育』 2・3月号 「がっこうはじめてものがたり」から
 

2026年3月9日月曜日

花だより 裁量的な時間、使途を整理 「学習枠」「研修枠」を設ける

 


 教育をめぐる動き 文科省・中教審教育課程部会
  裁量的な時間、使途を整理 「学習枠」「研修枠」を設ける
 文科省は1月、中教審教育課程部会の総則・評価特別部会を開き、次期学習指導要領で導入する小・中学校の教育課程を柔軟に編成できる「調整授業時数制度」の具体案を示した。
 各教科の標準授業時数については、学校全体で調整できる上限幅や対象範囲を明示し、削減した時数を「裁量的な時間」として再配分する制度設計を打ち出した。
 内訳は「学習枠」と「研究・研修等枠」に整理した。学校ごとの判断で学習内容や指導体制を組み立てやすくすることで、児童・生徒の実態に応じた教育課程の実現を制度的に後押した。教科ごとに定められた標準授業時数を一定の範囲で下回ることを認め、その分の時数を別の教科への上乗せや、学校独自の教育活動に充てることができるようにする。
 現行制度では小6で最大85コマ、中3で76コマが上限だったが、これらを上回る調整幅を検討する。(月刊「日本教育」 2・3月号より)
 これを学校現場をどう受け止めるか?学校裁量と言いながら、これまで様々な制約を受けてきた。

2026年3月8日日曜日

花だより 「手書き離れ」に危機感 ねこやなぎ 紅梅

 

 AI(人工知能)を始めようとする教育現場でのさらなる活用は、2030年度以降の学習指導要領を検討する中教審でも議論が進んでいる。
 2月に開かれた英語分野の部会ではAIが英会話の練習や英作文の添削などに利用できるとして、指導要領にデジタル活用を明記する際に「AI活用は有効」と示す方針を確認した。
 他の教科でもデジタル活用が検討されている。別の部会では、小学2年の国語でローマ字入力の「タイピング」を体験する学習を導入する案が示された。「文字を書くこと」の学種の一環という位置づけだという。
 しかし、現場には「手書き離れ」への危機感がある。端末導入前と比べて漢字の書けない子どもが増えたので、国語で意識的に手書きを増やしている。なぜなら、手書きには、脳全体特に記憶や思考に関わる部分を活性化させ、記憶の定着率や集中力やを高める科学的な効果があり、手と指の複雑な動きと紙との触感が脳に強い刺激を与え、ストレスの軽減や思考の客観視や目標の向上にもつながる。手書きは学習の基本だからだ。 
 中教審は夏ごろに審議の方向性を示す予定だという。(読売新聞3月5日)

2026年3月7日土曜日

花だより 手をつなぐことの意味 辛夷(こぶし)

  


 2月の園内研修は、1年間の保育の成果について交流しました。
 0歳ひよこ組の担任から「お友だちと手をつなぐことができるようになりました。」と報告がありました。手をつなぐのは、園では当たり前のことだと思うでしょうが、1歳児にはとてもハードルが高いのです。集団生活の中で、毎日毎日の繰り返しの中でできるようになるのです。家庭ではできないことです。
 ひよこ組の保育室からゆうぎ室まで数メートルしかありません。入園当時は、先生が抱っこしていました。それが段ボールのマイカーに乗って引っ張られてゆうぎ室まで来ていました。それが今では、お友だちと手をつないで歩いて行けるまでに成長しました。特に乳幼児は、大人と手をつなぐことはできても、お友だちと手をつなぐことには抵抗感があります。手をつないで歩けないと散歩に行けません。避難訓練などの集団行動ができません。手をつなぐとは自分の安全を守るために必要なことなのです。これは、こども園の集団生活の中で身につくことです。しかし、その指導は簡単ではありません。
 手をつなぐと、◎相手との一体感や愛情を感じられる ◎ストレスが軽減される ◎安心感を獲得する ◎信頼関係が向上する ◎痛みが緩和される ◎脳波の同調といった様々な効果があります。これらの効果は、「幸せホルモン」の分泌が促進されると科学的に示されています。
 最近、妻と手をつなぐことが多くなりました。その理由は、冬道は滑りやすく転ばないようにするためです。

 

2026年3月6日金曜日

花だより 卒業式再考 クロッカス 網走湖のワカサギ釣り

 


 北海道の多くの小学校の卒業式では、卒業生は中学校の制服を着ます。ところが最近は、派手な衣装に変わってきています。学生の制服はフォーマルウェアです。冠婚葬祭これ1着で間に合います。経済的にも家計の負担軽減になります。先人たちの知恵だったかもしれません。また最近の式自体がセレモニーではなくイベント化しています。成人式(成人の集い)がそうだからでしょうか?
 改めて卒業式を考える
 卒業式は、教育課程の修了を認定し、卒業証書を授与することで、子どもたちの成長を祝い、新しい生活への門出を励ます重要な節目です。これまでの生活を振り返り、感謝の気持ちを育むとともに、義務教育や園生活の締めくくりとして、自立と自信を育む「儀式的行事」のねらいがあります。ですから、何日も前から卒業式の練習をします。
 ~具体的な意味とねらい~
1. 学業の修了と成長の認定「卒業」の節目: 義務教育や園生活の課程をすべて終了したことを認め、学校長から卒業証書を授与される。「卒業証書授与式」と呼ばれています。
成長の実感: これまでの学校生活を振り返り、自身の成長や達成感を実感する。
2. 新しいステージへの準備と旅立ち中学校への覚悟: 次のステージに向けて、身も心も引き締め、自立心や準備の姿勢を促す。
未来への期待: 寂しさを抱えつつも、新しい環境や生活への希望を持たせる。
3. 感謝と絆の再確認し、支えてくれた人への感謝: 教職員、保護者、地域社会へ「ありがとう」を伝え、周りの存在の大きさに気づく。
友情と団結力: 在校生や友人との思い出を振り返り、絆を深める。
4. 厳粛な雰囲気による情緒教育礼儀とマナーの経験: 非日常的な「厳粛」な雰囲気を体験し、礼儀や集団行動の規律を学ぶ。
 来賓として他校の卒業式に参列することがあります。「卒業式を見れば、その学校の教育力が分かる」と先輩校長から言われてことがあります。
 卒業式は当日だけの儀式ではなく、その取り組みが大事だということです。決して「ばえる写真」を撮るためのものではありません。

2026年3月5日木曜日

花だより 他校の卒業式ではじめて泣いた タチツボスミレ ムラサキケマン

 

  他校の卒業式ではじめて泣いた
3月1日 訓子府高校の卒業証書授与式に参列しました。
 ~答 辞~
「私は、高校生活は楽しいものだと思って入学しませんでした。」
 それを裏付けるように校長先生の式辞では「皆さんは、順風満帆な高校生活を送ったわけではないでしょう…」と語りかけました。
 答辞を読んだ生徒は、訓高のオープンスクールの時、「校長先生(北見北小)ですよね。」と声をかけてくれた子でした。小学校3年生の時の校長を覚えてくれていたのです。
「どう、訓高は?」と聞くと「めっちゃ!楽しいよ。」と明るく答えました。それから、こども園との交流やインターンシップにも来ていました。高校進学に当たり相当悩んだそうですが、生徒会長になり、卒業生を代表して答辞を務めるまでになりました。
 毅然とした態度で答辞を読み始めましたが、途中から言葉が詰まり、涙声になりながらも最後まで読み切りました。AIで文章を作成したわけではないでしょう。アナウンサーのような流暢な語りではなかったけれども、高校生活を振り返り、周囲の人たちへの感謝を自分の言葉で綴られていました。すると校長先生一人が大きく拍手し始め、それが会場全体に広がりました。
 帰り「立派な答辞で感動したよ。」と声をかけ、進路を訪ねると「保育士になる専門学校に進みます。」と答えました。

2026年3月4日水曜日

花だより 節目を大切にする日本人の心 桃の花 キブシ

 

 
  □節目を大切にする日本人の心□日本の五節句□
◎人日(じんじつ)/陰暦正月7日「七草がゆ」
◎上巳(じょうし)/陰暦3月3日「桃の節句」
◎端午(たんご)/陰暦5月5日「端午の節句」
◎七夕(たなばた)/陰暦7月7日「七夕祭り」
◎重陽(ちょうよう) /陰暦9月9日「菊の節句」
 9月9日の重陽の節句はなくなりましたが、他の節句は現代まで伝わる行事です。
 初節句のひな祭りは、身のけがれを祓う災厄除けの行事です。
 ひな祭りは、平安時代に高貴な生まれの女の子の厄除けと健康祈願のお祝いとしての「桃の節句」が、江戸時代になって庶民の間にも定着して行われるようになったお祝いです。
 ですから単なるお祭りではなく、お七夜やお宮参りと同じく女の赤ちゃんのすこやかな成長を願う行事、いうなればお雛さまは、赤ちゃんに降りかかろうとする災厄を、代わりに引き受けてくれる災厄除けの守り神のようなものです。気持ちの問題ですが、省略せずにきちんとお祝いしてあげたいものです。
 最近のひな人形は、5段、7段飾りは姿を消して、コンパクトになりましたが、スポンサーの祖父母は変わりません。バレンタインやハロウィーンより、日本伝統の節句を大切にしてほしいものです。
 ~3月3日~
 「お雛様だから、今日はごちそうだよね」とお姉ちゃんに言ったら、「男は関係ないの!」と言われた。「そしたら、5月5日は、女は関係ないんだよね。」と言ったら「バカだね。子供の日だもの、男も女も一緒でしょ」と勝手なことを言っていた。 
『桃の花』言葉は、「気立てがよい」です

2026年3月2日月曜日

花だより 端切れのひな人形 桃の花 タチツボスミレ

 

   ひな人形  
 「3月4日にね、お雛様の片付けしたよ。早くしないとお嫁に行けないんだって?」
「ひな祭り」、「桃の節句」、「弥生の節句」などとも呼ばれています。これは千年も前の昔、中国から伝わってきたものです。昔は、今のような「おひなまつり」と違って、悪い病気にかからないための行事でした。粗末な紙人形を作り、その人形で体をなでてお祓いをしてから、川へ流してしまうと病気にかからないと考えられていました。これを「ひな流し」といいますが、後に流される「おひなさま」のほかに、飾る「おひなさま」を作りお祭りするようになりました。これがひな祭りの始まりです。
 今では立派で豪華な雛人形がデパートに並べられています。それをおじいちゃん、おばあちゃんが孫のために買うようになりました。
 雛人形を買う余裕のない我が家では、3月3日が近づくと妹は母と一緒にハギレを使って雛人形を作りテレビの上に飾っていました。母は娘に買ってやれなかったので、孫のためにと年金を貯めて狭い家には不釣り合いの雛人形をそろえてくれました。
 節分、桃の節句、端午の節句は、それぞれに自然をたたえ、生物をいつくしみ、子どもの健やかな成長を願う意味が込められています。高価なものをそろえるというだけでなく、こうした日本人の節目を大切にする風習は、各家庭で大事にして、次の時代を担う子どもたちに受け継ぎたいものです。

2026年3月1日日曜日

花だより お金について学ばせることが大事 雪解けの森

 



 ・¥・お金について学ばせる・¥・
 貯金通帳を見ることによって、子どもは自分のお金が管理できるという自信を持ちます。驚くのは、自分のお金の収支を合わせることのできない大人があまりにも多いということです。そうならないように、子どものうちからお金の収支を合わせる技術を教えるべきです。
 自分で稼いだお金とお小遣いを合わせて、その何割を貯金に回すかを子どもと相談していっしょに決定することです。子どもを銀行に連れて行って基本的な取引の様子を観察させ、金融用語に親しむように指導することが重要です。ただし、子どもからお金を借りてはいけません。親が返済できなかったり忘れたりした場合、子どもはそれを簡単には許してはくれません。
 お金を稼ぎ、貯め、管理することによって生まれる自信を子どもに持たせましょう。子どもにはお金に関する決定をさせ、金融の手続きを学ぶ機会を与えることが重要です。子どもは「お父さんとお母さんはぼく(わたし)のことをよく考えてくれているからこそ、将来、自立するときのために準備をするのを手伝ってくれている。」という思いを抱いて成長することができます。
 「お年玉もらった?」「うん、お母さんのバックの中にあるよ」