2017年12月31日日曜日

花だより アオキ 痛み入る 自治連広報

~指導言葉を磨く~
    使ってみたい こんな日本語 「痛み入る」
                       日本語研究者/編集者 本郷 陽二
 例えば目上の人が直々に挨拶に来てくれた、出迎えや見送りをしてくれた。あるいは、丁寧なもてなしをしてくれたなど、自分に行きすぎた対応をしてもらうことがあります。そんなとき、どのような言葉で気持ちを伝えますか。
 つい恐縮して使ってしまうのが、「申し訳ない」や「すみません」という表現ですが、「いやいや、こんなにしていただいて、すみません」「お忙しいところ、申し訳ないです」と繰り返し言うと、謝罪の言葉とも受け取られるため、「本当は嫌だったのかな」などと、相手に気を遣わせてしまう場合もあります。
 こうしたときには、「ありがとうございます」「嬉しいです」「とても助かります」という感謝や喜びの気持ちを素直に伝えた方が、印象がよいでしょう。
 お礼だけでなく、恐縮している気持ちをどうしても伝えたい場合に便利なのが、「痛み入る」という言い回しです。
「わざわざのお越し、痛み入ります」
「こんなによくしていただいて、痛み入ります」
「身に余るお褒めの言葉、痛み入ります」のように使います。
 相手の過分な好意に対し、ありがたさと申し訳なさを「痛み」という言葉で表現した、
 また、「痛み入る」の類語に「かたじけない」があります。
 こちらは、時代劇でよく耳にしますが、身に染みてありがたい、もったいない、おそれ多いという意味の表現です。
 「ご親切、かたじけなく存じます」
 ある程度年齢を重ねた人が、さらりと使えば知性を感じさせます。ただし、若い人が使うと慇懃無礼(いんぎんぶれい:表面上は丁寧だが、内心ではバカにしている)な印象を与えかねないので注意が必要です。
    *******************************
 小学校の先生の話は「諄(くど)い」とよく言われる。子どもたちにわかりやすく伝えようとすると、簡易な言葉を選び、繰り返したり、念を押したり、時には上から目線で言うときもあります。それに慣れていると、今度は大人を相手にしたときに、適切な言葉が出て来ないときがあります。気を付けなければなりません。
北見市自治連広報の正月号の表紙を飾りました。

2017年12月30日土曜日

花だより ベニベンケイソウ ホウズキ テレビ東京

  ~テレビとの出会い~ 冬期間は、家にいる時間が増えます。
「人生を変えた1冊の本との出会い」をいう人は多いが、私はテレビと一緒に育ちました。世の中の出来事、オリンピックやディズニーの漫画、お笑いから映画まで、全てテレビを通して情報を得たのです。まさにテレビっ子でした。子どもの頃、夢中になって見ていたのが、「兼高かおる世界の旅」(日曜日の朝)という世界の国々を紹介する番組でした。そんな私が今、はまっているのが、テレビ東京系列のTVH(テレビ北海道)7チャンネルの番組です。
 テレビ東京は、読売や朝日といった大手新聞会社がバックのテレビ局ではなく、日本経済新聞社であるということが、他の局とは一味違った番組づくりをしていておもしろいと思います。(番組づくりが一貫している。) オホーツク管内でもやっとTVHが見られるようになってから、チャンネルはほとんど「7」に固定です。 
 ~好きな番組~
 世界ナゼそこに日本人 (月:21:00~)
 日経スペシャル未来世紀ジパング (月:22:00~)
 開運何でも鑑定団 (火:8:54~)
 ガイヤの夜明け (火:22:00~)
 和風総本家 (木:21:00~)
 カンブリア宮殿 (木:22:00~)
 所さんの学校で教えてくれないそこんトコロ(金:21:00~)
 たけしの日本の見方 (金:22:00~)
 YOUは何しに日本へ(月:6:55~)
 スマホ時代になり、テレビを見ない若者が増えているとか?つまらない、見なくても別に困らない。必要なことは、ネットから得るというのが理由のようです。今やテレビは、見聞を広める情報源ではなくなったのでしょうか?
 選挙の投票日は、レンタルビデオ店が繁盛するそうです。これでは投票率も低いはずです。
 「お父さんと一緒に開票速報見てたよ。どうして始まってすぐに当選確実が出るか不思議だったよ。」と言いにきた男の子がいました。「いつやるの?今でしょ!」の林修先生は、「学習で大切なことは、考えることだが、そのためには、どれだけたくさんの知識があるかで決まる。」と言っています。ニュースや災害時の情報、スポーツの中継、娯楽番組など、テレビの果たす役割は、まだ大きいものがあります。テレビも見方や番組選びが重要です。そして、さまざまなメディアを上手に使うことが大切です。
 もう一つ夫婦で欠かさず見ている番組があります。「主治医の見つかる診療所」(月:20:00~)健康番組


2017年12月29日金曜日

花だより カトレア ホオズキ 暗記と考える


 子どもが育つ!簡単で大切な50の方法  
  ~ 暗 記 さ せ る ~
 詩や引用文、フレーズなどを暗記することによって、子どもは言葉の構造や使い方を覚えます。新しい単語を覚え、他の単語との組み合わせ方を学ぶと、言葉を使うことの楽しさを感じるようになります。
 暗記した内容は、たとえ日頃それを口にしていなくても、いったん暗記した単語は記憶の中に定着しているものです。詩や演説を暗唱することは、子どもにとっては「成果」になります。暗唱は子どもの学習能力の証しであり、「これを覚えて自分のものにすることができた」という自信につながります。
 子どもに暗記させる内容は、親子の絆になるものや、子どもの人格形成に役立つものがよいでしょう。覚えておきたい大切なことわざや格言、美しい詩、有名な文章、力強い演説などを選び、なぜそれを選んだかを説明しながら暗記させると効果的です。また、悲しいときに気分を盛り上げるような楽しい内容の歌詞もよいでしょう。
 子どもに暗記させるときは、繰り返しを重視しましょう。何度も繰り返しているうちに覚えられるようになるからです。いったん覚えたものは数週間か数ヶ月毎に繰り返せると、さらに記憶に定着します。
 長くて一度に暗記させるのが難しいようなら、短く区切って少しずつ覚えさせると効果的です。このようにして長い内容を暗記できれば、子どもは達成感を得ることができます。
 子どもに詩や文章を暗記させて自信を与えましょう。伝統文化を受け継がせてもらっていると感じることで、子どもは自尊心を高めます。
 なぜ2年生でかけ算九九を覚えるのか? 
 それは脳の発達段階でこの時期が一番いいからです。高学年になると、論理的な思考に変わっていきます。ですから、2年生のときに、かけ算九九を完全にマスターしておかないと、高学年になってから、「まだ、覚えていないから、もう一度やり直しをしましょう」と言っても難しいのです。
 授業で大切なのは「あ・い・う・え・お」 
「あっ!そうか」と気づく 「いいねぇ~!」とほめる 「う~ん!」と考える 「えっ!」とおどろく 「おお~!」と感心する 
 先生がよく使う言葉に「考えなさい」があります。ところで「考える」とはどういうことか、子どもたちは分かっているのでしょうか?
 「考える」とは、“何か新しいことに出合ったときに、それと同じようなものやちがうもの(これまでの経験から)を見つけて、比べてみること”です。ですから、どれだけ多くの知識や情報があるかで、その考えが深まるかどうか決まります。豊かな創造力や発想力は、持って生まれた才能だけでなく、知識や経験から生まれるのです。小学生のときは、とにかく多くのことに興味を持って、多くの知識や情報を頭の中に詰め込むことが大切です。それは机上の勉強も大切ですが、体験を通して身に付けることが大事です。


2017年12月28日木曜日

花だより ロウバイ 冬休み


俳 句 プレバトの夏井先生の影響もあって俳句に興味を持つようになりました。
  “さみしげな 無字の黒板 冬休み”
 これは伊藤園(お茶のラベルに書かれてある俳句)の俳句大賞に選ばれた11歳の子の作品です。普通の小学生なら“たのしいな”と始まるところです。“冬休みが終わって、早く学校に行きたいな!”と思っている子がたくさんいることを信じます。
 冬休み 「あんぜんで命を大切に」「体を動かす!!」
 除雪でできた雪山に登って滑って落ちて、交通事故に遭った子が過去にいました。
冬型事故が心配なので地域ぐるみで注意をしています。学校から出されている「冬休みの生活」を参考にくれぐれも注意して下さい。
 道産子は、体力がない 全国体力調査の結果が公表されました。北海道は、握力とソフトボール投げ以外は全国平均を下回り、ここ数年下位と低迷しています。福井県や秋田県が上位を占め、学力上位の県が体力もあることから、教育レベルの差を指摘する人もいます。
 “都会の子はもやしっ子”というのは、昔の話で、今は地方の子ほど体力がありません。原因は、歩かないからです。特に冬季間は、家に閉じこもり運動不足になりがちです。体力のない子は勉強もできません。“よく遊び、よく学べ!”です。(他県に比べて、体格は大きくて(肥満傾向)で筋力はあるが、走力がないという傾向が続いています。)スキーやスケートなどの運動のほかにも、雪かきなど、家の手伝い(掃除など)をさせるようにするとよいでしょう。

2017年12月27日水曜日

花だより ナンテン 創作四字熟語


【2014年 北見市立北小学校 学校だよりから】
 /////2014年 世相を表す『創作四字熟語』/////
 今年一年を表す漢字一字は「税」でした。流行語大賞は、「ダメよ!ダメ、ダメ」でした。あまり世間では取り上げられませんが、大手生命保険会社が2014年の出来事を漢字4文字で振り返る「創作四字熟語」が先週公表されました。今年は、およそ9、700作品が集まり、優秀10作品の1つには、青色LED(発光ダイオード)の開発により、日本の研究者3人がノーベル物理学賞を受賞したことを祝った「青光褒祝(せいこうほうしゅう)」(成功報酬)が選ばれました。毎年、“よく考えつくもんだなあ!”と感心して、発表を楽しみにしています。日本人は、創造力やユーモアのセンスに欠けると言いますが、そんなことはありません。漢字一字や流行語よりずっとこの方が世相を反映していると思います。
「蚊無安全」(かなしあんぜん)「家内安全」テング熱の流行
「日本低円」(にほんていえん)「日本庭園」円安で外国人旅行者急増
「紀翔伝説」(きしょうでんせつ)「起承転結」ソチ五輪スキージャンプ レジェンド葛西紀明の活躍
「雪歌繚乱」(せっかりょうらん)「百花繚乱」“ありのままで”アナ雪の大ヒット
「五八至十」(ごはしじゅう)「五八四十」消費税が5%から8%へ、来年は10%に?
 昨年は、「何時答今」(いつやるの、今でしょ)でした。来年はどんな年になるのでしょうか?


2017年12月26日火曜日

花だより クリスマスベコニア 祖父母の役割


【師走(冬休み)】 《祖父母の役割》 
 ~子どもに常識を伝えて下さい~ 
 今は、ほとんどの家庭の子育てに、おじいさんやおばあさんは参加していません。これでは常識を伝えられる人たちが子育てに参加していないということです。若い人全て常識がないということではありませんが、常識とは、広い意味で日本の文化を支えている考え方といってもいいでしょう。文化は世代から次の世代へと手渡しのように伝わっていくものなのですが、残念ながら伝わらずに薄れていってしまうものもあるのです。
 日本の文化を子どもたちに確実に手渡すなら、手渡す人は2人より、祖父母を入れた4人、6人の方が確かです。核家族の時代にあっては、私たちが大切にしたい文化を次の時代に伝達できる人が半減してしまったということになります。「クチャクチャとものを食べながら歩くのはだらしないわ。」とおばあさんが家にいたらきっとそう言うでしょう。「歩きながらものを食べるのはみっともないと思う人もいる。」と分かることが大切なことなのです。常識を伝えるということは、こういうことなのです。
人には、周りの人に不快な思いをさせない責任があります。これがマナーです。理屈でそんなことを学ぶより、顔をしかめるおばあちゃんの表情を思い浮かべて止めるという方がはるかに強いものがあります。年寄りの言うことは聞かなければなりません。
責任とは人に押しつけるものではなくて、自分で引き受けるもの、素直にそう思えるのが常識というものです。
 冬休み中は、おじいちゃん、おばあちゃんの家に行く機会もあると思います。そこでお願いです。ただクリスマスプレゼントを贈ったり、お年玉を与えるだけのおじいちゃん、おばあちゃんであってはいけません。
 大晦日 一年の終わりの日である大晦日は、その年に受けた罪やけがれを次の年に持ち越さないために、神社などでは、年越しの大祓(としこしのおおはらい)が行われます。また、お寺では、人間が持つ煩悩(ぼんのう)を取り除くために、除夜の鐘を百八つ突きます。新年は日が沈んだ夜から始まると考えられていることから、大晦日の夜から、長寿や金運アップ、商売繁盛、五穀豊穣を願い、年越しそばやおせち料理を食べる習慣があります。こうした古くからの習慣を伝えるのも大事な役目です。


2017年12月25日月曜日

花だより クリスマスローズ ポインセチア 吹雪の日と年賀状

《師 走》
   吹雪で休みのとき、何をしていましたか?
     ほとんどの子は、雪かきの手伝い 
「家族みんなで雪かきしたよ。おばあちゃんの家の雪かきもしたよ。車が雪だるまになって、どれがうちの車だかわからなくなったよ。学校に来るとき、3回転んだよ。」
吹雪で忙しかったのは、除雪関係者とタクシー会社、そして、ホームセンター(除雪関連商品が品薄状態)だったようです。そして、喜んだのがスキー場でした。
 中心街の道路や脇道は、歩きづらい状態です。車の運転や歩行には十分気をつけましょう。
 年賀状 近頃は、単なる儀礼と考えてやめる人も多いようですし、代わってメールで新年の挨拶をする人が増えたようです。
 この年賀状古くは、江戸時代にはあったようで、江戸商人たちが真っ先に送った先は、取引で思わしくなかった人やトラブルのあった人など、気まずい思いをした人たちだったそうです。なかなか出来ないことを、たじろがずに出す勇気、不穏な状態になったときの決断力!人情味のある江戸商人たちのこうした真の優しさこそ、粋で素敵なしぐさです。
3年生が、図工の時間にみかんを題材に絵手紙風の年賀状を作りました。遠くにいるおじいちゃん、あばあちゃんに出すという子が多かったです。最近は、手書きする人がめっきり少なくなりました。普段疎遠にしている人だからこそ、一言添えて、互いの安否を気遣い、新年の言祝ぎとその喜びを交わしたいものです。


2017年12月24日日曜日

花だより シャコサボテン SNSにはまる子どもたち 冬蜜柑


  SNSにはまる子どもたち
                   和洋女子大学教授 細井 啓子  
                      月刊「児童心理」11月号より
 2017年5月、英国王立公衆衛生協会のSNSに関する若者のメンタルヘルスの調査では、インスタは最も有害であり、心理的に大きな影響を与えているという結果が出た。これは世界的にも注目されている。
 日本でもSNS利用に関する調査結果が報告されており、とくにLINEについては既読疲れが指摘され、友人関係にも支障をきたし、深刻な問題になっている。また、返信がなかったり、遅れたことがきっかけで、いじめや犯罪に巻き込まれる事例も少なくない。
「うわ~ァ、カワイ~ィ」
 少女たちは一斉にスィーツを撮りはじめる。お互いに見せ合いながら談笑する。レストランやカフェなどでのこうした光景は老若男女、どの年齢でも見られるようになった。いつでもシャッターが切れるように、手にはしっかりスマホを持っている。その理由は「インスタ映え」ブームである。世界中から送られる写真の投稿量は半端ではない。これまでは写真を撮られることを嫌がったレストランもその店の人気のバロメーターとなり、信頼できる情報源の一つになっている。
 「他人からよい評価を受けたい」、「自分を認めてほしい」、そして、優越感コンプレックスから、半ば義務感で「インスタ映え」に奔走し、投稿する少女たちがいる。インスタアプリで簡単に投稿でき、小学生にも大人気である。
 グループでインスタが流行れば、「みんなで一緒に」投稿し、自分のナルシシズムを満たすことができる。みんなから注目されるために、加工アプリを使い、自分ではない別の世界を作り出すことができるが、本当の自分とのずれを知っているのは、自分自身である。加工した写真を投稿するたびに、より劣等感や孤独感に拍車がかかり、自己嫌悪に陥ることもある。注目された写真を投稿する人への嫉妬やいじめのターゲットになることもある。
 SNSはコミュニケーションツールであるばかりではなく、SNS疲れや依存症という大きな落とし穴がある。それでもなぜ子どもたちはSNSにはまるのだろうか。それは今までの自分とは違う別の自分を求め、自分を認めてくれる場を探し求めているのである。失敗を恐れる子どもたちは現実ではないSNSの世界に自らの夢を託しているのかもしれない。                          (牧野要約)

 

2017年12月23日土曜日

花だより 柚子 働き方改革途中経過


   ~教員の働き方改革(中教審特別部会)途中経過~
 緊急提言を議論している特別部会には、「業務の適正化や役割分担等に関する具体的な論点」という資料が示された。5つの視点から11の業務について、法令などの根拠の有無や諸外国の状況、現状や課題、国内の自治体での取り組み例を分かりやすく並べている。
 ≪5つの視点≫
①教員が担わなければならない業務 ②教員が担う必要があっても、他の人が関われば教員の業務量が軽減できる業務 ③他にふさわしい人がいれば必ずしも教員が担う必要がない業務 ④学校において教員以外の人が担う業務 ⑤学校以外が担う業務
≪11の業務≫
①登下校の時間の対応 ②放課後、夜間などの見回りや補導時の対応 ③調査・統計への回答 ④学校徴収金の徴収・管理 ⑤地域ボランティアとの連絡調整 ⑥成績処理や教材準備 ⑦課題のある家庭や児童生徒への対応 ⑧給食時の対応 ⑨児童生徒の休み時間の対応 ⑩校内清掃 ⑪部活動
 部活動や調査・統計への回答の見直しは当然である。教材費などの徴収や管理(給食費の集金、未払い、未納者の対応)の従事率はすでに5割を切るなど、改善が進みつつある。登下校の時間の対応は、地域や保護者に協力を依頼したいが、地方では難しいだろう。清掃活動も学習指導要領に記述があると言っても見直しの余地はありそうだが、予算の問題が発生する。実現にはまだまだ紆余曲折ありそうだ。
 特別部会の委員で、文科省の学校改善アドバイザーにもなっているNPO理事で学校マネジメントコンサルタントの妹尾氏は、「前例や伝統」「子どものため」という考え方から離れ、「教員でなくてもできることは手から放すなり、チームで対応するなりしよう」と提案した。また「専門性」と「命・安全への関わり」という2つの視点に絞って業務を仕分けする資料も提出している。一考に値すると思う。
 一番大切なのは、教員の意識改革であることには間違いない。


2017年12月22日金曜日

花だより ポインセチア 無用の用


【平成26年度 北見市立北小学校 学校だよりから】
 《「あそび」は『無用の用』》 
 「あそび」の意味には、“ぴったりしないでゆとりがある。”という意味があります。
 車のハンドルやブレーキには適度な「あそび」が必要です。ブレーキペダルに足をのせた瞬間にブレーキが効いたり、ハンドルをちょっと動かしただけで進路が変わってしまったりしては、非常に危険です。このような機械の「あそび」は、とても重要です。これを「無用の用」というのだそうです。
 「わいわい祭り」のねらいは、異学年の交流や自主性を育てる教育活動の一環ですが、教科の勉強ばかりでなく、ブレーキやハンドルの「あそび」と同じく学校生活には必要です。
 「校長先生、楽しいよ。毎日が『わいわい祭り』だったらいいのに、校長先生、何とかして?」
と言っていた子がいました。学校にも適度な「あそび」が必要です。しかし、あまりに「あそび」が大きいと欠陥車になるので気を付けなければなりません。


2017年12月21日木曜日

花だより シクラメン 風通しのいい家庭


《シリーズ「イキイキ子育て」》
  「心の強い子」は成績も伸びる  多胡 輝著から 
  風通しのいい家庭とは、どんな家庭?
 最近の家庭では父親の存在感がありません。原因の一つは、給料の振り込みにあると指摘する人がいます。お金の流れが子どもに見えないのです。お父さんが会社に行くこととお母さんが銀行でお金を引き出すことが直接結びつかないのです。そういうわけで父親の存在感は希薄になっていくばかりです。
 これでは「いかんな」ということで、両親が相談してお金を引き出しはお父さんがするようにした家庭があります。お父さんが引き出してお母さんに手渡すのです。そのつど、お母さんが「いつもご苦労さま」と言います。
 それだけのことですが、子どもにとって父親ががんばっているからお金が入ってくるんだということが実感できます。そして、お母さんが感謝している、ぼくも感謝しなければ、という気持ちが自然に芽生えてくるのです。家族の中にも感謝のこころはあるべきでしょう。そういう家庭なら「ありがとう」ということばが自然なかたちで行き交うことになるでしょう。
 お母さんが料理を出してくれれば、お父さんが「うん、ありがとう。」
 子どもが新聞を取ってくれば、お父さんもお母さんも「ありがとう。」
 「ありがとう。」と言い合える家庭は、風通しのいい清々しい家庭です。その子どもは社会に出て行っても、人の好意に自然に「ありがとう。」と言える子になります。ポイントが高くなるということでしょう。決してその子にとってマイナスになることではありません。

2017年12月20日水曜日

花だより アロマ 腰痛



 ▼△▼腰 痛▼△▼  
 ~長時間教壇に立つ方々にとって、腰痛は職業病とも言われています。歩行なしで立っている状態は、実はとても腰に負担がかかる姿勢なのです。運動不足で筋肉が弱ったり、加齢に伴い椎間板などの弾力性が低下したりすることも腰痛の要因となります。~(「教職員のための共催フォーラム」12月号より)
 ここ1週間腰痛で苦しんでいます。原因は運動不足(脚力、腹筋、背筋が弱ってきている)であることは自覚しています。春から夏にかけては、徒歩通勤でしたが、寒くなってきてからは車で来るようになり、デスクワークが続いたのが原因です。
 子どもたちには「寒くても外で元気で遊びましょう!」と行っておきながら、自分がこれです。冬になっても、早朝からさっそうとウォーキングをしているお年寄りをたくさん見かけます。体力は、子どもや大人よりお年寄りの方があるかもしれません。
 特に北海道は、冬場に運動が制限されることやテレビ視聴時間やゲームの長さが影響しているのではないかと言われています。今の小学生は、昔に比べて一日に1万歩近く歩いていないという調査結果があるそうです。週3時間の体育を6時間にすることはできません。「遊び時間を増やしてぇ~!」と頼まれますが、休み時間を今の倍にすることも現実的に不可能です。まずは、登下校は歩く、冬休みは、家に閉じこもっていないでスキー、スケートなど冬のスポーツを励むことを勧めます。
          

2017年12月19日火曜日

花だより シクラメン 風邪をひいたらみかんの缶詰


《心がホットステーション》
 風邪をひいたら“ミカンと桃の缶詰”
 ラジオを聞いていると「昭和の思い出」と題した特集がありました。投稿してくるのは、もちろん50代以上の方です。
 *インフルエンザで学級閉鎖が相次いでいますが、こんな話に胸を熱くしました。
 ~私が小学校に入る前の風邪をひいたときの話です。父と母は、共働きで休むこともできず、兄と姉は学校に行き、一人寂しく家で寝ていなければなりませんでした。お昼になって、父がミカンと桃の缶詰を買って持ってきてくれました。三度の食事にも困る家計でしたので、それがどれだけ贅沢なものか幼いながらも分かりました。
後になって分かったことですが、父は給料の前借りをして買ったものでした。それを会社から歩いて往復1時間をかけて持ってきてくれたのです。貧乏でしたが、仲のよい家族でした。それが私の昭和の思い出であり、自慢です。
~これを紹介したアナウンサーは、声を詰まらせていました。このアナウンサーも50代以上、同じような思い出があったのでしょう!~

2017年12月18日月曜日

花だより フタバアオイ 蜜柑 理想の家族像

 【平成25年度 北見市立北小学校 学校だよりから】 
 読売新聞『編集手帳』より 家族について考える「理想の家族像」 
 45年にわたり平穏に暮らしてきた一家にとって、記念すべき年になったに違いない。この秋、「最も長く放送されているテレビアニメ番組」としてギネスの世界記録に認定された「サザエさん」の話である。
 3世代7人の大家族が、スマホもテレビゲームもない茶の間のこたつを囲む。今では考えられない設定だか、いつ見てもホッとする。長年高視聴率が続くのも、多くの人が一家を「理想の家族」と見ているからだろう。
 今年は家族の在り方を問う司法判断が相次いだ。最高裁は9月に夫婦の子と婚外子でできた子の相続格差は憲法に反するとの決定を出した。今月には、女性から性別を変更した夫を、妻が第三者の精子提供を受けて産んだ子の実父と認めた。
 社会変化や生殖医療の進歩でいろんな「家族のかたち」ができているのに、法律が追いつけていないらしい。マスオさんの年齢を過ぎ、波平さんに近づいた世代として、とまどう面はあるが、新たなルールが必要ということだろう。
 もうすぐ冬休み。クリスマスやお正月には団らんも増えよう。家族とは何か。この機会にじっくり考えてみてもいいかもしれない。

2017年12月17日日曜日

花だより 枇杷 ソーシャルスキル


 ***ソーシャルスキル*** 
 先週 3年生の授業研究(学級活動)が行われました。題材は「ソーシャルスキルを身につけよう」です。
 ソーシャルスキルとは、「社会の中で他人と交わり、共に生活していくために必要な能力」のことをいいます。他人との関わりにおいて、相手に適切かつ効果的に反応するために用いられる言葉や行動、相手のことを認めたり、自分の感情をコントロールしたりすることも含みます。
 学校現場では、学力低下問題などさまざまな課題が山積していますが、今の子どもたちにとって必要なソーシャルスキルが十分身に付いていないことも大きな問題となっています。そのため、相手の気持ちを思いやることなく、自分の主張だけを押し通す。規律を守れず、不適切な行動をとってしまう。友だちとの関係がうまくつくれず、いじめ・いじめられる関係に陥ってしまうのです。
 これまでは、日々の暮らしの中で自然に身についたものですが、現在は、地域の教育力の低下、家庭教育の過保護、過干渉、放任など、人間関係が以前に比べて希薄になっていることに加え、インターネットやテレビゲーム、スマホの普及による友だち同士の関係や遊びの変化により、相手と上手にコミュニケーションをとる能力が劣ってきています。そこで3年生では「ソーシャルスキルを身につけよう」と取り組んだものです。
 いらいらドキドキどうしよう? 
   セルフコントロール、マネジメントスキルを習得する。
 《こんなときどうする?》
 □ゲームをかしてもらえるかきく。
 □手に入るまで、がまんする。
 □買ってもらえるか、親にそうだんする。
 □ほかのあそびで楽しむ。
「いらいら、どきどきの解消法は?」と聞くと、“深呼吸する”と答えました。
病院で血圧を測るとき、1回目に高く出ると「はい、深呼吸してください。もう一度測ります。」と言われます。なるほど、子どもはちゃんと知っています。



2017年12月16日土曜日

花だより 寒菊 蜜柑 心配性の親


《シリーズ「イキイキ子育て」》
   明石家さんまが司会する「ほんまでっかテレビ」で、若者に「悩みを誰に相談しますか?」と質問すると、昔は圧倒的に「友だち」と回答したものが、今は「母親」と回答する若者が増えたと言っていました。子離れ、親離れができていない親子が増えたということです。放任主義も困りますが、心配症の親も困ります。
「心の強い子」は成績も伸びる 多胡 輝 著 
  子どもの自立を妨げる「心配症の親」
親が子どもを心配するのは当たり前のことですが、心配性が「心配症」になると、これはかなり度が過ぎることになります。やや病的に近い心配性ということです。
外に遊びに行こうとすれば、車が危ないからいけませんと反対する。これでは子どもの心をひ弱にします。子どもは外に行ってはいけないんだと思うことで冒険心を見失っていくのです。家の中で遊んでいれば確かに安心です。が、それでは子どもの勇気とかやる気が育ちません。親は、危なくない安全な場所を選んでやればいいだけの話です。
ある中学生が夏休みに少し遠くの山に友だちと登る相談をしました。母親は、「遭難」の二文字が頭を過ぎり絶対反対の姿勢を崩しません。子どもはそんな母親に抵抗できず、「じゃあ、やめる。」と友だちとの約束をキャンセルしました。問題は、この子があっさりとあきらめると言ったことに危惧を感じます。
すでに母親の過度の心配症が、その子の心に影響をもたらしているのです。あきらめが早く母親の言うことに反論しない子は、自立心に欠けているし、冒険に対する尻込みのようなものを感じます。これではものごとにぶつかっていく勇気が育ちません。こころの弱い子どもになってしまいます。




2017年12月15日金曜日

花だより センリョウ スカッとジャパン


“「痛快TVスカッとジャパン」(月曜夜8時フジテレビ)校長先生見てる?”と言われたので見てみました。スカッとする話をドラマ化した番組でした。ルールを守らない人が多いので、このような番組が流行するのでしょうか?
 シリーズ 「母 の 品 格」  多 湖  輝 著
「弱い人を守りなさい」と教えるのは親
 人の間をすり抜けるようにして歩道を猛スピードで走っていく自転車があります。自転車は車道を走行しなければなりませんが、相変わらず歩道を走り、事故を起こすケースが増えています。
 自転車に乗っていた子どもが軽い接触事故を起こして人にケガをさせると「学校の自転車指導に問題がある」と文句をいう親がいるそうです。でも、これは間違いです。ルールを教えるのは学校かもしれませんが、その土台になっている「弱い人を守る」という気持ちを教えるのは親です。親が子どもにその気持ちを教えていなければ、いくら交通ルールを教えても事故は防げません。ルールを守らなければ、“走る凶器”になるという気持ちを育てるのは親しかいません。
 自転車の乗り方だけでなく、おりにふれて子どもを諭し、弱い人を守ろうという気持ちを育てていく必要があります。お年寄りが横断歩道を渡ろうとしているとき、赤ちゃんを抱いたお母さんを見かけたとき、保育園児が遊んでいるとき、いろいろな場面で子どもに伝えられます。しかし、どんな場面でも必ずこうしなければならないというルールはありません。だからいくらルールを教えても優しさは育たないのです。


2017年12月14日木曜日

花だより フユザクラ にゃんこスター


 にゃんこスター? 縄跳び ぴょんぴょん 
「校長先生、見て、見て。二重跳びできるんだよ。あや跳びだって、交差跳びだってできるんだから…。」と2年生の女の子が自慢げに跳んで見せてくれます。最近教室前のワークスペースで縄跳びの練習をしているのをよく見かけます。
 縄跳びを上手に跳ぶのに必要なのが「調整力」です。調整力とは、自分のからだを思い通りに動かす能力で、平衡性(体をバランスよく保持する能力)・敏捷性(体を素早く動かす能力)・巧緻性(からだを巧みに動かす能力)の3項目から成り立っています。これらが総合的に備わっていることが大切です。しかし、幼児のうちはこの能力が未発達で縄跳びをうまく跳ぶことができません。また、とっさに手や足が出ない、思わずバランスを崩しそうになるのは、調整力の未発達か、老化により調整力が衰えてきているからです。調整力のピークは20歳でそれから下降線をたどります。
 自分のからだを思い通りに動かす「調整力」はなぜ重要なのか? 
 人間は考えながら動くとき、まず眼や耳から入った情報が中枢で処理されて、どのように動けばいいのかという命令が筋肉に伝えられ、はじめて動作となって現れます。一見容易にみえる動作においても、常に強さ、方向、速さ、タイミング、持続時間などが的確に作動するよう処理されているのです。このようなことを何度か繰り返すうちに、その動作がプログラムとして記憶され、あまり考えなくても思い通りに動けるようになります。調整力が衰えていると自分のからだを上手にコントロールすることが難しくなり事故や怪我につながりやすくなります。この調整力を高めるには、縄跳びが効果的だと言われています。
「どれどれ貸してみなさい。校長先生が見本を見せてあげる。」 やってみると3回くらいでひっかかってしまいました。老化現象が始まっているようです。老化防止に家族みんなで縄跳びをお勧めします。

2017年12月13日水曜日

花だより ヤツデ うざい


《シリーズ「イキイキ子育て」》
  「母 の 品 格」 多 湖 輝 著 
  なぜ若者は「うざい」という感じを持つのか?
 人と人との関係をわずらわしく思う若者たちが増えています。若い人たちがよく使う「うざい」という言葉が若い人たちのそういう気持ちをよく表しているようです。「うざい」とは「うざったい」が縮まった言葉で、「わずらわしい」、「面倒くさい」といった形容詞です。なぜ、若者たちは人間関係でそんなにも「わずらわしい」を連発しているのでしょうか。わたしなどからすれば、人と人の関係は昔の方がもっとわずらわしかったと思います。子どものやることに口を出す大人はたくさんいました。警察官も今よりずっといばっていました。先生も恐かったし、父親も恐かった。個人のプライバシーを守るという考え方がありませんでしたから、人間関係のわずらわしさを逃れて一人になるということができませんでした。人間関係は今よりずっと濃密でしたが、それでわずらわしさを感じることはありませんでした。もしかしたら、濃密な人間関係にある種の免疫ができあがっていて、わずらわしさを感じなくなっていたのかもしれません。「うざい」と言われようが、遠慮することなくやかましく口を出すことです。
 忘年会シーズンですが、上司と酒を飲みたがらない若者が増えているそうです。とりあえずビールではなく、自分の飲みたいお酒を頼む。お酌はしない。お酒自体飲まない。飲むなら気のあった友人同士で飲みたい。これも全て「うざい」=「わずらわしい」と思うのでしょうか?困ったものです。



2017年12月12日火曜日

花だより マンリョウ クリスマスプレゼントは本がいい

《クリスマスプレゼントは本がいい!》
 『火花』 今年の年間ベストセラー賞は、芥川賞(発行部数240万部超)を受賞したお笑いコンビのピース又吉こと又吉直樹氏の「火花」でした。
純文学はこれまであまり読むことはなかったのですが、これだけ話題になると。人間ドック受診のとき、この本を持参して待ち時間に読みました。芸人さんが芥川賞作品を書くとは?展開がおもしろく、あっという間に読み切ってしまいました。しかし、時間が経つにつれ記憶が薄れてきました。感動は、人に伝えることで記憶に残るモノです。特に感想文にまとめるとそのときの感動はいつまでも残ります。読書を2度楽しむことになります。
 「クリスマスプレゼントは、『爆買』より『1冊の本』がいい!」と言っていた子がいました。冬休みの図書の貸し出しも間もなく始まります。冬休みは、良い本をたくさん読んで下さい。
 《心がホットステーション》
「校長先生、学校に来るときリスを見たよ!」
「最初はじっとしていたけど、近くに寄ったら、すんごいスピードでいなくなった。かわいかったよ!どこから来たのかな?」
 私も学校に来る途中、雪山の上にちょこんと座っているエゾリスを見ました。今年はエゾリスや熊などが食べるドングリが凶作の年だと言われています。もしかするとエサを求めて山から人里まで下りてきたのかもしれません。エゾリスならかわいいので歓迎しますが、熊が出てこないことを願っています。

2017年12月11日月曜日

花だより ヤドリギ 五郎丸ポーズ


【平成27年度 北見市立北小学校 学校だよりから】
  五郎丸ポーズをやれば願いが叶う?  
「校長先生、五郎丸ポーズをして『クリスマスプレゼントは、ゲームソフトにしてください!』と願ったら、必ず叶うって本当ですか?」
 勘違いしているんじゃないの?
 「どうして五郎丸選手は、キックをする前にあのポーズをするのでしょうか?」(全校朝会で聞きました。)
2年生と3年生が「気持ちを落ち着かせるため」「集中するため」と答えてくれました。
  :::「ルーティン」::: 
 ルーティン(routine)とは、決められた一連の動き、決められた一連の動作。これを何かに取り組む際に毎回すると物事に集中できて望み通りの結果を出すことができるのです。
 五郎丸選手以外のスポーツ選手では、イチロー選手のバッターボックスでの構えやお相撲さんの仕切りなど、みんな目標があって、それを果たすためにルーティン(決まったポーズ)をしています。
 私たちもこれを活用して、必要な行動を「習慣化」するためのルーティンの行動をすればいいのです。
 習慣には3つの要素があるそうです。①トリガー ②行動 ③報酬です。
 トリガーは行動を自動的に呼び起こすためのきっかけ。行動は難しく考えずに言葉通り行動。報酬はこの習慣を何度も繰り返したいと思えるような自分へのご褒美です。この流れを繰り返し習慣化することが大切です。
 繰り返し、習慣化することは、すでに皆さんもやっています。朝、決まった時刻に起きて、朝ごはんを食べて、歯を磨いて、決まった時刻に家を出て、学校では決まった日課表通りに勉強して、帰ってきて、家庭学習をして、決まった時間だけゲームをして、決まった時刻に寝ること(規則正しい生活)です。このうち一つでも狂うと生活リズムが乱れ、物事に集中できなくなってしまいます。このところ遅刻が増えています。寒くなって布団から出るのが億劫になっているのではないでしょうか?生活リズムをきちんと守るのは五郎丸ポーズのルーティンと同じです。きちんと生活している子のところには、ちゃんとサンタさんがやってきます。

2017年12月10日日曜日

花だより フユサンゴ 教科書の値段?


【平成27年度 北見市立北小学校 学校だよりから】
 知っているようで知らない「教科書」について 教科書の値段?
 義務教育の教科書は無償給与されているのは皆さんご存じだと思います。これは昭和38年度に始まった制度で50年以上の歴史があります。
 北海道は「教育出版」という会社の教科書が多く使われていますが、他にも数社あって日本中で同じ教科書を使っているわけではありません。各市町村教育委員会が選定しますが、オホーツク管内は、同じ教科書が使われています。例えば、東京から転入してきた児童には、教科書が違うので新たに用意します。
 教科書にも定価がありますが、一般の商品と異なり、各社が独自に設定することはできず、その年の国の予算に応じて、文科大臣が認可する制度になっています。
 平成27年度に使用されている小学校国語教科書6年生用は648円です。平成26年度の小学1年生の入学時に渡された教科書は国語・書写・算数・生活・図工の6点で合計2128円です。これが無償になります。
 教科書のページ数は増えています。学習指導要領の内容が増えたことや言語活動の充実で「はどめ規定」がなくなったこと、わかりやすさや学びやすさを追求して記述が工夫されたことなどにより、数年前の教科書に比べて、小学校で約34%増となっています。
 情報化が進展し、教科書の他にデジタル教材の活用が進んでいます。現在、デジタル教科書の位置づけに関して検討が行われています。ノートを持たずにタブレットで勉強する時代が来るかもしれません。


2017年12月9日土曜日

花だより 水仙 北見出身:菊地亜美さん 


【平成27年度 北見市立北小学校 学校だより】
 北海道進路指導研究会北見大会(会場:高栄中学校)11月20日
***北見出身のタレント 菊池亜美さん(美山小・東陵中卒)講演会 ***
 本日のスペシャルゲスト菊池亜美さんの登場です
 会場になった高栄中学校の体育館には全校生徒と全道各地から参加した先生方でいっぱいでした。体育館の扉が開くと歓声があがり、菊池亜美さんが手を振りながら、颯爽と登場しました。バレーボールをやっていたというだけあって、すらっと背が高く。細くて長い足、パッチりとした目、さすが芸能人、オーラがありました。
「校長先生、サインもらってきて!写真撮ってきて!」と頼まれましたが、今後の芸能活動に支障をきたすことの無いように、事務所側から、写真撮影はNG、サインは高栄中用に一枚のみというお達しでしたので残念ながらありません。ただし、講演の様子は、本人のツイッターに掲載されています。
 東陵中学校在学当時の社会科の先生との掛け合い形式で1時間20分
《生徒からの質問に答える》
Q:どうしておバカキャラで売っているんですか?
自分からおバカだと言ったことはありません。皆さん、そう思っているのですか?
こう見えて中学校時代はけっこうできたんですよ!ねえ、先生、そうでしょ!
「そうですね。できた方ですね。」
芸能界では、学歴はなくても頭のいい人ばっかりなんですよ。皆さんも勉強はしっかりしておいた方がいいですよ。
Q:芸能界に入るために、どんな努力をしたんですか?
 中学生の頃から、芸能人になりたくて、週末、夏休み、冬休むはオーデションを受けまくりました。でも、何度も、何度も落ちました。周囲は、みんな『芸能人なんか、なれっこない!』と反対しましたが、私は諦めませんでした。何度落ちても受け続けました。夢を実現するためには、努力することです。
やっとオーデションに受かって、高2から東京に出て芸能事務所に入りました。でも、1年半は、ほとんど仕事はありませんでした。きれいな子、かわいい子、歌の上手い子、踊りの上手な子はたくさんいました。
仕事がなくても、毎日事務所に行き、スタッフの人に挨拶をし、事務所の掃除をしました。それで名前を覚えてもらって少しずつ仕事がもらえるようになりました。
Q:中学生時代、辛かったことは何ですか?
 雑誌に出たとき、先輩に呼び出されて『生意気!』みたいなこと言われたけれど、その時もきっぱり『私は芸能界に入りたいんです。』と言ったんです。私のことが「好き」と言ってくれる人もいるけれど、「嫌い!」と思っている人もいる。それはそれでいいと思っています。
Q:これからの夢は何ですか?
 芸能界は、一時売れてもすぐ廃れてしまう人がたくさんいます。わたしはせっかく芸能界に入ることができたので細く長くやっていけるように頑張っていきたいと思っています。
Q:菊池亜美さんは、どうしてそんなにきれいなんですか?
 いやあ!ありがとう。あなたもなかなかのイケメンだよ!もてるんじゃない?
 
質問に対して即答です。場を盛り上げることも心得ています。頭の回転の速い人だと感じました。そして、夢を叶えるために惜しまない努力を重ねたことを知りました。

2017年12月8日金曜日

花だより チャ かけ算九九の暗唱


《心がホットステーション》
   “かけ算九九”の 暗唱 
 2年生が休み時間になると校長室に来て、暗唱した九九を唱えます。最後まで間違えずに唱えられると、ハンコを押して上げます。  
小学校算数で最も大事なのが「かけ算九九」です。これができないとかけ算、わり算、分数の計算、中学校の数学で苦労します。ところがこのかけ算九九の暗唱法に手っ取り早い方法はありません。スピードラーニングのように聞いているだけで覚えられるといいのですが、何度も唱えて覚えるしかありません。
 トイレに壁に九九の表を貼ってあったり、お風呂に入って、お父さんやお母さんと一緒に唱えて覚えているようです。これは今も昔も変わりません。
「校長先生、わたしね。反対九九できるよ。3×9=27、3×8=24、3×7=21……家でもれんしゅうしてるんだよ!」
「すごいね。それじゃ、36になる九九を全部いえますか?」
「え~と、4×9=36だよ!」
「4×9、6×6、9×4 3つ全部、すぐ出てくるようにならないと本当に九九を覚えたことにはならないよ。がんばって覚えてね!」
「校長先生は、いつ覚えたの?」
「小学校2年生のときだよ。先生もお父さんと一緒にお風呂に入って聞いてもらったよ。」
「へえ~、今も昔も変わらないんだあ~?」
 自分の小学校のときを思い出して、お子さんの九九暗唱に付き合って上げてください。2年生だけではありません。3年生以上も必要です。
~上達法~


2017年12月7日木曜日

花だより セントポーリア シクラメン 根が深い『いじめ』


【平成27年度 北見市立北小学校 学校だよりから】
 根が深い 『いじめ』 
 「そんなにイヤな子なら、一緒に遊ばなければいいでしょ!」と簡単に解決法を言ってしまいますが、それができるくらいなら悩んだりしないのです。
 人は群れる動物です。一匹狼では生きてはいけない。そんな習性から、仲間はずれにされることを嫌います。知性や理性が育っていない子どもの社会では、その傾向が強くなります。何とかそのグループの中で折り合いを付けて関係を築こうとします。そんな子どもがいじめのターゲットになることがあります。いじめを受けてもそれをじっと堪え、逆に友だち関係を築こうとするので、いじめる側は、その行為をいじめとは感じないのです。
 また、仲間同士では、いじめの被害者と加害者が逆転することがよくあります。お互い様という感覚になり、さらにエスカレートすることもあります。自分だって、いじめたことがある。いじめられる自分にも非はあると自分を責める子もいます。
「いじめにあったら、すぐ先生や親に相談しなさい。」と言っても、なかなか素直に言う子はいません。
「イヤなら、一緒にいなければいい!」「やられたら、やりかえせばいい!」と安易に言わないことです。そのことでいじめの連鎖を生むからです。
 未だにいじめが原因で自らの命を絶つ子がいます。本能の赴くままに行動する子どもは、その解決法を知りません。子どもだけでは、いじめは解決できません。
 いじめの連鎖 弱いから、いじめられるわけではありません。いじめの理由はいじめる側の心の中にあります。
「いじめられる子どもは弱い。いじめられたら言い返すくらいの強さが必要。」と言う大人が多くいます。そんなメッセージが多くの子どもに伝わっています。
「弱いからいじめられる、仕返しをしよう、言い返そう。」というメッセージが届いている子どもは、弱い自分が悪いのだと自分を責めてしまうこともあります。逆に、自分が強くならなければならないと仕返しをすることもあります。
自分を責める子が、自らを傷つけることで解決しようとすることもあります。仕返しが一人でできなければ、人数を増やしてすることもあります。また、自分に何もしない相手を自分の不満解消の標的にしてしまうこともあります。つまり、いじめが、自分へのいじめを生みます。仕返しといういじめを生みます。自分より弱い人へのいじめを生みます。いじめが、いじめを作り出すのです。
 子どもですから、成長過程の中で、いじめのようなことはよくあります。早い時期に見付けて、適切な指導をすることが、その子のためになります。学校と家庭とが協力しなければ(同じ指導をしなければ)いじめは防げません。いじめアンケートは、人間ドックのようなものです。早期発見・早期治療が大切です。「うちの子は大丈夫だとか、これくらいはいじめじゃない。」と思わないことです。
 いじめ防止のテレビ番組があります。 “いじめをノックアウト” Eテレ 金曜朝9:50~10:00 再放送 金曜夜7:50~8:00 土曜朝6:35~6:45
 AKB48の高橋みなみさんがMCを務める番組です。

2017年12月6日水曜日

花だより ヒイラギ 子どもの好奇心


【平成23年度 網走市立潮見小学校 学校だよりから】
 子どもの好奇心  
 「1年生くらいの子がうちの庭石(土留めの石)をひっくり返していった。」と学校に電話があり、教頭先生が飛んで行きました。その日のうちに、1年生の男子が謝罪に校長室にやってきました。
 話を聞くと~生活科の時間、生きものをさがしに出かけたとき、小川の石をどけると虫がいっぱい出てきた。学校に来るとき、大きな石がいくつもあった。こんな大きな石だから、きっとたくさん虫がいるに違いないと思った。でも、一人ではひっくり返せないので、友だちに手伝ってもらってやった。一個やったけど、虫があんまりいなかったから、隣のもやった。元に戻そうと思ったけど、力が足りなかった。~これが顛末でした。
 好奇心旺盛なことは褒め、「よその家の敷地に入って、石を勝手にひっくり返したことは 悪いことだから、一緒に謝りに行くか。」と言いました。
 謝罪に行くと、「子どもの頃は、みんなそこら中を走り回って悪さをしたもんさ。」家主はご立腹の様子はなく、自慢の庭を拝見して帰ってきました。   
 その後すぐこの子は、父親の転勤で九州に転校しました。しばらくして、手紙が届きました。
「こうちょうせんせい、げんきですか。ぼくは、げんきです。あのとき、こうちょうせんせいがあやまりにいってくれたから、ぼくは、そんなにおこられなくてよかったです。ありがとうございました。(略)」この手紙と一緒に母親からも同じような内容の手紙が同封されていました。
 子どもはいろいろな体験を通して成長します。親も子どもと一緒に親として成長します。その手伝いをするのが教師の役目です。“ちょっとお手伝いができたかな?”とこの手紙を読んで思いました。
 子どもは、ちょっと危険なことや悪いことに興味を持ちます。氷がはると滑って危ないと分かっていてもわざと氷の上を歩きます。きれいに整備された公園より、いろいろな物が散在している空き地の方が遊び場として魅力を感じるものですが、善悪の判断をきちんと教えることは、親や教師の役目です。
 「叱ること、謝ること、そして、認めること。」が大切です。




2017年12月5日火曜日

花だより ツワブキ  居酒屋で子連れのママ友会?

【平成25年度 北見市立北小学校 学校だよりから】  シリーズ 「孫が幸せに育つために」
 ~子どものできる「責任のとり方」を親がきちんと教える~ 
 小さな子どもは本来わがままなものです。だから赤ん坊のうちは人のものを取ってもあやまろうとしません。それが少しずつ大きくなるにつれ、いたずらするとあやまるようになります。しつけがうまく進んでいくと、子どもが社会性を身に付けていきます。それはやっていいことと悪いことの区別をつけていくということです。
スーパーの中で5歳くらいの男の子が走り回っていて、お菓子コーナーにぶつかり、山積みになっていたお菓子がバラバラに落ちてしまいました。男の子は呆然として見ているだけです。するとお母さんがやって来て「何しているの。こっちに来なさい。」と子どもを呼んで、どこかへ行ってしまったのです。
 ばらまかれたお菓子を拾ったのは、近くの大人でした。子どもが自分でやったことに責任をとるということを実践で学ばせる大切な機会を逃しただけでなく、まずいことをしたらその場を逃げるという余計なことまで学んでしまったことになります。お母さんがやらなければならなかったことは、お菓子を拾ってくれた人にお礼を言って、子どもにお菓子を拾わせる。もし、壊れたり、汚れたりしたものがあれば、きちんと謝罪をして、責任をとって買い上げるということです。子どもが成人するまでは、親に責任があるということを自覚すべきです。
《居酒屋で子連れのママ友会》 あるテレビ番組で「子どもと夜遅くまで居酒屋に居るとは何事だ。母親失格!」とコメンテーターが言うと、「毎日さあ、子育てでストレス溜まっているんだよね。月一回ストレス解消のためにみんなで集まってこうして騒いだっていいじゃん!ちゃんと子どもも連れてくるしぃ…。」とは、若いママの言い分です。外国人(北欧)がこれを聞いて、「そんなときは、パパが代わって子どもの面倒を見て、ママを外に出してやればいい。外国では父親が子どもの面倒を見るのはあたりまえです。」と日本の父親には耳の痛い意見が出ました。日本の歴史の中では、決して男だけが政(まつりごと)をしていたわけではありません。世の中が乱れたときに、女帝が出て世の中を平定しました。卑弥呼や推古天皇、持統天皇がそうです。少子高齢化の時代に女性の社会進出は、あたりまえのことだと思います。奥さんに頭が上がらないお父さんは多いはず?


2017年12月4日月曜日

花だより サザンカ 悪役商会


  21世紀を創造する教育講演会   
   講師 八名 信夫氏 
 1935年 岡山市出身 明治大学から東映フライヤーズ(現日本ハム)にピッチャーとして入団。しかし、登板中の怪我の為、プロ生活を断念、映画俳優となる。1983年 悪役商会を結成。「まずい!」の青汁CMで一躍有名になりました。 
 もしあの人と出会っていなかったら?
       もしこの仕事とめぐり逢うことがなかったら?
  人生180度違った方向に進んでいたかもしれません。人生とは不思議なものです。悪役生活40年、いろいろな事がありました。なぜプロ野球選手から俳優へと転身したのか?しかもあえて悪役の道を選んだその理由は?
 東映の大川社長から、「おい、八名。長島や王に打たれるより、高倉 健に打たれろ!」と言われて俳優となった。 映画で共演したスターたちとの、思わず笑ってしまう裏話もありました。
 やっと個室をもらえる俳優になって、ロケが終わって旅館に戻り「八名様」と書かれた部屋に入ると8人分の布団がひいてあった。女中さんが“八名様”を8名様と勘違いしたのだ。
 そして、「まず~い青汁」との出会い。CM撮影で25杯も飲まされて、本当にまずくてつい言ってしまった言葉がバカウケして、地方の小さい会社が大きなビルを建てるまでになった。
人生とは? 男とは? 悪役とは?  豊富な人生経験から語る、八名信夫の本音のメッセージ
 強面の見た目と違って、ユーモアがあり、優しく正義感の強い人でした。
~ある日、交差点で、タバコをくわえていた女子中学生を注意したそうです。そのとき、その場にいた大人たちは誰も注意しなかった。これではダメだ!と大人たちに訴えかける講演をするようになった。
 中学生が刺殺事件を起こしたときに、八名さんが警察のポスターに起用されたことがありました。
「王さんや長嶋さんの方が、有名で良いんじゃない」と言ったところ、
「今、子どもたちに必要なのは怖い顔です」と警察の方に言われたそうです。
ホント、そうです。子どもたちに対して怖い顔で、愛情を持って叱る人が少なくなっていますよね。
「悪い子は、塩かけて焼いて食っちまうぞ!」 新幹線の中を走り回っている子どもに向かってこう叱ってやった。周りの大人はみんな迷惑そうにしていたが、誰一人注意する者はいなかった。身長183㎝、怖い顔と凄みの効いた声で言われるとビビって、すぐおとなしくなったそうです。
 ~過日、「横一列になって車道を歩いている集団があって、車が近付いたのに避けようとしない。」と通りかかったドライバーさんから連絡があり、学校で指導したところです。~
 「危ないから、きちんと歩道を歩きなさい!」と目に余る行為があったときは、その場で気がついた人が注意する。そんな大人や社会であって欲しい。と八名さんは言っているのだと思います。
 他に明治大学野球部の島岡監督の言葉を2つ紹介していました。
「人に好かれるのはよいことだ。でも、人に好かれようとして生きるな!」
無理にこびへつらって生きるんじゃなく、自分軸を持って、自分らしく生きることが大事だということです。
「何もしない奴が、何かしようとする奴を笑うんだ。放っておけ!」
悪役商会がボランティアで老人ホームや施設を訪ねたとき、「売名行為だ」と批判されたそうです。
 そんな時に、この言葉を思い出されたそうです。人に何を言われようと、自分が正しいと信じることをやっていくことが大事だということです。他にも良い話がたくさんあり、心に残る講演会でした。
 この講演会は、管内の教育関係団体が協賛で2年に一度開催しています。こうした話を無料で聞けることに感謝です。ただし、講師の皆さんたちがよく言うのは、こちらの人はおとなしいですね。(よかったか、悪かったか反応が薄い。)


2017年12月3日日曜日

花だより ハボタン 学力向上の秘訣 当たり前のことを当たり前に


【平成26年度 北見市立北小学校 学校だよりから】
全国学力調査の結果公表 北海道、オホーツクは相変わらず…
一位秋田県の校長先生は、「私たちは、当たり前のことをやっているだけです。」と…
 《学力向上には学習規律の確立が大事》
 ◎○◎学習のきまりができていますか? 
   あたり前のことをあたり前にすると学力は上がります。◎○◎
1 学習道具を自分で用意すること
2 鉛筆を自分で削って準備すること
3 引き出しの中を整頓すること
4 時間になったら遊びをやめること
5 椅子に正しい姿勢で座ること
6 授業の始めと終わりにあいさつができること
7 先生や友だちの話を黙って聞くこと
8 指名されたら「はい」と返事をすること
9 みんなに聞こえる声で話すこと
10 鉛筆を正しく持つこと
 気になる女子高生 
 通勤時、すれ違う時に「おはようございます。」と挨拶する女子高生は、柏陽高校の生徒でした。
「毎朝、挨拶をしてくれる女子高生がいるんですよ。それに最近は、スカート丈の短い女子校生を見かけませんね。」と柏陽高校の校長先生に言うと、「生徒指導を徹底しているので、今は服装が乱れている生徒はいません。挨拶指導も徹底していて、柏陽高校では、来客者に対しては、全員が立ち止まってきちんと会釈をして挨拶します。それが“あたりまえ”になっています。柏陽高校に限らず、どこの高校もきちんとしています。小学校、中学校の教育がいいからではないですか?」と言われました。



2017年12月2日土曜日

花だより マルバノキ 徳の人 才の人

二人の人間 (論語)
人間に「徳の人」と「才の人」とがある
「徳の人」は大将の器なるべし、「才の人」は補佐役たるべし
リーダーとしての地位が高ければ高いほど、技量的能力よりも徳の方を要求される 。
 これは学校に例えると、校長と教頭、主幹教諭、教務主任の人事に当てはまる。教頭までは、「才の人」だが、校長には「徳の人」が求められる。但し、はじめから「徳のある人」はそうはいない。徳を「積む」という。校長になるまでの経験が徳となるのです。
  読売新聞特別編集委員 橋本五郎氏が菅 直人総理におくった言葉を参考に 
                (読売新聞 平成22年9月19日)
◇小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクト・マネージャー川口淳一郎教授は、奇跡の生還をもたらした秘訣について3点挙げました。
①3億キロの彼方のイトカワから星のかけらを持ってくるという目的・ゴールの明確さ
②困難に遭遇しても決してブレないリーダー 
③良い意見であれば積極的に採り入れる度量
 ◇政治家のあるべき姿 
土光敏夫氏(国鉄民営化・組合交渉)や後藤新平氏(帝都復興・関東大震災後)に学ぶ
 どんな国をつくるかという明確な目標を示せるか、消費税増税など腰砕けをすることなく筋を通せるか、反対派の意見にも耳を傾け、採り入れる度量の大きさが問われている。 
 ◇英国元首相サッチャーさんの言葉を範とすべき 
“私は確信の政治家です。旧約聖書の預言者たちはこう言いました。「これが私の信仰であり、ビジョンでもある。あなた方もそれを信じるのであれば私についてきなさい。」私も同じことを申し上げます”(さすが『鉄の女』と呼ばれた人の言葉です)
 難しいことだと思いますが、トップには、これくらいの気迫が必要です。この言葉は、そっくりそのまま『校長のあるべき姿』に当てはまります。
①どんな学校をつくるかという明確なビジョンを示すこと 
②それを貫徹するブレない姿勢
③反対勢力の言うことにも耳を傾ける度量の大きさです 。

   

2017年12月1日金曜日

花だより エラチオールベコニア あたりまえ体操


【平成26年度 北見市立北小学校 学校だよりから】
 □○△ あたりまえ体操 □○△ 全校朝会で 11月12日(月)
 “右足と左足、交互に出せば歩ける。あたりまえ体操”(3年生の劇中にあった体操です。)お笑い芸人がネタでやっている体操です。
「ひらがなは書けますか?自分の名前は漢字で書けますか?」「書けるよ。そんなのあたりまえだよ!」
「英語は話せますか?」「ちょっとだけなら話せるよ。」
アメリカの人は、英語を話すのはあたりまえです。あたりまえにできるようにするには、どうしたらいいのでしょうか?何回も何回も繰り返して、頭で考えなくてもできるようにすることです。
「あいさつはどうでしょうか? あたりまえになっていますか?」
「寒くなってきて、教室の廊下にコートやジャンパーを掛けるようになりました。きちんと掛けていますか?」
「名前を呼ばれたら、きちんと返事をしていますか?」
「忘れ物はしていませんか?学級のきまりは、守っていますか?」
全部あたりまえのことです。みんながあたりまえのことがあたりまえにできるように「あたりまえ体操」を是非学校中に広めて欲しいと思います。


2017年11月30日木曜日

花だより ハマカタバミ 校長の職務


校長の職務 
  田んぼの肥やしは人の足音  教員の肥やしは校長の足音  
  毎日、毎日、丹念に田んぼを見回り、しっかり管理すること 
 教育とは適材適所たらしむること
 一人一人の能力を引き出し、それを十分に発揮することのできる分野、あるいは仕事に打ち込めるようにすること。その方法として適時適授、すなわち、経過する時に応じてタイミングを失うことなく、師弟の間には、互いに授け、授けられるとう関係が成り立たなければならない。
 ビジョンと必要な人材が見えてくると実は気がつかなかった自校の教職員の別な一面、新しい一面が見えてくる。どこの学校にも、いろいろな個性を持った教職員はいるが、それを校長がよく把握し、それぞれの能力に応じて適時適授を忘れることなく、適材適所たらしむることこそ円滑な学校運営につながる。  井出源四郎著より