2018年1月4日木曜日

花だより オトメコザクラ 「お母さん」と呼ばない


  保護者とうまくやっていくために~「お母さん」と呼ばない?~      
 子どもと教師と保護者は、本来「三本の矢」でした。ところが時代の変化して「モンスターペアレント」という言葉が登場してからは、矢じりの先が学校に向かうようになってきました。世の中の二極化が進み、ゆとりのある家庭とそうでない家庭に分かれてきました。保護者会にまったく来ない家庭と、よく保護者会に来てすぐ名前のわかる家庭がはっきりとしているのではないでしょうか。
 問題は保護者会に来ない家庭ですが、「批判」する前にまず、「保護者も大変なんだ」と思える優しさが教師には必要です。
 例えば、保護者会に欠席した家庭には、ただ資料を渡すだけでなく「今日、○○さんに保護者会の資料をお渡ししましたので、もしわからないことがありましたら、遠慮なくいつでも連絡ください。」と伝えるようにする。人は最終的には「優しさ」で動くものです。こうした配慮なくして批判はできません。また、保護者の中には、深い悩みの一つや二つ抱えている方も意外といるものです。ですから、面談では、保護者自身の「困っていること」にも耳を傾けることが必要です。
 そして、悩みの共有の後、保護者を「ほめる」ことで終わる。子どもより大人の方が、ほめられることに対していい意味で「不慣れ」なので、効果は「てきめん」です。
 とどめは、保護者を「お母さん(お父さん)」と呼ばないことです。苗字で呼ぶためには、「注意力」がないとできません。大変ですが、中学校・高校は基本3年間あるので、顔を一度覚えてしまうと人間関係の大きな財産となります。つい「お母さん」と言ってしまいがちですが、保護者は、あなた(教師)のお母さんやお父さんではありません。その誤解が誤解を呼ぶことになります。「お母さん(お父さん)」と呼ぶのは学校だけです。お母さんと呼ぶことをまずやめませんか? (要約:牧野)

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