【師走(冬休み)】 《祖父母の役割》
~子どもに常識を伝えて下さい~
今は、ほとんどの家庭の子育てに、おじいさんやおばあさんは参加していません。これでは常識を伝えられる人たちが子育てに参加していないということです。若い人全て常識がないということではありませんが、常識とは、広い意味で日本の文化を支えている考え方といってもいいでしょう。文化は世代から次の世代へと手渡しのように伝わっていくものなのですが、残念ながら伝わらずに薄れていってしまうものもあるのです。
日本の文化を子どもたちに確実に手渡すなら、手渡す人は2人より、祖父母を入れた4人、6人の方が確かです。核家族の時代にあっては、私たちが大切にしたい文化を次の時代に伝達できる人が半減してしまったということになります。「クチャクチャとものを食べながら歩くのはだらしないわ。」とおばあさんが家にいたらきっとそう言うでしょう。「歩きながらものを食べるのはみっともないと思う人もいる。」と分かることが大切なことなのです。常識を伝えるということは、こういうことなのです。
人には、周りの人に不快な思いをさせない責任があります。これがマナーです。理屈でそんなことを学ぶより、顔をしかめるおばあちゃんの表情を思い浮かべて止めるという方がはるかに強いものがあります。年寄りの言うことは聞かなければなりません。
責任とは人に押しつけるものではなくて、自分で引き受けるもの、素直にそう思えるのが常識というものです。
冬休み中は、おじいちゃん、おばあちゃんの家に行く機会もあると思います。そこでお願いです。ただクリスマスプレゼントを贈ったり、お年玉を与えるだけのおじいちゃん、おばあちゃんであってはいけません。
大晦日 一年の終わりの日である大晦日は、その年に受けた罪やけがれを次の年に持ち越さないために、神社などでは、年越しの大祓(としこしのおおはらい)が行われます。また、お寺では、人間が持つ煩悩(ぼんのう)を取り除くために、除夜の鐘を百八つ突きます。新年は日が沈んだ夜から始まると考えられていることから、大晦日の夜から、長寿や金運アップ、商売繁盛、五穀豊穣を願い、年越しそばやおせち料理を食べる習慣があります。こうした古くからの習慣を伝えるのも大事な役目です。
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