2025年11月30日日曜日

花だより わが子の知能指数を知りたいことろですが リュウノウギク 野菜詰め合わせ

 

 この時期になると、こども園では小学校入学にあたり、保護者は、わが子の知能は気になるところです。ところが知能検査(IQやSS)について、どれだけ理解しているでしょうか?
 知能検査について IQ100=SS50(標準)
 「知能指数IQ」の数値は、あくまで知能の発達の早さを意味するものであり、年齢の違う他人と比較して直ちに天才的であるとか頭が悪いとかを断定することはできません。例えば、5歳の児童が、10歳の平均的な児童と同じ知能を示せばIQは200になります。ところがIQ100の11歳児とIQ200の5歳児を比べれば、平均的なIQ100の11歳児の方が、IQ200の5歳児よりも知能は高いということです。
 知能は遺伝?:知能は、両親から遺伝するとされていますが、どの程度遺伝するかは諸説あります。教育の機会均等が図られている社会では遺伝率が高く、そうでない社会は、遺伝率が低くなると言われています。現代の先進国では、知能の遺伝率は子供どもで50%、成人では70%以上と言われています。
 生活環境:IQは、遺伝よりも生活環境によって大きく変わるとされています。外国の研究では、運河船の上で生活している子どもや僻地や離島の生活者は情報や刺激が少ないため平均IQは低いとされています。生活環境のみならず、検査時の環境や体調によっても大きく変化します。
 知能検査の目的(学力との相関):学習指導の目的から、知能と学力の相関を調べ、教育の達成度合いを見て、学校評価をするために使用します。学力偏差値と知能偏差値を比較し、知能検査の結果に比して学業成績が良い生徒を「オーバーアチーバー」といい、その逆を「アンダーアチーバー」、均衡している場合は「バランストアチーバー」といいます。
例えば、知能SS55に対し、国語SS60であれば学習効果をあげている。ところが同じ子が算数SS50であれば、算数は学習効果をあげていない。ということになります。また、同じ国語SS60であっても知能SSが65の子であれば、まだがんばりが足りないということがいえます。
 こうしたことを学校は丁寧に説明することが大事です。

2025年11月29日土曜日

花だより 退職後どうしますか? ムラサキシキブ イワレンゲ

 


 学校には、土曜日の午前中だけ勤務する土曜警備の〇〇さんがいます。退職後、魚釣りや菜園づくりなど自由気ままに悠々自適な生活をしていたそうですが、シルバー人材センターから、「学校警備の仕事をしてみませんか?」と誘われ、子どもたちのために何か役に立ててればと思って引き受けたと言っていました。
 土曜日、中庭の草取りをしていると、「校長さんが、休みなのに出てきて草取りをするんですか?私がやっておきますから…。」職員室前の観葉植物の水やりをしていると、「校長さん、この“金のなる木”は、剪定しないとダメだね。任せてもらえるのならやっておきますよ!」と言ってくれました。
 秋になると中庭は、桜、カエデ、イチョウの落ち葉でいっぱいになりますが、それもきれいに掃除をしてくれています。
 高く伸びたサボテンが、冬を越して元気がなくなり、茶色になって枯れてきたので、捨てようと思っていたら、「校長さん、いやいやまだ大丈夫だ!」と言って、家から立派な鉢を持ってきて、支柱を立て、肥料を足して甦らせてくれました。
 夏休みのことでした。校長室に天井まで届きそうな「青年の木(ユッカ)」がありました。大きくなりすぎてバランスが悪く、倒れそうなので切ろうとしたら、「校長さん、植物には『生きる力』があって、切ってもちゃんと世話をしたら、新しい芽が出てくるかもしれない。」と言われて、ビニルハウスの中に入れて、水をやっていましたが、一向に芽は出てきません。それでも辛抱強く水やりを続けていると9月の末になって新芽が出てきました。10月末になり、気温が下がってくると、ハウスから校舎の日当たりの良い場所に移しました。すると芽がぐんぐん伸び出しました。植物の『生きる力』は大したものです。
 全校朝会でこの話をしました。「みんなが大きく成長するためには、何が大事ですか?」と問うと「栄養のあるモノを食べることです。」と答えた子がいました。「その通りです。それと、植物と違って人が大きく成長するために必要なのは、ご飯を食べるだけでなく、学校で勉強することです。」と学校が休みの土曜日に勤務する〇〇さんのことを話しました。
 ほとんどの人は〇〇さんの存在を知りません。「報酬なんかいりませんよ。学校のため、子どもたちのためになるのなら、うれしいです。」と言います。ボランティアで大切なことは、人の為に尽くす、報酬を求めない、継続して行う、(さわやかに、さりげなく、さいごまで)と言われています。〇〇さんを見ていると、この通りの人だなあ!と思います。自分も退職したら、こうありたいと思います。

2025年11月26日水曜日

花だより インフルエンザ 銀杏

 

 連休初日にインフルエンザ(A)にかかってしまいました。熱が40℃まで上がりました。体力、知力だけでなく免疫力もガタ落ちです。ドクターストップで奥さんからも部屋に隔離されています。園の子どもたちや職員に感染しないように休んでいます。
 ブログは今週末から再開します。(予定)
 皆さんもお気を付けください。
 イチョウの花言葉は「長寿」です。イチョウのように健康で長生きしたいものです。

2025年11月21日金曜日

花だより 「あれ買って、これ買って」とわがままをいう子がいたら ウメバチソウ イソギク


  「最高のわが家」   
                  福島県 中学1年生の作文
 「お前の家、ボロだなあ!」氷の刃のような冷たく鋭い言葉。私は、この場から早く去りたいと思いました。忘れもしません小5の夏の日のことでした。逃げるように走って帰り、玄関を開けるなり、「お母さん、新しい家、建てよう。」と母にせがみました。
 母は私を父の仏壇の前に座らせました。父は私が小2のとき病気でなくなりました。母と私と弟2人と2歳の妹を残して…。
「あなたが家を建てたいなら、お父さんの生命保険のお金で建ててもいいと思う。でも、この家は、お父さんとお母さんと4人の子どもたちといっしょに住んでいた家だから、どんなに古くても大切にしたい。お母さんには忘れられない思い出がいっぱいつまっているから。」母は涙ぐんでいます。(略)
 私はもう少しで忘れるところでした。他の人にとってはボロな家かもしれませんが、私の家族にとっては、父と出会える最高の家なのです。男の子の言ったあの言葉は、ちっぽけなものになり、私の胸から消えていきました。「お父さんの命のお金を、みんなの教育資金に使いたいの。そうすれば、一人一人にお父さんの命がわけられたことになるでしょう。」と言いながら母は、4冊の貯金通帳を私に見せてくれました。私たち兄弟一人一人の名前が書かれた通帳でした。
 今日も、父との思い出のいっぱい詰まった古い家に、母の夕飯づくりを手伝う弟や妹たちの声が響き渡ります。あれ買って、これ買ってとわがままをいう子がいたら、この作文を読んで聞かせてみてはいかがでしょうか?

2025年11月20日木曜日

花だより LINEトラブル、LINE運営会社の対応は ミゾソバ ミセバヤ

 



  子どもたちのLINEトラブルについて、LINE運営会社の対応は  
 中学・高校を回って、LINEの正しい普及に努めている。行った先々の学校で子どもたちからよく言われるのは、「先生にもLINEを教えてあげて」ということです。要は、子どもたちは、自分たちは、自分たちに起きることをきちんとわかってくれる相談相手を求めているのです。私たちはよく先生方に、「子どもたちと話し合った上でのLINEやネットの制限ならいいのですが、一方的な禁止を言い渡すことはしないでください。」とお願いしています。
 一方的に禁止されても、使う子は使い続け、うしろめたさがあるのでトラブルが起きても先生には相談できず、問題が地下にもぐって重症化してしまうからです。
 どんなに健全な環境を整えても、集団があるかぎりトラブルが発生します。問題を重症化させないためには、子どもたちが先生や身近な大人を信頼して相談できる、ということが一番重要だと思っています。
 これからは小学校も回っていただきたい。それも保護者同席でお願いしたい。

2025年11月19日水曜日

花だより 刑事さんの話 ミズヒキ カエデ

 

 ~刑事さんの話~
 学校安全には、①生活安全(防犯) ②交通安全 ③災害安全があります。従来学校では、交通安全教室や火災などを想定した避難訓練が学校安全でしたが、近年は、池田小学校の事件以来、生活安全(防犯)対策が重要視されてきています。また最近は、熊対策も必要になってきました。課題は、家庭や地域社会との連携が不十分で、学校・子どもを守る取組の展開、情報の収集や伝達などのネットワークが確立されていないことでしたが、LINE等を活用する学校も増えてきました。
 《犯人は「捕まりたくない」からいろいろ考える》
 犯行場所が転移している。
 例:新宿などの繁華街が犯罪の巣(麻薬の売買)であったが、防犯カメラ等の設置など、防犯対策をすることで犯罪件数が減った反面、住宅街で多くなってきている。
 防犯意識の高い地域では、犯罪を起こさない。それでは、犯罪者はどんな地域をターゲットにするのか?
▼ゴミが散らかっている。▼不法駐車が多い。▼空き家が多い。▼街灯がなく暗い。
▼死角の多い。
 犯罪を防ぐには、地域コミュニティーが最も重要 
  ~例えばこんなこと~
 ①隣近所、登校する子どもとのあいさつを交わす。
 ②自治会の行事に参加して、近所にどんな人が住んでいるか知る。
 ③ゴミ出しのルールを守る。
 ④家の周りをきれいにする。
 ⑤散歩を子どもが登下校する時間に合わせて行う。
 ⑥学校行事に参加するなど。
  *熊対策にも合致する気がします。
  *犯罪から子どもを守るために皆さんのご協力をよろしくお願いします。

2025年11月18日火曜日

花だより 「父の漫画に救われた」 赤塚えり子 ガマの穂 ミヤマボウキ

 


 網走潮見小学校で赤塚不二夫さんの作品が見つかって、それをHP等で使うことを娘さんに了解してもらったことがありました。
  「父の漫画に救われた」 赤塚えり子(赤塚不二夫氏の長女) 
 父・赤塚不二夫は生涯を徹して純粋な少年のような人だった。
 赤塚の漫画のギャグは、やりっぱなしでボケっぱなしの爽快感がある。誰も突っ込まないし言い訳をしない。あえて意味を付けない分、とても自由だ。
 父は満州で戦争を体験し、日本へ引き揚げてから家族がバラバラになったり妹が死んだり、悲しい思いをたくさん経験した。だからこそ笑うことの大切さを知っている。うちは悲しいこともシリアスなことも何でも笑いに変える家だった。
 母が亡くなり、3日後に父が母を追うように逝った。人生であれほど悲しいことはなかった。どうやって父と母の後を追うか、そればかり考えていたある日、父と母の遺骨がふたつ並んだ祭壇の前で父の漫画を読んでいた。面白くてバカバカしくて、気がついたら声をあげて笑っていた。その時、「あっ、笑うってすごい」って思った。笑う瞬間って、悲しみからバーンと突き放してくれるエネルギーがある。悲しみのどん底で、床を蹴って浮上した。父は、自分の娘を助けたのだ。自分の漫画で。「りえ子、生きろ!」と言われている気がした。「笑う」って生きるエネルギーなんだ。
             (赤塚えり子 フジオ・プロダクション代表取締役社長)

2025年11月17日月曜日

花だより 女子高生のタイツ(冬) ダルマギク ヤクシソウ


 暑い夏が続き、秋が短くなって、もう北海道の朝は氷点下です。
 通勤時、女子高生とすれ違います。さすがに黒いタイツ姿の子が多くなりましたが、中にはまだ素足の子がいます。女子高生のファッションにどうこう言うつもりはありませんが、じいさんは、風邪をひかないか心配です。毎日すれ違うので気が付いたことがありました。
「制服が違う」
 ある学校の子はタイツの子が多く、ある学校は素足の子が多い。タイツの子の学校は、ズボンの女子もいる。この違いは何か?
 「学校で指導しているに違いない」何もかも自由ではない!
 じいさんに言われても、親の言うことは聞かなくても、学校から言われたら、ちゃんとやるところがまだかわいい!
 たぶん、少数のタイツ派は、多数派から「ダサい」とか、なんだかんだと言われるだろうけれど、それが多数派になれば、それが普通になる。北海道の冬を過ごす女子高生は、ほかの地域の女子高生とは違う。指導を徹底した学校に「あっぱれ!」である。
 小学生も、大人の真似をしたファッションで登校する姿を目にする。ロングスカート、幅広ズボンに、途中で切れているのもある。本人の意思か?親が着せたいのか?小学校には制服も校則もないが、体育の授業もあれば、休み時間は、走り回って遊ぶ。そのことを親に伝えたら、「何を着ようと、勝手でしょ!」と言われるらしい。服装は、可愛らしさがあっても、親には季節に合ったもの安全性を重視してもらいたい。

 

2025年11月16日日曜日

花だより 福澤諭吉の書物には“社会”という言葉は一つも出てこない シメジ ノコンギク

 

  ソサイエティ(social)=「仲間」or「社会」 
 福澤諭吉の書物には“社会”という言葉は一つも出てこない。社会は英語で“ソサイエティ”ですが、福澤はそれを“仲間”と訳していました。“ソサイエティ”はラテン語でソシウス(仲間)を語源とします。ラテン語を十分理解していた福澤には「ソサイエティ」=「仲間」だったのです。今の日本では、このソシウスという仲間意識が薄くなってきています。社会とはメリットやデメリットを共有する者同士で作るものではなく、相手を思いやる仲間意識が強い社会なのです。
 [social]を辞書で調べてみると、「社会」の他に、「社交的な、懇親の、交際上手な、打ち解けた」とあります。
 SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)は、人と人との現実の関係をインターネットを使って補助するコミュニケーションのことです。SNSの場合は、匿名ではなく、参加者個人を明確にすることになっています。それはそれでいいのですが、インターネットを介さないと、相手を思いやる仲間意識が築けない社会に来るとは、福澤諭吉先生も思いもよらなかったのではないでしょうか。(気になるスマートニュースから引用)

2025年11月15日土曜日

花だより これまでの経験だけでは、やっていけない時代(生徒指導) モミジ ダイモンジソウ

 

   担任一人が抱え込まない
               月刊「生徒指導」 公立小学校教頭 大久保 惣太郎
 継続的な支援が行える体制は、早期対応だけでなく、トラブルの未然に防ぐことが大事です。そのためには、校内の支援体制が不可欠です。
 どの子にも「1人の教師が10回」でなく「10人の教師が1回」声かけできるような校内支援体制づくりに心がけることが大事です。
 ≪これまでの経験だけでは、やっていけない時代≫
 夕方5時過ぎの職員室に、電話を手に口ごもる20代の若手A教諭がいました。電話を保留にして、「教頭先生、いいですか?」とA教諭は私に問いかけてきました。
「担任している子どものトラブルについて保護者に連絡したのです、うちの子が話していることと、先生の話にズレがあるので、どうなっているのですかと言われ…。」と言います。
 私は、「なぜ、保護者に連絡を入れる前に相談してくれなかったのか」と思いながら、「わかりました。直接、保護者にお会いしてお話ししましょう。双方の都合を聞いて、家庭訪問するか、ご来校願うかを決めて、一度電話を切りましょう。」と言いました。そして、生徒指導主事を交えて、これまでの経緯と今後の指導方針を確認し、A教諭と生徒指導主事で一緒に家庭訪問に向かってもらいました。
 生徒指導や保護者対応に関する事案が多様化していています。若手職員だけでなく、ベテラン職員にとっても、これまで経験したことが通じない場面に立ち会います。改めて課題に対して「うまくできた指導」だけでなく「うまくいかなかった指導」の双方から、お互いに学び合える機会が求められると考えます。

2025年11月14日金曜日

花だより AI時代の教師に求められること 斜里の製糖工場 マリーゴールド

 


   AI時代の教師に求められること
 AIがさらに進歩すると幼稚園と小学校の先生は、かろうじて残るかもしれないが、中学、高校の先生はいらなくなるのではないかと言われています。
 AIは自動ピアノのようなもの 今の自動ピアノの精度は飛躍的に上がっているのに、なぜ、わざわざピアニストの演奏会に行くのか。それはピアニスト独自の個性があるからです。
 曲にはもちろんそれぞれの弾き方が細かく定められています。ですが、いつも教科書どおりの演奏をしていては、聞いている方はつまらない。ピアニストは、伝統に忠実に演奏するけれども、ホール、時間、観客などに応じてその一瞬の演奏をします。そこが違うのです。
 これと同じようなことが教師にもいえます。教科書通りに教えるのか、目の前の子どもたちのその一瞬に合わせて授業するのか。
 子どもが必要とすることは一人一人違います。子どもの興味や反応も一瞬時に変化します。教科書を無視するわけではなくても、その一瞬にしかない場面が教室にはあります。教師が想定しなかった子どもの発言を、無視するか、それともそこから発展させるか。
 「優れた教師は、子どもの心に火をつける」と言います。
 子どもが「学びたい」と思えるように、子どもの気持ちに火をつけることが、AIに負けないこれからの先生の役割になります。  (yahoo!ニュースから)

2025年11月13日木曜日

花だより “オホーツクを低学力から救う3つの方策” 晩秋斜里岳 イヌダテ

 


 “オホーツクを低学力から救う3つの方策”
 北海道の管内別の全国学テの結果が公表された。いつものことだがオホーツク管内(小学校)は、ビリから2番目の定位置だった。  
 いまや「教育立国」としてもてはやされている秋田県も、かつては“落ちこぼれ”だった。1964年に行われた全国学力検査では、都道府県別順位は40位前後であった。この秋田県に学ぶべきだ。
◇秋田県と比較しながら「低学力から救う方策」として考えられる3つ方策
 その1「生活習慣の改善」~家庭での生活習慣は学力と密接な関係にあることはこれまで指摘されている。さらに体力テストとの結果とも相関関係がある。秋田県の子どもは、「朝食を食べている」、「家庭学習の時間」、「テレビの視聴時間」など、生活習慣についての質問では、ほとんど全ての項目で全国平均より望ましい結果となっている。
 一方、オホーツクは家庭での勉強時間が少ない、その家庭学習の下地になるのが、規則正しい生活にある。オホーツクの子どもは、テレビやゲーム、スマホに費やす時間が長い、当然、勉強時間は短くなるし、夜遅くまで起きていれば食生活も不規則になるし、肥満も多くなる。生活リズムが乱れることによってさまざまな悪循環が起こってくる。家庭や地域と連携した生活習慣の改善が必要だが、これが一番難しい問題である。
 2番目は「教員の再教育」 そして3番目は「教員の士気高揚」である。
 これだけ下位に低迷しているのだから、オホーツクの教員には、教えるプロとして「悔しい」と思ってほしい。

2025年11月12日水曜日

花だより 少子化が学力低下を招く 白菊 マルバノキ

 


 少子化の今、「読み書き計算」が身につかないままでも高校・大学進学の門戸は広く、結果的に社会に「読み書きがままならない」若者が増えていくことになってしまいかねない。
 特に、小学校で塾に通っていない家庭の子どもたちは、学力が低下している。ドリルを買ってきて、自宅で親が管理して勉強をさせることは共働き家庭では、なかなか難しい。 そうなると塾に通わせることになるが、塾は費用がかかる。例えば、公文式教室の月額会費は東京・神奈川で一教科約7千円はかかる。算数と国語だけでも1万5千円前後かかる。子どもが2人いたら倍になる。物価高で実質賃金が下がる中で、1万5千円を支払えない家庭もある。 文科大臣が「社会経済的背景の低い層のほうがスコアの低下が大きいことを重く受け止めている。」とコメントした裏にはこうした事情がある。
 日本国憲法では「子どもの教育を受ける権利」が保障されている。現状の公立学校ではその保障から抜け落ちてしまう児童が増えつつあるようにも見える。学力を家庭や学習塾に押し付けていいのか?と思ってしまう。

2025年11月11日火曜日

花だより AIの言うことは聞く(七五三) タラバガニ シラタマホシクサ

 

 「3歳と5歳の子どもの七五三のお祝いに、札幌のスタジオで記念写真を撮って、そのついでに北海道神宮にお参りに行ってきました。」と出来上がった晴れ着を着たかわいい兄妹のアルバムを見せてもらいました。
 この話を聞いて「?」と思い、調べてみるとAIが答えてくれました。
「七五三」の本当の意味は、**「氏神様(地域の守り神)に、子どもの健やかな成長を感謝し、今後の健康と幸福を祈願する」**ことです。これは、かつて乳幼児の死亡率が高かった時代に、7歳まで無事に成長することを「神の子」として捉え、成長の節目を祝う儀式が由来です。現代でも、その根底にある親の「子供を思う気持ち」は変わらず受け継がれています。
 記念写真を撮影するのが「七五三」のお祝いのように思っているようですが、AIは、「氏神様に今後の健康と幸福を祈願する」としています。フォトスタジオ選びは、どこでもいいと思いますが、地元の神社を参拝してほしいです。地元離れは、3歳から始まることになります。AIの言うことは聞くことです。
             すっかり葉が落ちた公園のシンボルツリー


2025年11月10日月曜日

花だより グループワークや探究学習の落とし穴 菊 トリカブト

 


  グループワークや探究学習の落とし穴
  グループワークや探究学習は“応用編”です。塾に通っていて基礎学力が十分にある児童生徒にはプラスになるが、そうでない子にとっては逆効果。基礎学力定着のための授業時内容が減り、十分な下地がないままでグループワークや探究をやっても、結局は〝ついていけない〟
 探究学習やグループワークの拡大に対して都立大学法学部教授の木村草太氏は「探究学習やグループワークは効率がよいとはいえないので、そちらで時間が取られ、計算ドリルをやったり、語彙を覚えたりという習ったことの反復学習をする時間が捻出できなくなっている。」 と危惧している。
 グループワークは効率がよくない。例えば、講義式の授業の場合、教師が効率的に知識を伝えていく。一方で、グループワークの場合、生徒が自由に発言をするので、それで時間が割かれ、正しい情報の伝達の効率が悪くなる。児童が的外れなことをいい、それが「なぜ間違っているか」を教師が説明していたら、それだけでも時間が消費されていく。
 学校は、教えることから逃げてはいけない!

  



2025年11月9日日曜日

花だより 学力低下は、探求学習やグループワークにある? サツマイモ サクラダテ

 

   

 文部科学省が子どもの学力の変化を調査する「経年変化分析調査」(2024年)の調査結果を発表した。小学6年と中学3年の学力が、前回の2021年度調査より著しく低下していることがわかった。
 学習塾の現場では、この学力低下の調査結果は「想定内」だと受け止めている。「入ってくる中学1年生の学力がひどく低下している。分数のたし算ができないのは当たり前で、単純な四則計算ができない子も増えている。語彙力もないのでそこも補ってあげる必要がある。高校受験対策は、小学生の頃から塾で学力を上げていく必要がある。」と言っている。学習塾の方が対応が早い。
  探究学習やグループワークが原因か
  学力低下の理由 コロナやスマホ・ゲームだけが原因ではない?
 2020年度の指導要領では、小学校での探究学習やグループワークの授業が組み込まれた。そういった授業が増えたため、基礎的な知識を教えたり、反復し練習したりする機会が減り、『読み書き計算』すら身につかない児童が増えている。学力低下は当然の結果である。
 学習塾の先生の見立ては、その通りのような気がする。
訓子府のレクレーション公園 11月3日



2025年11月8日土曜日

花だより 保護者面談のコツ 菊(2) ビート(甜菜)

 



 ~保護者面談のコツ~
 保護者面談で、子どもの良い面ばかり話すのが教員の仕事ではありません。子どもの困りごとについても話す必要があります。ところが言い方によっては、保護者に不信感を抱かせることもあります。
 「これが問題です」と切り出すのではなく、まず、家庭の様子を聞くことです。
 でも、「何か困っていることはありますか?」と聞いても、「特にありません」で終わってしまうことも少なくありません。そんなときは、「ご家庭で食べられないものはありますか?」とか、「家庭では、どんな遊びをしていますか?」など、愚弟的なことを訪ねて、その返答を受けて、話を広げることで、自然と会話が広がってきます。保護者の信頼関係が築けると、「○○がちょっと気になります。○○するといいかもしれません。」と言うと伝わるかもしれません。その感覚は経験とセンスです。ところがベテラン教員の保護者との面談を隣に座って観ることはできません。自ら磨くのがプロの教員です。
  こども園では、特別な支援を要する児の就学に向けて保護者面談をしています。小学校に入学するというだけでも心配なのに、特別支援学級しますか、それとも通級指導教室、または通常学級にするか、各種検査の結果や園の様子を保護者に伝えてます。保護者さんの判断を仰ぎ、町の就学指導委員会にあげることになっています。面談に来る保護者さんの心境を思うと、こちらもその責任の重大さを感じます。
  



2025年11月7日金曜日

花だより 自らの頭で考え判断し、表現する力を育てる教育 菊 松茸

 

 「日本教育」全国大会(大阪大会)
 ≪大会主題≫から
 ~自らの頭で考え判断し、表現する力を育てる教育~
 学校教育に携わる者は、確かな子ども理解を深めながら、探求・体験的な活動を重視し、主体的・対話的で深い学びを充実させる。
 そのため、幼稚園・こども園では、自ら表現したものを相手に受止めてもらう喜びを通して、安心して自分の思いを表現する体験を積み重ねていく。また、成長に応じた多様な体験を通して、自分で取り組み、知る楽しさ、考える楽しさを表現する力を育む。
 幼児教育は、学校教育の始まりとして、自分のよさや可能性を認識し、他者を尊重し、様々な人と協働する資質・能力の基盤を育むことが求められる。
 これを受けて~学校現場で「確かな子ども理解」は、大人目線で見ていないか?本当に子どもに寄り添っているか?教員は、教育改革の趣旨をどれだけ理解しているか?
 幼児教育では「遊び=学び」というが、子どもたちは本当に夢中になって遊んでいるのか?遊びたいことを見つけられずにいる子どもがいる。準備や片付けの指示してやらせ、遊び込めていないのではないか?面白いアイディアを持っていても友だちに伝えたり、一緒に遊ぶ姿が少ないのではないか?もっとやりたい、こうしたらどうだろう?たくさん感じ、たくさん考えることをしているだろうか?
 まず、現場がこれまでの自信の教育を振り返る必要がある。




2025年11月6日木曜日

花だより 人生相談「子どものやったことは親の責任」 栗 シコンボタン

 

 ~人生相談「子どものやったことは親の責任」~
 ラジオの「人生相談」を聞いていると、不登校の中学生を持つ親が相談者で、「原因がよく分からず1年近く学校に行っていない。」という悩みでした。相談を受けた先生は、「中学生なんだから、子どもと進路についてきちんと話し合いなさい。お母さんは、どうしたいのか?自分の考えをはっきりさせなさい。問題を解決する“魔法の杖”などないのです。」とアドバイスすると、「そうは言っても、それがなかなかできないし、子どもにそんなこと言っても聞いてくれない。」と答えました。先生は呆れて、「あなたはアドバイスを受けたくて電話をかけてきたのではないのですか?お母さんがそういうことだと、お子さんの不登校は解決しません。」と声を荒げました。
 温泉の親子連れ 連休の温泉は、家族連れで賑わっていました。小学校低学年らしき男の子がいきなり湯船に飛び込んで来ました。すると父親がいきなりゲンコツをして「他の人に迷惑をかけるだろ!」と叱りました。私は「これでいいのだ!」と思いました。



2025年11月5日水曜日

花だより 今どき、ジャイアンみたいな「いじめっ子」はいない 竹内和雄氏の講演から(3) ツルウメモドキ オケラ

 




 いじめっ子は誰? 竹内和雄氏の講演から(3)

    ジャイアン・スネ夫・のび太・しずかちゃん

 今どき、ジャイアンみたいないじめっ子はいない。スネ夫やのび太は、お人好しでそんな能力がない、危ないのは、しずかちゃんだ。

 仲よしグループがいじめの温床になる。仲よしグループでは、みんな一緒、目立つことや飛びぬけたことをすると仲間外れになる、それが怖いのでLINEグループでは、友だちの悪口は言わない、暗黙のルールを破ると「無視」(ラインから外される)され、そこから「いじめ」へと発展する。ところが爆発するのを恐れるから、辛い目にあっても誰にも相談しない。親に相談すると、いじめた子の親のところへ怒鳴り込んでいくかもしれない。先生に言うと、帰りの会やHRで取り上げられるからだ。そんなことも知らない親や先生は「何かあったら、すぐ相談して…。」と言う。

 未だに「いじめ」や「不登校」が減らない理由は、子どもの本音を大人が理解していないからだ。いじめられた子、不登校の子に「どうしてほしいか?」と聞くと、「給食にデザートを出してほしい。」とか「学校で『だるまさんが転んだ』をしてほしい。」など、しょうもないことを言う子がいる。ところが実際にやってみると不登校が減ったという報告がある。親に望むことは「少し休んでほしい」とか「いっしょに夕飯を食べたい」など、親を気遣う答えが返ってくる。回転寿司で悪ふざけをした少年もこう言っていた。

「いじめを見たら、あなたはどうしますか?」と聞くと、小4までは「止める」と回答する子が65%と半数以上いる。ところが学年が上がるにつれ減少する。その理由は「止めたら、逆にやられるから」と思うようになる。また、いじめの被害者が加害者に加害者が被害者になる。よくあることで、誰もがなるということだ。だから「いじめた子が反省したら、許してあげてほしい」と子どもたちは言う。

 不登校で問題行動を繰り返す子に「どうしてまじめに勉強しないのか?」と聞くと、「勉強したらアホなことがばれるから…」と答えた。

 ネットトラブル、いじめ、不登校など生徒指導の基本は、子どもの話をしょうもないことでもよく聞くことだ。大人が変わらなければ、子どもは変わらない。






2025年11月4日火曜日

花だより AIの進化でなくなる職業はどっち? 竹内和雄先生の講演から(2) イチョウ オギナタコウジュ

 


  AIの進化でなくなる職業はどっち? 竹内和雄先生の講演から(2)
 デパートの店員 VS スーパーの店員 コンビニやスーパーでは2025年までにセルフレジを導入することを目標にしていましたが、それよりも早く実現しました。デパートの店員は、お客の好みや要望に応じた品物選びをしなければならない高度な接客が求められるので残ると言われています。
 税理士 VS 弁護士 これも依頼者、相談者、それぞれの事情に対応しなければならない弁護士が残ります。
 通訳者 VS 翻訳者 翻訳はすでにAIが行っています。通訳は、相手の表情やしぐさを観察して適切な言葉を選ばなければならない高度なスキルが必要です。
 なくなる職業に共通する、同じ仕事(内容)を間違いなく、長い時間する仕事は、AIに取って代わるのに対して、なくならない仕事には、共通点らしきものはありません。強いて言えば、協調性、高度な仕事内容、創造性、特別な知識でしょうか。これらが令和の教育に求められるのです。ちなみに教員は、中学・高校の教員はなくなる可能性がありますが、小学校の教員は残ると言われています。ただし、生徒指導や進路指導ができない教員は、切られるかもしれません。
 企業が採用にあたって重視することは、「コミュニケーション能力」、「誠実性」、「論理性」で、出世する人は、自分の考えを主張するプレゼン能力のある、ファシリテーターです。
 これまでの日本社会とは全く異なる社会がすぐそこまで来ています。これがSociety5.0です。ですから「教育改革はまったなし」なのです。



2025年11月3日月曜日

花だより 6700万円の損害賠償金は安いのか?高いのか? 竹内和雄氏講演(1) センブリ ウメモドキ

 


 11月1日(土) 公益社団法人 日本教育会主催 第50回全国大会大阪大会にリモートで参加しました。記念講演は、文科省:学校ネットパトロール調査研究協力者や総務省の青少年のインターネット利用に関する連絡協議会の座長を務める兵庫県立大学環境人間学部教授の竹内和雄氏でした。
 ≪講演の趣旨≫ ネット利用の低年齢化が予想以上の早さで進んでいます。さらに、GIGAスクール構想によって小学校1年生から学校で情報端末を文房具として利用しています。これまで日本は、子どもたちのネット利用については「禁止・制限」のスタンスでのぞんできたが、これからは「利活用」を前提として対応方法を模索していく必要があります。PCがよくてスマホはダメは理屈が通らない。
 回転ずし店で悪ふざけの動画がネットで拡散した事件が社会問題になりました。迷惑行為をした少年に6700万円の損害賠償金の支払いが認められました。この額は果たして安いのか、高いのか? 悪ふざけが6700万円は高額だと思いますが、お店(会社)が受けた損害は160億円にもなるそうです。それに比べると安いことになります。本人・家族・親族を含めてこれくらいなら支払えるだろうというのがこの金額なのです。安易な悪ふざけがこうなることを子どもたちに知らせることです。
 こんな事件が横行すると、ネット(スマホ)禁止議論が沸き上がっても当然のように思います。今のところ16歳までは禁止というのが有力です。ところが調査によると0~1歳児のネット利用率は62.6%もあります。そのほとんどはYouTubeを見ている(親が見せている)。親がかまってやれない分、子どもが好きなものをテレビやタブレットで見せているのです。赤ちゃんの時からネットに慣れ親しんでいるのに16歳まではというのはおかしな話です。スマホの携帯率は小5で50%を超えます。小4までに正しい使い方を教えなければならないことになります。
 ネットトラブル、校内暴力、いじめ・不登校は、中学・高校生が横ばいなのに対して、小学生が急増しています。小学生が朝、登校するなり、喧嘩を始める。前日の対戦型ゲームでのイライラが引きずっているのが原因なのです。
 これまでネット問題にかかわってきましたが、ネット問題の答えは、ネットの中にはないことを痛感しています。リアルな生きづらさや困難の表出先が、たまたま今のネットになっていると気づきました。ネットの正しい使い方を学校でも教えないし、親も誰も教えていないことが問題なのです。