《徒然なるままに》 先生たる必須条件は… 教育長 佐藤 宣秀
いろいろな事情で学校に行けなくなっている子どもたちも数多くいるという現状を思い起こすと、何とか、それぞれ気持ちを振り絞って玄関から一歩外に出て欲しい。
学校や行政だけでは限界があることは重々承知していますが、やはり一人一人の子どもの状況を把握し、緻密に接点を保っていくことが、まず私たちに求められるのだと思います。
いろいろな事情で子育てのできない親御さんも居て、苦しんでいるかもしれませんが、子どもの心はそれ以上に苦しんでいると受け止めるべきだと思います。明るい出口を求めて…。
是非とも読者諸君には、個々の子どもの心に寄り添い、子どもが安心して話しかけてもらえる先生であって欲しいと思います。先生たる必須条件は、学生時代の頭の良さより、子どもや保護者に対する広くて深い包容力と洞察力だと思っています。
【鬼手仏心(きしゅぶっしん) 】
~外科医は手術のとき,残酷なほど大胆にメスを入れるが,それは何としても患者を救いたいという温かい純粋な心からである。~
過日、年休を取って休んだ日がありましたが、斜里の教育委員会と教育局、網走の教育長さんのところに行ってきました。そのとき、網走の木目澤教育長さんから教えられた言葉です。
組織のトップは、「鬼の手と仏の心が大切なのだ。」ということです。校長の心構えを今さらながら教えられました。鬼の心、仏の手では、子どもたちや部下職員を救うことは出来ないのです。
「たくましさ」と「優しさ」
「タフでなければ生きて行けない。優しくなければ、生きる資格がない。」
アメリカの作家レイモンド・チャンドラーの遺作となった小説「プレイバック」の中で、主人公フィリップ・マーロウが言った台詞である。日本ではキャッチコピーとして使われ有名になりました。
次世代を担う子どもたちに求められる資質・能力について、数々の提言がなされています。それらの土台となる不易の資質がこの台詞に凝視されています。
痛ましい事件、いじめ、経済格差、厳しい環境の中で、今を生きる子どもたちへ、祈りを込めて贈る言葉です。
教育長さんの言葉を紹介しました。トップの言葉だけに重みがあります。
大空町東藻琴芝桜公園 「芝桜祭り」開催中
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