スマホ依存は、大人の方が問題
子どもの「スマホ依存」をどうしたらいいかという議論ばかり目立ちますが、実は大人の「スマホ依存」の方がもっとやっかいです。スマホ世代の若い母親にみられる「スマホネグレクト」を見逃してはなりません。
母親の「スマホネグレクト」の典型例は、スマホに夢中になっているときに子どもにぐずられ、無意識に怒鳴りつけてしまう、スマホを一時も肌身離さず片手に持ち、家事や育児、あるいは友人とのLINEを忙しくこなす。もう一方の手で子どもをだっこしながらも目は食い入るようにスマホの画面を見つめている。「お母さん、いったんスマホから目を離しなさい!」と叫びたくなります。
母親が子どもの呼びかけに長期間反応しなくなると、子どもは泣いたり、ぐずったりしなくなり、しだいに笑わない、しゃべらない、無表情な子になり、孤立を好み、人間関係を築けなくなります。「母性愛の剥奪」あるいは「愛着障害」と呼ばれる状態になる可能性があるのです。
乳児の母親への愛着は、吸うこと、しがみつくこと、後を追うこと、泣くこと、微笑むことなどの感覚・運動を通じて形成されるのです。
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