2017年8月17日木曜日

花だより 端野の花壇 夏の野付牛公園 オリンピックから学ぶ


【平成24年度 北見市立北小学校 校長室花だよりから】
 夏休みは、ロンドンオリンピック観戦
 生活のリズムがオリンピックモードになってしまい、すっかり早起きになってしまいました。元に戻すのが大変ですが、時差を考えると夏休み中でよかったと思います。4年に一度のスポーツの祭典です。オリンピックは素晴らしい教材になります。子どもたちと感動を語り合い、学級経営に役立てて欲しいと思います。
 また、休み中に合唱コンクール、サッカーの全道大会の予選がありました。どちらも残念な結果になりましたが、指導されてきた先生方お疲れ様でした。熱心なご指導に感謝申し上げます。
  「志が人をつくる」 ~今こそ志を養う教育を~
 二度とない人生をよりよく生きられるかどうかは、一に“志にあり”とは多くの賢人が説き続けてきました。江戸の儒学者佐藤一斎は、その著「信志四録」の中で「著(ちゃく)眼高ければ即ち理を見て岐せず」(大所高所に目をつければ道理が見えてきて迷うことなし)として、志を高く持ち迷わず貫くことの大切さを説きました。人間の真価はこの志の高さで決まるとも言う。
 「家族みんなが健康でいれますように」これは1年生の七夕の短冊に書かれてあった願いです。「学校の先生になりたい。」というのもありました。うれしく思う反面、教員程度の夢でいいかの?と思ったりもします。
 自動車のセールスマンに聞くと今の若者は、「いい車に乗ろう」とは思わないそうです。そこそこの価格で使い勝手のいい車を選ぶというのです。洋服はユニクロ、食はファミレスとかファーストフードで十分。バブル以後に育った若者は、そこそこの収入でそこそこ自由な生活ができればいいと思っているのです。
 ロンドンオリンピックで、メダルを取って歓喜したり、悔し涙を流したりする選手を見ると、志を高く持ち迷わず貫いている姿に感動します。自由や個性の名のもと、自己を内省し、自分とは何か、自分は一体何をすべきか、人生の使命とは何かを模索する力を育てなければならないと思うのです。今こそ「志を養う」教育を復興させたいものです。
「オリンピックに出て金メダルを取りたい!」とロンドンオリンピックを見て憧れ、晴れの舞台を夢みる子どもたちが多くいることを期待します。「おまえみたいな奴がなれるわけないだろ!」と言ってしまったらそれでおしまいです。


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