2024年10月21日月曜日

花だより 「義務教育学校」広がる オオケダテ

 


 「義務教育学校」 小中一貫教育広がる     
 改正学校教育法が制度化されてから、小・中学校9年間の教育を一つの学校で行う「義務教育学校」が増えています。小中一貫教育は、中学校に進学して環境変化になじめず不登校になる「中1ギャップ」の解消などに効果があるとされています。義務教育の9年間をこれまでの「6・3」制の枠にとらわれず、例えば「4・3・2」制のように区切ることができるので、柔軟な教育課程を編成することが可能になります。
 オホーツク管内の小中学校は、現職時代に約180校ありましたが、少子化により、今は120校あまりに減少しました。小学校と中学校それぞれ1校しかない町が多くなり、それもほとんどが学年1~2学級の小規模校です。地元の高校に進学すると、保育所・幼稚園から高校まで、15年近く同じ顔触れで過ごすことになります。中1ギャップは、本当にあるのか疑問です。
 高校受験を控えた生徒が、「高校くらい、この町を出て、新しい友だちとやりたい部活を選んで、好きなことをしてみたい。」と言いました。中学生は、少子化で生徒数が減り、好きな部活ができなくなりました。野球部をはじめ、ほとんどが連合チームです。その気持ち、よくわかります。
 教育的課題よりも財政難と人口減に悩む地方の自治体では、義務教育学校の経済効率の高さが魅力なのかもしれません。校舎の建て替えが迫られている町のほとんどは義務教育学校を検討しています。町には、保育所と幼稚園が一緒になったこども園と義務教育学校1校だけ、高校は都市部に通う。オホーツクのほとんど町がこれからそうなります。仕方ありません。


 

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