2018年5月31日木曜日

花だより サツキツツジ お母さんの反抗


 4年生が校長室にやってきて、校長先生、質問していいですか?
「好きな本は、???」と聞かれて近くにあったのが、この本でした。
 毎朝、校長室には決裁文書が山になっています。その中にあった寄贈図書に目がとまりました。(一般社団法人 言の葉協会)
 第5回言の葉大賞 「言葉の力を感じるとき」 入選作品集
この中にこれは共感した作品がありましたので紹介します。 
《優秀審査員賞》  「お母さんの反抗」 
                 千葉県木更津市 吉田 美香子
 私はお母さんです。君に「うるさいバカ」と言われたら悲しくなります。「死ね」と言われたら泣きそうになります。例え、無意識に口から出た言葉でも、お母さんは傷つきます。もう何も言い返す元気もなくなります。そんなことを言われた朝は「いってらっしゃい」を言えずに見送る時もあります。君は言ったことすら覚えていなくても、お母さんは忘れられません。学校へ行っていない君の机を見ると、ため息が出ます。反抗期だからと気持ちを整理するには時間がかかりそうです。
 小さい頃から「人が聞いて嫌な思いをすることは言ってはいけません。」と教えていたはずなのに。お母さんは、大好きな君に対して、その様な事は言わないはずです。もし本当にお母さんが死んだらどうするの?それでも平気でいられるの?「死ね」って言う事は、いなくなって二度と会えない事なんです。よく考えると簡単に口に出してはいけない言葉だとわかるはずです。お母さんだって君と同じなのです。調子が悪いときや年の為か節々が痛い時や、君の知らない事で悩んだりもしています。君が好きな番組を楽しみにしている日がある様に、お母さんにだってあります。もっぱら、チャンネル権はありませんが。君が遠足だとお母さんも前日からワクワクします。お弁当に何入れようかなあ。と考えます。参観日だって、見に行っている方なのに、君が発表する時は、ドキドキします。
 これから先、色々な人と出会い自分を磨きゆっくり成長して親離れして欲しいです。成長の中で反抗期があるとするなら、人を見下すありふれた言葉ではなく、君なりの言い方で、かかってきなさい。お母さんもその反抗を正々堂々受けて立とうとじゃないか。明日も頑張るぞ。
 「まえがき」から 
~高度情報化社会と言われる今日、言葉は社会にあふれています。しかし、実のところ「言の葉」は日々、減り続けているのではないでしょうか。言葉の役割は、二つあります。ひとつは、何かの必要にせまられて発する言葉、もうひとつは、何かに感動した場合などに発する、自分の気持ちや思いを表現する場合の言葉です。
 多くの場合は前者で、メディアから流される膨大な広告情報は、その象徴的な例といってよいでしょう。テレビを見ても、新聞を開いても、目を引くロゴデザインやレイアウトで、そこで語られていることは、「ステキですよ」「安いですよ」という言葉ばかりです。メールボックスを開くと、そこに並んでいるのは、指示や連絡ばかりで「何々をしてください」「ご多用のところ恐縮ですが…」といった類の言葉のオンパレードです。
 その一方で、自分の気持ちを表す、心の中から出た言葉に出会うことは、滅多にありません。今はSNS(ソーシャルネットワークサービス)の世界がそうかもしれません。しかし、それらの言葉のほとんどが、自己満足的なつぶやきに過ぎないものだったり、互いの日常生活を写真付きで自慢し合う場になっています。
 ある書家によれば、「字とはもともと人の心が万物に感動してつくり出されたもの」だと言っています。この言の葉協会の名前の由来となっている、古今和歌集の仮名序にある「大和うたは、人の心を種として、万の言の葉とぞなれりける」が伝えるように、和歌とは人との心を種として、さまざまな言葉の葉が繁ったものなのです。
 言葉の洪水に押し流されて「言の葉」の精神を失うことは、おそらく、私たちの生きる力そのものを失うことになるに違いありません。ここに収録された「言の葉」の数々が、読者の心を揺さぶり、明日の生きる力の糧となることを願ってやみません。~
 *良い作文、良い本の読書をすすめます。

2018年5月30日水曜日

花だより タニウツギ 「厳しすぎ」or「甘すぎ」


 「厳しすぎ」or「甘すぎ」 
   ~「子どものしかり方がわかる本から」~
            明治大学 諸 富 祥 彦 教授
 両極端ないまの日本のしつけ。どちらも虐待に一直線につながっています。
 日本のしつけは、もともと全体として厳しい傾向にあります。ある調査では、日本のしつけは体罰を用いる傾向が高く、子どもをたたく母親は9割を超えています。それが最近では、ますます極端になっています。
 しつけのつもりが虐待に一直線につながってしまうかもしれません。だめだと思っていても、ついビンタしたり、「あんたなんか産まなきゃよかった。」という言葉を浴びせたり、子どもを蹴ったりしてしまう。最初は、しつけのつもりでやっていたのに、だんだんそれがエスカレートしてしまう傾向にあります。この10年間で、このような家庭がずいぶん増えました。逆に、子どもに甘すぎてほとんどしつけをしていないお母さんも増えています。こちらの方は極端になると、ほったらかし育児から虐待のネグレクト《子どもに対するネグレクトは育児放棄(いくじほうき)、育児怠慢(いくじたいまん)、監護放棄(かんごほうき)》へとつながっていく。両極端な子育てと虐待の増加。日本の子育ては、いま大ピンチなんです。

2018年5月29日火曜日

花だより セッコク 運動すると脳が活性化


 運動すると脳が活性化し、学力アップも
  運動会は、学力UPにつながる? 読売新聞の記事より)
 体力は学力とも関連がある。アメリカでは、朝の授業前に運動した高校で、成績向上につなげた例もある。また、イリノイ大学は、子ども109人を9ヶ月間、週5日の放課後運動教室に参加させ、知的機能を問うテストの結果を参加しなかった112人と比較した。その結果、参加したグループは結果が向上。脳波を測定すると、教室に参加した子どもの脳はテスト中、より活発に活動していたという。
 この研究に参加した早稲田大学スポーツ科学学術院の紙上敬太講師(運動心理学)によると、イリノイ大学の研究では、20分程度の運動後でもテストの数値が上がるほか、体力の高い子は記憶力も高いことを示す結果が出た。紙上講師は「体力は論理的思考や計画性、問題解決能力と関係があると思われる。運動・スポーツはこうした力を鍛える一つの手段だろう。」と話している。 
 運動会の練習を通して、子どもたちの体力だけでなく、学力も向上したと信じたいたいです。


2018年5月28日月曜日

花だより アマリリス 運動会は2位ねらい?


 運動会は、2位ねらい? 4年生男子
 「これまでずっと青色リボン(2位)ばっかりだったけど、今年も1位はちょっと無理! 徒競走で一緒に走るのが、野球部とサッカー部2人、それにバレー部女子ひとりで、けっこう速い人ばかりで、何とか2位くらいになるのが、今年の運動会の目標!」
《団体競技の「競輪」は、スタートをまかされた!》
 でも、最初は、みんな速い人ばかりなんだ! だけど、競輪は自信がある。カーブは体を少し倒して走るのと、バトンタッチするときスピードを落とさないようにして、渡すのがポイントなんだ!
 津別のじいちゃんとばあちゃんも見に来るんだ。毎年、お昼を一緒に食べて、終わってから家でいっぷくして帰るんだ。その時、がんばったこととか惜しかったこととか、みんなで話をするんだ。運命走は、「校長先生の言うとおり!」をやるけど、1位になれるよう、校長先生、よろしくお願いします。
4年生女子は、「今年のお昼のオードブルは○○○なんだ!」 日曜日に注文に行きました。写真を見て、その中からおかずを選んで決められるんだよ。唐揚げ、エビフライ、アメリカンドック、エビチリのほかにいろいろ頼んだよ。「北見の運動会は、オードブルを取るので、とっても楽でいいって!」でも、お母さんも少しは作るって言ってたよ。おじいちゃん、おばあちゃんも来て、みんなで食べるんだよ。帰ってからも食べるよ。

2018年5月27日日曜日

花だより シロツメクサ 学力危機


 試される思考・応用力 学力テスト 記述力新たな課題
  学力危機 届くか「全国平均」 読売新聞 4月23日 
 北海道教育委員会は、全国学力・学習状況調査で「2014年度までに道全体で全国平均以上」との目標を掲げている。22日に行われたテストの結果は8月頃、明らかになる。これに先だって問題を分析した道内の教育関係者は、思考力や応用力を試す国語や算数・数学のB問題の出来が、目標達成の鍵を握ると指摘した。
 胆振地方のある小学校では、テスト前日の21日夕方、教務主任や6年生の担任ら教諭6人がチームを組んで問題を解いた。本番終了後、児童の解答用紙を文部科学省に送る。今回の結果から得た課題を速やかに生かすため、解答用紙のコピーを取り、学校で独自に採点する。一足早く問題を解くのは、採点基準を定めるためだ。教務主任は「まだ全国と比較できないが、課題がすぐ把握できる。」と話す。(中略)
 道内の国語教育に詳しい野口芳宏・植草学園大名誉教授は「多くの道産子は今回、国語Bに頭を抱えたのではないか」と推測する。複雑な解答条件を設けた問題が目立ち、正確な記述力が重視された。野口名誉教授は「活用力を伸ばすためには、普段から深く考えさせ、文章指導を徹底すべきだ。」と話す。
 算数のB問題について、北海道教育大学の大久保和義教授は「食事の配膳方法の計算や音楽のリズムなど、日常生活に数学的な考え方を活用する力が問われた。」と指摘。単純計算の習熟も重要だが、これら道内の子どもが苦手とする分野で、授業を一層工夫するよう求めた。
 「全国平均 目標は責務」 髙橋教一・前道教育長 
「当時の道教育の実態に照らせば『2014年度までに道全体で全国平均以上』は高い目標だった。ただ、明確な目標設定をしたことで取組を推進できた。」
全国学力テストは07年度、43年ぶりに復活した。北海道は10年度までの4年間、ほとんどの教科で40番台だった。教育長に就任した直後、昭和30年代の学力テストの成績を調べさせ、北海道の成績がその頃も低かったことに気づいた。全国と比べて生活水準が低かったことが要因の一つだった。
 同様に40番台だった秋田県は近年、全国トップレベルを維持している。10年以上にわたって県独自の学力調査を実施して授業改善に取り組み、生活習慣の指導も行き渡っている点が特徴だ。
 全国どの地域でも一定水準の教育が受けられるという義務教育の趣旨を踏まえ、道教委として「全国平均以上」を目標とするのが責務と判断。家庭学習の時間や、朝食を食べる子どもの割合などを全国や秋田県と細かく比較・分析した報告書をまとめ、改善を求めている。ほかにも、教員研修の充実や家庭学習の推進など様々な対策を打ち出した。 
(同じく4月23日の読売新聞から)

2018年5月26日土曜日

花だより キンギョソウ 親がお手本を示す


 子どもが育つ!簡単で大切な50の方法  
                  ジャン・ダーガッツ 著 
 ~マナーの手本を示す~ 
 親は子どもにマナーを教えるだけでなく、お手本を示す必要があります。
 例えば、何かをしてくれたときに「ありがとう」と言っていますか?自分がお手本を示していないのに、子どもにマナーを守るように要求していないでしょうか?
 子どもは親の行動を真似る能力を生まれつき持っていますから、子どもにマナーを教える最も簡単な方法は、親がお手本を示すことです。
 「おねがいします」と「ありがとう」は特別な場だけではなく、ごく普通の状況で使うべき言葉です。
 親がマナーのお手本を示すことによって、「将来、社会に出たときに、いろいろなタイプの人とうまくつきあえるようになってほしい。」というメッセージを子どもに伝えることができます。
 ある母親は息子に「誰に対しても大統領と話をしているようなつもりで話をしなさい。あたなはいつか大統領と会うかもしれないから」と言いました。この母親は子どもが大統領との面会に値する人間になると信じ、子どもの自尊心をはぐくむことによって潜在能力を発揮するように願っているのです。
 「お願いします」「ありがとう」「とても楽しかったです」「失礼します」
 これらの4つの言葉は、子どもが大人になったときに他の人と協調して働く能力を養い、職場で円満な人間関係を構築するのに役立ちます。基本的なマナーを身に付けていると、どんな集まりの中でも礼節をわきまえた行動をとることができます。自分が最高のマナーの模範を示し、子どもに「自分は最高のマナーに値する人間だ」という自覚を持たせましょう。


2018年5月25日金曜日

花だより カスミソウ 教職員の恋人


   網走教育研修センターは教職員の恋人
                      網走市教育委員会教育長 木目澤 一三 氏
 教育は百年の大計と言われてきたものの、その根底となる憲法や教育基本法の議論や教育の在り方そのものに対する認識が大きく変わりそうな勢いです。
 「間違った道は、行けば行くほど目的地から遠ざかる」と言われますが、教育の今後の方向性を誤らないために、これまで以上に議論を重ね家庭・地域・学校が一層信頼関係を築き、21世紀を担う子どもたちが夢と希望に満ちて生きぬく力を育成していかなければなりません。
 気仙沼で「森は海の恋人」と名付けて牡蠣漁師による植林運動できれいな川の水で豊かな海づくりを提唱している畠山重篤氏は、植林活動に子どもたちも参加させ、「森に木を植えることは、人の心に木を植えることと同じ」と言い体験学習という教育がいかに大切かということを確信したと述べている。 ~中略~
 「教師の命は授業である」「教師の命は研修である」「授業は教師の芸術である」「教師の前に人間であれ」「教師は人なり」言い古された言葉ですが、教師には古くて新しい課題として肝に銘じて研鑚することが肝要だと常々思います。
 アメリカの聖職者(牧師)であるウィリアム・アーサーの「凡庸な教師はただしゃべるだけ よい教師は説明する 優れた教師は範を示す 偉大な教師は子どもの心に火をつける」と訳された言葉を思い出します。また、水上 勉氏は、「人は木の花や葉、枝ぶりの美しさに心を奪われる。これはこれでいいが、木には見えない根があることを忘れてはいけない」と言っています。
 自ら教職の道を選んだ皆さんは、教師としての人間性、社会性はもとより指導力、研修欲など、教師としての心の玉をたゆまず磨き続けてほしいと期待しています。教育の有様が難しい時代だからこそ「研修センターは教職員の恋人」であってほしいと願い、末永くいたわり、一層活用し充実させ育ててくださる教職員であってほしいと願っております。

春の農作業 

2018年5月24日木曜日

花だより シャクヤク 教育改革は国の最重要課題


《初任者研修資料》「教育」(education)とは  
            元中央教育審議会 会長  鳥居 泰彦 氏
 明治の学制を始めるに当たり、「education」という言葉をどう翻訳したらよいかをめぐり、明治の元老たちの間にいろいろ意見が出たそうである。
 大久保利通公は、何も知らない子どもたちに知らないことを教える。そういうことにむしろ力点を置いた「教化」という言葉を文部郷の森有礼は「教え育てる」というところに力点が置いて「教育」という言葉、福沢諭吉は、一人一人の子どもの中に内在する能力、いろいろな才能、そういうものを引き出すという意味を込めて「啓発」という言葉を主張した。この3つはいずれも大事なことで、これらを総合したもの(何も知らない子どもたちに知らないことを教えてやる。そして、彼らを育ててやる。さらにその才能を引き出してやる)が、今日我々が言うところの「教育」であろうと思う。
 中央教育審議会などでいろいろな方の意見を伺っていると、子どもたちに議論させて、その議論の中から答えが出てくるかのごとく論ずる極端な意見の方もあるかと思うと、徹底的に教えろという意見の方もおられ、まさにこれらの3つのことが同時に行われているのが教育であると思います。~中略~
《教育改革は国の最重要課題》
  教育は国の最重要課題であり、長期の国家戦略として「教育」は一番重要視されなければなければならない。1983年アメリカの教育改革白書の膨大な報告書の最後に「教育には金がかかる。その金を惜しんでかけなければ、あまりできのよくない人間の山を築くことになる。そうした場合に、あまりできのよくない人間の山(国民)ばかりになってしまった国家を改善するには、はるかにもっと大きな金がかかり、コストがかかる」という言葉で締めくくられている。
 財政が苦しくなると教育予算の削減を、教員の給与カットなど、あらゆる手段で削減しようとする。これから「それを思い止まりなさい。そんなバカなことばかり言っていると国はおかしくなりますよ」ということを申し上げなければいけない。これが私の仕事である。 
~芝桜満開~

2018年5月23日水曜日

花だより オオアマドコロ 自己研修

《自己研修》 教師力を磨く「教学半」 
 ある先生が、新卒の頃、板書の字がうまくなるように“ペン習字”を習い、正しいラジオ体操を教えるのに、講習会に参加したと言っていました。また、中学校から小学校に移った男の先生が、密かにピアノ教室に通っていたという話も聞いたことがあります。
 公的な研修として、初任者段階研修、5年研、10年研がありますが、研修は、やらされていると思うとなかなか身に付きません。また、新卒の頃校長先生から「ひと月の本代はいくらですか?」と聞かれ、「千円以下です。」と答えて、「おまえは、教師の資格はない!」と叱られたことがありました。自分に投資するのは若いうちです。退職間際になって改めて思います。「後悔先に立たず」です。
 オオアマドコロ ライラックが例年より早く咲いて、もう盛りが過ぎようとしています。変わって街路樹のナナカマドが白い花をつけています。校庭(駐車場)の角にあるナナカマドも白い房のような花が咲いています。
 タンポポが白い綿毛になり、風に吹かれて飛んでいます。飛び去って姿を消すと季節は「夏」に変わります。タンポポに変わって、姿を現すのがコウリンタンポポです。
 5月21日 3年生が校庭でオオアマドコロとビンカ(ニチニチソウの仲間)を見つけました。「校長先生、これは何という花ですか?」と聞かれました。注意して見ていたつもりでしたが、気がつきませんでした。
 オオアマドコロは、スズランに似た花です。花言葉は「元気を出しなさい」です。グッドタイミングな花の発見です。
 ライラック 「ライラックの花が咲き揃う季節に文化の香り高い行事を行う」という文化人の呼びかけにより始まったのが札幌ライラックまつりです。札幌の木にも選ばれ、北小の近所の庭先でも見かけるほど親しまれる木です。今では、“よさこいソーラン”と時期を同じくすることから札幌に初夏の訪れを告げるおまつりとして定着しました。 別名「リラ」花言葉は、「友情」「思い出」(紫)「初恋」「初恋の感激」「愛の芽生え」(白) 
若松フラワーパラダイス 水仙とチューリップ 5月20日(日)


2018年5月22日火曜日

花だより ミカン 運動会テント容認節度ある行動に期待


 【平成26年度 北見市立北小学校 学校だより】
  運動会 テント容認 節度ある行動に期待
 運動会の全体練習が始まりました。運動会が近づくと天気がとても心配になります。今のところは雨マークが付いていないので安心しています。
 PTA総会と理事会でPTA会長より、運動会のテントについて提案がありました。
これまでは観覧席を確保するためにテントは禁止していました。ところが、その日の天候によって、小さい子やお年寄りが居る場合は、テントがあると助かるという要望が毎年出ていました。また、児童数の減少より、今年は3組の巴戦から赤組VS黄組の対応戦に変えるなど、昨年までと内容を変えました。また、児童用テントや本部席をずらすことで観覧席にゆとりができたこと。他校ではテントを許可しているところが多いことなどから、PTA三役で協議した結果、今年から所定の場所に限ってテント張りを容認することにしました。今年は、ビデオ・カメラ席も特設しましたので、さらに運動会を楽しく観戦していただけると思います。
  ところがこんな問題点が(役員会で)
・たくさんの人がテントを張ろうとしたら、それだけのスペースがあるのか?
・早朝や前日からテントの場所取りが始まったらどうするのか?
・トラブルが生じた場合、だれが責任を取るのか? 
 などなど 様々な課題が出て2時間近く話し合いをしました。最後は、“保護者の良識に任せよう!”ということになりました。子どもたちの運動会です。子どもたちは、きまりやルールに従って運動会をします。お手本となる親がルールを守らないということはないはず。保護者の皆さんを信じることにしました。ただし、最低限のきまりは必要です。場所も限られています。観覧席はあくまでも学区割りの場所に限ります。テントは必要とするご家庭限定でお願いします。詳細については、PTA会長名で「運動会の観覧について(5月15日)」のお便りが出ています。「テントの設置の仕方」をご確認ください。皆様のご協力を切にお願い申し上げます。
 路上駐車厳禁! 例年、イオン店のご厚意により駐車場を借りていますが、学校周辺の道路に駐車して近所から苦情が学校に来ます。パトカーが出動することもあります。ちょっと遠いですが、車で来るときは、学校周辺の路上駐車はお止めください。よろしくお願いします。
5月20日 若松フラワーパラダイス 芝桜・チューリップ・モクレン満開

2018年5月21日月曜日

花だより セキチク 子どもの生活環境の崩壊がもたらす諸問題


  職員会議で問題行動にかかわり、SやMについて全員で話し合いました。その後、関連した記事があったと思い、「教育展望」5月号(教育調査研究所)を読み返しました。
  子どもの生活環境の崩壊がもたらす諸問題  高橋 英児(山梨大学准教授)
◇1 子どもの生活環境の崩壊の何を問題とすべきか
 子どもたちのさまざまな問題行動(凶悪事件、荒れや暴力行為、いじめ、不登校など)が問題になるたびに、その背景や要因とは何かがこれまで議論されてきた。その際、個々の子どもの心の問題や生活環境、特に家庭の在り方(基本的生活習慣・生活リズムの乱れ、しつけの不足など)の問題が指摘されてきた。だが、個々の子どもの心の問題や家庭の在り方だけに原因を求めるのであれば、問題の本質を見誤ることになるだろう。
 子どもを取り巻く大変な状況にあっても、教師は問題行動に対して毅然と指導すべきだとか、各家庭がしっかりと子どもの面倒を見てしつけをするべきだと要求し、そのような観点からの取組を行っても、問題の本質的な解決に結び付かないことは明らかだろう。解決のためには複合的な対策が不可欠である。
◇2 人間らしく生きるための生活基盤の喪失
 「叩くのは嫌いだ」「蹴るのも本当は嫌いだ。だけどやっちゃう。止められない。僕が僕を止められない。」これは日常的に暴力行為を繰り返す男子児童が教師に泣きながら語った言葉である。教師はここで初めて、この児童が、父親による母親への家庭内暴力によって心を傷付けられてきただけでなく、離婚後も元気がない姿に悩み苦しんでいることを知ったと報告している。また、荒れる子どもたちの多くが両親の離婚や別居、家族のリストラなど家族の問題を抱えており、子どもの問題に経済的、社会的なことが絡んでいることを実感している。
 このような問題は、子どもたちの問題行動だけでなく、彼らの成長・発達に深刻な影響を及ぼしていることが明らかにされてきている。
 このような状況の中で、子どもたちは、多数で多様な他者からの存在承認や十分な承認を受ける機会を奪われ、乳幼児期の恒常的不信・自尊剥奪という傷つき、学童期の他者からの阻害や孤立・能力剥奪という傷つき、青年期の社会的排除と無力感という傷つきがケアされないまま、重層的に重なった状態に置かれている。
 子どもたちは、自分が今置かれている環境のこと、自分が今生きていること、これから生きていくことを支えてくれる関係や社会的な支援の不足の中で、自分が幸せに生きることへの希望を奪われ、さまざまな傷付きを抱え込まされている。それらを行動化されたヘルプとして我々に訴えているのである。
◇3 学校は何ができるか
 生活環境の崩壊状況が子どもの生きづらさを生み、問題行動へと駆り立てているのであれば、これらの克服のためには、崩壊した生活環境を、彼らが安心して生きられるものへと構築し直す取組が必要になってくる。
 学校においては、崩壊した生活環境を生きているという彼らの生活現実から出発し、その生活現実と格闘している子どもたちと共闘していくことが何より求められる。
 例として、子どもたちの願いや希望・期待を引き出し、それらを自治的な活動(学校・学級を楽しくするための取組など)を通して実現させていくことである。
 この取組では、子どもと教師とが生活現実を問い、共有する中で、それぞれの苦悩が聞き取れる関係を生み出すことが肝要である。そして、この関係を支えにしながら、それぞれが自己の生き方に関わる願いや要求を自覚し、生活現実を共同でつくりかえる努力をしなければならない。
 このような取組は時間がかかり、すぐには問題の解決には結び付かないように見える。だが、こうした足下からの地道な取組こそが、子どもたちに「生きる力」を育み、生活環境の崩壊の諸問題に対する有効な対策となるのである。
 子どもと大人がともに安心して生きられる場を学級・学校から創造していくことが今重要なのではないだろうか。(以上 牧野要約)
 現場が抱えている問題は、さらに深刻です。大学の偉い先生が言うとおりにできれば苦労しません。こうした問題は、どの学校でも抱えている問題です。個々の子どもや家庭の問題に対して、逃げてはいけないということです。

ウナベツ岳 5月19日 網走潮見から

2018年5月20日日曜日

花だより レンギョウ 楽しみな運動会

楽しみにしている運動会
《4年生の女の子》「おばあちゃんに『私はリレーの選手になれなかったから、運動会見に来なくていいよ。』と言ったら、『1等になるとか、勝つとか負けるとかを見るんじゃなくて、精いっぱいがんばってやっているところを見れればいいんだよ。遊戯を見るのも楽しみだよ。』と言ってくれました。」
 休み時間に校長室に行ったら、『運動会までは、校長室に来ないで外で走り回りなさい!』と言われた?
 集団行動 日体大の集団行動(高速行進して交差する技など)が話題になり、小学校でも集団行動が見直されてきています。高度な技でなくても整列したり、行進したりするのは運動会の見せ場です。
 なぜ集団行動が必要なのか? 自然界において、強い動物(肉食のトラなど)は、単独行動を取りますが、弱い動物(草食の羊など)は群れることで外的から身を守るようにしています。集団から外れたモノ(わがまま、ルールを守らないモノ)が襲われて餌食になってしまいます。人間も弱い動物です。集団行動ができなければケガや死につながります。例えば、遠足で整列、集合などの集団行動ができないと事故につながります。
運動会は競技で競うだけでなく、集団行動を身に付ける大事な行事なのです。

桜と一緒に咲きだすレンギョウ

5月19日 知床連山 網走潮見にて

2018年5月19日土曜日

花だより ヒナゲシ エデュケーション


 教育は「引き出す」こと(アクティブ・ラーニングの基本)
 教育と訳されている英語の「エデュケーション」は、本来「引き出す」という意味をもっています。
 教育とは、何かを教え込む、知識を詰め込むことではなく、教えることによって、子どもたちのもっているいろいろな個性や要素、資質、能力を、人格的なふれあいを通して引き出し、成長させることです。
 そのために必要な教師の能力は、コミュニケーション能力が高いことです。学習指導でも生徒指導でも、子どもたちときちんとコミュニケーションが取れることが大前提になります。
 特に授業では、「教師が子どもたちに考えや思いをわかりやすくきちんと伝える」「教師が子どもたちの考えや思いを肯定的に受け止める」ということが大切です。
 伝える力のある教師は、説明や指示が子どもたちにとって分かりやすいだけでなく、自分の発する言葉が子どもたちの立場で聞くとどのように受け取られるかを常に意識しています。
 受け止める力のある教師は、子どもたちの発言に対して「聞いているよ」という受動的な態度を上手に使っています。笑顔をつくったり、うなずいたり、「なるほど」と肯定したり、たとえ間違っていても「なぜ」と子どもたちに説明させたり、いまの説明で「納得できた」と確認したり、きちんと聞いています。子どもたちに認めてくれていると感じさせることで考えや思いを共感・共有できるようにしています。
 「正解を示す」よりも「あなたなら~どうしますか」と「問い続ける」、課題解決に向けて子どもたちと協働し「自分で考えたり、表現する力」を引き出す、このような協働する教師を目指してください。(新任教員研修会資料)
 

2018年5月18日金曜日

花だより アヤメ 「頑張れ!」を使わない。


 教師が一番多く使うことは、“頑張れ!”です。
 ところが、これほど曖昧で具体性に欠ける言葉はありません。言われた子どもは、何をどうすればいいか、わかるでしょうか?
≪指導の言葉を磨く≫ 
 スポーツのコーチが選手を指導するときは技術面をチェックして、改善・矯正に向けた助言をするものです。「頑張れ」とハッパをかけるだけのコーチはいないはずです。
 教師の仕事も同じです。子どもと接する全ての場面で「頑張れ」を使わないように心掛けると必然的に適切な言葉を探すようになります。
 優れた教師はいろいろな会話の言葉や指導の言葉を持っているものです。「頑張れを禁句にする」とは、頑張れと言わずに子どもの良さを引き出す。そう心掛けることで教師の指導力も高まっていくのです。 (新任教員研修会にて)

公園に咲いたチューリップ

2018年5月17日木曜日

花だより エゾエンゴサク 家族のきずな・我が家のルール三行詩

「楽しい子育て全国キャンペーン」 親子で話そう! 
 家族のきずな・我が家のルール三行詩
 文部科学省と日本PTA全国協議会で募集した三行詩の優秀作品がカレンダーになって学校に贈られてきました。紹介します。
◇文部科学大臣賞(小学生の部)
 「かえったら なにから はなそう きょうのこと」(東京都小2)
◇文部科学大臣賞(中学生の部)
 「反抗期 楽しまないで お母さん 反抗する気 なくなるじゃん」(茨城県中3)
◇文部科学大臣賞(一般の部)
 「見ざる 聞かざる 言わざる いえいえ我が家は 見るぞう 聞くぞう 話し合うぞう」(広島県 主婦)
◇日本PTA全国協議会長賞(一般の部)
 「頑張らないと腹を立て、頑張りすぎると心配に。「ちょうどいい!」ってどこだろう?答え探しに悩み 楽しみ 毎日子育つ 親育つ。」 (愛知県 主婦)

パークゴルフ場のタンポポ満開 5月16日

2018年5月16日水曜日

花だより 薔薇 意見を求める



 子どもが育つ!簡単で大切な50の方法  
                  ジャン・ダーガッツ 著
・・・意見を求める ・・・
 子どもの自尊心の大部分は、自分の意見が親、家族、クラス、チームにとって重要な意味を持っているという感情に根ざしています。
「あなたはどう思う?」「君の考えは?」という質問は、大人が家庭や職場でごく普通に交わしている会話の一部ですが、親子の関係では軽視されがちです。
 子どもも自分の意見は持っていますが、親はめったにそれを聞かないだけです。さらに悪いことに意見を求めても途中でさえぎってしまうことがよくあります。あなたは子どもが物事についてどう考えているか、本当に知っているでしょうか?最近、子どもに意見を求めたことはありますか?
 子どもの心をはぐくむには、親が子どもの方を向いて「あなたはどう思う?いいたいことはある?」と尋ねる必要があります。子どもの意見を批判してはいけません。「ばかばかしい」ではなく「なるほど」「そうか、かんがえておこう」と言えばいいのです。たいていの場合、子どもは自分の意見が取り入れられなくても、表現できたことに喜びを感じるものです。
 子どもの意見をからかってはいけません。子どもにとって、意見を言うことは考えをまとめるための方法であり、やがてそれはよりよい意見につながります。頭ごなしに否定するのはなく、「それをしたらどうなると思う?」「それでうまくいく?」と問い返しましょう。このような会話が子どもの創造性を養うのです。
 親の働きかけで子どもの性格が形成されます。幼いころ意見を求められなかった子どもは、思春期になると心を閉ざし、親と話すのを嫌がるようになります。高い自尊心を持っている子どもは、「自分の意見は価値がある」と思うことができます。そういう思いが、子どもの心の中で「自分は価値がある」という信念に変わります。
 家庭教育は、すべての教育の出発点
 子どもたちにとって「家庭」は安らぎのある楽しい居場所。社会へ巣立っていくために大切な場所。親の笑顔が子どもの笑顔をつくります。親子が共に学び、育ち合う「家庭教育」を地域全体で応援する。そんな「やさしい社会」が、子どもたちの「未来」を育んでいきます。

2018年5月15日火曜日

花だより ベコニア 母の品格


 母の日の計画は?
「校長先生、あのね。お母さんに『何が欲しい?』って聞いたら、『ゆっくり休ませてくれれば、それが何よりのプレゼントだよ。』だって?」
  「母の品格」   多 湖 輝 著 
 ~日本のお母さん方へ~「すがすがしさって何ですか?」
「品格」とは、気取った話し方やすました態度のことをいうのではなくて、凛とした清々しい心のもちようなのだということです。「品格」のない若いお母さんたちをあちこちで見かけるようになりました。スーパーマーケットで売られているぶどうを一粒とって、そのまま口に入れた子どもがいました。その様子を見ていたお母さんがこう言ったそうです。「あっ、ダメ。洗っていないから汚いでしょ!」
 そばにいた店員が見かねて「そんなことされたら困ります。」と注意をすると「食べられて困るなら、きちんとラップして売って下さい。」と食ってかかったといいます。
なんとも殺伐とした光景ですが、最近こんなお母さんがわりとたくさんいるようです。
「自分の子どもは悪くない。悪いのは周りの人たち」という理屈にならない理屈をふりまわして、子どもをかばっているお母さんたちです。
「ぼく(わたし)悪くないもん」という未熟な精神状態のまま大人になってしまった人たちが、はたしてこの国を支えていけるかと考えると、気持ちが悪くなります。マナーを身に付けない、そして、ルールを守れない子ども、わがまま放題で自由をはき違えた子どもが再生産されていくことになります。
「品格」のある人間とは、しっかりとしたマナーを身に付け、きちんとルールを守れる人をいいます。人に対する優しい気持ちや世の中のルールを教えられるのは家庭しかありません。それを子どもに身に付けさせるのが「しつけ」なのです。学校は、家庭でしっかりしたしつけがなされていることを前提にして運営されているのです。やっていいことと悪いことの区別を教えられるのは何をおいても家庭なのだということを是非わかっていただきたい。

庭に咲いたムスカリ(5月12日) 花言葉~明るい未来

2018年5月14日月曜日

花だより シラン GW何をしましたか?


GWは、何をしましたか?
「おじいちゃんとおばあちゃんの家に行きました。入学式の写真とかビデオを見せてあげました。すごく喜んでいました。そしたら、いろんなものいっぱい買ってくれました。」
「おばあちゃんのお店に行きました。おばあちゃんのお店には、吉幾三が来るんだよ。店の中には、いろんな人のサインがはってあるよ。おばあちゃんのお店は、休みじゃないから、私たちが行くんだよ。」
「おじいちゃんとおばあちゃんの家に行きました。農家だから、毎年ゴールデンウィークは、お父さんとお母さんとみんなでたまねぎ植えの手伝いに行きます。じいちゃんが、『一日くらい雨が降ったら、温泉にでも連れて行ってやるんだけどなあ!』と言ったけど、雨は降らなかった。風が強くて、お昼に仕事から帰ってきたとき、みんな顔が真っ黒だった。」
「動物園に行ってきたけど、動物より、人ばっかりしか見えなかった。お父さんが『ああ~、疲れた、疲れたあ!』を連発していた。」
 5日間の大型連休が終わりました。7日の1時間目は、連休疲れが出ている子を多く見ました。早く学校モード(早寝・早起き)にチェンジして下さい。
 陽気に誘われて 若松のフラワーパラダイスに出かけました。桜は散り際でしたが、モクレン、キタコブシ、レンギョウ、スイセン、それにツツジ、ウメ、チューリップ、芝ザクラも咲いていて、花の競演でした。係の人も「この時期にこれだけの花が咲き乱れるのはめったにありませんよ!」と驚いていました。来園者は、私たち夫婦と同年代か、年上のお年寄りが大半でした。
 5月5日の「こどもの日」といえば、鯉のぼりとかしわもち(柏餅)ですが、皆さんは食べたでしょうか? 我が家の近くにある北見の老舗菓子処では、連休中、柏餅を求めるお客さんで賑わっていました。
 柏の葉は、新芽が出るまで葉が落ちないことから、『子孫繁栄』を象徴する縁起のよい樹木とされています。それで端午の節句には、餅を柏の葉でくるんで食べる習慣ができたそうです。
 日本人らしい、万物を敬う風習です。大切にしたいものです。 
 北見市の市木(市を象徴する樹木)は、この「柏(カシワ)の木」です。(網走市は「カツラ」、札幌市は「ライラック」) 東陵中学校の前の道路に向かい合ってそびえている2本のカシワ(樹齢○百年?)の巨木があります。道路が不自然に曲がっているのは、このカシワ(ご神木)を残すためだと聞きました。
樹木を大切にする心は大事ですが、校地内の松や桜は、老木となって枯れて危険になってきました。


まだ咲いています。(美幌豊岡の廃屋)

2018年5月13日日曜日

花だより アヤメ カーネーション 母の日


 ***花は美しい それが分かる心が美しい***
 春になって暖かくなったので、歩いて学校に来ています。歩いているといろいろなモノを見つけます。庭先に咲いているスイセンやクロッカス、ツツジにレンギョウ、道端にはタンポポが咲いています。裸だった木には若葉が芽吹いています。葉っぱの色は、緑ではありません。よく見てください。黄緑色です。耳を澄ますとスズメとはちょっと違った鳴き声の小鳥もいます。“ああ~、いいにおいだな?”と思ったらパン屋さんの前でした。目や耳や鼻を使って感じることは、脳の働きにすごくいいそうです。(歳を取ってからでは遅すぎてあまり効果がない。)
 花は自分のことを“きれい”とか“美しい”とは、思っていません。花を見て“きれいだなあ!”と思うのは、その人の心が美しいからです。花を見て“美しい”と感じる人は、友だちにも優しくできます。
 4年生に「今度の全校朝会では“花”の話をしようと思うんだけど…。」と言うと、
「校長先生、それならホーマック行ったら、いろんな花がたくさんあるよ!」
 母の日 「5月11日(日)は何の日ですか?」 3年生の女の子に聞きました。 
「私は、お母さんにカーネーション買ってあげる。」「私はね、ケーキを買ってあげる。」 
“そんなお金あるの?” 「ちゃんとお小遣いを貯めてあるから、だいじょうぶ!」
さすが女の子は、しっかりしています。
「うちの母さんはね、『何にもいらないよ。そのかわり、しっかり勉強してちょうだい!』だって?」(4年生男子)


2018年5月12日土曜日

花だより カザグルマ 秘密のケンミンショー


北見人は花見も焼き肉!北見の花見は贅沢?  
 連休に花見ができるのは、道南くらいかと思っていましたが、今年は天候に恵まれ、北見でも丁度連休に桜の見ごろを迎えました。
 桜に合わせて、レンギョウ、梅、杏、ツツジ、こぶしにモクレンも咲き始め、スイセン、クロッカス、ムスカリ、チューリップ、たんぽぽにカタクリと春の花盛りとなり、とても贅沢なお花見となりました。
 秘密のケンミンショー(日本テレビ)で“北見の極寒焼肉まつり紹介”
◇ヒミツの習慣  真冬の2月に北海道北見市で極寒の中1000人以上で炭火焼き肉を食べるイベント「厳寒の焼き肉まつり」が開催されている。外の気温はマイナス10度という寒さの中、大勢の人が屋外で焼き肉を楽しむ。用意されたチケットは1500人分で、七輪を400個、お肉を600kg用意される。
 「北見の厳寒焼き肉まつり」の主催者に話を聞くと、もともと北見市には焼肉店が60店舗ほどあり、焼き肉文化が根付いたところ、北見に支店や転勤族の人々が組織する「出先会」が北見の焼肉の美味しさを広める目的で開催したという。
「北見の厳寒焼き肉まつり」の終了後、参加者は別の焼肉店で焼き肉ダブルヘッダーに突入するのが普通だという。北見出身のタレント菊地亜美さんは、「北見ではどこの家にも焼き肉用のコンロなどがあり、何かあると外で焼き肉をするのが定番だ。」と話した。~
このテレビ番組を見て、連休中、野付牛公園に花見に出かけました。やっぱりそこかしこから煙が立ち上がり、焼き肉のいい臭いがしていました。
 3年生の女の子が「うちでも焼き肉やったよ。花見はしないけど、しょっちゅう車庫で焼き肉パーティーだよ。」と言っていました。北見人は、ケンミンショーのカミングアウトとおりだと思いました。いくら焼き肉好きといっても、広い公園や自宅でやるのは結構ですが、運動会の昼休みにグラウンドでやるのはご遠慮願います。


2018年5月11日金曜日

花だより カキツバタ カーネーション2 親の笑顔が子どもの笑顔をつくる


 自分を大切にできないならば、子どもを大切にすることもできない 
 子育ては大事ですが、一日中、わき目もふらずに集中していては疲れてしまいます親のイライラは、子どもにも伝わっていくものです。
 大事な子育てだからこそ、自分の時間をつくり、心を健康に保つことが大切です夫婦で助け合ったり、子育てでサポートや子育てネットワークといった育児を手伝仲間や仕組みを活用したりして、リフレッシュする時間をつくりましょう。親が幸せで笑顔でいる家庭でこそ、子どもも幸せを感じられます。
 《イライラを感じる》  
 仕事をしている母親=18% 専業主婦=32% 意外な結果です。
  ・・・親の笑顔が子どもの笑顔をつくる・・・家庭教育手帳より
 子どもたちのいちばんの願い、それは何だと思いますか?「あなたの家庭にもっと望むものがあるか」と子どもたちに聞いところ、どの年代の子どもでも一番多かった答えは「家族のみんなが楽しく過ごす」でした。そは当たり前のことを子どもたちが願わざるを得ない現実を、親として真剣に受け止めたいものです必要なモノさえ与えてさえいれば子どもは育つ、と思えた時代もありましたが、いまや楽しい家は家族が意識的に協力し合わなければなかなか得られません。子どもにとって心安らぐ居場所にっているかどうか、家庭を見つめ直してみましょう。
 まだまだ桜は咲いています。5月10日

2018年5月10日木曜日

花だより カーネーション 新任教員研修会



 《新任教員研修会》 
 「牧野先生、ぼくのこと覚えていますか?担任してもらったことはなかったのですが、『君は、将来先生になったらいい。向いているぞ!』と言われたのがきっかけで先生になりました。」と突然言われて「あ~!!あのときの○○くんか?」
“人は 人によって 人となる” 子どもは、「その時、その場で出逢った人の姿」によって様々な影響を受けるものです。「学校という場」は、教職員をはじめ給食調理員・用務員・事務補さんなど多くの出逢いの場です。「あの時の、あの人のあのひと言」が、その後の生き方に影響を与えているという実感は数多くあります。テレビ(どさんこワイド)の料理番組で有名な星澤幸子さんは、中学校の家庭科の先生から「あなた料理上手ね。」と褒められたことが料理の道に進むきっかけになったそうです。
 生徒指導や保護者対応で大変な毎日ですが、教師は、子どもに夢と希望を与えるのです。頑張りましょう!
 娘が京都の大学だったので、3月末にソメイヨシノやしだれ桜を見ることができました。北海道の桜とは豪華さが違う。これが本物の桜なのか? 桜を中心にした洗練された庭園づくりに美しさを感じました。でも、蝦夷山桜は少し貧弱な感はありますが、日本で最後に見られる桜です。厳しく長い冬が過ぎ、北国に春を告げるものです。今年は特に、桜の開花を待ち遠しく思います。昨年は連休中に咲いた中庭の桜も今年はまだ咲きそうにありません。
                農家のエゾヤマザクラ

2018年5月9日水曜日

花だより キリ 家庭環境の重要性


 《家庭環境の重要性》 教員向け「校長室花だより」から
 ペスタロッチは、「家庭よ、汝は道徳上の学校なり」と述べ、ロレンスは「子どもは父や母に結び付けていた絆は決して切れることはないが、それはゆるむ」と述べています。
◎今、学校の立場から、家庭教育についてさまざまな批判が出ています。
・保護過剰のため「親離れ、子離れ」ができず、他者への思いやりの心が育っていない。
・基本的行動様式(しつけ)ができていない。
・放任主義で子どもの恣意的な生活を見過ごしている。
・学校をはじめ学習塾や習い事など「教育の委託化」が安易に行われている。
・核家族化し、子どもたちは、生命や伝統等についての日常的な感覚を持つ機会が少ない。など
◎反対に、保護者から学校教育に対する批判もあります。(NHK調査)
・教育者として熱血先生が少なくなった。 
・サラリーマン化した無気力な教師が多い。
・教師の質が低下している。 
・安易な体罰で指導する教師がいる。
 など教師に対するかなり厳しい批判があります。これは学校や教師に対する期待が大きいことからくる不満ともいえます。しかし、それが言わず語らずのうちに子どもたちに影響を及ぼしているのは事実です。
 問題行動を起こす子のほとんどは家庭環境に問題がある場合が多い、しかし、問題行動が起きた場合、責任の所在を互いになすりあっていても解決しません。
「それは家庭の問題だろう!そこまで学校や担任が背負うのか?」と思うことはしばしばあります。しかし、私たちは教育のプロです。「指導を放棄したのか」と批判されるのは残念です。保護者と十分に話し合うこと。諸機関と連携して問題を解決しようということを誠実に行っていくしかないです。
*保護者や関係機関との話し合いで重要になってくるのが「記録」です。
 昨年、小柳先生がある子どもの行動の記録を毎日綴っていました。共通フォルダーに入っていたので、私もときどき見ていました。これは、保護者との面談や関係機関との連携(説明)をするときの資料としてとても説得力がありました。記録を取ることは、多忙な毎日の中で大変なことですが、必要なことです。
◆自分にできること 
 家庭教育の問題を考えるとき、家庭や地域との連携には、啓発活動が大切です。校長として思いついたのが、学校便りでした。従来の行事主体の内容だけではなく、まず学校の良いところを伝えよう。そして、家庭教育へのアドバイスや注文をつけるものにしたい。そのことで学校や教師に対する批判がなくなるのではないかと考えたのです。なかなかうまくはいきませんが…。

2018年5月8日火曜日

花だより ゼラニウム 食物アレルギー

 「安全で命を大切に」 職員会議で話題になった「食物アレルギー」について  
 正しい知識を持つことと情報の共有が大切
 アレルギーは、花粉やダニなどの異物が体に入ると、それを取り除こうと、体が反応を起こす症状のあらわれです。 体にけっして悪いものではない食べ物を、食べたり飲んだりした時にもなることがあります。軽いときだと、口の中がイガイガしたり、皮膚が赤く腫れてかゆくなったりします。 ひどくなると、気持ちが悪くなって吐いたり、呼吸がうまくできなくなったりもします。
 どんな食べ物でアレルギーの反応が出るかは、人によってちがいます。ニワトリの卵や小麦、牛乳でなる人が多いが、ほかにもピーナツや果物、カニやエビ、ソバなどでなる人もいます。
 日本人全体では1~2%が何らかの食物アレルギーになっているとみられています。赤ちゃんで10%、小学生以上では1~3%ほどいると考えられています。
 アレルギーになる子どもは、アトピー性皮膚炎にもなっていることが多く、ぜんそくがある子どもも、アレルギーになることが多いようです。 ただ、大きくなるにつれて、自然に治ってしまう子どもがほとんどで、3歳までに半分が、小学校に入るまでに80~90%の子どもが食べても症状が出なくなるといわれています。
■なぜ、安全な食べ物でこんなことが起こるのか?
 体に悪くない食べ物だけれども、その中にあるたんぱく質という成分を、体が悪者だと勘違いして外に出してしまおうとするために色々な反応が出るのです。
ほとんどの人が自然に治るといっても、なかには難しい人もいます。
 アレルギーのある食べ物を少しずつ食べて、食べられるようにする治療法があります。しかし、治らない場合は、ふだんからその食べ物を口に入れないように気をつけるしかありません。
■給食にも注意が必要 (保護者と話し合うこと 確認すること)
 給食にも、アレルギー反応を起こしやすい食材はたくさん入っています。ほとんどの学校では、アレルギーのある子どもは、その食べ物を食べないように管理しながら給食を取っています。
 食材の中に入っている一部のものだけを取り除けば、ほかの子どもたちと同じメニューが食べられるような場合は、そんな工夫をします。たとえば、卵アレルギーのとき、ゆで卵が入ったサラダから、卵を取り除くといったことです。 給食そのものを食べずに、家から持ってきた弁当を食べることもあります。
 こういった対応は、給食の献立を見ながらアレルギーを持つ子どもの親と、学校の栄養士らが話し合って決めています。 その場合、全て学校任せにならないように保護者との意思疎通を図ることが重要です。ほかの子とメニューが違うので、本人が気にしたり、まわりの子から心ないことを言われたりすることもあります。担任の先生や同級生の理解も大切です。
 それでも、まちがって食べてしまうことはあります。もしも、食べてしまい、具合が悪くなったらどうするか?
 顔が青白くなり、呼吸も苦しそうになってくるなどの症状が出ると、命にかかわる危険があります。こうした緊急事態のために、本人がランドセルなどに症状を和らげる注射器「エピペン」を持たせていることがあります。その場合は、本人が自分で打つか、学校の先生、救急救命士が打ってあげてもいいことになっています。
 注射を打っている間に、救急車も呼ぶことです。足を少し高くして寝かせ、暖かい毛布で包み、食べたものを吐いてのどにつまらせないように、顔は横向けにする。焦らず冷静な対応をとることが大切です。


2018年5月7日月曜日

花だより クリンソウ 家庭訪問の疑問


 “教育の第一の責任者は親である” (よみうりオンライン 発言小町より)
 40代の一児の母です。家庭訪問についての疑問です。
 「家庭の様子を見る」ことが目的のようですが、でも先生は家の中まで上がりません。
玄関で親と二人で話して終わりだったので、家の様子も普段の遊びもわからないと思います。上がらせて下さいとも言われず、先生はマンションの狭い玄関をご覧になっただけです。家がどこにあるかは地図でわかります。玄関がきれいかどうかで保護者の性格はわからないと思います。
 家庭訪問の目的は何ですか?授業を短縮してまで、わざわざ先生が歩き回って子供の家の玄関を見ることに一体どんな価値があるのでしょうか。よろしければ教えて下さい。
《お答えします》
 玄関先でもどういう家庭環境か、ベテランの先生はわかるそうです。
特別におかしくないかどうかだけを見るのでは、ないでしょうか?玄関が綺麗汚い位だと、ようするに一般家庭の範疇だと思います。それは、特殊性を隠そうと取り繕っていると違うかもしれませんが、先生も沢山の家庭を見ているので、普通の範疇を逸脱しているかどうかは、なんとなく解るのではないでしょうか。なんか雰囲気?などで、わかるところもあるのではと思っています。
 虐待とかネグレクトとかは、家に行かなければ解らないことが、行ったおかげで判明するというのもあると思います。(全ての虐待がとかネグレクトとか、までは思っていませんが。)また、母親と短時間とはいえ、一対一で話せます。普通の会話が話せたら、それは内容とか関係ないと思いますが、ちょっと子供や教育に関する考え方が、変わっているのでは?という判断にはなると思います。ただの一保護者の意見ですが。
 若松フラワーパラダイス 桜満開 5月6日