2018年9月23日日曜日

花だより ナンバルキセル 保母さんに学ぶ


《穏やかなときに指導する》 
 特別支援教育でご講演いただいた丸山先生の話の中で、パニック(興奮)状態のときにいくら言ってもダメ!穏やかなときに指導しなければ効果がないと言われました。
 北進保育園の運動会が本校のグラウンドで開催されました。保育園の先生の動きを見ていて思い出したことがあります。
 若松小学校は、運動会、学芸会などの学校行事は、地域の保育所と合同で行います。ですから校長は、入園式や卒園式などの保育所の行事には必ず出席しました。
 卒園式の最中でした。一人の女の子が急に泣き出しました。ベテランの保母さんが、とんでいってその子を黙って抱きしめました。こんなとき小学校の先生ならどうするでしょう?「どうしたの?何があったの?」と問い正すでしょう。しかし、その保母さんは、「わかったよ。いいよ、いいよ。」と別室に連れて行き、泣き止むまでずっと抱っこしていたのです。そして、泣き止んで落ち着いてから、「何かイヤなことあったの?」と聞いたのです。
 子どもは、悲しいときや痛いときなどに泣きますが、どうしていいか分からなくなったとき、不安になったときも泣きます。頭も心もめいっぱいのときには、何も受け入れなくなってしまいます。
「どうして言わないの?泣いていたって分からないでしょ!」と言われても、何をどう言ってよいか分からないのです。子どもの心理をよく理解している保母さんは、まずは安心させるために、落ち着くまでぎゅっと抱っこしてあげるのです。
丸山先生は、「大人の発達障害が心配です。」と校長室で話していました。「学校の先生にも結構いますよ!」と言っていましたが、大人だとぎゅっと抱っこするわけにはいきません。問題は深刻です。

 
9月16日 網走天都山の「花てんと」



0 件のコメント:

コメントを投稿