子どもはよく「さようなら」を「バイバイ」といいます。友だち同士でのあいさつだけでなく、親や先生にも使っています。それに応えて「バイバイ」といっていますが、これはどうなのでしょう?あるお母さんは、「『バイバイ』ではなくて、『さようなら』でしょ。」と子どもを嗜めました。
お母さんの中には「うちは友だちみたいに仲がいいんですよ」と自慢する人もいますが、それは違うと思います。友だちのように子どもと話すのが、子どもと良好な関係を保つ秘訣だというのはお母さんの勘違いです。友だちと母親は違います。
友だちはたしなめませんが、母親は子どもをたしなめます。間違ったことをしたらその場で「それは違います」と諭すのがお母さんなのです。
子どもを叱るとうまくコミュニケーションがとれなくなると思っているお母さんが結構たくさんいます。それでついつい優しくしてしまうのです。優しくする方が叱るよりずっと楽だからです。友だちのようなお母さんというのは、実は子どもを叱れないお母さんなのです。お母さんに叱られたことがなく、友だちのように付き合って育った子どもは、いったいどうやって善悪の判断を身に付けていくのでしょうか?
いくら「人をいじめないようにしましょう」といっても、子どもは何がいじめになるかわかりません。「遊び」か「いじめ」かその境目があいまいなことが多いのです。その場で「それが『いじめ』です。いじめてはいけません。」と叱るのが、子どもにしたら一番わかりやすいのです。
子どもは悪いことをして叱られながら善悪の判断をつけていきます。これは友だちではできません。
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