2018年1月25日木曜日
花だより フウキギク 教育は「引き出す」こと
教育は「引き出す」こと
教育と訳されている英語の「エデュケーション」は、本来「引き出す」という意味をもっています。
教育とは、何かを教え込む、知識を詰め込むことではなく、教えることによって、子どもたちの持っているいろいろな個性や資質、能力を人格的な触れ合いを通して引き出し、成長させることです。そのために必要な教師の能力は、コミュニケーション能力です。学習指導でも生徒指導でも、子どもたちときちんとコミュニケーションが取れることが大前提になります。
特に授業では、「教師が子どもたちに考えや思いをわかりやすくきちんと伝える」「教師が子どもたちの考えや思いを肯定的に受け止める」ということが大切です。
伝える力のある教師は、説明や指示が子どもたちにとって分かりやすいだけでなく、自分の発する言葉が子どもたちの立場で聞くとどのように受け取られるかを常に意識しています。
受け止める力のある教師は、子どもたちの発言に対して「聞いているよ」という受動的な態度を上手に使っています。笑顔をつくったり、うなずいたり、「なるほど」と肯定したり、たとえ間違っていても「なぜ」と子どもたちに説明させたり、いまの説明で「納得できた」と確認したり、きちんと聞いています。子どもたちに認めてくれていると感じさせることで考えや思いを共感・共有できるようにしています。
「正解を示す」よりも「あなたなら~どうしますか」と「問い続ける」、課題解決に向けて子どもたちと協働し「自分で考えたり、表現する力」を引き出すことが、これからの教師に求められています。
平成28年3月 北見市立北小学校退職、その後、北見市教育委員会教育専門相談員、令和2年4月から、訓子府町教育委員会教育専門員 令和3年4月から、訓子府町認定こども園長
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