2016年9月4日日曜日

花だより コスモス3 目標を持つ


【平成18年度 北見市立若松小学校 学校便りから】
《心がホッとステーション》 ~目標を持つ~
 校長の集まりがあって、各校のマラソン大会の記録が話題になりました。
「若松には、3㎞は15分で5㎞は20分で走る子がいる」と自慢げに話すと他の学校には、3㎞を14分台で5㎞を19分台で走る子がいることが分かりました。
「一緒に走ってみないと本当に速いかどうか分からない。合同マラソン大会やってみるか?」という話も出ました。何もこんなことで勝った負けたで悔しがることはないのですが、体力つくりを掲げている学校としては、「若松には水泳のメドレー(100m)を1分50秒で泳ぐ3年生がいる」と言うと「それはさすがに速い」と言われました。
  本岐小学校(全校児童20名足らずの小規模校)に勤務していたとき、足の速い6年生の男子がいたので、管内の陸上大会に出してみようということになりました。決勝まで進みスタートラインに立ちました。他の子は、いかにも陸上選手らしいウェアーを着て身のこなしも様になっているのですが、その子は、白のランニングに白の短パン、頭には白のハチマキをして、いかにも山奥から出てきたという出で立ちで落ち着きがありません。靴もこの大会に出場するために中学生から借りた慣れないスパイクシューズでしたが、なんと1位でゴールして、練習のタイムを1秒以上も縮める快走に親も教師も大会関係者もビックリしました。
 小規模校では、どうしても人数が少ないため自分の実力(学力・運動など)を正しく知ることが難しいです。(若松のマラソン大会の最終ランナーも大規模校のマラソン大会では、中間くらいかもしれません)自分の実力を知ることは、次の目標につながります。
 アテネオリンピック水泳女子800mの金メダリスト柴田亜衣選手は、高校までいろいろな種目、様々な距離に挑戦しても泣かず飛ばずの成績で目立った選手ではなかった。それが大学に入りコーチの勧めで自由形の長距離にしぼって取り組んだ結果、めきめきと頭角を表してきました。柴田亜衣選手は、“必ずオリンピックに出る”と心に決めて、誰よりも多い練習量をこなしました。目標に向かって努力することが大切ですが、闇雲に努力するのではなく、自分の良いところ、劣るところをきちんと知った上で自分にあった目標を立てることが大切です。通信簿の「よい」の○がいくつあるかを数えるだけでなく、通信簿をよく読んで後期の目標をしっかり立てて下さい。


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