「おじさんの手汚いよ。ちゃんと石けんつけて洗っているの?」
若松の神社祭に来ていた子が農家のおじさんに1年背の子が言った言葉です。
おじさんは、「あのね。いくら洗ってもとれないんだよ。何年も何年も畑仕事しているからね。土が手のしみこんでいるんだよ。」
おじさんは、ごっつい手を見せながら、やさしくその子に話していました。
「今年のは学校の畑は、雑草もあまり無く、いい畑だ!」と石森じいちゃんに褒められた話を花便りに書きました。私も、朝早くから少しだけ草取りをしましたが、農家の方の話を聞いて恥ずかしくなりました。わずかな面積の草取りをして畑仕事をしたとは言えないのです。
学校での菜園活動は、植物を育て、継続的に世話をすることで、生きていることの尊さや素晴らしさ、枯れたり死んだりすることの悲しさや恐ろしさ、農家の方の苦労などを自らの体験を通して学ぶことをとねらいとしています。また、こうした体験活動は、高学年が取り組んでいる養蜂も同じで調べてわかるだけでなく、今問題になっている“心の教育”にもつながるものです。また収穫祭は、関わっていただいた方への感謝と収穫の喜び、これまでの活動を振り返るものです。収穫祭では、お母さん方の協力で、ジャガイモやカボチャ、豆など美味しくいただきました。
毎日の食卓にあがる食材は、農家の人が手間暇掛けて大切に育てたものです。毎日「いただきます」と感謝を込めて食べましょう。と全校朝会で話しました。
教室に「うさぎ」(生活科の学習)
低学年の生活科に小動物を飼う学習があります。そのねらいは、生き物をただ眺めて観察するだけでなく、手で触ってみたり、抱いたり、水や餌をやったりという活動から、生命をもっていることや成長していることに気付き、生き物への親しみをもち、大切にすることができるようにするものです。(乗馬で心身の回復を図るなど、生き物との接触が心の安定に良いことはよく知られているところです。)優しい心はこんな活動から、自然に生まれてくるものです。
この学習には、うさぎが最も適しています。(馬を教室で飼うわけにはいきませんから)子どもたちは、「うわあ~、かわいい。ふさふさで気持ちいい。」とうさぎに直接触れることで、思った以上に筋肉や骨でごつごつしていることに気づいたり、餌の食べ方、うんこの仕方、心臓の鼓動を感じたりします。ずっと観ていても飽きません。他の学年の子どもたちも目を細めて観ていました。これまで若松では、うさぎを飼う施設や環境になかったのでこうした学習はしていませんでしたが、今回、川東学園から5日間のレンタルで借りてきたものです。残念ながら先週の金曜日でお別れしました。
学校園のハウス
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