2018年5月8日火曜日

花だより ゼラニウム 食物アレルギー

 「安全で命を大切に」 職員会議で話題になった「食物アレルギー」について  
 正しい知識を持つことと情報の共有が大切
 アレルギーは、花粉やダニなどの異物が体に入ると、それを取り除こうと、体が反応を起こす症状のあらわれです。 体にけっして悪いものではない食べ物を、食べたり飲んだりした時にもなることがあります。軽いときだと、口の中がイガイガしたり、皮膚が赤く腫れてかゆくなったりします。 ひどくなると、気持ちが悪くなって吐いたり、呼吸がうまくできなくなったりもします。
 どんな食べ物でアレルギーの反応が出るかは、人によってちがいます。ニワトリの卵や小麦、牛乳でなる人が多いが、ほかにもピーナツや果物、カニやエビ、ソバなどでなる人もいます。
 日本人全体では1~2%が何らかの食物アレルギーになっているとみられています。赤ちゃんで10%、小学生以上では1~3%ほどいると考えられています。
 アレルギーになる子どもは、アトピー性皮膚炎にもなっていることが多く、ぜんそくがある子どもも、アレルギーになることが多いようです。 ただ、大きくなるにつれて、自然に治ってしまう子どもがほとんどで、3歳までに半分が、小学校に入るまでに80~90%の子どもが食べても症状が出なくなるといわれています。
■なぜ、安全な食べ物でこんなことが起こるのか?
 体に悪くない食べ物だけれども、その中にあるたんぱく質という成分を、体が悪者だと勘違いして外に出してしまおうとするために色々な反応が出るのです。
ほとんどの人が自然に治るといっても、なかには難しい人もいます。
 アレルギーのある食べ物を少しずつ食べて、食べられるようにする治療法があります。しかし、治らない場合は、ふだんからその食べ物を口に入れないように気をつけるしかありません。
■給食にも注意が必要 (保護者と話し合うこと 確認すること)
 給食にも、アレルギー反応を起こしやすい食材はたくさん入っています。ほとんどの学校では、アレルギーのある子どもは、その食べ物を食べないように管理しながら給食を取っています。
 食材の中に入っている一部のものだけを取り除けば、ほかの子どもたちと同じメニューが食べられるような場合は、そんな工夫をします。たとえば、卵アレルギーのとき、ゆで卵が入ったサラダから、卵を取り除くといったことです。 給食そのものを食べずに、家から持ってきた弁当を食べることもあります。
 こういった対応は、給食の献立を見ながらアレルギーを持つ子どもの親と、学校の栄養士らが話し合って決めています。 その場合、全て学校任せにならないように保護者との意思疎通を図ることが重要です。ほかの子とメニューが違うので、本人が気にしたり、まわりの子から心ないことを言われたりすることもあります。担任の先生や同級生の理解も大切です。
 それでも、まちがって食べてしまうことはあります。もしも、食べてしまい、具合が悪くなったらどうするか?
 顔が青白くなり、呼吸も苦しそうになってくるなどの症状が出ると、命にかかわる危険があります。こうした緊急事態のために、本人がランドセルなどに症状を和らげる注射器「エピペン」を持たせていることがあります。その場合は、本人が自分で打つか、学校の先生、救急救命士が打ってあげてもいいことになっています。
 注射を打っている間に、救急車も呼ぶことです。足を少し高くして寝かせ、暖かい毛布で包み、食べたものを吐いてのどにつまらせないように、顔は横向けにする。焦らず冷静な対応をとることが大切です。


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