2018年8月8日水曜日
花だより トロロアオイ 見聞を広める
◇見聞を広める!
ある研究大会のレセプション(酒席)で隣席だった北大教育学部の教授(赴任してまだ2年目)に、酔いが回ったころ「北海道の学力が低い原因は何だとお考えですか?率直な意見をお聞かせください。」と問うたことがあります。すると「いい授業、質の高いものを見る機会が少ないですね。」と言われたのです。ショッキングな内容でしたが、中央から来た教育の専門家には、北海道の教育の現状、教員のレベルは、こう映ったのです。
全国連合小学校長会研究大会 秋田県校長会(学力全国1位)の提言で授業風景のVTRが流れました。周りにいた北海道の校長から「ほぉ~?」と驚きの声が上がりました。きちんと伸びた挙手、発表のときの姿勢や声の大きさ、音読の姿勢と本の持ち方、指導が行き届いていることが見て取れました。ところが秋田県の校長からは、「驚いたのはそこですか?当たり前のことなのに…。」と逆に驚かれたのです。
“ところ変われば”です。歴史や風土が違えば、その土地の味噌、醤油、地酒が生まれます。当然、教育観も異なります。比較することで北海道やオホーツクの課題が見えてくるのです。教員は、その職責を遂行するために絶えず研修に努めなければなりません。若いうちに見聞(研究と修養・本物を見る)を広めることです。
◇MRJ国産ジェット旅客機開発に挑む!
全連小理事会(東京)の講演で、MRJ開発担当者(東大理工学部大学院卒)の貴重な話を聞く機会を得ました。
なぜ、純国産にこだわるのか? 純国産といえども、スタッフの3割は外国人で、会議は全て英語、部品調達も全て国産ではないのです。日本の高い技術力の結集といううたい文句でスタートしたのですが、航空機開発では、世界から遅れをとっているのです。さらに、マーケティングの遅れは深刻で、決して日本の未来が明るいわけではないのです。しかし、日本はやらなければならない。これを成功させなければ日本の未来はない。それくらいの意気込みでやっている。グローバル社会を見据えた教育の重要性が提唱されているが、すでに日本はグローバル社会の真っ直中にある。英語が話せるのは当たり前、企業は、国際社会で活躍する即戦力の人材を求めているのです。
この話は、三井物産本社ビルや読売新聞本社ビルが建ち並ぶ、東京丸の内のど真ん中、窓からは皇居が一望できるホテルの最上階の広い会議室で聞いたので、“ここで、この人たちが、この日本を動かしているのだ!”と感じました。
平成28年3月 北見市立北小学校退職、その後、北見市教育委員会教育専門相談員、令和2年4月から、訓子府町教育委員会教育専門員 令和3年4月から、訓子府町認定こども園長
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿