2025年12月30日火曜日

花だより お正月はおじいちゃん・おばあちゃんの家に行く 松 梅 

 

 

【冬休みは祖父母の出番】  
「お正月はどうするの?」「おばあちゃんちに行く」
「遠いの?」「いや、すぐ近くだよ」
 今は、ほとんどの家庭の子育てに、おじいさんやおばあさんは参加していません。これでは常識を伝えられる人たちが子育てに参加していないということです。若い人全て常識がないということではありませんが、常識とは、日本の文化を支えている考え方です。文化は世代から次の世代へと手渡しのように伝わっていくものです。しかし、残念ながら伝わらずに薄れているように感じています。
 日本の文化を子どもたちに確実に手渡すなら、手渡す人は2人より、祖父母を入れた4人、6人の方が確かです。核家族の時代にあっては、私たちが大切にしたい文化を次の時代に伝達できる人が半減してしまったということになります。
「クチャクチャとものを食べながら歩くのはだらしないわ。」とおばあさんが家にいたらきっとそう言うでしょう。「歩きながらものを食べるのはみっともないと思う人もいる。」と分かることが大切なことなのです。常識を伝えるということは、こういうことです。
 人には、周りの人に不快な思いをさせない責任があります。こ理屈でそんなことを学ぶより、顔をしかめるおばあちゃんの表情を思い浮かべて止めるという方がはるかに強いものがあります。年寄りの言うことは聞かなければなりません。
 冬休み中は、おじいちゃん、おばあちゃんの家に行く機会もあると思います。プレゼントを贈ったり、お年玉を与えるだけのおじいちゃん、おばあちゃんであってはいけません。
 ところが私が思っている祖父母と、園児のおじいちゃん、おばあちゃんとは違うということに気づきました。50代でバブルの時代に青春していた世代なのです。
 大晦日 一年の終わりの大晦日は、その年に受けた罪やけがれを次の年に持ち越さないために、神社などでは、年越しの大祓(としこしのおおはらい)が行われます。また、お寺では、人間が持つ煩悩(ぼんのう)を取り除くために、除夜の鐘を百八つ突きます。新年は日が沈んだ夜から始まると考えられていることから、大晦日の夜から、長寿や金運アップ、商売繁盛、五穀豊穣を願い、年越しそばやおせち料理を食べる習慣があります。こうした古くからの習慣を伝える人が家庭にいなくなりつつあります。




2025年12月29日月曜日

花だより 「AI」、どう付き合う? アオキ ポインセチア(3)

 


 AIの凄さ AIはこれまでのテクノロジーと何が違うのか?
 AIは人間によって作られたものではなく「人間からできている」ところです。
 Chat GPTのような生成AIは、電卓やパソコンと異なり、人間が書いた文章や言葉から学習しています。AIは膨大な言語モデルの学習に基づいており、次に現れる可能性の最も高い言語の組み合わせを予測する、非常に複雑なことをしています。
 AIが学習する単語の関係性は、数千語離れた単語の関係性まで網羅しています。これは言語を完全に理解していないとできないことです。人間がAIと対話する際は、あたかも意志を持った存在のように感じてしまうのは、AIは人間によって作られたものではなく、人間からできているからなのです。
 AI時代に学校の先生方はどのように子どもたちに接していくべきか?
 答えはきわめてシンプルです。今まで以上に「一人の人間として」子どもと向かうことです。 学校の管理職やベテランの先生がたには、もしAIにネガティブなイメージがあれば取り払って、広い視野で「道具としての生成AI」を大いに活用して授業改善を行っていただきたい。 教育情報誌「学びのチカラe-na」より 人工知能学会会長 栗原 聡
                         

2025年12月28日日曜日

花だより 年賀状終い クリスマスベコニア

 




~年賀状終い~ 
 近年は、年賀状の是非論もあり、単なる儀礼と考えてやめる人も多いようです。
“郵便料金も値上がりしていますので、これを持ちまして年賀状終いとさせていただきます”
“皆様への年賀状を控えさせていただくことに致しました。これからはSNSでメッセージのやりとりをさせていただければ幸いです”
“ライフステージの変化に伴い、たいへん恐縮ではございますが、年賀状でのご挨拶はこれをもちまして控えさせていただきます” こんな年賀状が多くなりました。
 今年、我が家もそうしようかと思いましたが… 今年も午年の絵を描いてUSBを持って印刷屋に行きました。すると社長さんが「今年は昨年より3割減った」と絶句していました。
 江戸商人たちが真っ先に送った先は、取引で思わしくなかった人やトラブルのあった人など、気まずい思いをした人たちだったそうです。なかなか出来ないことを、たじろがずに出す勇気、不穏な状態になったときの決断力!人情味のある江戸商人たちのこうした真の優しさこそ、粋で素敵なしぐさです。
 最近は、宛名も手書きする人がめっきり少なくなりました。普段疎遠にしている人だからこそ、今年も自筆で宛名を書いて、一言添えて、互いの安否を気遣い、新年の言祝ぎとその喜びを交わすことにしました。それでも年々20枚ずつ減らしています。

                                                              2026年の年賀状の絵

2025年12月27日土曜日

花だより 居酒屋で子連れママ友の忘年会 ホオズキ(3) ベニベンケイソウ

 

 《居酒屋で子連れママ友の忘年会》 
 「子どもと夜遅くまで居酒屋に居るとは何事だ。母親失格!」と言うと、「毎日さあ、子育てでストレス溜まっているんだよね。月一回ストレス解消のためにみんなで集まってこうして騒いだっていいじゃん!ちゃんと子どもも連れてくるしぃ…。」とは、若いママの言い分です。外国人(北欧)がこれを聞いて、「そんなときは、パパが代わって子どもの面倒を見て、ママを外に出してやればいい。外国では父親が子どもの面倒を見るのはあたりまえです。」
 日本の父親には耳の痛い意見が出ました。日本の歴史の中では、決して男だけが政(まつりごと)をしていたわけではありません。世の中が乱れたときに、女帝が出て世の中を平定しました。卑弥呼や推古天皇、持統天皇がそうです。高市首相にも期待します。
 少子高齢化の時代に女性の社会進出は、あたりまえのことだと思います。奥さんに頭が上がらないお父さんは多いはず? 奥さんに「子どもの面倒は見るから、忘年会に行ってきなさい。」と言えば、お父さんの株は爆上がりです。


 

2025年12月26日金曜日

花だより 学力向上には学習規律の確立が大事 ホオズキ 虫食い葉

 

 

 学力が低いと聞いたので、学習塾に通わせようと思います。というお母さんがいました。それよりも大事なことがあります。
《学力向上には学習規律の確立が大事》
 学習のきまりができていますか? 
   あたり前のことをあたり前にすることが大事です。
1 学習道具を自分で用意すること
2 鉛筆を自分で削って準備すること
3 引き出しの中を整頓すること
4 時間になったら遊びをやめること
5 椅子に正しい姿勢で座ること
6 授業の始めと終わりにあいさつができること
7 先生や友だちの話を黙って聞くこと
8 指名されたら「はい」と返事をすること
9 みんなに聞こえる声で話すこと
10 鉛筆を正しく持つこと

今は、こんなことはもう古い! 押しつけはよくない。 という風潮ですが、自己主張はする、わがままな子で、おまけに学力も身についていない、そんな子が多いように思います。


2025年12月25日木曜日

花だより 日本人の人情  ロウバイ 紫陽花

 


 世の中便利になって、見知らぬ土地に行ってもスマホがあれば、目的地に最短で行くことができるので、昔のように通りすがりの人に尋ねることは少なくなりました。
 テレビ東京の人気番組に「YOUは何しに日本へ」という番組があります。その土地の人と触れ合いながら、自転車で日本を回る外国人に密着取材した回がありました。もちろんスマホでルートは検索できるのですが、わざわざカタコトの日本語で話しかけ、道を尋ねたり、名物や名所を聞いたり、そうした日本人との触れ合いが旅の最大の思い出になると言っていました。尋ねるためには、丁寧なあいさつが必要ですし、丁寧に感謝を表すお礼も必要です。そうされると多くの日本人は、親身に対応します。視聴者は、そうした場面を見て感動します。
 もう一つ、テレ東の番組に「出川哲郎の充電させてもらえませんか」があります。旅先の心優しき人にお願いしながら、1回の充電で20㎞しか走らない電動バイクで旅する人情すがりの旅番組です。出川といえば、頼りない、無知、トークはよくかむ?というイメージでしたが、なぜか老若男女を問わず絶大の人気を誇ります。その理由は、出川さんの人柄によるもので、この番組を見ているとよくわかりました。
・ 便利さや効率ばかり追い求めると美しさから離れる
・ あいさつの力を知る
・ 感謝は感じたときにすぐ伝える
・ もてなしとは もてなす側ともてなしを受ける側 両方の力量が問われる
 とあります。
 テレ東の番組は、日本人の人情に支えられています。 そして、その人情に外国人が魅了されています。

2025年12月24日水曜日

花だより 「郷に入っては郷に従え」は通用しない! 苺 カトレア

 

 「郷に入っては郷に従え」は通用しない!
 《そもそも考え方が違う?》 
 カナダ人(フランス系)のお父さんと日本人のお母さんを持つ女の子が入学することになりました。“ハーフということで「いじめ」に合うのではないか”と心配した父親が学校に相談に来ました。
 「髪の毛や目、肌の色が違うことで差別はしません。そんなことは関係ありません。他の子といっしょに扱いますので、ご心配なく…。」と説明してもなかなか納得しません。最初は、日本語がよく分からないからと思ったのですが、よく話し合っていくうちに考え方が違うことに気づきました。
 「うちの子は、他の子と違うんだからそれをまず認めてください。カナダは、ヨーロッパ系でもフランス人もいれば、イタリア人、ドイツ人もいるし、アフリカ系の人もいれば、アジア系の人、様々な人種で成り立っている国なのです。だからカナダの教育は、それぞれの違いを認めることからはじまる。うちの子は、日本の子とは違うし、私はカナダ人で日本人とは違うから、考え方も違います。それをきちんと認めて欲しい。」と言うのです。
 外国の人は、自分の考えをしっかり主張します。“郷に入っては郷に従え”という日本人的な考えは通用しません。中国人や韓国人は、外見は日本人と似ていますが、考え方(思想)は、全く違います。外交交渉が難しいのはよく分かります。近い将来、人口の1割を外国人が占めるようになると言われています。グローバルな社会で生きていくためには(わかり合うためには)、互いの違いを認めることから始めないといけないのです。
    
 

2025年12月23日火曜日

花だより 今さら「愛しているよ」とは言えないけれど「ありがとう」と言える仲! ポインセチア 柚子

 


 今さら「愛しているよ」とは言えないけれど「ありがとう」と言える仲!
 最近、手をつないで歩いている熟年カップルを目にします。仲がいいのかと思ったら、雪が降って路面が凍り滑りやすくなってるので転ばないためらしい。我が家も二人とも70を過ぎて、物忘れがひどくなってきました。メガネがない!手袋どこへやったかしら、あの人、名前なんだったけ? あれ?あれ?あれ分かる? 足腰も弱ってきて、そろそろ手をつないで歩かないといけない。
 ちょっと前まで「いい夫婦川柳コンテストの入選作」を笑って見ていましたが、今はうなずきなら見ています。
「医者よりも  看護師よりも  あなたの手」
「夫婦間 経年劣化も 味のうち」
「大丈夫  賞味切れても  熟成期」
「我が家には AIはないが 愛はある」
「あ~んして 昔スイーツ 今くすり」
いつまでも「ありがとう」と言える仲でありたいものです。

2025年12月22日月曜日

花だより 通知票は必要?廃止? ホオズキ ナンテン

 

 通知票は必要?廃止?
 小学校の通知票を廃止する動きが出ている。(読売新聞12月19日)
 学校教育が大きく変わろうとしていますが、ついにここまで来たかと思ってしまいます。
 通知票の作成には法的義務はありません。出すか出さないかは学校(校長)の判断です。
長年にわたり学校での学習の様子を家庭に伝える手段とされてきました。一方で子どもを他者と比べたり、劣等感を持たせたりするべきではないという声があります。通知票は特定の側面から見た大雑把な評価に過ぎず、子どもの学習状況を把握できる手段が別にあれば廃止してもよい。評価は最小限にして、子どもと日々向き合い声掛けなどを通して自尊心を高めていくことが大事だという意見があります。
 また働き方改革の観点からも通知票の作成は教員の負担になっている。所見欄の作成だけで1学期あたり10時間も要している。廃止で業務量が減り、その分授業準備に充てられるといいます。
 しかし、通知表の作成を仮にやめたとしても、学校は指導要録を作成する(法的義務がある)ので、子どもの対する評価をやめるわけではありません。通知票は子どもへの指導と学習の改善を目指すもので、学校と家庭が共に子どもを励ましながら育てていくもの、その方法の一つとして位置付けられているものです。
 評価さえなければ、教員ほど楽しい職業はないと新卒のころは思っていました。ところが「通知票は子どもを評価するものではない。担任自身の評価だ。」また「所見が書けるようになったら教師として一人前だ。」と先輩から言われました。所見の下書きが教務主任、教頭先生、校長先生と渡り、戻ってくると赤でいっぱいでした。そうした経験を積んできた私にとって通知票の廃止は考えられません。しかしこれも時代の流れなのでしょうか?
 働き方改革で通知票も出さない、研究会も開催しない、それで教育が本当に充実するのでしょうか?

2025年12月21日日曜日

花だより 英国元首相サッチャー氏の言葉と校長のあるべき姿 ポインセチア シクラメン

 

 
 高市首相の尊敬する政治家はサッチャー元英国首相だそうです。
 ◇英国元首相サッチャー氏の言葉を
“私は確信の政治家です。旧約聖書の預言者たちはこう言いました。「これが私の信仰であり、ビジョンでもある。あなた方もそれを信じるのであれば私についてきなさい。」私も同じことを申し上げます”(さすが『鉄の女』と呼ばれた人の言葉です)
 トップには、これくらいの気迫が必要です。
 ◇政治家のあるべき姿
 土光敏夫氏(国鉄民営化・組合交渉)や後藤新平氏(帝都復興・関東大震災後)に学ぶ
 どんな国をつくるかという明確な目標を示せるか、企業献金禁止など腰砕けをすることなく筋を通せるか、反対派の意見にも耳を傾け、採り入れる度量の大きさが問われます。
 二人の人間 (論語) 人間に「徳の人」と「才の人」とがある
  「徳の人」は大将の器なるべし、「才の人」は補佐役たるべし
 リーダーとしての地位が高ければ高いほど、技量的能力よりも徳の方を要求される 。
 これは学校に例えると、校長と教頭、主幹教諭、教務主任の人事に当てはまる。教頭までは、「才の人」だが、校長には「徳の人」が求められる。但し、はじめから「徳のある人」はそうはいない。徳を「積む」という。校長になるまでの経験が徳となるのです。
 『校長のあるべき姿』に当てはめるならば
 ①どんな学校をつくるかという明確なビジョンを示すこと
 ②それを貫徹するブレない姿勢
 ③反対勢力の言うことにも耳を傾ける度量の大きさです 。

2025年12月20日土曜日

花だより 働き方改革と研究会 柚子 カニサボテン

 


 働き方改革で研究会を削ることはない。むしろ働き方改革をして研究会を充実する。
 公開研究は先生方の負担が大きいので、働き方改革の一環で開催しない。という学校があると聞きました。これは働き改革に逆行する考えです。
 学校の研究会は、教員の指導力向上と授業改善、子どもたちの学力向上・生きる力の育成を目的とし、学校の教育課題解決のために、教員が協働で学び合い、実践を共有・改善していくための重要な活動です。
 これからの研究会は、研究授業を通じて、子どもの実態をより深く理解し、「どう教えるか」から「子どもがどう学ぶか」に視点を転換し、効果的な指導法を身につけるものです。
〇課題解決と学校活性化~ 学校が抱える具体的な教育課題を設定し、組織全体で解決策を探り、実践と評価を繰り返します。
〇教員間の学び合い(同僚性)~ 互いの授業を参観し、意見交換することで、教員一人ひとりの専門性を高め、学校全体の教育力を向上させます。
〇具体的な研究主題の設定~学校や学年、教科ごとに具体的な研究テーマを決めます。
〇研究授業~授業を公開し、他の先生方が参観してフィードバックを行います。
〇研究協議~授業の振り返りや、外部講師を招いての研修を行い、学びを深めます。
〇成果の共有~ 学んだことを普段の実践に生かし、次の研究につなげます。
*研究会は普段の授業を子どもたちの学びを深めるものに変革していくためのもので、教員が常に学び続けるための大切な仕組みです。このことに専念するために働き方改革があるのです。

2025年12月19日金曜日

花だより 専門家の予想(2018年)をはるかに超える生成AI ポインセチア アロマ

 

 ~2018年(7年前)のブログ~
   進化し続けるAIと子どもの成長
              奈良女子大学特任教授 麻生 武 氏
 ≪2030年以降の社会 企業の淘汰と職業の淘汰≫
 大きな社会変化はすでに生じている。グーグル、アップル、アマゾン、フェイスブックといったテクノロジー業界の巨大企業が、準地球規模とも言えるようなビックデータを集め、恐るべき資金集積力を活用し、コンピュータサイエンス・テクノロジーに巨額の資金をつぎ込み、これまで想像もつかないようなネットワーク化された社会を構築しようとしている。
 2030年代あるいは2040年頃に汎用AIが出現すると言われている。完全な汎用ではなくても、特定領域においてかなり柔軟性をもつAIであれば、人間的労働の多くはAIによって代替されてしまうだろう。その兆候はすでに始まっている。2030年以降には、その規模が半端なものではなくなる。ドローンや自動運転が普及すれば、小売業だけではなく運送業にもほとんど人はいらなくなる。 (牧野要約)
 この予想は外れています。生成AIは、麻生教授の予想をはるかに超えるスピードで進化し2025年にすでに起こっているのです。2030年あと5年後どうなっているか?想像もつきません。

2025年12月18日木曜日

花だより 『人間にとって成熟とは何か』古希を迎えて シクラメン フタバアオイ

 

 12月8日で古希を迎えました。60歳は還暦で「耳順」(論語)と言います。「人の言葉を素直に聞き入れ、道理を理解できる境地」だという教えです。あれからもう10年経ちましたが、人間としてさらに成熟しただろうか?と思うと恥ずかしいです。
 ベストセラーになった曽野綾子さんの『人間にとって成熟とは何か』
 本作は「正しいことだけをして生きることはできない」「『もっと尊敬されたい』という思いが自分も他人も不幸にする」「他人を理解することはできない」など、人はどのように成熟していくべきなのか、大人とは何かを説いた生き方指南本です。
 購入者層は30~40代が中心です。さまざまな角度から持論を展開したことも注目度をさらに高めベストセラーになりました。曽野綾子氏さんは、敬虔なクリスチャンですが、宗派を問わず「人の道」は共通しています。しかし、こうした本が売れた背景には、多くの大人が道徳観を失いかけていることにあるように思います。
 児童相談所に一時保護される子どもたちが急増してます。児童相談所預かりになった家庭ばかりでなく、子どもたちは、さまざまな家庭の事情を抱えているのです。子どもに罪はありません。すべて親の問題です。不登校児童生徒も年々増加しています。
 毎朝、子どもたちが学校やこども園にやって来ます。次の日も、また次の日も、それが繰り返されます。しかも子どもたちはたいてい無事です。もちろん無事でなければなりません。毎日の無事を日常と呼ぶのですが、日常とは奇跡かもしれません。奇跡が70年も続きました。

2025年12月17日水曜日

花だより 「おもんばかる」横断歩道で礼をする女子に再会 セントポーリア ハボタン

 

  礼をする女子に再会
 横断歩道を渡り切ると止まってくれた車の運転手に向かって、深々と頭を下げる女子にまた会いました。この子はいつもそうしているのです。
 かわいい感じの子だったので、てっきり小学校高学年か中学生かと思っていましたが、ジャージの背中に〇〇高校とありました。なんとJKだったのです。
 この周辺には頭は下げなくても、足早に渡って会釈する中学生もいます。朝の通勤ラッシュ時、左折する時、横断歩道を渡る人がいると停車するのは当たり前のことですが、ゆっくり渡られると1台か2台しか進まない時があります。ちょっとイラっとする時が正直あります。ところが、深々と頭を下げられると朝から心がホットステーションになります。
 「おもんばかる」~相手の立場や状況、気持ちなどを深く考え、思いを巡らせ気遣う、配慮する。これは日本人の美徳であるように思います。それが中学、高校生にあるというのは、うれしいことです。大人は見習うべきです。

2025年12月16日火曜日

花だより 当たり前のことを当たり前にすることが一番難しい ベコニア サザンカ

 

 
 “「右足と左足、交互に出せば歩ける」当たり前体操”
 お笑い芸人がネタでやっている体操があります。
「ひらがなは書けますか?自分の名前は書けますか?」
「書けるよ。そんなの当たり前だよ!」
「当たり前」とは、そうあるべきこと、そうすべきこと、普通で分かりきっていること、多くの人が共有している社会的な常識や、疑問を持たない自然な事象を表す言葉です。「当然」、「自明」、「言うまでもなく」、「普及する」、「定着する」と言い換えることができます。
 日本語を話すのは、日本人なら当たり前ですが、「英語は話せますか?」
英語圏の人が英語を話すのは当たり前です。当たり前にできるようにするには、どうしたらいいのか?何回も何回も繰り返して、習慣化することです。
「あいさつはどうでしょうか? 当たり前になっていますか?」
「名前を呼ばれたら、きちんと返事をしていますか?」
「忘れ物はしていませんか?学級のきまりは、守っていますか?」
 全部当たり前のことです。
 ところがゴミの分別が徹底されなくて、各自治体ではごみ処理が問題になっています。また、交通ルールを守らない人がいるので交通事故は無くなりません。案外、当たり前のことを当たり前にすることは難しいのです。みんなが当たり前のことが当たり前にできるように習慣化するために、こども園や学校で集団の中で社会の常識を学ぶのだと思います。
 ただし「女性が育児や家事をするのは、当たり前だ」と思っているのは間違いです。
                こども園のクリスマス飾り

2025年12月15日月曜日

花だより 上司との飲み会は『うざい』 ビワ 寒ギク

 

 忘年会シーズンになりましたが、上司や先輩と飲むのは、わずらわしいと思う若者が増えています。よく使う「うざい」という言葉が若い人たちのそういう気持ちをよく表しています。「うざい」とは「うざったい」が縮まった言葉で「わずらわしい」、「面倒くさい」といった形容詞です。なぜ、若者たちは人間関係でそんなにも「わずらわしさ」を感じるのでしょうか?
 園の若い保育教諭と話すと、短大の同期で幼児施設に残って働いているのは2人だけで、あとはみんな辞めて「もう二度と現場には戻りたくない。」と言っているとか?その原因は職場の人間関係だというのです。
 人と人の関係は、昔の方がもっとわずらわしかったと思います。子どものやることに口を出す大人はたくさんいました。先生も恐かったし、父親も恐かった。個人のプライバシーを守るという考え方がありませんでしたから、人間関係のわずらわしさを逃れて一人になるということができませんでした。
 人間関係は今よりずっと濃密でしたが、それでわずらわしさを感じることはなかったように思います。もしかしたら、濃密な人間関係にある種の免疫ができあがっていて、それが当たり前だと思い、わずらわしさを感じなかったのかもしれません。
 お酒の席では、とりあえずビールではなく、自分の飲みたいお酒を頼む。お酌はしない。お酒自体飲まない。飲むなら気のあった友人同士で飲みたい。これも全て「うざい」=「わずらわしい」と思うのです。「コロナの時は飲み会がなくて、よかったなあ~」という若者が多いそうです。そんな時代になりました。酒でも飲んで、じっくり話し合う。そんなコミュニケーションはもう時代遅れです。

          大雪です。学校が休みになりました。でもこども園は休みになりません。

2025年12月14日日曜日

花だより 今年の漢字は「熊」 センリョウ 冬ミカン

 


 今年の漢字は「熊」 例年、どんな漢字が選ばれるのか、予想が外れることが多かったのですが、今年は納得です。
 森は人工林が多くなり、どんぐりが実るブナやミズナラの木が減っていること、加えて猛暑で凶作となったことで、餌を求めて人里にやってきたら簡単においしい食べ物にありつけることを熊は知ってしまいました。
 札幌の幼稚園では、熊が出て臨休する日が何日もあって、園長先生から「オホーツクは、どうですか?」とメールが来ました。
 札幌は、山の近くまで住宅地になっています。ところがわが町は、市街地から山までは遠く、その間に畑が広がっていて見晴らしがよく、熊が茂みに隠れながらやってくることはありません。また、森も豊かなのでしょう。田舎の方が安全で、熊被害は都市化の産物です。
 「能子」という子がいました。男子がいたずらで「熊子」と書いて「くまこ」とからかって泣かせてしまったことがありました。漢字の書き取りテストで「態度」を「熊度」と書き間違えて、「いたずらをして、からかうからこうなる!」と叱ったことを思い出しました。
 園には「月の歌(集会で歌う歌)」があります。11月は「森のくまさん」でした。
♪ある日 森の中 熊さんに出会った~♬と子どもたちは、楽しそうに元気に歌っていました。ある子が「園長先生、でも本当に出会ったら、こわいよね!」と言いました。
 

2025年12月13日土曜日

花だより 校長の職務とは適材適所たらしむること 冬みかん マンリョウ

 

 ~校長の職務とは適材適所たらしむること~
  田んぼの肥やしは人の足音  教員の肥やしは校長の足音
  毎日、毎日、丹念に田んぼを見回り、しっかり管理すること

 そろそろ人事が始まります。転出する教員、転入する教員の候補、次年度の学級担任など、校長は頭を悩ませます。
 適材適所とは、一人一人の能力を引き出し、それを十分に発揮することのできる分野、あるいは仕事に打ち込めるようにすることです。その方法として適時適授、すなわち、経過する時に応じてタイミングを失うことなく、互いに授け、授けられるとう関係が成り立たなければなりません。
 ビジョンと必要な人材が見えてくると気がつかなかった自校の教職員の別な一面、新しい一面が見えてくるのです。どこの学校にも、いろいろな個性を持った教職員はいます。それを校長がよく把握し、それぞれの能力に応じて適時適授を忘れることなく、適材適所たらしむることこそ円滑な学校運営につながるのです。  参考:井出源四郎著より

わがマンションロビーのフラワーアート(住民によるもの)

2025年12月12日金曜日

花だより 高市総理の笑顔 ヤドリキ フユサンゴ

 


 女性初の総理大臣が誕生しました。少数与党のため難しいかじ取りをしなければならない中、問題答弁もありましたが、常にしかめっ面だった前任に比べると、終始笑顔で自分の言葉で話すところと流行語大賞にもなった「働いて、働いて、働いて…」と言うくらいの行動力が、高い支持率につながっています。
 同じ「笑い」でもいろいろあります。
 ①気持ちのよい笑い~楽しいことの経験や想像 
 ②優越の笑い~人より自分が優れている。 
 ③予想外の笑い~予想外の展開、言葉や意味の取り違い 
 ④あいさつの笑い~相手に好印象を与える。 
 ⑤照れ隠しの笑い~人に褒められたとき、うれしいとき 
 ⑥攻撃の笑い~人の欠点を笑う 
 ⑦ごまかす笑い~失敗したとき、嘘をつくとき
 「笑うことで癌が消えた。」という事例があったり、「笑う門には福来たる」とも言います。
 高市総理は、④の笑いで好印象を得ています。⑦の笑いにはならないようしてほしいものです。

2025年12月11日木曜日

花だより 12月8日夜の地震 ヤツデ フユザクラ

 


 シンガーソングライター松山千春の代表曲に『大空と大地の中で』がある。1970年代に発表された人生の応援歌である。
 大空の下で大地に接し、人は生きる。無防備なその存在はときに牙をむく。もういいのではないか。既に大きな教訓を得ているのだから~大地に呼び掛けたい思いと、そう言い切れるかという不安が交錯する。12月8日夜、東北と北海道を大きな地震が襲った。
 一夜明けて、少なくても東日本大震災級の被害が出ていないことに安どする一方、震度7の前震の後に同震度程度の本震が起きた熊本地震の悪夢がよみがえる。
 気象庁は今回、地震の規模より大きな後発地震への注意情報を発表した。冒頭の歌に一節がある。♪こごえた両手に息を吹きかけて しばれた体をあたためて…寒冷地での避難生活は高齢者にはこたえるだろう。
 被害が今以上に拡大せず、時間が速やかに過ぎ去ることを願うばかりである。
   12月9日夕刊 「よみうり寸評」より
 松山千春は、私と同じ今年古希を迎えた。『大空と大地の中で』を知らない人も多くなっただろう。しかし、東日本大震災、阪神・淡路大震災、熊本、能登の震災など、時が過ぎても決して忘れてはならない。

2025年12月10日水曜日

花だより ポスト部活動の中学校教育をどうするか スイセン

 


 ポスト部活動の中学校教育をどうするか(「日本教育」12月号『教育長だより』から)
                  西宮市教育長 藤岡 謙一
        東京大学文学部卒 平成11年文部科学省入省 令和6年から現職
 〇「地域展開は、学校の教員を楽にさせるためのものでしょ」
 部活動の地域展開の話をすると、決まって一部の保護者や地域住民などから、このような言葉が出てきます。確かに、部活動の地域展開は教員の働き方改革も理由ですが、これまで休日返上で指導してきた教員への感謝の理解はないのかと憤ってしまいます。
 〇批判から学校や教員を守るために
 部活動の地域展開も含め、教員の働き方改革は、教員の専門性を生かせる業務に専念し、学校教育の質を上げることが目的です。このような心無い批判を封じるためにも、学校教育の質を上げ、生徒が今までよりも「授業が分かる!」、「学校が楽しい!」とじ実感できるよう、3つのことを進めたいと思っています。
 ①授業改善 ②個々の生徒への支援 ③しっかりアピール *具体策省略
 〇部活動地域展開のゴール
 西宮市では、令和8年の夏に休日・平日ともに部活動は終了し、完全に地域展開します。担当職員や関係団体の素晴らしい尽力のお陰で、受け皿の確保などには目途がつきました。
 しかし、今後の中学校教育をどうするのかという大きな課題はまだ手付かずです。そこで、中学校長会の役員の方と部活動終了後の教育について意見交換をする場を設けました。今後、各中学校において生徒の実態を踏まえて検討いただくとともに、教育委員会としても今後の在り方を検討し、各中学校に助言していきたいと考えています。
 部活動の地域展開は、地域団体に移行すれば終わりではなく、それを学校教育の質の向上に還元させてこそ、真のゴールに到達するのだと思っています。
  

2025年12月9日火曜日

花だより 読売新聞のデジタル教科書への批判が止まらない チャ ヒイラギ

  
   読売新聞のデジタル教科書への批判が止まらない
 再考 デジタル教育 山積する課題㊦  12月6日
 文科省はデジタル教科書の正式教科書化を目指すが、学習や健康への影響が十分に検討されたとは言いがたい。
 文科省の諮問機関「中央教育審議会の作業部会は9月の審議まとめで、教科書の形態として、「紙」「デジタル」のほか、紙とデジタルのハイブリット教科書を打ち出した。審議では、委員から「双方の良さを活用できる」などの意見が出た。しかし、専門家からは、学習の際、子どもが紙とデジタルを行き来すると、端末の操作で認知負担が高まり集中力が途切れる、と指摘する声もある。
 海外ではデジタル端末やデジタル教材が子どもに与える影響を考慮し、見直す動きがある。2022年の国際学習到達度調査(PISSA)で読解力・数学的応用力、科学的適応力でトップのシンガポールでは、中学生には一人一台の端末が配られるが、23年、小学生には配らないことを決めた。
 決定の背景には、同国教育相が21~22年の調査で、心身が未発達の子どもの場合、オンライン教材やゲームで注意散漫になるほか、オンライン上の犯罪に巻き込まれるなどのリスクにさらされるといった影響が確認されたという。
 文科省はガイドラインを作成するというが、デジタル教科書を決めた中教審の作業部会は、デジタル推進ありきで設置されていた。ガイドライン作りには中立的な観点での検討が必要だ。とクギを刺す。
 
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