母を偲んで(2) 参観日のおしゃれ
母は、小学校1年生から中学3年まで参観日には必ず来ました。特に中学生にもなると参観日に来る親はめっきり減るのですが、「牧野の母さん、必ず来るよな!」と友だちから言われたことがありました。
私は、てっきり教育熱心な母親だと思っていましたが、祖母が「ミツ子(母)はね。若いときからおしゃれが好きでね。自分で作った服を着たくてね。普段外出なんかできないから、参観日だと大手を振って、よそ行きの服を着て、おしゃれができるから行っているんだよ。」娘のことは母親がよく知っているものです。(母は一人娘で、父は婿養子でした。ですから、母は嫁姑の関係を知りません。)
母の部屋には箪笥が4つもあって、満杯の服がきれいに収められてありました。加えて季節ごとの帽子が10数個、玄関の下駄箱にも箱に入った靴が何足も…。
昨年から介護認定を受けていました。「ケアマネージャーやヘルパーさんが来るときは、しっかりおしゃれをして待っている。」と普段面倒を見ていた妹が言っていました。そんな母でした。
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