【平成25年度 北見市立北小学校 学校だよりから】
1月20日(月)両手に大きな袋を持って登校する子がいました。本を読んで感動したり、旅行に出かけて思い出を作ったり、スポーツをして楽しんだり、それぞれの冬休み、お正月を過ごしたことでしょう。
休み中はテレビ三昧 「じぇ、じぇ、じぇ」
流行語大賞の発表があったとき 何のことだがよく分かりませんでした。朝ドラ「あまちゃん」を見たことがなかったからです。年末に特集(総集編)を見て納得しました。
なぜこんなにヒットしたのか? 全編通してのテーマは「家族愛」「郷土愛」
○「あまちゃん」を見ると、朝から元気になれる。○家族そろって見られる。○中高年から若い世代まで幅広い支持を獲得した。○震災の北三陸を舞台にして、古き良き日本の田舎を再認識した。○東北に対する見方が変わった。○何もない、つまらない田舎が、徐々に自分の故郷を誇りに思うようになった。○オープニング曲、「潮騒のメロディー」、「いつでも夢を」など音楽の力が効いていた。○キャスティングや80年代のアイドル曲を入れるなど構成が工夫されていた。ヒットの要因は、たくさんあると思いますが、何といっても宮藤官九郎さんの“だれも悪者にしない。だれも死なせない。”という脚本の妙でしょう。
NHKなのでCMがないので4時間ぶっ通しで2日間見て、「じぇ、じぇ、じぇ」と感動しました。朝ドラ「あまちゃん」を見ることが毎日の習慣になり、あまロス症候群という言葉が生まれたのも納得です。
「あまちゃんを終えて」 アキの母親役の小泉今日子さんの寄稿です。
~希望の光へ さぁ私たちも!~
あまロス症候群なんて言葉が生まれてしまうほど「あまちゃん」の放送が終了して心にぽかんと穴が空いてしまった人達がいるらしい。 あのドラマに関わった人間にとってなんて嬉しい言葉だろうと思う。
「あまちゃん」は挑戦だった。コアな人気は凄いけれど、なぜか視聴率には恵まれない宮藤官九郎さんの脚本でNHKの朝ドラを! しかも東北を舞台に震災前からその後までの時間を描く。ヒロイン能年玲奈ちゃんは久しぶりに完全オーディションで選ばれたほぼ無名の女の子。 母親から「ブス!」と罵られる猫背のヒロインなんて前代未聞である。
怒ってばかりのスケバンみたいな母親だって前代未聞。朝ドラを見るのを毎朝楽しみにしているお年寄りに嫌われるのを覚悟の上で、私はそのスケバン母役を引き受けた。 ところが放送が始まると意外や意外。視聴率は好調だし、猫背のヒロインの透明感とつぶらな瞳は全国の皆さんの心をたちまち掴んでしまったし、 スケバン母もどうにか受け入れられたようである。
伝説の海女を演じた宮本信子さんや大女優役の薬師丸ひろ子さんが物語をグッと引き締め、ドラマの楽しさを盛り上げた。 とはいえ、私達役者はあくまでも台本通りに演じただけである。一番の功労者はやはり脚本家なのだ。 宮藤さんの脚本には愛と尊敬の念があると思う。一人一人の役者さんに与える台詞は他の誰が言ってもきっと面白くならない。 その人にしか絶対に言えない言葉だ。だから割り当てられた台詞を役者が発した時、いるいる、そういう人!と愛すべきキャラクターが出来上がってしまう。面白おかしく小ネタを挟んで茶化しているようだけど実はテレビの力というものをちゃんと信じて愛して敬っている。
役者もプロデューサーもディレクターもみんな、そんな宮藤さんの脚本を信じて最大限の力を出し合えた。 だから「あまちゃん」は視聴者の皆さんにも愛されたのかもしれない。
今年の後半は、北海道の余市を舞台にした朝ドラが放送されるそうなので期待しています。朝は見られませんが、毎週末には見ようと思います。安心して見られる番組を選んで家族がそろってテレビを見て感動を共有するのもいいものです。私の好きなテレビ番組の中にTvhの「和風総本家」があります。「日本て本当にいいよね。」というセリフがあります。 冬休みに大学教授(国語専門)の講演を聞きました。「確かに読解力は必要だが、大事なのは感じる心があるかどうかだ!」と話されていました。テレビでも同じことが言えると思います。
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