読売新聞のデジタル教科書への批判が止まらない
再考 デジタル教育 山積する課題㊦ 12月6日
文科省はデジタル教科書の正式教科書化を目指すが、学習や健康への影響が十分に検討されたとは言いがたい。
文科省の諮問機関「中央教育審議会の作業部会は9月の審議まとめで、教科書の形態として、「紙」「デジタル」のほか、紙とデジタルのハイブリット教科書を打ち出した。審議では、委員から「双方の良さを活用できる」などの意見が出た。しかし、専門家からは、学習の際、子どもが紙とデジタルを行き来すると、端末の操作で認知負担が高まり集中力が途切れる、と指摘する声もある。
海外ではデジタル端末やデジタル教材が子どもに与える影響を考慮し、見直す動きがある。2022年の国際学習到達度調査(PISSA)で読解力・数学的応用力、科学的適応力でトップのシンガポールでは、中学生には一人一台の端末が配られるが、23年、小学生には配らないことを決めた。
決定の背景には、同国教育相が21~22年の調査で、心身が未発達の子どもの場合、オンライン教材やゲームで注意散漫になるほか、オンライン上の犯罪に巻き込まれるなどのリスクにさらされるといった影響が確認されたという。
文科省はガイドラインを作成するというが、デジタル教科書を決めた中教審の作業部会は、デジタル推進ありきで設置されていた。ガイドライン作りには中立的な観点での検討が必要だ。とクギを刺す。


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