2020年8月6日木曜日

花だより 総合のテーマは、その目標が達成されるものであれば何でもよい カノコユリ



 総合のテーマは、その目標が達成されるものであれば何でもよい。
 😃小島 宏先生が言われた言葉です。とかく総合のテーマを何にするかでよく議論しますが、各学校で異なるテーマをやっても、総合で身に付けるものは、全国同じでなければならないということです。環境や福祉問題をテーマに取り上げて、小学生が社会問題の解決の方策を見つけることなどできません。大事なことは、探究的な活動になっているかということです。
 それでは特別活動は? 各教科、道徳、外国語、総合…、以外の教育活動全てをひっくるめて特別活動(学級活動、児童会活動、クラブ活動、学校行事)です。
 その目標は、「望ましい集団活動を通して、心身の調和のとれた発達と個性の伸長を図り、集団の一員としてよりよい生活や人間関係を築こうとする自主的、実践的な態度を育てるとともに、自己の生き方についての考えを深め、自己を生かそうとする能力を養う。」
 職員会議で話題になった5年生のキャンプですが、学習指導要領では、「特別活動 学校行事の内容(4)遠足・集団宿泊的行事」にあたります。
 ~自然の中での集団宿泊活動などの平素と異なる生活環境にあって、見聞を広め、自然や文化などに親しむとともに、人間関係などの集団生活の在り方や公衆道徳などについての望ましい体験を積むことができるように活動を行うこと。~とあります。
 指導要領の解釈について特活の杉田調査官とお話をしたことがあります。この目標や内容を基に、各学校は実態に合わせて学校行事の計画を立てます。(修学旅行とかキャンプとか具体的なことは何も書かれてありません。)
 本校では、遠足と5年生のキャンプ、6年生の修学旅行がこれに該当します。この3つの行事を通して、この内容が達成されればよいと考えます。
 5年生のキャンプでは、みんなで協力してテントを張る。グループで食事をつくり、一晩同じテントで過ごすには自分のわがままは当然通らないし、他人に迷惑をかけられない。準備から片付けまで、責任をもってやることが、集団宿泊活動などの平素と異なる生活環境にあって、人間関係などの集団生活の在り方や公衆道徳などについての望ましい体験を積む機会になったと思います。
 🤷‍♂️反省会では、「テントらんど」or「グラウンド」、または他の施設?という議論になりました。「テントらんど」は、確かに素晴らしい高級リゾートのような施設です。自然に囲まれ、眺めの素晴らしいのですが、移動時間等の問題があるという反省がありました。
 👀ただ行事の反省は、そうしたことだけを取り上げるのではなく、キャンプによってその目標が達成されたかということを議論すべきだと思うのですが、どこの学校でも反省は(キャンプに限らず)、そのところの議論はなく、日程や係分担などで終わってしまいます。目標の達成と効率を考慮して、よりベターな計画を立てることが必要です。

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