2019年12月15日日曜日

花だより とりあえず“ビール”

  とりあえず“ビール” なぜ若者は「うざい」という感じを持つのか?
 人と人との関係をわずらわしく思う若者たちが増えています。若い人たちがよく使う「うざい」という言葉が若い人たちのそういう気持ちをよく表しているようです。「うざい」とは「うざったい」が縮まった言葉で、「わずらわしい」、「面倒くさい」といった形容詞です。なぜ、若者たちは人間関係でそんなにも「わずらわしい」を連発しているのでしょうか。わたしなどからすれば、人と人の関係は昔の方がもっとわずらわしかったと思います。子どものやることに口を出す大人はたくさんいました。警察官も今よりずっといばっていました。先生も恐かったし、父親も恐かった。個人のプライバシーを守るという考え方がありませんでしたから、人間関係のわずらわしさを逃れて一人になるということができませんでした。人間関係は今よりずっと濃密でしたが、それでわずらわしさを感じることはありませんでした。もしかしたら、濃密な人間関係にある種の免疫ができあがっていて、わずらわしさを感じなくなっていたのかもしれません。「うざい」と言われようが、遠慮することなくやかましく口を出すことです。
 忘年会シーズンですが、上司と酒を飲みたがらない若者が増えているそうです。とりあえずビールではなく、自分の飲みたいお酒を頼む。お酌はしない。お酒自体飲まない。飲むなら気のあった友人同士で飲みたい。これも全て「うざい」=「わずらわしい」と思うのでしょうか?


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