2024年2月2日金曜日

花だより 教科と生活・総合の違い、まだ フウキギク

 

《教科と生活・総合の違い》
 不登校児童生徒が増えたことで、学校教育の限界だという人がいますが、今、日本の教育は、大きく変わろうとしています。受け身の授業から、「主体的・対話的で深い学び」により、「何ができるようになるか」を明確化することを主眼に置いた教育に変わってきています。その中心が生活や総合の時間なのですが、現場での理解は十分ではありません。
 例えば、算数「面積を求める学習」の場合:正方形→長方形→平行四辺形→三角形→台形→ひし形→円と教科型系統的な学習プロセスを踏んで学習していきます。これは典型的な「習得」「活用」「探求」型です。
 これに対し、生活・総合では、「円の面積はどうすれば求められるのだろう?」から始まる。課題を見つけ、自分なりの方法で解決していくのです。これまでの知識や経験をもとに切って貼り合わせて(体験・活動)、平行四辺形や三角形に変化させることで面積が求められることを理解していきます。さらにこうした考えをもとに扇形の面積はどうすれば求められるか、とか体積は?と発展させるのです。学習は、やりたいと思ったこと「なぜ?どうして?」から始まる場合もあるし、やっているうちに見つかることもあります。  
 これを図に表すことが難しいのは、基本は「習得」→「活用」→「探求」であっても、「探求」→「活用」→「習得」である場合もあるし、また、双方向でもあるし、繰り返されたりするからです。また、一人一人が持っているイメージもそれぞれ違うので平面に書き表すのは非常に難しい。生活科は、子どもの「やる気」を喚起します。それが生活科や総合学習なのです。生活科や総合が楽しいと感じれば、不登校も減るはずです。

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