札幌中1自殺の調査報告書は再公表され黒ぶり部分がの大部分が公表された。さらに校長と担任を処分した。残念ながら「いじめ」による自殺者が後と絶たない。学校の「いじめ」防止対策には限界あるのではないかと思ってしまう。
「いじめ」は漫才に似ている「落語家や漫才師を殺すのに鉄砲や刃物はいらない。笑わずに黙って寝てればいい。」という言葉があります。いじめも同じで、いじめっ子のリーダーだけを注意しても、なかなか抑止力にはなりません。カギを握るのは、いじめっ子の周りで笑っている子どもたち(傍観者)なのです。
ネットの誹謗中傷も同じで、フォロアー数が多いと調子に乗ってやってしまう。開く行為が「笑う」行為だとすると、「そうした書き込みを開いて、返信するのは止めよう」という指導が大事です。
こんな学校の対応で、いじめを受け、追い込められる子どもたちを救えるだろうか。専門家が集まる第三者委員会でも、「いじめと自殺を結び付けることは断定できない。」と結論付けるケースもある。また、その公表も加害者や関係者を守るためか、黒塗りにされて何が何だか分からない。
校長や教員は、教員資格は持っているが、弁護士のような法律の専門家ではない、心理学者でもないし、精神科医でもない。どうしても学級のみんな、学校全体を守ることに走ってしまう傾向がある。自分も校長として最善手を導き出せるか全く自信がない。
今回黒塗りが公開されたことで、報告書の在り方が見直しされるだろうし、いじめ対策がさらに強化されるだろう。
いじめを受けた被害者は、加害者を訴える。「悪ふざけではない」と学校以外で判断する。こうした考えも必要なのではないか。決して学校教育を放棄することではない。子どもの命を守ることが、教員の第一の使命である。亡くなった中1女子生徒がかわいそうでならない。
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