2024年10月25日金曜日

花だより 日本は労働生産性が低い キキョウ

 


 OECDによる国際調査で「先進国の成人の半分が簡単な文章を読めない」という衝撃の結果が明らかになった。人間社会のタブーを暴いた 『もっと言ってはいけない』 の著者は、知能格差が経済格差に直結する。知識社会が、いま直面しつつある危機に警鐘を鳴らす。
              橘 玲/週刊文春 2019年2月1日号(牧野要約)
「国際成人力調査」の結果概要
(1)日本人のおよそ3分の1は日本語が読めない。
(2)日本人の3分の1以上が小学校3~4年生以下の数的思考力しかない。
(3)パソコンを使った仕事ができる日本人は1割以下しかいない。
(4)65歳以下の日本の労働力人口のうち、3人に1人がそもそもパソコンを使えない。
 ほとんどの人は、これを何かの冗談だと思うだろう。しかし、これは事実なのです。
 先進国の学習到達度調査PISAはその順位が大きく報じられることもあってよく知られているが、PIAAC(ピアック)はその大人版で、16歳から65歳の成人を対象として、仕事に必要な「読解力」「数的思考力」「ITを活用した問題解決能力(ITスキル)」を測定する国際調査です。OECD(経済協力開発機構)加盟の先進国を中心に24カ国・地域の約15万7000人を対象に実施され、日本では「国際成人力調査」として2013年にその結果の概要がまとめられました。しかし、これでも日本の成績は、世界のトップレベルだというのだから驚きです。
 アメリカの7割程度しかない日本の労働生産性
 知識社会では、知的な職業スキルが高いほど生産性が高くなるはずです。ところが、日本の労働生産性は主要先進7カ国で最低で、アメリカの7割程度しかないのです。高い能力が仕事で活かされていないのです。(年功序列主義と能力主義)
 男女の社会的な性差を示すジェンダーギャップ指数で日本は世界最底の110位。女性のスキルを活用できていないことが男女の収入の大きな差につながっています。
 日本人は確かに知的には優秀かもしれないが、その能力を無駄にしている。それは日本人の働き方が間違っているからであり、さらにいえば、日本社会の仕組みの大きな欠陥なのです。
網走天都山からの眺望(網走湖と能取湖)10月20日




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