2018年8月7日火曜日

花だより 夏みかん カノコユリ 至誠而不動者未之有也


 「至誠而不動者未之有也」
 10月の全連小山口大会への参加をきっかけに見るようになった幕末の長州を舞台にしたNHK大河ドラマ「花燃ゆ」が、最低の視聴率で終了しました。その理由は、主人公である吉田松陰の妹の美和と再婚相手の揖取素彦(初代群馬県令)が有名な歴史上の人物ではなかったからだと言います。しかし、共感するところが多くありました。美和は生涯にわたり、女子教育の普及に努めた人物です。「新しい日本をつくるためにも、学ぶことは、とても大切なことです。学ぶことで、考えることができるからです。」という言葉が心に残っています。 表題にある語は、その吉田松陰が揖取素彦におくったものです。
 ~自ら至誠の限りを尽くして計画し、あるいは実行したにもかかわらず、いずれも失敗に終わったことを振り返ってきたとき、どうしてもこの「未だよくこの一語を解するに能わず」と思わざるを得ない。孟子の語に偽りがあるのか、それとも自分の至誠の不足によるものなのかを考えずにいられない。(原文解説)~
 退職を間近に控え、我が教員人生を振り返るとき、満足感や達成感など全くありません。学力も体力も最低のままだからです。孟子の語に偽りなく、自分の至誠の不足だということは、十分理解しています。
 これを読んだうちの教頭が「低視聴率と学力低迷と掛けたのですか?」と聞いてきました。視聴率が低いから「花燃ゆ」は“つまらない駄作だったわけではない”と思いたいのです。
◇「花燃ゆ」から学ぶ “志を高く持ち、見聞を広める”
  山口県(長州藩)は、熱き志を胸に幕末の激動の時代を駆け抜けた吉田松陰に代表される維新の志士たちなど、数々の時代の転換期に歴史的な舞台や人物を輩出した地です。吉田松陰は、ペリーが再航したときに密航を企てましたが失敗しました。西洋の先進文明に心を打たれていたのです。わずか29年の生涯でしたが、その思想は、門下生の高杉晋作、伊藤博文や山縣有朋など維新の志士たちに受け継がれ、明治維新を成し遂げたのです。
 平成27年度の全国連合小学校長会研究協議会は、その山口県で10月に開催されました。校長になって、大阪、熊本、埼玉、そして今回の山口と4回の全国大会を経験し、そこでオホーツクとの違いを目の当たりにしました。また、中央研修(つくば)や筑波大附属小研究会などの参加は、教育に対する大きな転換となりましたが、もっと早くにこうした経験をしておけばよかったと悔やんでいます。

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