2017年4月29日土曜日

花だより 小手毬 三歩下がって師の影を踏まず?


【平成20年度 斜里町立朝日小学校 校長室花だより(研修資料)から】
◎「三歩下がって師の影を踏まず」が「三歩下がって師のハゲを笑う」
   今は、教員免許を持って子どもたちの前に立つだけでは、子どもはその人を教師とは思わないのが現実です。(それが学級崩壊の根底)教師という表札だけでは、もはや教師はやっていけない。子どもの心をつかむ新たな営業努力が必要です。
□警視庁の少年相談室「テレフォンコーナー」 ある不良少年が「入学式は人生の節目で、これから真面目にしよう」と思って参加した。ところが学校に行ってみたら、礼服を着ていたのは校長と教頭だけで、ポロシャツにジャージ姿の先生もいた。その少年は「俺たちの入学式をバカにしている」と思ったら、そのポロシャツ姿の先生がその少年の担任だった。「こんな学校に来るんじゃなかった」という電話相談があった。
 子どもは先生らしい先生のイメージを持っているのに、先生自身が先生を嫌っているといいます。学園物のテレビの影響?からかジャージやポロシャツを着て子どもと日常過ごすことが、子どもと心を通わせることだと錯覚しているということです。
◇結婚式の来賓祝辞 新婦の元担任が来賓として祝辞を述べたとき
「私は普段着で子どもと接してきた。裸で接してきた」と言って、あろうことかジャージと運動靴姿だったというのです。しかも、その新婦に対し「○○子」と呼び捨てにしたという。参会者の顰蹙(ひんしゅく)をかったのは言うまでもない。ちなみにスーツに運動靴を履くのは、泥棒と教師だけだそうです。
■ジーパンにトレーナーで指揮? 学芸会当日、ジーパンにトレーナー姿で出勤してきた若い女性教員に先輩が、「あなたそれで指揮をするの?」と聞くと「そうですが、何か?」という返事が返ってきた。(?)
 服装は、育った時代感覚、年齢、ファッションセンスなどを反映しているので一概には言えないが、教師の服装は、子どもにとって「センスの良い服装のモデル」にもなっていることを忘れてはならない。
◆やくざやさんと子ども理解 やくざやさんの場合は、子どもたちの中で制服を短くしたり、裏地を付けたり、お化粧したり、髪を染めたり、ピアスをしたりする子を見ると、そういった子は自己顕示欲が強いということを知っているので、「おまえセンスええなあ~」と声をかける。「制服のアレンジの仕方は他のやつより抜群だぞ」と言ってその子どもたちに取り入るという。そういう子どもたちはそれに心を開いてしまうわけです。ところが親や先生は、そういう子を見たとき「なんだおまえは、そんな格好して・・・」と否定的になる。やくざやさんの方がずっと子どもの心理をつかんでいる?のです。

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