2019年4月21日日曜日

花だより マーガレット サクラソウ 家庭よ、汝は道徳上の学校なり


 ペスタロッチは、「家庭よ、汝は道徳上の学校なり」と述べ、ロレンスは「子どもは父や母に結び付けていた絆は決して切れることはないが、それはゆるむ」と述べています。
◎今、学校の立場から、家庭教育についてさまざまな批判が出ています。
・保護過剰のため「親離れ、子離れ」ができず、他者への思いやりの心が育っていない。
・基本的行動様式(しつけ)ができていない。
・放任主義で子どもの恣意的な生活を見過ごしている。
・学校をはじめ学習塾や習い事など「教育の委託化」が安易に行われている。
・核家族化し、子どもたちは、生命や伝統等についての日常的な感覚を持つ機会が少ない。などなど
◎反対に、保護者から学校教育に対する批判もあります。(NHK調査)
・教育者として熱血先生が少なくなった。 
・サラリーマン化した無気力な教師が多い。
・教師の質が低下している。 
・安易な体罰で指導する教師がいる。
 など教師に対するかなり厳しい批判があります。これは学校や教師に対する期待が大きいことからくる不満ともいえます。しかし、それが言わず語らずのうちに子どもたちに影響を及ぼしているのは事実です。
 問題行動を起こす子のほとんどは家庭環境に問題がある場合が多い、しかし、問題行動が起きた場合、責任の所在を互いになすりあっていても解決しません。
「それは家庭の問題だろう!そこまで学校や担任が背負うのか?」と思うことはしばしばあります。しかし、私たちは教育のプロです。「指導を放棄したのか」と批判されるのは残念です。保護者と十分に話し合うこと。諸機関と連携して問題を解決しようということを誠実に行っていくしかないです。
 *保護者や関係機関との話し合いで重要になってくるのが「記録」です。
 K先生がある子どもの行動の記録を毎日綴っていました。共通フォルダーに入っていたので、私もときどき見ていました。これは、保護者との面談や関係機関との連携(説明)をするときの資料としてとても説得力がありました。記録を取ることは、多忙な毎日の中で大変なことですが、必要なことです。
《自分にできることは「学校だより」》 
 家庭教育の問題を考えるとき、家庭や地域との連携には、啓発活動が大切です。校長として思いついたのが、学校便りでした。従来の行事主体の内容だけではなく、まず学校の良いところを伝えよう。そして、家庭教育へのアドバイスや注文をつけるものにしたい。そのことで学校や教師に対する批判がなくなるのではないかと考えたのです。なかなかうまくはいきませんが…。
 


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