シンガーソングライター松山千春の代表曲に『大空と大地の中で』がある。1970年代に発表された人生の応援歌である。
大空の下で大地に接し、人は生きる。無防備なその存在はときに牙をむく。もういいのではないか。既に大きな教訓を得ているのだから~大地に呼び掛けたい思いと、そう言い切れるかという不安が交錯する。12月8日夜、東北と北海道を大きな地震が襲った。
一夜明けて、少なくても東日本大震災級の被害が出ていないことに安どする一方、震度7の前震の後に同震度程度の本震が起きた熊本地震の悪夢がよみがえる。
気象庁は今回、地震の規模より大きな後発地震への注意情報を発表した。冒頭の歌に一節がある。♪こごえた両手に息を吹きかけて しばれた体をあたためて…寒冷地での避難生活は高齢者にはこたえるだろう。
被害が今以上に拡大せず、時間が速やかに過ぎ去ることを願うばかりである。
12月9日夕刊 「よみうり寸評」より
松山千春は、私と同じ今年古希を迎えた。『大空と大地の中で』を知らない人も多くなっただろう。しかし、東日本大震災、阪神・淡路大震災、熊本、能登の震災など、時が過ぎても決して忘れてはならない。

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