少年野球大会
甲子園では夏の全国高校野球100回記念大会で連日熱い高校球児の戦いが繰り広げられています。札幌では、少年野球の全道大会が先週末行われていました。
全道大会への道を断たれた各地区のチームを救うためでしょうか、全道大会と同じ日程で道東地区(オホーツク、釧路、十勝、根室)少年野球大会・交流会が厚岸町で開催されました。
少年野球では、大差の試合になることがよくあります。13対1の5回コールド試合で勝った監督さんが試合後に選手子どもたちに話した言葉に感動しました。
「コールドで勝ったからといって、いい気になるなよ。対戦したチームは素晴らしかった。何点取られても、エラーをしても、大きな声を出して、仲間を励まして、最後まで諦めずに粘り強く戦った。あのチームはこれから強くなるぞ。ああいうチームと戦えたことに感謝しなければならないぞ。」
学生野球憲章 (昭和21年制定)
国民が等しく教育を受ける権利をもつことは憲法で保障するところであり、学生野球は、この権利を実現すべき学校教育の一環として位置づけられる。この意味で学生野球は経済的な対価を求めず、心と身体を鍛える場である。
学生野球は、各校がそれぞれの教育理念に立って行う教育活動の一環として展開されることを基礎として、他校との試合や大会への参加等の交流を通じて、一層普遍的な教育的意味を持つものとなる。学生野球は、地域的組織及び全国規模の組織を結成して、このような交流の枠組みを作り上げてきた。
「学生たることの自覚を基礎とし、学生たることを忘れては、われわれの学生野球は成り立たない。勤勉と規律は常にわれらと共にあり、怠惰と放縦(勝手気まま)とに対しては不断に警戒されなければならない。元来野球はスポーツとしてそれ自身意味と価値を持つであろう。しかし、学生野球としてはそれに止まらず試合を通じてフェアの精神を体得する事、幸運にも驕(おごら)らず、悲運にも屈せぬ明朗強靭な情意を涵養する事、いかなる艱難(かんなん)をも凌ぎうる強靭な身体を鍛錬する事、これこそが実にわれらの野球を導く理念でなければならない。」
この憲章は70年も前に制定されたもので、この憲章の下で野球をしてきた人たちが日本中にごまんといるに違いありません。
コールドで勝ったチームの監督さんもその中の一人です。この大会から、将来甲子園で活躍し、プロを目指す選手が出ることを期待したいですし、また、少年野球の立派な指導者にもなってもらいたいと思います。
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