2022年3月28日月曜日

花だより 別れの季節(1) チューリップ

 

 
 新聞に教員の人事異動が掲載されると、昔の同僚から、電話が来ました。
「この度の異動で、他管に行くことになりました。行く前に一度お会いしたいと思いましたが、なかなか忙しくて、電話で失礼します。」とのことでした。
 まん延防止等重点措置が解除されましたが、今年も送別会はできません。寂しいかぎりです。
 北国に春を告げる福寿草
 雪解けの隙間の日だまりに福寿草の花が咲く頃となりました。
 福寿草は、春一番に咲く花で金色に輝き、新しい門出を祝うめでたい縁起のよい花とされています。そんな福寿草も鉢に移し暖かい家の中に入れると、どんどんのびてもやしのようになり、花びらもくすんだ色になってしまいます。どこにでも咲いているように思う花ですが、種から花を咲かせるまでにちょうど小学校と同じ6年かかります。雪の下でじっと寒さに耐え、雪解けがはじまる早春に芽を出すのです。寒い厳しい条件だからこそ金色の鮮やかさを増すのです。身の丈わずか数センチの福寿草ですが、温室育ちにはない「強さ」=「美しさ」があります。どこか北国の子どもたちと似たところがあります。
 コロナ禍でも、季節は移り、花は咲きます。新天地での活躍を期待します。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿