2024年2月6日火曜日

花だより 生成AI時代の国語教育 スズシロ

 


 スマホを制限すれば読解力が上がるわけではない?
  読解力向上の担い手は学校
 読解力のある子とない子の差が広がっているように感じます。
 世の中は読みやすい文章ばかりではありません。役所の手続きの文章やマニュアルも読めないと社会生活に困ります。読解力向上には、語彙力と文章の構造を理解しながら読むことが必要なのです。
 登場人物の心情を考えさせる国語の授業があります。これは文章に書かれていないことも含め、想像力を豊かにして読む方法です。説明文を読み取る手法とは異なります。説明文は単語や文節、段落の関係性を図を描くように丁寧に読まないといけない。学校現場でそうした指導が求められています。
 書く指導も重要です。読書感想文は、ただ書けと言われてもなかなか書けないものです。内容を要約し、自分の考えを論理的に伝える技術を教えるべきです。論理的に書く、論理的な読み方ができるように、学校ではまず実用的な国語力を育成することが必要です。
 生成AIの時代だからこそ、読解力を育てる活動は学校こそが担うべきです。それを意識した授業が必要で、教員の指導力が問われます。

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