2016年9月20日火曜日

花だより さんま 学力危機


【平成21年度 網走市立潮見小学校 学校便りから】
 《心がホッとステーション》
“子どもよ書物を読みなさい!!”   図書館に「西条八十の詩」を掲示
雨がふるとき 風邪引いて すきな遊びができぬとき 子供よ 書物を読みなさい。
書物は あなたをつれていく 海山こえて いく千里 知らない国や とおい国
見たこともない人たちや また めずらしい動物が あなたと遊び 話する。
書物を読めば 友だちは いつも出てくる 眼の前に
どんなに大事にしまっても 万年筆やカメラなど なくしてしまうことがある。
書物はいっぺん読んだらば あなたの心の奥ふかく じっとそのまま残っている。
書物がくれる財産は 一生消えない なくならない。
*天気がいいときは、外で遊びなさい。雨が降ったら、本を読みなさい。
《シリーズ「いきいき子育て」》
 学力危機(読売新聞) *私の提言*から 連載「学力危機」に関連して、識者や教育関係者から提言を聞いた。~
 進歩阻む「平等偏重」 中田 美知子さん(北海道教育推進会議委員 東京都出身 慶大卒後、北海道放送アナウンサーとして北海道へ 61歳)
 ~昭和30年代の全国学力テストで、北海道と同様に順位の低かった秋田県は、平成の学力テストでトップクラスになった。努力した所としなかった所の違いかもしれない。いま努力を始めなければ、40年後も変わらないだろう。◇東京で育ち、“受験戦争”を戦ってきた団塊世代。その後の札幌での生活や子育てなどを通して、地域間格差を実感してきた。◇ちまたで、お母さんたちに北海道の子どもたちの学力が高くないことを話題にすると「だってお勉強ばかりできてもね。」という答えが返ってくる。学力は二の次という意識があるのだと思う。
「学力偏重」というが、テレビからの情報は東京の情報が多い。テレビの情報が北海道の状況だと決めつけず、現実を見てほしい。
 学力の向上自体を目的にしては、その先が見えなくなる。明日の北海道を作る人材を育てるのだと考えたい。
 競い合うことの楽しさ、競い合って勝った人を賞賛する風土が必要だと思っている。横並びではなくそれぞれの分野で能力に優れている人を育てないと、地域も豊かにならない。
 国の施策として土地をもらって開拓を始めた北海道では、抜け駆けのような特殊なことをする人は排除せざるを得なかった。このことが、何事も平等にやっていきましょうという風土を生んだのかもしれない。
 「学力が高い」ということを、あたかも悪いことのように幼い頃から言われたという人がいる。突出したことを嫌う風土は、北海道が成長していく上でブレーキになる。
 まず「変える」という気持ちを本当に持つことが大切だ。昨日と違う今日があるから楽しい。均質であることを求めすぎては、進歩はない。「変化を恐れるな」と言い続ける必要があると思う。~

 *東京方面から来た人は、「北海道の人は何て素朴でのんびりしているんでしょう。」と言います。外から見ている人の方が、北海道の本質を見抜いているかもしれませんが、それしても厳しい意見です。 

0 件のコメント:

コメントを投稿