いじめのギャラリーをどうとらえるか?
「いじめと戦おう」HP制作者 地方公務員 玉聞さんの主張
~笑うギャラリーがいじめを助長する~
いじめの問題では、いじめっ子のリーダーがよくクローズアップされて、いじめをいかにしてやめさせるか、という話になりがちです。しかし、いじめっ子のリーダーだけを注意しても、なかなか抑止力は働きません。むしろカギを握るのは、そのいじめっ子の周りで「自分は手を出していないし、何なら、いじめられている子をちょっと気の毒に思っている」けれど「笑って見ている」ような子どもたちです
こうした子は、何もしていないつもりなので罪悪感はありません。しかし、そうして笑って見ているギャラリーがいるからこそ、いじめっ子は調子に乗ってますますいじめるし、ギャラリーのさらに外側で眺めている子どもたちもいじめを止められないのです。遠巻きに眺めている子どもたちの目には、笑っているギャラリーも「一緒にいじめている仲間」に映り、大勢の人に立ち向かうのは怖いからです。つまり、いじめが長く続く原因は、笑って見ている子どもたちにある。いじめに加担したくないのなら、止めることはできなくてもいいから「笑うのをやめよう」と、そのことをぜひ伝えてほしい。
いじめ問題では、これまでも“傍観者”への働きかけが大事だと指摘されてきました。傍観している子が「やめなよ」と言えるような環境を醸成することは言うまでもありません。しかし、それはなかなか難しいものです。「やめなよ」と言い出せなくても、「笑うのをやめればいい」ということでも効果があるのです。
学校の先生とか大学の先生とかではなく、こうした第3者の見方も大事です。
いじめは漫才に似ている
「落語家や漫才師を殺すのに鉄砲や刃物はいらない。笑わずに黙って寝てればいい。」という言葉があるそうです。いじめも同じで、いじめっ子のリーダーだけを注意しても、なかなか抑止力にはならない。カギを握るのは、いじめっ子の周りで笑っている子どもたちなのです。
ネットの誹謗中傷も同じで、フォロアー数が多いと調子に乗ってやってしまう。開く行為が「笑う」行為だとすると、「そうした書き込みを開いて、返信するのは止めよう」という指導が大事だと思います。
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