【平成24年度 北見市立北小学校 学校だよりから】
冬休み中に生活科・総合的な学習の時間教育研究連盟の冬季宿泊研修会に参加してきました。今年は、登別温泉の老舗旅館で開催され、各地から80名の会員が集まりました。
正月が過ぎても館内は、親子連れ客で大賑わいでした。仲居さんに聞くと、「最近は休みが分散しているためか、1月中頃まで忙しい。」と言っていました。「お正月に休めないのは辛いですね。」と言うと、「2月には、少し休みが取れます。仕事があって、忙しいのはいいことですから…。」と
「働く」とは「ハタ(周囲)に楽をさせる」ことだという語源をめぐる俗説があります。~温泉旅館の仲居さんに限らず、駅員さんであったり、タクシーの運転手さんであったり、こちらがハタで楽をさせてもらうとき、そこにはいつも愛想よく、あるいは黙々と働く人たちがいます。これからようやく正月休みの人もいることでしょう。お疲れ様でした。こちらの飲み歩きもしばし休憩となります。やせた財布と疲れた肝臓が、なかばあきれ顔でうなずき合っています。~(1月8日の読売新聞「編集手帳」)
「21世紀型学力を育成する生活科・総合的な学習の時間」
文部科学省初等中等教育局教育課程教科調査官 田村 学先生の講演で興味深い数値がありました。「今、小学校に入学する児童の将来の就職先の65%は、現在にはない職業である。」(アメリカ、キャシー・デビットソン)
アメリカで発表された論文です。信じがたい数値のように見えます。しかし、なでしこジャパンの高瀬愛実選手は、本校の卒業生ですが、当時女子サッカーのプロリーグはありませんでした。オリンピックにも女子サッカーはありませんでしたので、将来女子プロサッカー選手になろうなんていう夢は持っていなかったと思います。
病院の受付も携帯電話でやることをつい最近知りました。インターネットなどの科学技術が進歩するとこれまで人がやっていた仕事を機械やコンピューター(AI)がやるようになります。現にお掃除ロボットが飛ぶように売れていいます。12年後、16年後の社会がどうなっているか想像がつきにくい時代になりましたが、「はたらく」とは、周囲を楽にさせるもので、自分が楽になるためのものではないことは、どんな時代になっても変わりはありません。社会の変化に伴い、教育も変わってきます。単なる知識を覚えるだけではこれからは通用しません。これからの学校教育は、「子どもに何かを教えるのではなく、子どもがどのように学ぶかである。」と言われています。興味や関心・意欲・態度、創造力、表現力が大切になってきます。
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