2018年5月16日水曜日

花だより 薔薇 意見を求める



 子どもが育つ!簡単で大切な50の方法  
                  ジャン・ダーガッツ 著
・・・意見を求める ・・・
 子どもの自尊心の大部分は、自分の意見が親、家族、クラス、チームにとって重要な意味を持っているという感情に根ざしています。
「あなたはどう思う?」「君の考えは?」という質問は、大人が家庭や職場でごく普通に交わしている会話の一部ですが、親子の関係では軽視されがちです。
 子どもも自分の意見は持っていますが、親はめったにそれを聞かないだけです。さらに悪いことに意見を求めても途中でさえぎってしまうことがよくあります。あなたは子どもが物事についてどう考えているか、本当に知っているでしょうか?最近、子どもに意見を求めたことはありますか?
 子どもの心をはぐくむには、親が子どもの方を向いて「あなたはどう思う?いいたいことはある?」と尋ねる必要があります。子どもの意見を批判してはいけません。「ばかばかしい」ではなく「なるほど」「そうか、かんがえておこう」と言えばいいのです。たいていの場合、子どもは自分の意見が取り入れられなくても、表現できたことに喜びを感じるものです。
 子どもの意見をからかってはいけません。子どもにとって、意見を言うことは考えをまとめるための方法であり、やがてそれはよりよい意見につながります。頭ごなしに否定するのはなく、「それをしたらどうなると思う?」「それでうまくいく?」と問い返しましょう。このような会話が子どもの創造性を養うのです。
 親の働きかけで子どもの性格が形成されます。幼いころ意見を求められなかった子どもは、思春期になると心を閉ざし、親と話すのを嫌がるようになります。高い自尊心を持っている子どもは、「自分の意見は価値がある」と思うことができます。そういう思いが、子どもの心の中で「自分は価値がある」という信念に変わります。
 家庭教育は、すべての教育の出発点
 子どもたちにとって「家庭」は安らぎのある楽しい居場所。社会へ巣立っていくために大切な場所。親の笑顔が子どもの笑顔をつくります。親子が共に学び、育ち合う「家庭教育」を地域全体で応援する。そんな「やさしい社会」が、子どもたちの「未来」を育んでいきます。

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