ある日の夜、駅前の駐車場で車に乗ろうとしたら、若者が寄ってきて「すみません。工大生ですが、自転車を盗まれてしまって・・・、工大の近くまで乗せてもらえませんか?」と頼まれた。見たところ真面目そうな若者だったので、帰り道ではないが乗せることにした。
茨城出身の1年生で入学式に雪が降ってビックリしたことなど車中で話が弾んだ。「冬はマスクをしないと鼻が凍傷になると聞いたのですが本当ですか?」と聞いてきたので、「どうして北見に来たの?」と尋ねると、受けた大学も全て落ちて仕方なく後期試験で受かった北見工大に来たのだという。「この辺では工大に入るのは難しい。」と言うと“網走管内のレベルは低い”とあっさり言われた。夏休み実家に帰らないのは、来年他の大学を受け直すため受験勉強をしているのだと言う。
オホーツク管内の教育者の一人として、この言葉は、いささかショックだった!
通知表は、兄弟で比較してはいけない。相対評価ではなく、絶対評価が大切であることを強調している。しかし、我々の教育レベルを他と比較して見ることはほとんどない。決して有名大学に入ることが教育の目的ではないが、確かな学力を身につけさせることは教師としての第一の使命である。学力差は教師力の差と言われても仕方ない。
我が家のベランダ
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