21世紀を創造する教育講演会
講師 八名 信夫氏
1935年 岡山市出身 明治大学から東映フライヤーズ(現日本ハム)にピッチャーとして入団。しかし、登板中の怪我の為、プロ生活を断念、映画俳優となる。1983年 悪役商会を結成。「まずい!」の青汁CMで一躍有名になりました。
もしあの人と出会っていなかったら?
もしこの仕事とめぐり逢うことがなかったら?
人生180度違った方向に進んでいたかもしれません。人生とは不思議なものです。悪役生活40年、いろいろな事がありました。なぜプロ野球選手から俳優へと転身したのか?しかもあえて悪役の道を選んだその理由は?
東映の大川社長から、「おい、八名。長島や王に打たれるより、高倉 健に打たれろ!」と言われて俳優となった。 映画で共演したスターたちとの、思わず笑ってしまう裏話もありました。
やっと個室をもらえる俳優になって、ロケが終わって旅館に戻り「八名様」と書かれた部屋に入ると8人分の布団がひいてあった。女中さんが“八名様”を8名様と勘違いしたのだ。
そして、「まず~い青汁」との出会い。CM撮影で25杯も飲まされて、本当にまずくてつい言ってしまった言葉がバカウケして、地方の小さい会社が大きなビルを建てるまでになった。
人生とは? 男とは? 悪役とは? 豊富な人生経験から語る、八名信夫の本音のメッセージ
強面の見た目と違って、ユーモアがあり、優しく正義感の強い人でした。
~ある日、交差点で、タバコをくわえていた女子中学生を注意したそうです。そのとき、その場にいた大人たちは誰も注意しなかった。これではダメだ!と大人たちに訴えかける講演をするようになった。
中学生が刺殺事件を起こしたときに、八名さんが警察のポスターに起用されたことがありました。
「王さんや長嶋さんの方が、有名で良いんじゃない」と言ったところ、
「今、子どもたちに必要なのは怖い顔です」と警察の方に言われたそうです。
ホント、そうです。子どもたちに対して怖い顔で、愛情を持って叱る人が少なくなっていますよね。
「悪い子は、塩かけて焼いて食っちまうぞ!」 新幹線の中を走り回っている子どもに向かってこう叱ってやった。周りの大人はみんな迷惑そうにしていたが、誰一人注意する者はいなかった。身長183㎝、怖い顔と凄みの効いた声で言われるとビビって、すぐおとなしくなったそうです。
~過日、「横一列になって車道を歩いている集団があって、車が近付いたのに避けようとしない。」と通りかかったドライバーさんから連絡があり、学校で指導したところです。~
「危ないから、きちんと歩道を歩きなさい!」と目に余る行為があったときは、その場で気がついた人が注意する。そんな大人や社会であって欲しい。と八名さんは言っているのだと思います。
他に明治大学野球部の島岡監督の言葉を2つ紹介していました。
「人に好かれるのはよいことだ。でも、人に好かれようとして生きるな!」
無理にこびへつらって生きるんじゃなく、自分軸を持って、自分らしく生きることが大事だということです。
「何もしない奴が、何かしようとする奴を笑うんだ。放っておけ!」
悪役商会がボランティアで老人ホームや施設を訪ねたとき、「売名行為だ」と批判されたそうです。
そんな時に、この言葉を思い出されたそうです。人に何を言われようと、自分が正しいと信じることをやっていくことが大事だということです。他にも良い話がたくさんあり、心に残る講演会でした。
この講演会は、管内の教育関係団体が協賛で2年に一度開催しています。こうした話を無料で聞けることに感謝です。ただし、講師の皆さんたちがよく言うのは、こちらの人はおとなしいですね。(よかったか、悪かったか反応が薄い。)
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