2022年4月30日土曜日

花だより 「響き合う学校」 コデマリ

 


 響き合う学校をめざす
 友だちや教師と共に学び合い、個性が生かされ、心が通い合う学校とは、心情(心持ち、愛情、思いやり)を大切にする学校、それが「響き合う学校」です。
  CS(コミュニティスクール)学校運営協議会が誕生して、学校経営に地域や保護者の方が参加するようになりました。校長には、目指す学校像や学校経営の方針、年度の重点を分かりやすく説明することが求められます。 
「さしすせそ運動」の展開
【子どもの心構え】 わやか ゅうちゅう すんで いいっぱい んちょう
【教師の心構え】  爽やか 信頼 進んで 誠実 尊重
 5月の重点は、さわやか~あいさつ、整理整頓、美化、来客の応対です。
 わかりやすい言葉で子どもにも共有させ、意識的に、全校的に、日常的に取り組むことが  必要です。 各学級や各分掌でも取り組まなければ、ただのスローガンに終わってしまいます。その実現のための具体策も示さなければなりません。
                知床連山 4月28日

2022年4月29日金曜日

花だより 加配要求 スイトピー

 


 校長の仕事
 病気の処方箋は、さまざまな検査で決められます。今の時代、触診やレントゲン写真だけで診断する医者はいません。問診の他に血液検査やMRI、CTなど、最新の医療器具を駆使して診断し、治療方法を決定します。
 教育も同じです。校内研究(実践)の反省や学校評価の他に精度の高い検査(学力学習状況調査・知能検査・学力検査・体力テストなど)をして、何が課題なのかを明確にし、それを教師間で共有することがまず必要なことです。
 課題解決のためには、人事がポイントになります。少人数指導加配、授業改善チーム活用事業や時間講師、通級加配などの加配を教育委員会にお願いするために計画書を提出します。他に必要な教育予算要望も提出してヒヤリングに臨みます。
 教育長から「これをしたら、間違いなく学力は上がるんだろうね?一年後の報告書が楽しみだよ。」と言われました。

2022年4月28日木曜日

花だより 「いいね!」 藤

 

「いいね!」
😃 Facebookの「いいね」やtwitterの「?」など、SNSでは、これでもかとあふれています。異動したての先生は、その学校でのうまくいったことの総数が少ないので、どうしても自信が簡単に持てません。だからこそ、異動してきた先生の「good Job」には、すかさず「いいね」を伝えることです。
👌例えば、机上の整理整頓であったり、教室掲示の方法や学級通信の文章だったり、その先生の良さが出た瞬間に「いいね」を伝えてあげることです。
😁これは年齢を問わずシンプルで効果的な方法です。子どもだって、大人だって自信の量は「いいね」の量に比例します。「いいね!」が言い合える職場でありたいものです。
😂 新卒や異動してきた先生には、この1ヶ月環境が変わって大変だったでしょう。お疲れ様でした。この時期の連休は、本当にありがたいものです。GWは、まずはリフレッシュ!


2022年4月27日水曜日

花だより 校長室は立派でなければならない ケマンソウ

 

 校長室は立派でなければならない 
 職員玄関から怒鳴り声がして、「校長先生、大変です。いかにも〇〇風な人が教頭先生とやり合っています。」事務補さんが校長室にとんで来ました。「校長室にお通ししてください。」と頼みました。するとしぶしぶ校長室にやってきました。
「校長の牧野です。何か学校に粗相がありましたでしょうか?」と心臓はバクバクしていましたが、平静を装って切り出しました。するとなぜか穏やかになって、「俺さ、校長室は、あんまりいい思い出ないんだよね。悪いことをして叱られるときにしか入らないものだと思っていたからさ…。」と昔話を始めました。
 校長室は、学校の中では特別な空間(威厳のある)であらねばならない! 
 応接セットは高級なモノで、書棚には、いかにも難しそうで重厚な書籍が並べられ、壁には美術品が飾られ、棚には高価な調度品が置かれているべきだと思います。もちろん整理整頓、掃除が行き届いていることは最低条件です。そして何より、そこの住人の度量が問われます。
 

2022年4月26日火曜日

花だより 〇〇らしい? ワスレナグサ

 


👀『〇〇らしい』とは、教育者らしい、政治家らしい、商売人らしい、小説家らしい…のように、例えば政治家を裸にして風呂に入れても政治家らしい感じが動作からしみ出ると言われますし、役者が海岸で泳いでも舞台の匂いが取れないと言われるなど、軍人、学者、実業家、宗教家もみな同様に、その職業の感じが見て取れるといわれます。
😃どのような職業にあっても、真の意味で自然に修養と人生の経験が積み重なると、垢がとれ、垢ぬけした人物となり、いざと言う時に、それぞれの組織の長としてその誠の仕事をする人物、真の頂点に立つ人物になるという考え方です。
🤷‍♂️「えっ!あの人が先生なの?」と思われないようにすることです。
👍これは多くの先人の教えでもあり、愚職の自戒であり、難しいことですが努力し精進したいと考えていることです。意を汲んでいただければ幸いです。(木目澤訓)
😊こども園の先生方は、表情も話言葉も、とても優しい。考え方も純粋だ。可愛い子どもたちと毎日接しているからだろう。そして、エプロンがよく似合う。一目でそうだとわかる。
「牧野校長先生、今は園長先生なんですもね。」と言われたので、「可愛い子どもたちに囲まれて、毎日癒されているよ。」と返しました。 園長も2年目を迎えました。園長らしく見られるようになっただろうか?        

2022年4月25日月曜日

花だより 無理せず はみ出さない ライラック

 

 新人さんへ
“無理せず”
とは、人はつま先立つと、不安定になります。若いときはエネルギッシュで、体力も気力も充分あるので無理はききますが、多くの経験や勉強を重ねながら職能が向上するものなので、“力まず”失敗を恥ずかしがったり、恐れたりしないで前向きにチャレンジしすることです。“向き不向きより、前向きが大切です。” 
“はみ出さない”とは、教育を担う職業を自分自身で選択した以上、教員としての常識やモラル、社会人としてのマナーはしっかり身に付くよう心がけることです。
 ある教育長さんが、「教育委員会に挨拶に来た職員団体の役員が、コートを脱ぐことなく入室してきた。こういう非常識な先生方に真の意味で子どもの教育を任せられるだろうか、保護者の信頼を得られるかと不安になった。」と話していました。
 教師は『背広を着た子どもであってはならない。』一教師である前に一社会人でなければ尊敬の念やこの先生に学びたいという気持ちにはなりません。
 教員として、教育に対する情熱、子どもへの愛情、責任感、使命感も当然大事なことですが、人格、品格も大切です。  

2022年4月24日日曜日

花だより 教師はカリスマ的存在であれ ニリンソウ

👍カリスマ性とは、多くの人を魅了する素質で、心がけ次第で身につくものです。

😃カリスマ性のある人は、人望が厚く、安心感がある。芯が強く、パワフルで、想定外の事態にも動じず対処することができる人です。
🤞カリスマ性を身に付けるには、自分を磨き、自信をつける。発言や考えに責任を持つことです。教えるプロとしての指導力向上がカリスマ性の発揮することにつながります。
👀教師は教える人という制度的権威の正当性を有しています。その教師がカリスマ性を失えば、学校と教師は尊敬と憧れという対象ではなくなります。教師がカリスマ性を手放せば集団は混乱し、暴れ回る子ども、引きこもる子どもなど、さらにモンスターペアレンツという怪物が出現します。

2022年4月23日土曜日

花だより 花言葉 サクラソウ 

 

 「花だより」
 北海道にもやっと花の季節がやってきました。雪に閉ざされた冬が長いので「花探しに苦労しない方法はないか?」とインターネットで探していたら、「誕生花と花言葉」というサイトを見つけました。
「誕生花」の由来はギリシア・ローマの神話時代にさかのぼります。その頃、花や木々は神秘的な力や神からのメッセージを宿すものと考えられていたそうです。ギリシア・ローマの人達は、日々を司る神がいると信じていました。その神と花を結び合わせて暦にしたのが誕生花です。 誕生日の花は、守護神のように自分を守り、幸福、愛、富をもたらしてくれるものだと信じられています。
 この誕生花は、北海道とは季節が異なるため、実際に咲く時期とずれてしまいますが、もうすぐこの花が咲く季節を迎えるぞ!そんなわくわく感があります。
 「サクラソウ」の花言葉は「少年時代の希望」「初恋」「あこがれ」「自然の美しさを失わない」です。開花期間が短いことから、美しいものでも長くは続かないということから来ています。北海道では、間もなく桜前線が上陸し、「芝桜」も開花し春本番を迎えます。コロナを気にしないで花見を楽しみたいものです。

2022年4月22日金曜日

花だより 過保護や過干渉はやめる ヤマツツジ

 

 ~過保護や過干渉はやめる~
 現代は、少子高齢化が進み、子どもと年寄りが威張っている。
 子どもの進む先の障害物を先回りしてどけたり(過保護)、一歩一歩にあれこれ指示をしたり(過干渉)していることが原因かもしれません。
 子どもが好きな物を見つけるまで待ち、できるだけ子どもの力を信頼し、それを見守り、力づけることが大切です。しかし、アレコレしないで見守ることは、モノを買ってやったり、何かをしてやったりするより、ずっと難しく愛情がいることです。
 また、親は自分が子どものために考えたことは正しいと思いがちだが、必ずしもそうとは限りません。
 自分の思いや考えを押しつけるのではなく、「あなたはどう思う?」とまず子どもの言い分をじっくり聞き、子どもの気持ちをしっかり受け止めてから、「自分はこう思うけれど」と、一緒に考え一緒に学んでいく姿勢が大切です。子どもが自分で考え、勇気をもって行動し、達成感を味わう、または失敗から学び強くなるチャンスなどを子どもから奪わないようにすることです。しかし、その反対の「放任」は、もっと悪いことをお忘れなく…。 

2022年4月21日木曜日

花だより 「精いっぱい」とは? オダマキ

 

  「精いっぱい」 (北見市立北小学校の教育指標)
 「精いっぱい」とは、持っている力をすべて出すという意味です。「精」には「人間のエキスである心、澄みきった光、澄んだ瞳」という意味があります。
 子どもたちが生き生きと活動するとき、真剣に取り組むときは、瞳が輝き、喜びがあふれ、意欲が生まれます。そこで教師は、全ての教育活動に“精いっぱい”を子どもたちの「合い言葉」にして、十分に自己実現できるように支援します。(学校経営要項から)
 “精いっぱい”の取り組みをさせるには
 ①教師は子どもを理解し、一人一人の持つ個性を十分に伸ばしてやること
 ②考えるゆとりある授業により、一人一人が自己の考えや方法を創出できるようにする
  こと
 ③個性的、創造的に活動させ、成就感・満足感を得させるような教育活動を深めること
 ④達成可能な活動を組織し、自己に自信を持たせること
  などが大切になってきます。
 校長室に来た2年生に、「“精いっぱい”てどんなことか分かる?」と聞くと、「たくさん食べること」と答えました。すると、一緒に来た友だちから「それは“腹いっぱい”だろ!」とつっこまれました。
 他に「胸いっぱい」という言葉もあります。歓喜、感動などで心が満たされる。感極まる。という意味です。また、「元気いっぱい」は、はつらつ、生き生き、活き活き、エネルギッシュという意味です。「いっぱい」とは、限度ぎりぎりまでという意味です。
 子どもたちには、分かりやすく「いっぱい遊んで、いっぱい食べて、いっぱい寝て、そして、いっぱい勉強すること」と話しました。

2022年4月20日水曜日

花だより 人生訓を丸い土俵から教わった(大鵬さん) ヤマブキ

 

 昭和の大横綱大鵬
 若い人に「横綱大鵬て知っている?」「白鵬のこと?」と言われた。私の子ども時代は、みんな「巨人、大鵬、卵焼き」(今の時代なら流行語大賞だろう)が好きだった。
 (北海道弟子屈出身、川湯温泉に大鵬記念館があります。道民割りで川湯温泉に行ってきました。)
 大鵬(納谷幸喜)さんは、「巨人、大鵬、卵焼き」と聞くと、表情を曇らせたそうです。巨人は、優秀な選手を高いお金を出して集めたチームで強いのは当然。私は、16歳のとき裸一貫で相撲界に入り、ここまでになった。巨人とは違う。「相撲の天才」と呼ばれたのも気にくわなかったらしいのです。
《気は優しくて力持ち》
 脳梗塞で左半身麻痺になったときは、「苦しむ人々の励みになれば」とリハビリに取り組む姿を公開した。偏狭なプライドがあったらできることではありません。力士時代から続けた献血輸送車・大鵬号の寄贈は70台に達するそうです。人の為にあろうとした72歳の生涯でした。無敵の強さだけではない。その優しさはどこから来るのだろう。
 貧しかった少年時代は、納豆売りや新聞配達をして母を支えたそうです。そんな原風景を持つ人がまたひとり逝ってしまいました。今の若者は、将来に夢を持てないでいるといいます。豊かな時代に、語るべきことはまだあっただろうと思います。
 「校長先生、なんで勉強しなければならないの?」校長室に来た女の子が言いました。
「校長先生も子どもの頃、ずっと同じことを思っていたよ。今になってね(大人になって)知らないこといっぱいある。もっと勉強しておけばよかった。もっと早くこの事に気づいていればなあと思うんだよね。」
「それじゃ、校長先生、次の時間、私の代わりに教室で算数の勉強してきてくれる。私はここで校長先生の代わりに座っているから…。」(?) 
 大鵬さんは、「人生訓を丸い土俵から教わった。」と言っています。子どもたちは「教室の中で人生訓」を教わります。私は「子どもたちから人生訓」を教わります。

2022年4月19日火曜日

花だより 昔の方がもっと忙しかった ハナビシソウ

 

≪教師の多忙さと子どもの居場所≫
 世の中の多忙さが、学校への期待と批判の高まりを生み、それこそが教師を多忙にしています。
 教師の多忙さは、子どもの居場所づくりを阻害しています。多忙な教師に気に入られるために、よい子でいなければ学校に居にくくなるのです。一部のお気に入りの子ども以外は、居ても居なくてもよい存在になりかねない。教師はもちろんそのことに気づいていて、すべての子どもたちにしっかりと向き合おうとします。そうするとますます多忙になるのです。
 このような厳しい環境の中で教師は授業をしています。内容がしっかりした授業では、子どもが楽しいと目を輝かせ、できないことができるようになったという実感を持ち、もっとおもしろい世界があるという誘いに食らいつく、そんな授業を教師はしたいと思っています。そのような授業の場こそが子どもにとって最高の「居場所」なのです。
 ところが、休み時間や放課後などの自由な時間での同級生とのかかわり合いの中で、居場所を見い出せるかどうかが、子どもたちの授業への身の入り方に影響する場合があります。授業時間以外の場への目配りは、多忙な教師ほど余裕がありません。子どもたちと用事もないのに自然と雑談をしあえる時間の確保は、多忙な教師には極めて難しい。
 教師や親の忙しさは、子どもをさびしい気持ちにさせ、居場所感を減じさせてしまいます。朝早く出かけ夜遅く帰宅する父親、せわしなく動き自分の話をしっかり聞いてくれない母親、両親の多忙さが子どもの自尊心低下につながるとの指摘があります。
 しかし、父母が仕事や家事から解放されて子育てに十分時間を割くことができた時代が今までにあったでしょうか。今以上に、生活は苦しく、昼も夜も、土曜日も休みなく働いていました。そのかわりに、祖父母や多数のきょうだい、近所の同世代の子どもたちが、幼子の面倒を見、子どもの育ちを見守り、切磋琢磨して成長するコミュニティ(居場所)がかつてはありました。このような場が、現代社会では学校がならざるを得なくなっています。子どもの減少や親戚関係の縮小、近所づきあいの希薄化の中で、学校はコミュニティの育ちを保障するための居場所的役割が増しているのです。

2022年4月18日月曜日

花だより スマホに損なわれない子どもを育てる モクレン

 

 小学生からスマホを持つ時代になった。GIGAスクール構想で、端末を家に持ち帰るようにもなった。ちょっと前まで小学校の教員は、「ケイタイもネットも家庭教育の問題ですから…」と言っていたが、もうそんなことを言っている場合ではない。
 世の中は大きく様変わりした。電車の中では、乗客の7~8割が一心にスマホを触っている。ベビーカーを押して乗ってきた母親は吊革につかまりながら、面前スマホをしている。子どもはほったらかしである。クリニックの待合室に病気の子どもを連れてきた母親が、スマホに目をやっている姿を嘆く医師の声も聞く。
 これだけ時代は変わってきたのだから、学校教育でも真剣に取り組まなければならない。「いじめ」も今やネット上で行われている。コンビニの前や友だちの家の玄関先に、子どもたちが集まっている。フリーWi-Fiがお目当てなのだ。スマホを触らせたら、子どもに敵わない。おそらく今後スマホユーザーが低年齢化していくことが避けられない状況下で、そうした趨勢を危惧するだけでなく、🤷‍♂️スマホに損なわれない子どもを育てる。これは学校教育の喫緊の課題である。
 

2022年4月17日日曜日

花だより 保護者とうまくやっていくために ツツジ

 


 保護者とうまくやっていくために 
 今は、PTA総会や家庭訪問の時期ですが、世の中の二極化が進み、ゆとりのある家庭とそうでない家庭に分かれてきました。保護者会にまったく来ない家庭と、よく保護者会に来てすぐ名前のわかる家庭がはっきりとしてきました。
😃問題は保護者会に来ない家庭ですが、「批判」する前にまず「保護者も大変なんだ」と思える優しさが教師には必要です。
👍保護者会に欠席した家庭には、資料を渡すだけでなく、短時間でも電話を入れることです。「今日、○○さんに保護者会の資料をお渡ししましたので、もしわからないことがありましたら、遠慮なくいつでも連絡ください。」と伝えてあげましょう。人は最終的には「優しさ」で動くものです。「理で説き、法で押さえ、情で動かす」一番の「情」です。こうした配慮なくして批判はできません。
👌また、保護者の中には、深い悩みの一つや二つ抱えているものです。面談では、保護者自身の「困っていること」にも耳を傾けることが必要です。そして、悩みした共有した後は、保護者を「ほめる」ことで終わることです。子どもより大人の方が、ほめられることに対していい意味で「不慣れ」なので、効果は「てきめん」です。
👀とどめは、保護者を「お母さん(お父さん)」と呼ばないことです。苗字で呼ぶためには、「注意力」がないとできません。小学校は6年間、中学校は3年間あるので、顔を一度覚えてしまうと人間関係の大きな財産となります。つい「お母さん」と言ってしまいがちですが、保護者は、教師のお母さんやお父さんではありません。その誤解が誤解を呼ぶことになります。「お母さん」と呼ぶのは、学校現場くらいです。

2022年4月16日土曜日

花だより スマホ依存は、大人の方が問題

 

 スマホ依存は、大人の方が問題
 子どもの「スマホ依存」をどうしたらいいかという議論ばかり目立ちますが、実は大人の「スマホ依存」の方がもっとやっかいです。スマホ世代の若い母親にみられる「スマホネグレクト」を見逃してはなりません。
 母親の「スマホネグレクト」の典型例は、スマホに夢中になっているときに子どもにぐずられ、無意識に怒鳴りつけてしまう、スマホを一時も肌身離さず片手に持ち、家事や育児、あるいは友人とのLINEを忙しくこなす。もう一方の手で子どもをだっこしながらも目は食い入るようにスマホの画面を見つめている。「お母さん、いったんスマホから目を離しなさい!」と叫びたくなります。
 母親が子どもの呼びかけに長期間反応しなくなると、子どもは泣いたり、ぐずったりしなくなり、しだいに笑わない、しゃべらない、無表情な子になり、孤立を好み、人間関係を築けなくなります。「母性愛の剥奪」あるいは「愛着障害」と呼ばれる状態になる可能性があるのです。
 乳児の母親への愛着は、吸うこと、しがみつくこと、後を追うこと、泣くこと、微笑むことなどの感覚・運動を通じて形成されるのです。

2022年4月15日金曜日

花だより 不安と期待 オオバナノエンレイソウ

 

 不安と期待の新年度がスタートします。
 転出される先生の一人は「久しぶりの転勤でわくわくしています。」と期待に胸ふくらませ、ある人は感極まって涙を流し、新天地での不安を口にする人と様々でした。春休みに入ると、保護者から担任の要望をよく受けます。「なぜ1年で担任が替わるのですか?」「昔は持ち上がりでしたよね。」「よく知っているあの先生がいい!」「あの先生なら安心!毎年替わるのは不安です。」と勝手なことを言うのですが、「替わることも大事です。」だと応えています。
 自立への基礎を養う  
 ただ学力をつけようと思ったら、家庭教師を付けて勉強させればいいのですが、それだけでは、人として成長しません。なぜ学校で勉強するかといえば、人は社会の中で生きていかなければならないからです。仲間と一緒に学ぶためには、友だちとの付き合い方、先生との関係、集団のルールを身に付けなければなりません。それが学校で学ぶ大切なことです。
よく校長室にやってくる子から「校長先生、○年生になっても○○先生を担任にしてください。」とお願いされました。こういう子は、新しい担任、新しい環境になってもすぐ対応できる子だと思います。
 教え子の中に未だに年賀状(当時の思い出を書いて)をくれる子がいます。その子は目立たなく、私の近くにはあまり寄ってこない子でした。人それぞれですが、新しい先生、新しい友だち、新しい環境に早く適応する能力も必要なことです。

2022年4月14日木曜日

花だより 教員はいつでもスイッチ・オン シャガ

🤷‍♂️この質問に「教科書で教えているし、赤本もあるし…。」「複数のクラスで教えるときは、同じことを繰り返せばよいのでは?」「先生には、夏休みも冬休みもあるし…。」「給料は高いし…。」と言った言葉が続き、教員の多忙は、なかなか世間に理解されていません。

 教員はいつでもスイッチ・オン
🤦‍♂️教育委員会事務局に勤務する教員(指導主事)の多くは、教育行政に関わる事務量の多さと多様な“忖度”に頭を痛めています。「学校に戻りたい。」という声をよく聞きます。しかし、事務量の多さに辟易している彼らも「退勤後や土日は業務から解放される。学校はそうはいかないから、その点はよい。」などと続けます。この「そうはいかない」という点が重要なポイントです。
👀教員には身体を休める時間はあっても、脳は児童生徒のことで休日であろうと夜間であろうと常に働いています。人間関係を生業とする職業であるだけによくも悪くも学校のことで脳を独占し続け、ストレスとなります。脳が常時フル稼働で、私人でいる時間が少なく、それが極度の多忙感となっているのです。
 ~ポイント~
① 教員の忙しさの根底には、生徒指導がいつも頭から離れない教員資質にある。
② 業務に優先順位をつけ、教員のゆとりを確保する。
 

2022年4月13日水曜日

花だより 子どもはSOSがうまく言えない ヤマザクラ

😢進級、入園で子どもたちは、心躍る毎日かと思いきやそうでもないようです。玄関でお母さんから離れられない子、泣く子、イヤイヤをする子、体調を崩す子、この時期は多いのです。幼児も環境の変化を敏感に感じ、不安になるのです。

🤔いじめや不登校につながる悩みなど、子どもが心の問題を抱えたとき、それは、しばしば身体的なサインや行動となって現れます。腹痛・吐き気・下痢・食欲不振・めまい・頭痛・発熱といった症状や過食・拒食・不眠・ヒステリーといった行動などさまざまなサインがあります。サインに気づいたら、病気だと心配するだけでなく、心の問題が背景にないか考えましょう。「気のせいだ」「わがまま」「ズル休み」というような言葉で片付けず、様子をよく見て、話をよく聞き、理解しようとする姿勢が大事です。
👀特に入学や新学期を迎え、環境が大きく変わるこの時期は心配です。

2022年4月12日火曜日

花だより 掃除の秘密 オキナグサ(2)

 


  “そうじのひみつ”
 掃除には、大きく分けて3つの理由があります。①気持ちよく過ごすため ②物を長く使うため ③健康に過ごすためです。
 😃用務員さんが「私はずっと営業の仕事をしてきた人間なので、用務員としての技術は持ち合わせていないけれど、自分にできることは掃除だと思って一生懸命やらせてもらっています。子どもたちが気持ちよく勉強できるようにしてあげたいもね。」と言っていました。
 職員室や校長室は、事務補さんが掃除をしてくれます。学校の環境整備は、事務職員が、一手に引き受けてやってくれていますが、校舎も年月が経つと雨漏りなど、いたるところで修繕が必要になってきます。
 教育委員会の施設課の方が校舎の様子を見に来ました。一緒に屋上にあがり屋根の状態を確認しましたが、あちこち劣化してさびが浮いていました。一見きれいな校舎に見えますが、「こりゃあ、大変だ!」と多額の修繕費を心配していました。
 👍過日のPTA役員会でもこのことが話題になり、「PTAとしても協力したい。」と言っていただきました。校舎を維持するために、まずできることは、“あとかたづけで物を大切に”掃除やあとかたづけをきちんとすることです。

2022年4月10日日曜日

花だより 悪魔の言葉を言わない ミヤコワスレ

 

 ≪悪魔の言葉を言わない≫
 この時期は、異動してきた先生から、「前の学校では…」、「以前の町では…」という言葉が登場することがあります。この悪魔の言葉に取り憑かれると持っている力をすぐに発揮できなかったり、意図的に発揮しなかったりする弊害が大きくなります。これを「置かれたところで咲きなさい」と注意するのは、年配の先生の務めです。
 働き方改革が実行されようとしていますが、まだまだ激務が続く職場です。不安を抱えて異動してきた先生には「やさしく」対応できる職場でありたいものです。

2022年4月9日土曜日

花だより 今年の運営方針は「SIN」 イカリソウ

 


 わくわくプラン2022 
                   BS×TN÷T=C

        B=Basics  S=Service T=Teacher N=New  C=Children

【わくわくプラン2022「キーワード」】

にこにこ・きらきら・わくわくワーク

   Sin
革 新・・・システムや組織などをかえて、新しいものにする
真 剣・・・緊張感をもって、気持ちを新たにして取り組む
進 展・・・進んで新しい展開を迎える
親 切・・・思いやり深く、好意を持って人のためにあれこれ尽くす
心 情・・・愛情、思いやりを大切にし、相手の置かれた立場や状況を慮る 
信 頼・・・園児、保護者、地域から信じて頼れる存在となる

 この2年間、コロナ禍で否が応でも園運営の削減や縮小が求められた。これから収束に向かえば、コロナ禍で失われたものを何とか取り戻したいという気持ちが強くなる。しかし、元に戻すという意識よりも、せっかくスリム化できたことを、元に戻すという安易な発想を持つことは避けるべきである。この状況をこども園の在り方を見つめ直す絶好のチャンスと捉え、今年度は新しい感覚「Sin」で、B+S×T-N÷T=Cをさらに進める。そのためにCoDMON(園務支援システム)を導入にし、業務内容の改善や削減について大胆に取り組む。これにより職員が本来の職務に専念し、「育ってほしい10の姿」に力を注ぐことができ、地域・保護者から信頼される「認定こども園」になると確信する。
 今年は「SIN(しん)」 「芯」をしっかり持って取り組みます。

2022年4月8日金曜日

花だより 学校支援本部事業 レンゲソウ

 


 「学校の敷居が高い!」 学校支援本部事業について
「お琴を教えてくれる人はいませんか?」「スキー授業のお手伝いをしてくれる人を探しています。」本の読み聞かせや農園づくりや花壇づくりなど、地域住民の参画により、学校の教育活動を支援するのが学校支援本部事業です。今では、多くの人がこの事業に賛同して、登録いただいています。お陰様で本事業の目的の一つ「子どもとかかわる時間を確保するために教員の負担を軽減する。」ことに繋がっています。
 大きな成果があった一方で更に充実するため、この事業への登録の申し出、団体などを募るため広報誌や新聞等のチラシでPRしていますが、市民が個人で申し込まれるケースは極めて少ない状況です。特技や資格を有しており、学校に協力したいという意図や希望があっても「学校の敷居が高くて…」と尻込みしてしまうことがあるようです。
 《信頼される学校づくり・開かれた学校づくり》
 子どもが通う学校、孫や近所の子ども通う学校、地域の学校として、校長をはじめ、職員一人一人が「学校の敷居が高くて…」と感じさせない意識改革や教員一人一人の言動が大切なのだと思います。
 別な課題として、当初は、時間的に余裕のある退職者が主でした。この制度ができて10年が経ち、高齢化が進んでいます。さらに高齢者も働くようになって、なかなかボランティアで学校のお手伝いをしてくれる方が減ってきているのが現状です。
園庭の雪が解けて、福寿草が顔を出しました。

2022年4月7日木曜日

花だより スーツを着た子ども オドリコソウ

 

 真新しいリクルートスーツを着た役場の新人があいさつ回りでやってきました。新たな環境で歩み始めた新社会人が職場にさわやかな風を運んでくれるのを期待したいが、中には、
嫌われる新人もいる。
①あいさつをしない ②暗くて愛想がない ③黙っているだけ ④気が効かない ⑤反応が薄い…など続々挙がる。
 いつの時代も先輩から見ると、何とももどかしく映る。ただ、中途採用でもない限り、新人に即戦力としての期待を抱くことはまずない。失敗の許容範囲気も広い。職場環境に慣れて、仕事を一つずつ覚えてほしいと願うのが常だ。とはいえ、そこは甘えてもらっては困る。教えてくれるのが当然という受け身の姿勢は通用しない。先輩だってそんなに暇じゃない。積極的に仕事を覚えようとしなければ、徐々に相手にされなくなり「使えない」とのレッテルが貼られる。まずは、知ったかぶりはせず、謙虚な気持ちになることだ。薄っぺらな虚栄心は「スーツを着た子ども」と笑われるだけだ。 
「新社会人」を校長、教頭に置き換えて自分自身はどうだろうか?胸に手を当ててみる必要がある。スーツを着た子どもは、自分かもしれない。

2022年4月6日水曜日

花だより 令和は、災害との闘いの時代 オキナグサ

 

 「令和は、災害との闘いの時代だ。」という人がいます。
 大地震のほか、豪雨、豪雪、猛暑などの異常気象の自然災害ばかりではありません。新型コロナウイルス感染は、2年以上も続いて収束の目途が立っていません。それに戦争の危機も迫っています。いざというとき頼りになるのは、「遠くの親戚よりも近くの他人」と言います。
 大震災で一人の死者も出なかった地域があった。
 どこの町内にも世話好きなおばさんがいるものです。集まりには、必ず自分で漬けた漬け物を持ってきたり、早く来て段取りを付けたり、場を盛り上げる話をしたり、町内会には無くてはならない人です。
 同じ震災を受けた地域で死者がたくさん出た地域とそうでない地域がありました。前者は、マンションが建ち並び、大型スーパーがある近代的な地域で、後者は、古くからの商店街を中心とした古い町並みの地域です。この違いは、普段からの近所付き合いにありました。地域住民の結びつきが強い地域では、地域住民が助け合って救助活動をした結果、一人の死者も出さなかったそうです。逆に隣の住人と挨拶も交わさない、顔も知らない。という地域は、災害時に弱いだけでなく、犯罪多発地帯でもあります。青少年の非行率も高いという結果が出ています。世話好きなおばさんのいる自治会を大切にしたいものです。
 

2022年4月5日火曜日

花だより 見えぬけれどもあるんだ ヒトリシズカ

 

  北国に春を告げる
 訓子府に来て3年目なります。どこにフキノトウや福寿草が咲くか分かるようになりました。
「校長さん、フキノトウを採って来たぞ。これを食ったらな、冬の間にたまった体の悪い物が全部出るんじゃよ。ちょっと苦いけどな。それがまた体にいいんじゃ。てんぷらにして食べなさい。」雪解けになると若松小学校に居たときの近所に住む、おじいさんを思い出します。
ふきのとう 雪解けを待たずに顔を出す春の使者。一番早くでてくる山菜です。独特の香りとほろ苦さが春の息吹を感じさせます。「春の皿には苦味盛れ」と言いす。 冬の間にたまった脂肪を流し、味覚を刺激して気分を引き締めて一年の活動をスタートさせると良いと聞き、てんぷらにして食べました。苦みがあるので私は苦手なのですが、冬眠から目覚めた熊は最初にフキノトウを食べるそうです。

 見えぬけれどもあるんだ 見えぬものでもあるんだよ
          ~金子みすゞの詩「星とたんぽぽ」の一節から~ 
 子どもの言葉や行動の裏には、見えないけれどもそれなりの理由が必ずあります。一人一人の子どもの内には、見えないけれども可能性の芽が必ずあるのです。
 そうした見えないけれどもあるものに、思いを馳せたいものです。今は見えないけれども、子どもの持っている可能性を信じ、それを引き出し、伸ばしてやるのが、親であり、教師です。
 教育の営みは、こうした見えないものに対して想像力を働かせ、心に引き寄せ、温かく見守り、大事に大事に育てていくことに他ならないと、金子みすゞは言っています。

2022年4月4日月曜日

花だより 卒園式 ニリンソウ

 

 卒 園 式
 女の子が近寄ってきて「園長先生、見て見て、新しいお洋服だよ。」
「誰に買ってもらったの?」
「おばあちゃんだよ。入学式にも着るから、買ってくれたんだよ。お母さんの服も買ってくれたよ?」
 練習では、きちんとお座りしていた女の子でしたが、式の間中ずっと、スカートが気になって、裾をつまんで、ずっとひらひらさせていました。
 卒園式で「私は、アイドルになりたいです。」など、大きくなったらの夢を卒園児が発表していました。
 夢を叶えるためには、勉強をしなければなりません。教科書を使った勉強だけでなく、友だちと仲よくするのも勉強です…。こども園では、友だちとの遊びを通してさまざまなことを学びます。ところが、「こども園や幼稚園、保育園の先生は、子どもたちと一緒に遊んでいればいいのだから楽よね。」と言われます。政府は、保育士などの給料をUPすることを決めましたが、大変な仕事です。卒園担任は、卒園式が終わると涙も乾かぬうちに着替えて、会場内の消毒作業をして、今度は入園式の準備です。こども園には、春休みなどありません。
 卒園式は、簡略化されましたが、来賓挨拶がありました。きちんと聞いていて、立派な態度が褒められました。どんな話だったか聞いてみると、「う~ん?何言ってるか、わからなかった!」

2022年4月3日日曜日

花だより 山口百恵からAKB48へ エイザンスミレ

 

 送別会 退職する職員に贈る「別れの歌」に「♬いい日旅立ち」が良いのではないかと若い職員に同意を求めた。すると「そんな歌知りません?」と却下された。「何?、山口百恵の名曲を知らないのか!」
♪桜のしおり(AKB48が歌う卒業ソングにかえることにした。) 
 “喜びも悲しみも 過ぎ去った季節 新しい道 歩き始める 大切なこのときを いつまでもわすれぬように” “あきらめてしまうより このページ 開いてみよう” 
 3月31日、退職者のお別れの会があって、翌日の4月1日、真新しいリクルートスーツに身を包んだ新人職員さんが入ってきて、新しいページがめくられました。春がやって来たなあ。と感じました。~どんなときも一人じゃない みんなでやれば大きな力に新人さんの贈った言葉です。
  《不満を正当化するなかれ》
 3月は不満、愚痴をこぼす毎日だったかもしれません。
「満足は成長を留め、不満は成長の糧となる。」とあるから、いたずらに不満を否定するつもりはないが、問題は不満を正当化し物事を諦めてしまうことです。
 例えば、勉強ができないことを棚に上げ、親のせいと正当化し努力を怠ることです。これでは全く成長の糧とはなりません。
 当世は、政治とりわけ教育など朝令暮改の様相で不満も多いことでしょう。学校にあっても「学校経営がうまくいかないのは、いい教員がいないからだ。」と正当化して逃げるわけにはいきません。要は、現実をいかに受け入れ不満を止揚して成長への糧にできるかです。


2022年4月2日土曜日

花だより 現職の校長先生へ カブ

 


 現職の校長先生へ
 ある新任校長が、「校長になったら、ああしよう、こうしようと思っていたのですが、はっきり言って『怖い』です。」と語った。
 管内校長会長当時、新任校長に送った言葉から
なぜ怖いか 学校は、様々な事柄や事態に対応しなければならない。子どもたちの様子、教職員の状況、保護者への説明、外部との関わり、教育委員会とのやりとり、枚挙にいとまのない諸々の動きの、そのトップに校長がいる。学校経営の最高責任者であり、最終責任者である。つまり、後ろには誰もいない。もちろん設置者である教育委員会はあるが、学校内のすべての責任が校長にある。仕事はチームで進めても、最後の責任をひとりで負う、孤独な日々である。
なぜ怖いか 自分をさらけ出さなければならない場面が多い。式はもとより多くの機会に子どもたちや保護者に何を話すか、どんな文章を書くか。これは誰にも頼めない。当然、様々な判断も自分でしなければならない。自分自身の進退についても自分ひとりでしなければならない。足が震えるけれど、そこから逃げることはできない。みんなが校長を見ている。校長が、子どもたちや教員を守っているか。務めを果たしているか。多くの視線を感じる。これで怖くない人はいない。
 現場は、いま、そこにしかない。お手本はあっても、いつどこでもその通りいくとは限らない。「怖い」と感じるからこそ謙虚になり、堅実な判断ができるのです。
「怖い!」と言っていた当時の新任校長先生も今や、管内を背負って立つ立派な校長先生になりました。そんな校長先生方にお願いがあります。
 この2年間、校長先生方には、コロナ禍で、否が応でも教育活動の削減や縮小が求められました。これから収束に向かえば、コロナ禍で失われたものを何とか取り戻したいという気持ちが強くなると思います。しかし、元に戻すという意識よりも、せっかくスリム化できたわけですから、元に戻すという安易な発想を持つことは避けるべきです。学校の在り方を見つめ直す絶好のチャンスと捉え、今こそ、業務内容の改善や削減について大胆に取り組み、本丸である学力向上に力を注ぐべきです。校長のリーダーシップが試されるときです。
 現職時代の2月から3月は、卒業式を控え職員団体との話し合いで憂鬱の日々を過ごしていました。校長本来の職務で悩むのはとても幸せなことです。


2022年4月1日金曜日

花だより 「清美」の徹底 ネコヤナギ

 

 
「清美」の意味は、「清らかで美しいこと、そのさま」とある。この意味から女子の名前に多い。
「清美」の徹底 
(1)校舎内外を常に整え、清潔で美しい学校環境の維持に努める。 
 ①校舎内外を花で埋めつくす。
 ②教室や廊下の床をピカピカにみがく
 ③教室の隅々、机の上、机の中は常時清潔にしておく。
 ④トイレはいつも清潔にしておく。
 ⑤掃除用具は、いつもあるべきところにきちんと置かれている。
 ⑥常に校舎、校地の清美に心くばりができ、整備された状態を維持するように努める。
 これは35年前の美幌小学校の学校経営計画(校長の経営方針)に載っていたものです。本棚を整理していて見つけました。今年度の経営方針の重点に「清美」を盛り込もうと思います。今の学校教育に必要なことです。