2019年4月9日火曜日
花だより オキナグサ 25年度の北小は
教育長より、25年度の北見市の教育行政方針が出されました。(1)信頼される学校づくり(2)学力向上の2本柱です。
6年間の学力・学習状況調査結果からも北見市の平均は、道の平均を下回る結果となっています。本校においても22年度を除き、道はおろか管内の平均をも下回る結果となっています。
平成25年度 学校経営方針について(新年度計画会議で)
【今年度の重点】 子どもたち一人一人の確かな学力の定着を目指して!
~学校の主体性のもと、教育委員会やPTA・地域との連携で~
《学校評価を踏まえて》 先生方の自己評価では、基礎基本定着、基本的生活習慣の定着等で不十分という指摘もありましたが、概ね良好という評価でありました。また、保護者、第三者評価では、「よく考える子」の評価が若干低く、学力を心配する傾向も見られました。以上のことを踏まえ、本校の教育目標の一番にある「よく考える子」(知)を重点に据えることにしました。具体的には、これまで本校が培ってきたことをベースに、研修部から提案された研修計画の実践を充実することにあると考えます。さらに教育委員会との連携、保護者への啓発活動など、地道な努力の積み重ねが大切です。
《学力向上に向けての具体的な取組》 チャレンジテスト、トライやるウィークの参加、学校経営指導、学校教育指導の中身も今年変わってきています。これまで課題となってきたことについて、今年は解決します。
***重点2「特別支援教育の充実」(信頼される学校づくり)***
普通学級の児童数が減少する中で、特別支援学級の入級者が増加傾向にあります。これは本校に限ったことではありません。学校は今、特別支援教育を中核に据えた学校経営を推進しなければなりません。
4月5日、杉の子学級の保護者説明会がありました。その中でも話したことですが、こうへいくんがそろばん暗算3段合格の話をしました。Kくんのお母さんが、「3段に合格したのも北小で学んできたお陰です。」と言いました。~特別支援学校に入っていたら寝たきりの生活だった。親として、できるだけのことをしてあげたい。さらに、マラソン記録会の時、「Kはいいよな。走らなくていいから…。」と言う子がいる。「走りたくても走れない子もいるんだよ。走れるあんたは、一生懸命走りなさい。」と私は言うんだよね。こうへいが一緒にいることでこうへいにも他の子もよくなってほしい。これが私の願いです。~と話されました。また、卒業式で「卒業生の合唱」に感動した来賓の方がいました。Yくんの歌のことです。調子外れの大きな声で歌っていましたが、それを素直に認める学級であり、そんな学校であること。まさに6年間の特別支援教育の成果が出た卒業式であったと言われて、大変うれしく思いました。
杉の子と普通学級との交流で生まれる思いやりの心が育てば「いじめ」など起きないはずです。「Kくんがあんなに頑張っているんなら、おれも頑張る。」障がいのある子、普通学級の子も互いに高めあえる。そんな学校を目指したい。
特別支援の充実は、それぞれの学級にいるいわゆるグレーゾーンの子どもたちの保護者の理解も深まるのではないかと思います。今年、市の特別支援教育研究会の事務局を本校で担当します。私も会長という立場になりますので、私自身も勉強をして参ります。
《地域・保護者との連携》 北小は、自治会、学区、PTA、子ども育成会など、大変活発で協力的な校区と認識しています。ところが、美芳町内会の総会で「街頭指導に人を出せない。」となったそうです。そこで有志の方数人で新たに組織を作って街頭指導をすることになり、代表の方が過日来校されました。大変ありがたく思いましたが、皆さんご高齢で後継者育成が課題だと言われていました。地域の若い方々が学校に協力するとか、支えるという感覚が希薄になっていることに危機感を感じます。学校からの情報発信や啓発活動を通して、学校教育への理解を深めてもらう必要性を感じています。
《HPについて》 昨年、検討するということで情報収集を行いました。それで分かったのは、学校HPは、北見市のHPに入る。つまり、教育委員会や水道課などのHPと同じ扱いとなるということです。セキュリティ、個人情報保護など、市のHP規約に則り行われます。昨年、南小、若松小、瑞穂小中のHPが移管されました。校長会としてもHP開設に向けて、各学校が連携して行うことになりました。また、事務協でもHPのガイドラインが作成されています。課題はクリアされましたので、北小のHPを開設します。
《チームで対応:生徒指導上の問題について》 昨年は何人かの保護者の方が生徒指導上の問題で校長室お得様サロンを利用されました。生徒指導の問題は、どの学級でも起こりうる問題で担任一人が背負うものではありません。組織的な対応をとることが大切です。保護者対応とか関係機関への連絡等、相談、苦情の窓口は管理職が対応するのは当然ですが、事後処理、事後報告、未然防止など、情報を共有するなど、学校全体での対応が大切です。
《新任教師心得 8箇条について》 送別会でK先生からS先生に送った言葉の中に「新任教師心得8箇条」(出勤時間の厳守、提出物の期限厳守など、基本的なことの注意)がありました。釈迦に説法ですので、私から先生方に改めて、あえて提示はしませんが、「率先垂範」という言葉があります。子どもに手本を示す立場にありますので、今一度、服務規律の厳守を!
《最後に》 まだまだ若いつもりでいましたが、私も定年まで残り3年となりました。最近、気力、体力がめっきり落ちてきました。老眼も進んで名前の読み違えもするようになりました。しかし、この歳になると役職がどんどん増えてきて、今年も学校を空けることが多くなりそうです。
老体に鞭打って、誠心誠意、職員の皆さんや保護者に対応していきたい。それが北小の子どもたちのためになると思っています。
主任命課のときにある先生が、「何かあるとみんなで協力するのが北小のよいところです。」と話しました。その通りだと思っています。今年1年間、協力・協働でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
*4月10日から13日まで、お休みします。
平成28年3月 北見市立北小学校退職、その後、北見市教育委員会教育専門相談員、令和2年4月から、訓子府町教育委員会教育専門員 令和3年4月から、訓子府町認定こども園長
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