~平成12年の作品~
【平成24年度 北見市立北小学校 校長室花だよりから】「いじめ」がまたも社会問題に ~学校・教育委員会への批判~
「いじめ調査」前倒しで緊急実施 大津市の事件を受けて
《いじめアンケートについて》 【文科省からの通知の概略と所感】
かなりの多くの先生方がいじめの問題に対して、楽観的過ぎるとも受け取れる回答をしています。
教師対象に行った意識調査(国立教育施策研究所:平成19~21年)では、いじめの加害者、被害者になる子の見当がつくという教師が半数以上いました。しかし、ほとんどの児童生徒は、いじめの被害経験はもちろんのこと、同じように加害経験も持っています。
国立教育研究所の追跡調査、3年間(小4から中3)で6回の調査の間に8割以上の児童生徒が被害者や加害者になることが分かっています。要するに、教師が気づいた児童生徒以外にも、被害を受けていたり加害に加わっていたりする児童生徒が常に存在すると考えておく必要があります。一部の児童生徒の加害行為や被害行為を予測できたことで、すべての被害者・加害者全員を「発見できている」かのように思い違いをしてはなりません。学級や学校の状況把握を適切に行う姿勢が求められているのです。「“いじめ”は、人間社会の中では、なくならない!」とテレビの討論番組で言う人がいました。子どもの頃ひどいいじめにあったとき、担任の先生の優しい一言で救われました。と告白した芸能人がいました。
“一人の子を粗末にしたとき 教育はその光りを失う”
教育は、鎮痛剤や解熱剤の様な対処治療ではなく、すぐに効果は出なくても、飲み続けることで免疫効果を上げたり、体質改善を図るなど、じわっと効いてくる漢方薬の様なものです。一人一人に寄り添う日々の日常実践の積み重ねが大切です。
オリンピックは「いじめ」にも効果覿面 オリンピック選手の多くが、家族、兄弟、友人、チームメイト、スタッフなどこれまで支えてくれた人たちへの感謝の言葉を口にしました。東日本大震災以後、人と人との「絆」とか「支え合い」の大切さが叫ばれ、今回のロンドンオリンピックは、それが象徴されるような大会になりました。オリンピックは「いじめ」の指導にも役立つと思います。
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