こども園の発表会、2歳児が「大きなかぶ」を演じました。ロシア民話「大きなかぶ」は、昔から小学校1年生の国語の教科書に掲載されています。本家ロシアの絵本では、かぶの色は赤です。日本では、かぶは白というイメージが強く、絵本のかぶは白くなりました。ところが今回の教科書改訂で、ある出版社は、かぶの色を原作通りの赤にしました。
「大きなかぶ」は、学芸会での演目にもよくなっている定番中の定番のお話です。それだけ教育価値があるということです。文章表現が分かりやすく、繰り返しが多く、リズム感があること、家族が協力するだけでなく、普段は不仲の犬と猫とネズミが協力して大きなかぶに立ち向かうこと。これが民衆が立ち上がり、帝政ロシアを倒し、社会革命で社会主義国家ソビエト連邦を樹立した歴史観に通じるものです。その民話を生んだロシアがウクライナに侵攻して多くの犠牲者が出ています。「何だかなあ?」と思いながら観ていました。
日本ではかぶの色は白と思っていますが、ロシアでは赤なのです。国によって価値観や倫理観、正義感が全く違うということを日本人は理解しなければならないということです。
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