2016年9月28日水曜日

花だより 瓢箪 食生活 母の品格


【平成22年度 網走市立潮見小学校 学校便りから】
 ~「食」生活の乱れが心身のバランスを乱す~ 
 心身の成長期にある子どもにとって食事は極めて重要なものです。最近、子どもの朝食欠食や孤食、偏った栄養摂取による肥満傾向の増大、生活習慣病の若年化など、食に起因するさまざまな健康問題が生じています。言うまでもなく、子どもの健康な体の形成のため栄養バランスのとれた食事を作って上げるのは親の努めです。もちろん食事は単に子どもに栄養を与えるだけのものではありません。親が心を込めてつくった食事は、親の愛情を自然に子どもに伝え、それによる満足感・安心感は子どもの心を豊かで強いものに育てる機会にもなるのです。
 郊外にある外食産業の飲食店の駐車場はどこも満車状態です。夜9時過ぎに居酒屋で食事をしている母子にも会ったことがありました。「たまにはみんなでどこか食べに行くか?」というお父さんの声に「やったあ!」と喜ぶお母さんと子どもたち。それが毎日だと困りませんか? 

《シリーズ「いきいき子育て」》  「母 の 品 格」 多 湖  輝 著 から
 ~「悪いのは相手」という考え方をしない~
 小さい子は、「ぼく(わたし)は悪くないもん」とよく言います。身をかばいたいという気持ちは小さい子供でもあります。こんなとき子供に同調して「はい、あなたは悪くないわよ。」と迎合するようなことは言っていけません。そんなときは、こんなふうに言ってみてはどうでしょうか。「本当に自分が悪くないかどうか、相手の気持ちになってもう一度よく考えたあとでもう一回話しを聞きます。」ここで大切なことは、子供がどんな話をするかではなく、小さい頃から、立ち止まって考える時間を身に付けさせることです。
 品格のあるお母さんは、そう簡単に子供に迎合したりしないものです。簡単に迎合すると子供は自分のやることは何でも正しいと思い、単純に悪いのは相手だと思ってしまうのです。
 これは交渉のテクニックのように、相手にすべて責任を押しつけて、悪いのは相手と決めつけて交渉をはじめるやり方です。最後まで自分の落ち度を認めようとしない。こんなことを交渉テクニックだと思って続けていると、自己中心的な人間になってしまいます。そんな人がだんだん増えてきて世の中がぎすぎすしているような感じもします。子供のケンカやトラブルは、よほどのことがない限り100%相手が悪いということはありえません。立ち止まって考える時間をもてばわかるはずです。 
 当たり前のことですが、親が悪いのは相手と決めつけるような考え方や話し方をしないことです。子供には立ち止まって考える時間が持てるようにしつけていきましょう。「しつけ」とは仕向けることです。焦らずにゆっくりでいいのです。

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