2019年4月28日日曜日

花だより スイートピー 朝日の教育

   朝日小の21年目の出発にあたって 
 平成と同時に斜里朝日小学校はスタートしました。開校時の「朝日の教育」(学校経営計画)はB5版サイズ、和文タイプで打たれている。朝日は、“新しい学校”というイメージはもうない。赤石初代校長が理想とした学校に、20年経って近づいているだろうか?開校当時の記録をひも解いてみました。
 【めざす学校像】
◇子どもが生き生きとしている学校
 日々の授業やさまざまな活動の中で、子ども一人一人が充実した喜びや楽しさを感得  し、伸びていく意欲に燃えた満足感の持てる学校にしたい。
◇開かれている学校
 子ども一人一人の成長に責任を持つ教師として、自らの実践力を高めるために、謙虚に誰からでも学び、誰にでも開ける豊かな実践をする学校にしたい。
◇視野が広く見通しのしっかりしている学校
 広い視野に立って教育思潮を考え、自らの実践が子どもの将来にどのような影響を与えるかという、巨視的なものの見方、考え方のできる学校にしたい。
◇さわやかな挨拶が交わされる学校
 挨拶は、人と人をつなぐかけ橋であり、人間尊重の基本的態度である。子どもと子ども、子どもと教師、教師と教師が、朝夕の出会いや別れに、親しみを込めて、さわやかな挨拶を交わされている学校にしたい。
◇保護者の期待と信頼に支えられている学校
 教育は人間関係の信頼で成り立つものである。子ども・父母・教師が互いに尊重し合い、子どもの成長を軸に学校・家庭・地域との連携を深め、父母の期待に応え、父母の信頼と愛情に支えられている学校にしたい。
【学校像が求める教師像】
◎健康に気を配る教師 
 「健全な身体に、健全な精神が宿る」といわれる。教育は体力のいる仕事である。体力は気力(やる気)の根源である。常に自らの体力づくりに心がけ、健康管理に努めよう。(いつまでも若いと思って無理をしてはいけない。休むことも大切である。)
【学校経営の基本方針】
 「学校は子どもためにある」「教育は愛である」を基本とする。
1 常に子どもの側に立って、一人一人がいきいきと生かされる教育活動の実現に努める。
2 父母や地域社会の信頼と期待に応え、朝日小教育の創造に努める。
3 新生朝日小教育の基盤の整備と充実に努める。
4 和を基調に信頼と敬愛の念に支えられた教育活動の推進に努める。
【学校の教育目標】
○進んで学ぶこども   
○自然に親しみ思いやるのあるこども
○明るく丈夫なこども  
○仲よく協力するこども 
(現在の教育目標は、平成2年に改訂されたもの)
~開校当時は~
・開校時の児童数は359名だった。
・現在の6年ひびき組の教室は、開校時は、視聴覚教室でアナライザーが設置されていた。
・学芸会は、朝日カーニバル(仮称)とし、陽気な南米のサンバのリズムで
・研究主題は「知識づくり、体づくり、心づくり」だった。
・修学旅行は、5月の末に実施していた。
・多目的スペースをどう活用するか、第1回目の職員会議の議題だった。
・斜里岳登山は、開校時から6年生が登っていた。


2019年4月27日土曜日

花だより フジ ケマンソウ 女子高生にドキッ!

 「あいさつで人を大切に」 女子高生にドキッ!!
 毎朝、すれ違う女子高生が、暖かくなってきて自転車登校するようになりました。
◇先日、その子から「おはようございます。」と声をかけられました。突然のことでビックリして、「えっ?あっ!…。おはよう!」と言ったときは、もう過ぎ去っていました。
知らない人に“あいさつ”をするのは、とても勇気のいることです。学校では、“あいさつで人を大切に”と言っておきながら、私から先に女子高生に「おはよう」と声をかける勇気はありません。それこそ不審者と間違えられそうです。
 その日は、朝からとてもいい気持ちになりました。“あいさつで人を大切に”改めて女子高生から教わりました。
 朝からいい気持ちで歩いていると道ばたにクロッカスが咲いているのを見つけました。
「花は美しい。それがわかる心が美しい」(お寺の境内の掲示板に書かれていた言葉です。
「きれいな花が咲きました。見えない根っこのおかげです。」という言葉もあります。震災の被災地にも、遅い桜が届いたようです。花の美しさを醸し出す自然の安らぎを感じてほしいものです。学校周辺のお宅の庭には、チューリップや水仙、ムスカリなどが咲き、花の季節を迎えました。

2019年4月26日金曜日

花だより ケマンソウ 大空くんのがんばり!


  大空くんのがんばり!
 札幌出張の帰り、菊水にある病院に入院している大空くんのお見舞いに行ってきました。ちょうど点滴をしていて具合が悪そうでしたが、初めて会う私にきちんと挨拶をしました。
 自分の病気をきちんと受け止め、治療に専念していました。壁には、友だちからの手紙が貼られてありました。運動会の様子もお母さんのお友だちからのメールで知っていました。病室からほとんど出ることがないので、メールや手紙が来るとすごくうれしいと言っていました。
 1年生の時の運動会は、インフルエンザで出られなかった。ぼくは、足も遅いし、どうも運動会には縁がないのかも…。とちょっぴり弱気なことも言っていました。「早く、北小に戻って、みんなと一緒に遊びたい。病院食は、おいしくないので、おいしい給食を食べたい。」と丸坊主の頭を触りながら話してくれました。
 ベッドの周りには、ミニチュアの車やDVD、ゲームソフトがたくさん積まれていました。「まだまだ貯まりそうです。」とお母さんが言っていました。本を買って持って行きましたが、どうもゆっくり読書にふけるという感じではありませんでした。次行くときは、車の最新カタログでも持って行ってあげようと思います。
 エレベーターまで、お母さんが見送ってくれました。「どうか皆さんによろしく…」と何度も何度も頭を下げられていました。
 「辛い経験をした分、人に優しくできる。大空くんは、きっとそんな人になりますよ。」と伝えて帰ってきました。

2019年4月25日木曜日

花だより ライラック 校舎ぶらり旅

 ・・・校舎ぶらり旅・・・ あとかたづけで物を大切に
 校舎をぶらぶら回っています。そこで気になったのが、第2ホールにある曲がりくねったゴムの木です。光りを求めて懸命に伸びていった姿に哀れさを感じます。あのままにしておくのは忍びなく思います。また、枯れたものをそのまま放置しておくこともできません。それと体育館入り口の埃のかぶったたくさんの賞状額も整理しました。
K先生から、“理科専科になって、ぐちゃぐちゃだった理科室をきれいに“かたづけ”をした。”という話を伺いました。お金のかかることは事務職員のNさんに相談しますが、お金のかからない“かたづけ”は、暇を見てやっていきたいと思います。皆さんも身の回りの整理整頓をお願いします。地域、保護者から信頼されるには、まず、きれいな校舎です。
《生き物》 野生と違って観賞用の植物は、人が手入れをして、青々と葉を茂らせて、きれいな花を咲かせてやることです。手間暇かける“まめやかさ”が大切です。これは子どもの教育と通じるものがあります。
 どうして「校長室花だより」なのですか?と聞かれました。
“余裕のない毎日を過ごすのではなく、自然の移り変わりの微妙な変化を感じ取る豊かな感性を大切にして、そのときどきの思いを伝えたい。”と思っています。「校長室花だより」も9集になりました。春先のこの時期は、ミズバショウやスイセンなど、次々と花が咲き、花だよりには事欠きません。


2019年4月24日水曜日

花だより ワスレナグサ キリシマツツジ 人は死して 恩を残し、教えを残す


 ・・・人は死して 財を残し、恩を残し、教えを残す・・・
 過日、生田原小学校(新卒の時)で大変お世話になった佐藤謙二校長先生(享年85歳、東小学校で退職)の葬儀がありました。お通夜には、生田原当時の職員8人が参列しました。今現職なのは私だけになってしまいました。“温厚誠実”の言葉通りの校長先生でした。当時は、組合活動が激しく主任制で現場は大揺れのときで、校長として難しい学校運営だったと今にして思いますが、そのお人柄から、職員に大変慕われていました。
 お寺さんのお説教の中で、“人は死して、3つのものを残す。”というお話がありました。特に、佐藤謙二校長先生は、教育者として「恩」と「教え」を残しました。「恩」とは、人から受ける感謝すべき行為、めぐみ、なさけ、いつくしみであり、「教え」とは、人をさとし、導くことです。最近、歳をとったせいかお寺さんのお説教が身に染みるようになりました。
 隣に座った当時の先輩から、「牧野さん、いいお手本を失ったな!」と言われ、胸に熱いものを感じました。
 

2019年4月23日火曜日

花だより オダマキ 不平不満が顔つきに出る


 北中、高栄中から中1のお迎えテストの結果が届く(小中連携の一環)
 中1の第一回目の学力テストは、小学校6年の復習問題です。各教科の平均点を見ると、1番いいのは「理科」、2番「算数」、3番「国語」、一番悪いのが「社会」という結果でした。両中学校とも同じ傾向です。北小だけでなく美山小、高栄小、中央小、大正小も該当しますので一概に言えませんが、「社会科」が低いのが気になりました。授業改善の資料として、活用しなければなりません。
  教育長の“徒然なるままに” 教育委員会だより(357
 「不平不満が顔つきに出る」
~「目先の人事で一喜一憂することなく、素直に前向きに仕事していれば、到るところ青山あり…」~
 本意・不本意な人事はサラリーマンである以上は不可避です。そして、親と上司は選ぶことができないのですから、(親は、子どもの担任を選ぶことはできない)与えられた場所・仕事・職責を自分なりに気持ちを整理して立ち向かうことが求められます。どんな異動でも人事でも「なぜ私が…?」「なんであいつが…?」と思った瞬間、不平・不満が顔つきに出てくるものです。そして、それが何度も積み重ねられ、その人の顔そのものになっていくのです。~
 

2019年4月22日月曜日

花だより ヤマツツジ ヤマブキソウ 新任教員研修会

 《新年度、桜咲く季節「新任教員研修会」》 
 「牧野先生、ぼくのこと覚えていますか?担任してもらったことはなかったのですが、『君は、先生になったらいい。向いているぞ!』と言われたのがきっかけで先生になりました。」と突然言われて「あ~!あのときの○○くんか?」
 “あらためて 人は 人によって 人となる” 子どもは、「その時、その場で出逢った人の姿」によって様々な影響を受けるものです。「学校という場」は、教員・事務職員をはじめ給食調理員・用務員・事務補さんなど多くの人との出逢いの場です。「あの時の、あの人のひと言」が、その後の自分の生き方に影響を与えているという実感は数多くあります。料理家の星澤幸子さんは、中学校の家庭科の先生から「あなた料理上手ね。」と褒められたことが料理の道に進むきっかけになったそうです。
 生徒指導や保護者対応で大変な毎日ですが、教師は、子どもに夢と希望を与えるのです。頑張りましょう!
 娘が京都の大学に通っていたので、ソメイヨシノやしだれ桜を見ることができました。北海道のエゾヤマザクラとは豪華さが違います。洗練された美しさを感じました。でも、蝦夷山桜は貧弱な感はありますが、日本で最後に見られる桜です。厳しく長い冬が過ぎ、北国に春を告げるものです。桜の開花を待ち遠しく思います。

2019年4月21日日曜日

花だより マーガレット サクラソウ 家庭よ、汝は道徳上の学校なり


 ペスタロッチは、「家庭よ、汝は道徳上の学校なり」と述べ、ロレンスは「子どもは父や母に結び付けていた絆は決して切れることはないが、それはゆるむ」と述べています。
◎今、学校の立場から、家庭教育についてさまざまな批判が出ています。
・保護過剰のため「親離れ、子離れ」ができず、他者への思いやりの心が育っていない。
・基本的行動様式(しつけ)ができていない。
・放任主義で子どもの恣意的な生活を見過ごしている。
・学校をはじめ学習塾や習い事など「教育の委託化」が安易に行われている。
・核家族化し、子どもたちは、生命や伝統等についての日常的な感覚を持つ機会が少ない。などなど
◎反対に、保護者から学校教育に対する批判もあります。(NHK調査)
・教育者として熱血先生が少なくなった。 
・サラリーマン化した無気力な教師が多い。
・教師の質が低下している。 
・安易な体罰で指導する教師がいる。
 など教師に対するかなり厳しい批判があります。これは学校や教師に対する期待が大きいことからくる不満ともいえます。しかし、それが言わず語らずのうちに子どもたちに影響を及ぼしているのは事実です。
 問題行動を起こす子のほとんどは家庭環境に問題がある場合が多い、しかし、問題行動が起きた場合、責任の所在を互いになすりあっていても解決しません。
「それは家庭の問題だろう!そこまで学校や担任が背負うのか?」と思うことはしばしばあります。しかし、私たちは教育のプロです。「指導を放棄したのか」と批判されるのは残念です。保護者と十分に話し合うこと。諸機関と連携して問題を解決しようということを誠実に行っていくしかないです。
 *保護者や関係機関との話し合いで重要になってくるのが「記録」です。
 K先生がある子どもの行動の記録を毎日綴っていました。共通フォルダーに入っていたので、私もときどき見ていました。これは、保護者との面談や関係機関との連携(説明)をするときの資料としてとても説得力がありました。記録を取ることは、多忙な毎日の中で大変なことですが、必要なことです。
《自分にできることは「学校だより」》 
 家庭教育の問題を考えるとき、家庭や地域との連携には、啓発活動が大切です。校長として思いついたのが、学校便りでした。従来の行事主体の内容だけではなく、まず学校の良いところを伝えよう。そして、家庭教育へのアドバイスや注文をつけるものにしたい。そのことで学校や教師に対する批判がなくなるのではないかと考えたのです。なかなかうまくはいきませんが…。
 


2019年4月20日土曜日

花だより オオバナノエンレイソウ ヤマブキ 家庭訪問の疑問

 ネット時代の子育て?
 家庭訪問について、疑問に持つ保護者が多いようです。そして、それを学校に言うのではなく、ネットにあげるようになり、それに回答する人もいるのです。
  “家庭訪問の疑問” (よみうりオンライン「発言小町」より)
 40代の一児の母です。家庭訪問についての疑問です。「家庭の様子を見る」ことが目的のようですが、でも先生は家の中まで上がりません。玄関で親と二人で話して終わりだったので、家の様子も普段の遊びもわからないと思います。上がらせて下さいとも言われず、先生はマンションの狭い玄関をご覧になっただけです。家がどこにあるかは地図でわかります。玄関がきれいかどうかで保護者の性格はわからないと思います。
 家庭訪問の目的は何ですか?授業を短縮してまで、わざわざ先生が歩き回って子供の家の玄関を見ることに一体どんな価値があるのでしょうか。よろしければ教えて下さい。
《お答えします》 玄関先でもどういう家庭環境か、ベテランの先生はわかるそうです。
特別におかしくないかどうかだけを見るのでは、ないでしょうか?玄関が綺麗汚い位だと、ようするに一般家庭の範疇だと思います。それは、特殊性を隠そうと取り繕っていると違うかもしれませんが、先生も沢山の家庭を見ているので、普通の範疇を逸脱しているかどうかは、なんとなく解るのではないでしょうか。なんか雰囲気?などで、わかるところもあるのではと思っています。
 虐待とかネグレクトとかは、家に行かなければ解らないことが、行ったおかげで判明するというのもあると思います。(全ての虐待がとかネグレクトとか、までは思っていませんが。)また、母親と短時間とはいえ、一対一で話せます。普通の会話が話せたら、それは内容とか関係ないと思いますが、ちょっと子供や教育に関する考え方が、変わっているのでは?という判断にはなると思います。ただの一保護者の意見ですが。
     *最近の保護者はインターネットでこんな会話をしています。 

2019年4月19日金曜日

花だより シャガ ヤグルマギク 教員は何で評価される?

   教員は何で評価される?
 私もそうだが、子どもたちに分かりやすく、面白い授業がしたくて教員になった人がほとんどであろう。しかし、教員になって分かったことは、授業力は、あまり評価されない。「授業」はできて当たり前だからだろう。しかし、その「当たり前の授業」をどれくらいの人ができているだろうか。
 実際に評価されるのは、「何でもほどほどにこなせる力」ではないだろうか。部活動、生徒指導、校務分掌、保護者対応など、これらを「無難にこなすこと」が仕事の目的となっている。
 教員は多忙な仕事に追われて、一番の中心である授業をなおざりにしてはいないか。20時を過ぎて教材研究をしていると「早く帰らないと疲れるでしょ!」と言われる。働き方改革の目的は雑務を減らし、本来一番大切にしなければならない授業準備のための教材研究の時間を確保するためにある。

2019年4月17日水曜日

花だより ハナビシソウ ミヤコワスレ 日本の教育の下流化を問う


  「教育展望」 4月号より 教育調査研究所  
 特集 日本の教育の下流化を問う 
  学力をめぐる「顕教」と「密教」の顛末
 
             竹 内 洋(関西大学・京都大学名誉教授)
 日本の学力が世界のトップクラスだったころは、今のフィンランドと同じように、学力中位以下層の頑張りによるものだった。1980年頃までの学力国際比較の実証的研究は、日本の生徒の学力平均が最も高く、分散(得点の散らばりの度合い)が最も小さいことを指摘していた。
 1970年代半ば、日本の学校のフィールドワークをしたアメリカの人類学者トーマス・ローレンは、著者『日本の学校』の中でこう言っていた。「日本の初・中等教育の偉大な成果は、素晴らしいエリートを養成したことにあるのではない。トップの生徒に関する限り、欧米諸国の方が優れている。日本の功績は、むしろ一般の人々の能力水準を高めたことにある。」 そして、日本では一般の人々の学力が高いだけでなく、行動が「立派」であって、この面でも平均水準が高いとしている。一般人の頑張りと学力の高さが実直な中間層を育てるのに貢献していると喝破(事実を見抜いてはっきり言う)していたのである。
 日本の経済の高度成長は、大企業を支える下請けの中小企業の質の高さによったものであった。日本の資本主義は、西欧先進国のような「エリート」が主導する資本主義ではなく、中間指導者やヒラが頑張る資本主義が特色であり、強みだった。つまり現場の指導者やヒラの優れた力が大きかった。職場の神様とか職場の生き字引といわれたノン・エリートが逆にエリートや指導者を支えていたと言ってもよい。実直で頑張る中間層は、実直で頑張る学力中間層と相即していたのである。
 問題はモチベーション 社会の変化と少子化により高校・大学の進学率が上がったこと(誰でも高校、大学に入れる)で、中位以下層のモチベーションが下がってしまったのが問題である。学力格差は将来の幸福とは関係ないという意識が大きく広がった結果、勉強ノンエリートは「顕教(たてまえ)」となり、勉強エリートが「密教(ほんね)」となり、受け取り型の差異によって、かつての学力の「正規分布」型は、山型ではなく、二極化した「ふたこぶラクダ」型となった。(以上 牧野要約)
 勉強って何だろう? “精神論、根性論で子どもの心は動きません”(ベネッセコーポレーションの新聞広告より)
 考えれば考えるほど答えの出ない、私たちにとって永遠のテーマです。しかし最近、勉強について、一つ思うことがあります。それは、この国の勉強が精神論や根性論で語られることがあまりに多すぎた、ということ。
 勉強とは、自分の持ちうる知識や技能を活用しながら、思考し,判断し、表現すること。自らの力で見通しを立て、問題を解決すること。根性論では、子どものやる気に火をつけることはできません。知識の詰め込みが、問題を解く力を向上させることもありません。大切なのは、子どもが「一人でやり抜いた!」という実感を獲得すること。その手応えがまた、次なる勉強へのモチベーションにつながることを私たちは知っています。
 それでは、子どもたちの能動的な学びを実現するために、進研ゼミは一体何ができるのか?子どもたちの日常や学習への意欲を脳科学や心理学レベルから研究するうち、見えてきたのは「学習レディネス=勉強に対する子どもたちの経験」の圧倒的な不足でした。どう勉強していいかわからない。勉強することそのものに慣れていない。まずはこの問題から、何とかしなければなりません。(牧野要約)
 これを読むと学習塾の方が説得力があるように思えてしまいます。
 現実 高栄中と北中からお迎えテスト(第1回学力テスト、小6の学習内容)4教科(400点満点)の結果が送られてきました。両校とも平均点は200点に届かない状況です。両校の校長は、「教え甲斐のある子どもたちです。」と言っていました。北小のここ数年の学力テストの得点の散らばりは、中位層が少なく、下位層と上位層に分かれます。さらに年々上位層が少なくなり平均点を下げる結果となっています。精神論ではないと言うけれど…。
 歓迎会の2次会で意気投合 「なめるんじゃねぇ~」
 隣席のK先生に、酔っていましたので少し乱暴な口調だったと思いますが、「俺は悔しい。オホーツクに生まれ、オホーツクで育ち、オホーツクで教員になったが、もうすぐ退職だ。それが全国最低レベルとバカにされ、俺の教員人生は何だったんだ!」
「それには教員、自分も共感します。」とK先生と意気投合、どんなカクテルを何杯飲んだかよく覚えていません。翌日めずらしく二日酔いになり、普段飲まないので、妻が「何かあったの?」と心配しました。


2019年4月16日火曜日

花だより モクレン ヤマザクラ 季節を感じながら歩く

  美しい人をつくる所作の基本に~季節を感じながら歩きなさい~という言葉あります。どういうことかなと思っていました。
 4月から歩いて通勤しています。意志が弱いのでちょっとでも寒かったり、風が強かったり、小雨でも車に乗ってしまいそうですが、実際に歩いてみるといろいろなものが目に入ります。陽だまりには花の芽が出ています。昨年、ある立派な家の庭で見つけた福寿草が、今年すでに黄金に輝いて咲いていました。せわしく、心にゆとりがないまま、ただ歩いていても気が付かないものです。季節を感じるこころの余裕を持ちたいものです。
 ◇銀行で見つけた新入社員教育用掲示物◇ *新入社員が初々しく働いていました。
1 時間厳守、遅刻厳禁        2 報告・連絡・相談・確認は必ず行う
3 挨拶・返事はハッキリと      4 公私のけじめを付ける
5 取り組む前から弱音を吐かない   6 小さい仕事をなめてかからない
7 仕事は効率よく          8 コスト意識を常に持つ
9 チームワークを大切に       10 (忘れました。)
 *1週間お休みしました。また、再開します。

2019年4月9日火曜日

花だより オキナグサ 25年度の北小は


  教育長より、25年度の北見市の教育行政方針が出されました。(1)信頼される学校づくり(2)学力向上の2本柱です。
6年間の学力・学習状況調査結果からも北見市の平均は、道の平均を下回る結果となっています。本校においても22年度を除き、道はおろか管内の平均をも下回る結果となっています。
  平成25年度 学校経営方針について(新年度計画会議で)
【今年度の重点】 子どもたち一人一人の確かな学力の定着を目指して!
   ~学校の主体性のもと、教育委員会やPTA・地域との連携で~
《学校評価を踏まえて》 先生方の自己評価では、基礎基本定着、基本的生活習慣の定着等で不十分という指摘もありましたが、概ね良好という評価でありました。また、保護者、第三者評価では、「よく考える子」の評価が若干低く、学力を心配する傾向も見られました。以上のことを踏まえ、本校の教育目標の一番にある「よく考える子」(知)を重点に据えることにしました。具体的には、これまで本校が培ってきたことをベースに、研修部から提案された研修計画の実践を充実することにあると考えます。さらに教育委員会との連携、保護者への啓発活動など、地道な努力の積み重ねが大切です。
《学力向上に向けての具体的な取組》 チャレンジテスト、トライやるウィークの参加、学校経営指導、学校教育指導の中身も今年変わってきています。これまで課題となってきたことについて、今年は解決します。
***重点2「特別支援教育の充実」(信頼される学校づくり)***
 普通学級の児童数が減少する中で、特別支援学級の入級者が増加傾向にあります。これは本校に限ったことではありません。学校は今、特別支援教育を中核に据えた学校経営を推進しなければなりません。  
 4月5日、杉の子学級の保護者説明会がありました。その中でも話したことですが、こうへいくんがそろばん暗算3段合格の話をしました。Kくんのお母さんが、「3段に合格したのも北小で学んできたお陰です。」と言いました。~特別支援学校に入っていたら寝たきりの生活だった。親として、できるだけのことをしてあげたい。さらに、マラソン記録会の時、「Kはいいよな。走らなくていいから…。」と言う子がいる。「走りたくても走れない子もいるんだよ。走れるあんたは、一生懸命走りなさい。」と私は言うんだよね。こうへいが一緒にいることでこうへいにも他の子もよくなってほしい。これが私の願いです。~と話されました。また、卒業式で「卒業生の合唱」に感動した来賓の方がいました。Yくんの歌のことです。調子外れの大きな声で歌っていましたが、それを素直に認める学級であり、そんな学校であること。まさに6年間の特別支援教育の成果が出た卒業式であったと言われて、大変うれしく思いました。
 杉の子と普通学級との交流で生まれる思いやりの心が育てば「いじめ」など起きないはずです。「Kくんがあんなに頑張っているんなら、おれも頑張る。」障がいのある子、普通学級の子も互いに高めあえる。そんな学校を目指したい。
 特別支援の充実は、それぞれの学級にいるいわゆるグレーゾーンの子どもたちの保護者の理解も深まるのではないかと思います。今年、市の特別支援教育研究会の事務局を本校で担当します。私も会長という立場になりますので、私自身も勉強をして参ります。
《地域・保護者との連携》 北小は、自治会、学区、PTA、子ども育成会など、大変活発で協力的な校区と認識しています。ところが、美芳町内会の総会で「街頭指導に人を出せない。」となったそうです。そこで有志の方数人で新たに組織を作って街頭指導をすることになり、代表の方が過日来校されました。大変ありがたく思いましたが、皆さんご高齢で後継者育成が課題だと言われていました。地域の若い方々が学校に協力するとか、支えるという感覚が希薄になっていることに危機感を感じます。学校からの情報発信や啓発活動を通して、学校教育への理解を深めてもらう必要性を感じています。
《HPについて》 昨年、検討するということで情報収集を行いました。それで分かったのは、学校HPは、北見市のHPに入る。つまり、教育委員会や水道課などのHPと同じ扱いとなるということです。セキュリティ、個人情報保護など、市のHP規約に則り行われます。昨年、南小、若松小、瑞穂小中のHPが移管されました。校長会としてもHP開設に向けて、各学校が連携して行うことになりました。また、事務協でもHPのガイドラインが作成されています。課題はクリアされましたので、北小のHPを開設します。
《チームで対応:生徒指導上の問題について》 昨年は何人かの保護者の方が生徒指導上の問題で校長室お得様サロンを利用されました。生徒指導の問題は、どの学級でも起こりうる問題で担任一人が背負うものではありません。組織的な対応をとることが大切です。保護者対応とか関係機関への連絡等、相談、苦情の窓口は管理職が対応するのは当然ですが、事後処理、事後報告、未然防止など、情報を共有するなど、学校全体での対応が大切です。
《新任教師心得 8箇条について》 送別会でK先生からS先生に送った言葉の中に「新任教師心得8箇条」(出勤時間の厳守、提出物の期限厳守など、基本的なことの注意)がありました。釈迦に説法ですので、私から先生方に改めて、あえて提示はしませんが、「率先垂範」という言葉があります。子どもに手本を示す立場にありますので、今一度、服務規律の厳守を!
《最後に》 まだまだ若いつもりでいましたが、私も定年まで残り3年となりました。最近、気力、体力がめっきり落ちてきました。老眼も進んで名前の読み違えもするようになりました。しかし、この歳になると役職がどんどん増えてきて、今年も学校を空けることが多くなりそうです。
 老体に鞭打って、誠心誠意、職員の皆さんや保護者に対応していきたい。それが北小の子どもたちのためになると思っています。
 主任命課のときにある先生が、「何かあるとみんなで協力するのが北小のよいところです。」と話しました。その通りだと思っています。今年1年間、協力・協働でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。

*4月10日から13日まで、お休みします。

2019年4月8日月曜日

花だより レンゲソウ 学力向上


 ◇□◇教育長から◇□◇ 
 北見市内の児童生徒、教職員、保護者を含めると約3万人になる。校長は、その責任を背負っているという自覚を持って学校経営にあたってほしい。
 教育長より、25年度の北見市の教育行政方針が出されました。(1)信頼される学校づくり(2)学力向上の2本柱です。
 全国学力学習状況調査
 全国最低レベルからの脱却を目ざし、“なりふりかまわず”の取組が求められていますが、6年生の教室の「今日のめあて」に「学力テストを精いっぱいがんばる」とありました。子どもたちは、真剣に問題に取り組んでいました。しかし、残念ながら「真剣さ」=「出来映え」ではありません。
 ○△◇過去の弱点 改善状況測る○△◇ 
 問題を作成した国立教育政策研究所によると、今回は、過去の学力テストを分析し児童生徒の弱点を把握し、その改善状況を見る出題が153問中22問(約14%)を占めました。
 小学校算数では、わり算とたし算が混じった計算の順番が弱点と指摘されました。サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」を題材に、4つのチームの勝ち点や順位を計算させる問題が出題されました。
 小学校国語では、東日本大震災の苦難を乗り越えて選抜高校野球大会に出場した石巻工業高校主将の「日本中に届けます。感動、勇気、そして笑顔」という選手宣誓を取り上げ、表現の工夫がどんな効果を生んでいるかを問う問題が出題されました。過去に苦手にした「考えが伝わるよう、スピーチの表現を工夫する力」が改善されたかを見るねらいがあります。
 北海道教育大学旭川校の高橋亜希子准教授(教育学)は、今回の国語の問題について「昨年、一昨年と比べて難しい内容。問題が長く、複雑になっている。単なる知識ではなく、文章を理解して要約し、表現する力が問われている。北海道の子どもは、長文を読んで理解するのが苦手な傾向にあるので、難しく感じたのではないか」と指摘しています。(読売新聞の要約)
 学力向上対策 調査結果を分析して、課題を明確にする
 6年間の学力・学習状況調査結果からも北見市の平均は、道の平均を下回る結果となっています。本校においても22年度を除き、道の平均をも下回る結果となっています。しかし、教育関係者であれば誰もが承知しているとおり、学力の問題には、さまざまな要因があり、一長一短には解決できない問題であります。また、学力向上の特効薬などありません。課題を明らかにして、授業改善を図る。そして、毎日の地道な努力の積み上げが必要です。

2019年4月7日日曜日

花だより オドリコソウ 新入生・新入社員


  ○△◇徒歩通勤と新入生・新入社員○△◇
 学校の駐車場が手狭だと聞き、健康のためにもなると思い徒歩通勤をしています。朝7時過ぎに家を出ると、必ずすれ違う高校生がいます。女子高生のスカートの丈は、まだ長めです。男子学生は、袖から指先しか見えません。新入生だとすぐ分かります。真新しいスーツを着た若者ともすれ違います。新入社員でおそらく誰よりも早く出勤するのでしょう。
 人だけでなく、道路沿いの花壇に福寿草やクロッカス、ムスカリの芽が出ているのも見つけました。春はいろいろな出会いがありますが、これも歩かないと分からないことです。
  ~初々しい新入社員~ 
 新たな環境で歩み始めた新社会人が各職場にさわやかな風を運んでいるのでしょう。焦らずに着実に経験を重ねてほしいものです。
■嫌われる新人
①あいさつをしない。②暗くて愛想がない。③黙っているだけ。④気が効かない。⑤反応が薄い…など
 いつの時代も先輩から見ると、何とももどかしく映るものです。ただ、経験者の中には中途採用でもない限り、新人に即戦力としての期待を抱くことはまずありません。失敗の許容範囲も広いものです。職場環境に慣れて、仕事を一つずつ覚えてほしいと願うのが常です。とはいえ、そこは甘えてもらっては困ります。教えてくれるのが当然という受け身の姿勢は通用しません。先輩だってそんなに暇じゃありません。積極的に仕事を覚えようとしなければ、徐々に相手にされなくなります。まずは誰よりも元気な声を出すことです。知ったかぶりはせず、謙虚な気持ちになることです。薄っぺらな虚栄心は「スーツを着た子ども」と笑われるだけです。新社会人の皆さん、世の中はあなたを中心に回ってはいないことを早く気づくことです。
 これは新入社員に限ったことではありません。学校も同じです。新年度の始まりに心に留めておきたい言葉です。初任者研修の第一は、一人前の社会人になるためのものです。 

2019年4月6日土曜日

花だより イカリソウ 給食費を払わない 蕗の薹


  給食費を払わない
 「8,000人の子どもたちの命を預かる大事な仕事をすることになりました。」
 新しい学校給食課の課長さんのあいさつです。
 「食」=「命」ですが、給食費の未納が問題になっています。
 ある学校での給食費の問題を取り上げた番組がありました。
 給食費納入の督促をしたところ「小学校は義務教育だから、払う義務はない。」という親がいたそうです。また、給食費を払っている親からは、「『いただきます』と言わすのは何事だ!きちんと給食費を払っているのだから、『いただきます』と感謝の言葉を言う必要はない!」 と言うのです。
 唖然とするばかりで、「今時の親は、どうなっているのか?」最近の日本社会のひずみ“社会的配慮を欠いた自分勝手な生き方”を協調して番組を締めくくりました。
  学校に説明責任が求められています。こうした親にも、理解してもらうために一つ一つ説明しなければなりません。だから働き方改革は進まないのです。
 

2019年4月5日金曜日

花だより キジムシロ 新学期の心構え


 新学期の心構え
 新学期のスタートは、大切なときだからこそ、子どもの様子を注視して、「何かトラブルを抱えていないか」「何か心配なことはないか」 気にかけたいものです。
 暖かい春の訪れとともに、新学期が始まります。始業式当日、子どもたちは、新しいクラスの発表に期待と不安で心を躍らせながら、いつもより少し早目に登校してきます。校庭には、元気な子どもたちの声が響き、学校全体が生き返ったような感じすら受ける日です。
 この時期は、昨年までの様々な思いは心の奥底へ置いて、これから始まる新しい学校生活に誰もが夢と期待を持っています。そして、新しいクラスに足を踏み入れる瞬間に、子どもにとっては自分の運命の明暗が分かれたような気持を味わうことがあります。
 まずは、始業式当日の子どもたちの様子を目に焼き付けておくことです。
 「黄金の三日間」
 新学期がスタートすると、書類配布と提出物の回収だけでテンテコマイです。さらに学級の係決め、掲示用の自己紹介カードやめあてづくり、給食や清掃の当番決め、じっくりと自己紹介しあったり、ゆったりとクラスのルールを話し合ったり、ゆっくりとクラスのルールを話し合ったりする時間はなきに等しいのが現実です。
 しかし、学級づくりでは、始業式からの三日間はとにかく大事、ルールづくり、リレーション(関係)づくりの最大のチャンスです。


2019年4月4日木曜日

花だより ニリンソウ 「令和」の「令」は、どっちが正しい?


 新元号「令和」の「令」は、どっちが正しい?
 ~「令」は、「マ」じゃないの?のばすの?~
 小学生が素朴な疑問を持ったようです。なぜなら、小学校の教科書で使われている教科書体では「マ」と書くからです。当然教師も「マ」が普通と思っていますが、明朝体など日常よく目にする書体は「マ」ではありません。これはデザインの違いであって、字体の違いではないので手で書くときは両方許容されます。
 卒業証書に鈴木○○さんの名前を書いて渡すと、保護者から「『鈴木』は、『マ』ではなく、最後は伸ばします。書き直してもらえませんか?」と言われたことがありました。筆記体で書く場合は、「マ」なのですが、そこは何も言わずに「申し訳ありませんでした。」と言って書き直したことがありました。
 今は、手書きが少なくなり、活字やデザインされた字体が世の中に溢れると、こうした人が増えてくるのも当然なことかもしれません。
 菅官房長官が、メディアに示した「令和」の「令」が最後のばしているので、これが正しい「令」と世の中の人はきっと受け止めるに違いありません。せっかく日本の古典「万葉集」典拠されたので、改めて日本の文化を見直したいものです。漢字の表記だけでなく、日本人(日本の文化)は、細かいようで、寛容なところがあると思います。


2019年4月3日水曜日

花だより ヒトリシズカ 昭和60年度美幌小学校学校経営計画

   □□□学 校 経 営 (方針)計 画□□□
 連休明けまでにどの学校でも学校経営(方針)計画を作成して、教育委員会に届けます。学校経営計画は、学校の教育目標を実現するための経営活動の具体的な計画や学習や学校行事などの計画、学校の沿革、児童数や職員構成などが載っているものです。
 美幌の実家に戻った時「昭和60年度美幌小学校学校経営計画」を見つけました。ワープロではなく和文タイプで打たれてあり、今の経営計画とは書き方がずいぶん違っています。しかし、当時の校長先生の学校づくり(こんな子どもに育ってほしいという願い)を垣間見ることができます。
1 地固め教育  *美幌小学校の学校づくりの中核
(1)基本的な生活習慣づくり          
 ①登下校の時刻を守ること  ②明るく元気にあいさつをかわすこと 
 ③廊下は静かに右側を歩くこと   ④室内では大声を出さないこと
 ⑤先生や来客には必ず礼をすること ⑥正しい言葉づかいで話すこと 
 ⑦校舎内外をきれいにすること ⑧掃除は黙って働くこと        
 ⑨物を大切に扱うこと。また、使った物は必ずもとの場所にもどすこと
(2)基本的な学習習慣づくり
 ①人の話は目を据えて聞くこと
 ②背筋を伸ばして足をそろえて、正しい姿勢で学習すること
 ③教科書は、だれもがはっきり落ち着いて読めるようにすること
 ④答えや意見は、はっきりとみんなに聞こえるように言うこと
 ⑤目を近づけすぎないように正しい姿勢で書くこと
 ⑥自分の意見が他の考えを誘い、多様な考え方や深い知恵が生まれることを認識したうえで、創造的な話し合いができること
2 「皆」の徹底    *基礎基本の徹底と一人一人を大切にした授業
 (1)皆 読 ~ 一人として教科書を読めない子どもがいない。
 (2)皆 話 ~ 一人として話せない子どもをなくする。
 (3)皆 書 ~ 一人として書けない子どもをなくする。
 (4)皆 算 ~ 一人として基本的な計算のできない子どもをなくする。

2019年4月2日火曜日

花だより オキナグサ 転入校長の辞令交付式


 4月1日、転入校長の辞令交付式
 入学、進級する子どもたちに、新たな気持ちで頑張るようにと言う前に、校長自身が、決意を新たにする瞬間です。
 《校長の職務》  
  田んぼの肥やしは人の足音  教員の肥やしは校長の足音 
  毎日、毎日、丹念に田んぼを見回り、しっかり管理すること
 教育とは適材適所たらしむること
 一人一人の能力を引き出し、それを十分に発揮することのできる分野、あるいは仕事に打ち込めるようにすること。その方法として適時適授、すなわち、経過する時に応じてタイミングを失うことなく、師弟の間には、互いに授け、授けられるとう関係が成り立たなければならない。
 ビジョンと必要な人材が見えてくると実は気がつかなかった自校の教職員の別な一面、新しい一面が見えてくる。どこの学校にも、いろいろな個性を持った教職員はいるが、それを校長がよく把握し、それぞれの能力に応じて適時適授を忘れることなく、適材適所たらしむることこそ円滑な学校運営につながる。
                            井出源四郎著より


2019年4月1日月曜日

花だより カブ 新学期スタート


  基本的な生活習慣と生活リズム 
   これができている子は勉強ができます。新学期がスタートする今、身につけておきたいことです。
 正しい生活リズムとは、早寝早起きをして、朝食をきちんと食べること
 ◎基本的な生活習慣とは? ・安全に気をつける。・時間を守る。・物を大切にする。・あいさつがきちんとできる。・規則正しい生活をする。・人の話をきちんと聞く。・自分のことは自分でできる。ことです。夜遅くまでゲームをして、昼夜逆転の子が増えています。生活リズムを整えるのは、親の役目です。
 *居酒屋で夕飯を食べる家族*深夜営業の店で夜遅くお弁当を買っている親子連れを見かけるとちょっと心配になります。 服装や身だしなみに気をつけてあげるのも親の責任です。教育は、家庭と学校の共同作業です。
 教 育=家庭教育+学校教育
 勉強ができるようにするためには、「勉強しなさい」と言わないで、「あいさつをきちんとしなさい」「あとかたづけをきちんとしなさい」  と言った方が勉強をする子になると思います。
 新学期、子どもにも親にも、このことをしっかり伝えることです。