2019年12月24日火曜日

花だより 24時間教員休業のススメ ポインセチア シャコサボテン


  24時間教員休業のススメ 
          臨床心理士・公認心理士 井上 麻紀(教職員の職域病院勤務) 
 一人でも多くの先生方が、幸せと感じる人生を歩くお手伝いをしたい。
 具体的にどうやって「24時間教員」をやめるのか、そのヒントをお伝えします。だまされたつもりで、今日から試してください。
 ≪休みの日をつくる≫
 土曜日・日曜日のうちの一日は、仕事から離れる日を持ちましょう。この日は仕事をしない勇気を持つことも時には必要です。学校という同じ人間関係の中だけにいると、同じ役割を担うため、視野が狭くなり、思いつめやすくなります。
 休みの日は、全く違ったことをしてみましょう。何をするか迷ったら、仲のよい、あるいは仲のよかった友だちに連絡してみましょう。子育て中や介護中の方は、一日、いえ半日だけでも、親・配偶者、公的サービス機関に任せて、ゆっくりする時間を持ちましょう。
 ≪帰宅したら「ただの人」に戻る≫
 仕事を持ち帰らないと回らない場合もありますが、いったん帰宅したら、例えば「ただの娘」「ただの息子」「ただの母」「ただの父」に戻る、というイメージでいましょう。家庭によって娘・息子・母・父に期待されるイメージは違いますが、とりあえず「今日の教員はおしまいです」という感覚は、意外と役に立ちます。
 緊急時以外は、仕事の連絡を受けても「ただの人」に戻った状態で気持ち的にはほどほどに対応するのがメンタルヘルスを保つ秘訣です。
 ≪自分に戻れる時間・空間・人を確保する≫
 自分が弱音を吐けて、心地よいと感じる人間関係を求めましょう。身近にいない人は、「お話をうかがう専門家(心理士・SC)」のメンタル相談にお越しになるか、あるいは気軽に電話相談を利用するのもおすすめです。


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