2016年6月27日月曜日

花だより 夏編(2) むかし調べ


平成20年6月20日 斜里朝日小学校 学校便り 「校長室花だより」から
 【心がホッとステーション】 
「むかし調べ」(4年生) 校長先生に聞けば分かる?
Q「校長先生に聞きます。むかしどんなお菓子がありましたか?」
「グリコのおまけ付きキャラメルとかガムとか今と同じだと思うよ」
Q「お金は、今と昔では違いますか?」
「100円札があったね。おこづかいは1日10円で、5円のくじが2回引けたなあ。えんぴつが1本10円だったかな。」
Q「むかしは、1銭とかのお金があったんでしょ?」
「先生の子どものころは、今と同じだよ。それはもっとむかしの話だよ。」
Q「むかしは、300円で何が買えましたか?」
「1ヶ月のおこづかいが300円だった。ラーメン1杯が300円くらいだったかな?校長先生の子どもの頃と、今の生活とそんなに違いはないと思うよ。」
Q「いいえ、ぜんぜんちがいます。校長先生が見ていたテレビは、白黒でしょ?」 

【シリーズ「いきいき子育て」】
 マナーを知れば感情も和らぐ  『母の品格』より
 「理屈とこう薬はどこにも貼れる」(「こう薬」とは、昔のシップのこと)
 「ゴミは持ち帰る」というのは、身の回りをきれいにしておいた方が気持ちがいいという、気持ちの問題が根本にあります。
 でも、これも理屈をこねると「わたしは身の回りが汚れていても一向に気にならない。」とか「むしろ汚い方が落ち着く」という、困った理屈を言い出す人が出てきてなかなか決着が着かず、不毛の論議になってしまうことがあります。
 分かり合えない2つの意見に何とか収拾をつけようとすると、強引に多数決で決めることになりますが、教育現場では、ふさわしくありません。でも、親子なら気持ちの問題を共有しやすいのです。
ふだんからお母さんが「ゴミで散らかっている部屋にいるのはイヤだよね。」と子どもに言っていれば、また、いつもお母さんが部屋をきれいにしていれば、子どもも気持ちのいい部屋は、きれいに片づいた清潔な部屋と思うようになります。これがごく自然な感情で、理屈をこねる必要などはありません。
 マナーを教えるということは、ごくふつうの感情を育むことです。私たちは、「弱い者いじめをしてはいけません」「悪口をいうものではありません」「困っているとき人助けするのはおたがいさま」など、じつにいろいろなことをマナーとして教えられてきました。どれも理屈としてではなく体の中にしみ込んでいます。こういうマナーは、何度となくいわれているうちに少しずつ身に付いていくものだと思います。また、しつけと言って大声で怒鳴ったり、叩いたりするお母さんもいますが、逆効果です。マナーを身に付けさせようと思ったら、根気強く諭すことです。 



2016年6月26日日曜日

花だより 夏編2(ハマナス・フデリンドウ・エゾニュウ) 心がホッとステーション


 網走市立潮見小学校 学校便り「輝け!潮見っ子」平成23年4月19日 85号より 
《心がホッとステーション》
 ~校長先生、地域の方から、電話がありました。今回は、苦情電話ではありません。その逆です。
~朝、ゴミステーションにゴミを捨てにいくと、4年生の男子だと思います。ゴミボックスのふたを開けてくれました。この間も別の子が手伝ってくれました。学校の教育がいいのか、親のしつけがいいのか、潮見小の子は、いい子ばかりですね。~ 
 いつもこんな話を載せたいです。ありがとうございました。
【ぶらり散歩Ⅰ】
 毎朝、交通安全指導に合わせて方向を変えて、近所を一回りしてから登校しています。歩き慣れていると思った道でも、新しい発見があります。福寿草やクロッカス、アイリス、クリスマスローズ、アズマイチゲなど、すでにたくさんの花が咲いている素敵なお庭を見つけました。そこの方にお話を聞くと、福寿草だけで10種類もあることを教えてくれました。また一つ、潮見の名所(駒場南5丁目)を見つけました。
 *車だと気が付かなくても、歩くといろんなものが見えてきます。
【ぶらり散歩Ⅱ】
 学校評議員の家に通信などを届けに行くことがあります。門を入ると番犬が2匹います。ずいぶんおとなしい番犬だと思っていたら、過日訪れたとき、犬小屋にこんな貼り紙がありました。
 ・・・可愛がっていただき ありがとうございました。・・・
“愛犬のり太(17才)去る3月30日天寿を全うし、安らかに息を引き取りました。同じく老犬ですが、ヤン太はまだ頑張っていますので、引き続きよろしくお願いします。”
 無責任な飼い主が多い中で、可愛がられて天寿を全うしたこの犬は、幸せだったと思います。
被災地では、漂流していた犬が救助されて、無事飼い主のところに戻ったというニュースがありました。残念ながら、その飼い主も避難所暮らしで一緒に居ることができず、親戚に預かってもらうことになったようです。ペットが被災者の心を癒してくれるのですが、それも今は敵いません。 
 【1年生には、負けます?】    
1年生の様子を写真に撮ってブログにUPしています。教室に入ると「園長先生だ!」と言われました。隣の子が、「違うよ。校長先生だよ。」その隣の子は、「いつもカメラ持っているから、カメラ屋のおじさんかと思った。」と1年生に言われました。
 



2016年6月25日土曜日

花だより 夏編 (エゾキスゲ・エゾスカシユリ・ハマナス) 2年生のランドセルとあいさつで人を大切に


網走市立潮見小学校 学校だより「輝け!潮見っ子」 平成23年4月27日86号より
《2年生のランドセル》
 黄色の安全カバーをはずした2年生のランドセルは、色とりどりです。同じ色でもデザインも少しずつ違い、使いやすいようにいろいろ工夫されています。「すごいねえ~。6年生まで背負うんだよね!」と聞くと、隣にいた4年生が「いいや、3年生くらいまでだよ。」と言うので、「どうして?」と聞くと「みんなそうだし、けっこう重いんだよね。」と答えました。重いランドセルを低学年が背負って、体力のある高学年が軽いリュックを背負うとは?
 黄色いカバーを付けていると、「あっ、1年生だ!」と遠くからでもすぐ分かります。
 色とりどりのピカピカのランドセルは2年生です。5年生で1/3、6年生では1/4の子がランドセルを背負っています。まだ輝きを失っていません。いいものは長く使えます。背負いたくても背負えなかった1年生もいます。ピカピカのランドセルをプレゼントしてくれた全国の伊達直人さんもいます。高価なものです。大切に長く使ってほしいと思います。購入資金を出した祖父の気持ちになってのお願いです。
 シリーズ「のびのび子育て」 尾木ママの『叱らない』子育て論より
  ???心のこもったあいさつ???
 ある学校に教育現場の視察に行ったときのことです。廊下のはるか向こうから大きな声で「ちわ~す!」とある女子生徒に次々とあいさつされました。案内してくれた校長先生は得意げな顔でおっしゃいました。「尾木先生どうですか!うちの生徒は元気よく、しっかりあいさつができるでしょう。」たしかに元気いっぱいのあいさつ。でもその子たちのあいさつに何も感じませんでした。しっかりしたあいさつだとは思いませんでした。
 その日の午後、別の学校に行きました。ある生徒がすれ違うときに、私の目をしっかり見て、「こんにちは。ご苦労様です。」15度くらい静かにしっかり“目で”おじきをしてくれました。その姿がとても清々しく、とてもいい気持になりました。でも、決して大きな声ではありませんでした。
 二つとも確かにあいさつですが、何が違っていたのでしょうか?それは“心”です。あいさつはカタチではないのです。「大きな声であいさつしなさい!」とカタチだけを求めて、それで“よし”としてしまうのは根本的な間違いです。言葉はなくても相手の顔と目をしっかり見て、ニコッと笑顔で目礼するだけでも素晴らしいあいさつです。大切なのは声の大小ではなく、相手の心に届くようなあいさつができるかどうか。つまり相手を思う“心情”になっているかどうかです。あいさつは、心と心が触れ合うコミュニケーションが子どもたちのイキイキとした生活力や自立性につながっていくパワーになります。心をつなぐあいさつができる子は、自分で計画を立てて、勉強もできるようになるし、目標や目標を掲げて生活できるようになります。
 
 《3つの「あ」を大切に》
 あいさつで人を大切に あとかたづけで物を大切に あんぜんで命を大切に



2016年6月24日金曜日

花だより 春編(8) 薔薇 学校便り(素敵ご婦人)


平成22年6月18日 網走市立潮見小学校学校便り「輝け!潮見っ子」51号より 
  
《心がホッとステーション》 早起きは三文の得(徳)  ~素敵なご婦人~ 
 朝7時前、学校の花に水やりをした帰り、校門の前で、自転車に乗った中年のおばさんから「学校の先生ですか?」と声をかけられました。この話を妻にすると、「通信に載せるときは、おばさんではなく、ご婦人と書くのよ。」と注意されました。そのご婦人から「何年生の担任ですか?」と聞かれました。ジーンズを履いていたので若く見られたのかと思い「5年生です。」と答えようとしたら、「もしかして校長先生ですか?運動会は天気が良くてよかったですね。」そう言うと深々と礼をして、自転車にまたがり去って行きました。その姿を見送っていると、すぐ止まって、歩道に落ちていたゴミを拾い籠の中に入れました。その後も何度も止まっては、ゴミ拾いをしていました。早起きはするものです。こんな素敵なご婦人と出会うことができました。

《シリーズ「いきいき子育て」》 マナーを知れば感情も和らぐ
 『母の品格』から 
 「理屈とこう薬はどこにも貼れる」(「こう薬」とは、昔のシップのこと)
「ゴミは持ち帰る」というのは、身の回りをきれいにしておくと気持ちがいいという、気持ちの問題が根本にあります。でも、これも理屈をこねると「わたしは身の回りが汚れていても一向に気にならない。」とか「むしろ汚い方が落ち着く」という、困った理屈を言い出す人が出てきてなかなか決着が着かず、不毛の論議になってしまうことがあります。
 分かり合えない2つの意見に何とか収拾をつけようとすると、強引に多数決で決めることになりますが、教育現場では、ふさわしくありません。でも、親子なら気持ちの問題を共有しやすいのです。
ふだんからお母さんが「ゴミが散らかっている部屋にいるのはイヤだよね。」と子どもに言っていれば、また、いつもお母さんが部屋をきれいにしていれば、子どもも気持ちのいい部屋は、きれいに片づいた清潔な部屋と思うようになります。これがごく自然な感情で、理屈をこねる必要などはありません。
 マナーを教えるということは、ごくふつうの感情を育むことです。私たちは、「弱い者いじめをしてはいけません」「悪口をいうものではありません」「困っているとき人助けするのはおたがいさま」など、じつにいろいろなことをマナーとして教えられてきました。どれも理屈としてではなく体の中にしみ込んでいます。こういうマナーは、何度となくいわれているうちに少しずつ身に付いていくものだと思います。また、しつけと言って大声で怒鳴ったり、叩いたりするお母さんもいますが、逆効果です。マナーを身に付けさせようと思ったら、根気強く諭すことです。 




2016年6月23日木曜日

花だより 春編(7) 季節は春から夏へ アカツメクサ シロツメクサ 学校便りから「運動会が終わって」 


平成22年6月17日 網走市立潮見小学校学校便り「輝け!潮見っ子」第50号より
心がホッとステーション ◇ゴミが少ない?  
 運動会終了後、PTA役員で会場を1週しました。ほとんどゴミが落ちていませんでした。「今年は、お客さんのマナーが良かった。校長先生、学校便りのホッとステーションに書いたらいいですよ。」と言われたので、職員室に戻り、このことを先生方に話したところ、後で5年生の先生が寄って来て、「いい話に水を注すようで申し訳ないのですが、PTA役員の人が回る前に5年生でゴミ拾いをしました。結構たくさんありましたよ。」と言われました。???

◇おじいちゃん、おばあちゃんの楽しみ 
 「校長先生ですか、○年生の孫がお世話になっています。孫がどうしても見に来てほしい。と言うものですから来ました。天気がよくていい運動会ですね。」と声をかけられました。すると横でお母さんが「『どうしても来たい。』と言ったのは、おじいちゃん、おばあちゃんの方なんですよ。私たちだけなら、場所もお弁当もそんなにこだわらないけど、みんなが来るとねぇ~。」と言っていました。これが小学校最大イベントの運動会です。

シリーズ「いきいき子育て」 
~子どもの目線に立つのと同じ言葉遣いをするのは別です~
 子どもはよく「おはようございます」のことを「おっはあ」などといいます。テレビの影響でしょう。友だち同士でのあいさつだけでなく、親や先生にも使っています。それに応えてお母さんも「おっはあ」といっていますが、これはどうなのでしょう?
 お母さんの中には「うちは友だちみたいに仲がいいんですよ」と自慢する人もいますが、それは違うと思います。友だちのように子どもと話すのが、子どもと良好な関係を保つ秘訣だというのはお母さんの勘違いです。友だちと母親は違います。
 友だちはたしなめませんが、母親は子どもをたしなめます。間違ったことをしたらその場で「それは違います」と諭すのがお母さんなのです。
 子どもを叱るとうまくコミュニケーションがとれなくなると思っているお母さんが結構たくさんいます。それでついつい優しくしてしまうのです。優しくする方が叱るよりずっと楽だからです。友だちのようなお母さんというのは、実は子どもを叱れないお母さんなのです。お母さんに叱られたことがなく、友だちのように付き合って育った子どもは、いったいどうやって善悪の判断を身に付けていくのでしょうか?
 いくら「人をいじめないようにしましょう」といっても、子どもは何がいじめになるかわかりません。「遊び」か「いじめ」かその境目があいまいなことが多いのです。その場で「それがいじめです。いじめてはいけません。」と叱るのが、子どもにしたら一番わかりやすいでしょう。 
 子どもは悪いことをして叱られながら善悪の判断をつけていきます。これは友だちではできません。(「母の品格」 多胡 輝 著より)


2016年6月22日水曜日

花だより 春編(6) 花の季節を迎えて 万引きはゲームじゃない! 


平成22年6月3日 網走市立潮見小学校「学校だより」【輝け!潮見っ子】48号より
 *心がホットステーション*
 潮見コミセン内で学習塾を開設に伴い大手学習塾の担当者があいさつに来校しました。
 塾の先生の話も聞いてみたいと思い対応すると「公立学校の校長先生とこんなに話をしたのは、はじめてです。」と喜んでくれて、PHP研究社から出されている本をプレゼントされました。宣伝をするつもりはまったくありませんが、その中で心に止ったフレーズがありましたので紹介します。
「子育てが楽しくなる ちょっとした習慣」から 「ありがとう」「大好き」~気持ちを言葉で~ 
 わが子が生まれた日のことを思い出して下さい。初めて腕に抱き、顔を見た瞬間の感動と喜び。「生まれてきてくれてありがとう。あなたに出会えてとてもうれしい、大好きよ。」という気持ちを確かに感じたのではないでしょうか。
 しかし、実際にはこうした言葉をわが子に向かって伝えていないお母さんも、案外多いようです。「親子なんだから、言葉にして伝えなくてもわかっているはず。」という考えもわかりますが、やはり気持ちはしっかりと言葉で伝えることが大切です。言葉にして言わなければ、分からないことの方が多いものです。夫婦であっても以心伝心というわけにはいきません。大人でもそうなのですから、子どもはなおさらです。だからこそ「あなたのことを本当に大切に思っている。」という言葉を、気持ちとともに伝えてあげるべきです。

・・・リレー選手・・・
 先週は、雨で運動会の練習ができませんでした。今週は、晴れの日が続き、運動会の練習にも熱が入っています。ゴールデンタイムには、紅白選手リレーの練習が行われました。校長室の窓を開け、練習風景を見ていると5年生の男子がやって来て、
「ぼくさ、もう少しで選手になれるところだったんだよね。選手になりたかったなあ。」とうらやましく見ていました。
低学年は、走るたびにタイムが違って選手選びが大変だったと聞いています。選手になるとならないのでは、親の運動会への意気込みも違います。
小学生のころ私の母が隣の家の子が選手リレーで走っているのを見て、「よしみつが選手だったら、お弁当ももっと力を入れて作るのに・・・。」と言ったのを覚えています。
 紅白選手リレーは、一番盛り上がり、運動会の最後を飾る種目です。当然その選手は花形で、選ばれると親も鼻高々でしょう。最前列で、大声で応援してあげてください。
 選手になれなくて、悔しがっていた子の友だちが、「○○くんは、他に得意なことがあるからいいしょ!」と言いました。その通りです。潮見小の教育目標は「運動大好き」です。嫌いにならないように、足が遅くてもおいしいお弁当を作ってあげてください。よろしくお願いします。

 《花の季節を迎えて》 
 花の命は短く、桜はその代表ですが、その潔さがまたいいのです。せせらぎ公園が一面黄色のたんぽぽ畑になり、ブログに載せようと写真を撮りに行くと草刈り作業をしていました。桜より、たんぽぽの方が短い一生でした。たんぽぽの綿毛が飛んで行って姿を消すと季節は「夏」というのだそうです。我が家の庭では、ライラックが咲き始めました。青空をバックにすると爽やかさを感じます。また、ご近所の庭には藤が咲きはじめました。町内には手入れの行き届いた藤棚がいくつもあります。
 6月19日(土)は、「はな・てんと」に花の苗を植えるそうです。オホーツクも花の季節を迎えました。職員玄関前に今年もペチュニア、マリーゴールド、サルビア、アリッサム、ケイトウの花で飾りました。花で飾られている街は、犯罪が少ないそうです。「花があるとなんかいいよね。」と登校してきた女の子が言いました。

シリーズ「いきいき子育て」 万引きはゲームじゃない、犯罪だ!
 刑法犯少年の補導人数は、少年人口1,000人当たり16人(財団法人 北海道青少年育成協会のパンフレットから) 万引き・盗みなど非行を絶対に許さない!
 「スリルや刺激を求めて」「ゲーム感覚で」「仲間がするから」といった理由で万引きなどの非行をする子どもたちが増えています。しかも、その多くは「悪いことをしている」という罪悪感がほとんどありません。親は「悪いことは悪い」とはっきり言い、万引きや自転車泥棒などはれっきとした「犯罪」であることを子どもにしっかり理解させましょう。
 また、子どもが万引きをしたら、本気で叱り、子どもとともに迷惑をかけた人にきちんと謝るなど、子どもが心から反省し、二度としない決意をするように促しましょう。
 お店から学校へ「万引きをして子の親と連絡がとれない」と知らせがあり、代わって行ったことがありました。謝罪をしていると親が来て、開口一番「いくらですか?払えばいいんですよね。」と言いました。お店の担当者に聞くと「最近、こういう親が多いんですよ。昔は、泣いて『ごめんなさい』を繰り返したものでしたが、今は、ほとんど泣きません。“親が親なら、子も子”なんですかね?」と言っていました。



2016年6月21日火曜日

花だより 春編(5) 梅 黄梅 さつきつつじ 母の品格(清々しさ)


平成22年5月14日 網走市立潮見小学校 学校だより「輝け!潮見っ子」 第45号より
*心がホットステーション*
1年生(生活科)「学校たんけん」はじまる!
 「ここが校長室ですよ。廊下からも職員室からも入れます。どうしても校長先生とお話したいときは、ノックをして、きちんとあいさつをして入るようにしましょう。今、校長先生はお仕事しているので、お話は後で聞きましょう。」と担任の先生が廊下で説明しているのを聞いていました。
 休み時間に1年生の教室に行くと「校長先生のお仕事って何なの?」と聞かれました。「う~ん、簡単には説明できないね。」と言うと「今度ゆっくり聞きに行くからね。」と言われました。
シリーズいきいき子育て  「母の品格」 (多 湖 輝 著)より 
 すがすがしさって何ですか?
 「品格」とは、気取った話し方やすました態度のことをいうのではなくて、稟とした清々しい心のもちようなのだということです。
 「品格」のない若いお母さんたちをあちこちで見かけるようになりました。スーパーマーケットで売られているぶどうを一粒とって、そのまま口に入れた子どもがいました。その様子を見ていたお母さんがこう言ったそうです。「あっ、ダメ。洗っていないから汚いでしょ!」
 そばにいた店員が見かねて「そんなことされたら困ります。」と注意をすると「食べられて困るなら、きちんとラップして売って下さい。」と食ってかかったといいます。
 なんとも殺伐とした光景ですが、最近こんなお母さんがわりとたくさんいるようです。
「自分の子どもは悪くない。悪いのは周りの人たち」という理屈にならない理屈をふりまわして、子どもをかばっているお母さんたちです。
 「ぼく(わたし)悪くないもん」という未熟な精神状態のまま大人になってしまった人たちが、はたしてこの国を支えていけるかと考えると、気持ちが悪くなります。マナーを身に付けない、そして、ルールを守れない子ども、わがまま放題で自由をはき違えた子どもが再生産されていくことになります。
「品格」のある人間とは、しっかりとしたマナーを身に付け、きちんとルールを守れる人をいいます。人に対する優しい気持ちや世の中のルールを教えられるのは家庭しかありません。それを子どもに身に付けさせるのが「しつけ」なのです。
 やっていいことと悪いことの区別を教えられるのは何をおいても家庭なのだということを是非わかっていただきたい。




2016年6月20日月曜日

花だより 春編(4) 菫 水仙 藤 いきいき子育て(母親こそ人生最初の教師)


平成22年5月7日 網走市立潮見小学校学校だより「輝け!潮見っ子」第44号より
*心がホッとステーション*
「校長先生、鯉が足りないよ?」  連休中に3匹脱走! 
6日、登校してきた男子が気づきました。
 4日の強風で3匹が脱走して、近くの木の枝にひかかっていました。
一番大きな真鯉を掲揚塔につなげると元気よく泳いでいました。
その子は言いました。
 「こいのぼりもきっと連休どこかへ遊びに行きたかったんだよ!」 
楽しかったGWも終わりました。「楽しみは終わった。今日から、勉強だ!」
と言うと「次の楽しみは、遠足だよ。」と言いました。学校は次から次へと楽しいことばかりです。
シリーズ「いきいき子育て」
人間の教育は、誕生から始まり、母親こそ人生最初の教師である。
 だっこやひざの上からはじまる。
 赤ちゃんの心の研究者パブゼク博士は、親には「直接的な育児能力」(本能的に子どもを育てる力)があると言います。お母さんは赤ちゃんが幸せな気持ちで興味が湧くように、明るく優しいリズムや調子を選んであやしたりします。これは知識で教えられるものではなく、幼い頃に愛された体験を基盤に親になると自然に湧いてくるものです。この直接的育児能力は、未開発国に豊かに見られ、高度に発達した文明社会の母親は高等教育により、頭でっかちになるとだめになるとも警告しています。
 戦後のベビーブームに生まれた世代の人は、母親が洗濯機もなく、素手でせっせと家事と育児をこなしていたのを見て育ちました。子どもの病気も多く、真心と祈りだけがよりどころのその頃の母親は、おそらく直接的育児能力は豊かだったはずです。ところが、今の日本は世界最低の乳児死亡率と最高の平均寿命を誇りながら、子どもたちは苦しんでいます。いじめ、不登校、自殺。仲間と心ゆくまで遊びながら自然に鍛え合う、幸せな子どもの発達環境が破壊されているのです。
 しかし、どんなひどい心の傷を負い絶望している子でも、お母さんが真心をこめてわが子を理解するようになると、水を得た魚のように蘇るのです。お母さんには、子どもの心を癒す不思議な力があります。母親とは偉大な存在です。どのお母さんもこの力を持っていることに気付いて欲しいです。 
 テレビで、テーマパークのアトラクションを1時間も2時間も待っている家族連れを見ました。これもお母さんの持って生まれた子どもを幸せに育てる不思議な能力なのでしょうか。そして、お父さんには、それをじっと我慢する忍耐力が備わっているのでしょうか?




2016年6月19日日曜日

花だより 春編(3) 鈴蘭・蒲公英・薺 潮見小学校だより 43号より

平成22年網走市立潮見小学校 学校だより 「輝け!潮見っ子」 4月28日第43号より

*心がホットステーション* 
避難訓練 校長は98点 消防士さんは50点
 23日(金) 避難訓練がありました。全員が避難した後、私から、「おしゃべりをしていた人がいたので、今日の避難訓練の点数は98点です。火事が起きたら100点満点の避難ができなければ、ケガをしたり、もしかすると死んでしまったりします。」という話をしましたら、消防士さんから、「校長先生は、98点を付けましたが、私の採点は、50点です。」ととても厳しい点数をつけられました。そして、改善点をいくつも指摘されました。(例えば、消防署への通報は、紙を見ながら言っていませんか?)さすがプロの目は厳しいです。子どもの命と安全を守るためにさっそく改善していきます。
 ~消防士さんのちょっとイイ話~
 バンクーバーパラリンピック金メダリスト狩野 亮選手が一中在学中の避難訓練のときの話です。2階から避難するとき、同級生4人が車いすを持ちあげて階段を降りてきたのを見ました。避難訓練に決まったマニュアルはありません。そのとき、その場で的確な判断ができるかどうか、特に学校の場合は、みんなで協力して避難することが大切です。
夢を持つと人は強くなる 
*いきいき子育て*
 ~子どもの夢や希望に耳を傾け励ます~
 今の子どもは冷めています。将来の夢や希望を持たず、難しい目標はチャレンジする前にあきらめてしまうと言われています。「将来の夢は、公務員になって、退職したら年金でのんびり暮らす。」と応えた子がいましたが、今の子どもたちが年金をもらう頃、年金制度がどうなっているかわかりません。しかし、子どもは子どもなりに夢や希望を持っています。どんなに小さく、どんなに変に思えるものでも、その夢や希望に耳を傾けましょう。
 また自分の経験や長い間にわたって苦労して夢を実現した人々の生き方などを折に触れて話しましょう。そして、人生の目標は汗を流し、失敗を重ねながら達成していくものだと、励まし、あたたかく見守りましょう。「オリンピック選手になるんだ!」「アイドル歌手になりたい。」と言っても「そんな夢みたいな話をするんじゃない!」と言わないことです。人類は「月に行きたい。」という夢を持ったから、現在の宇宙開発があります。    
スペースシャトルディスカバリーの日本人女性宇宙飛行士山崎直子さんは「宇宙戦艦ヤマト」を見て、宇宙飛行士になる夢を持ったそうです。どうせ持つなら、大きな夢を持つべきです。



2016年6月18日土曜日

花だより 春編2 (片栗・桜・クロッカス・1年生は吉本の芸人よりおもろい?)


網走市立潮見小学校 学校だより 4月13日 41号より
*心がホットステーション*
 《1年生は吉本の芸人よりおもしろい?》  ぴかぴかの1年生1週間 アレコレスナップ?
 「写真を撮ります。女の子は手をおひざに、男の子は手をにぎってください。」と言うと、
ある男の子が隣の女の子の手をぎゅっとにぎりました。その女の子は、ニコッと笑って写真におさまりました。
 1年生の教室に入ると「あっ、園長先生だ!」と言われました。まだ、幼稚園、保育所気分のようです。
~下校指導 列の後ろについて一緒に歩きました~
 1年生のランドセルだけ一回り大きく見えます。まだそんなに物は入っていなのですが重たく感じます。
「今日は、何の勉強したの?」「まだ勉強してないよ。かんたんなことばっかりだよ。」
「校長先生は、どうして絵を描くときの帽子をかぶっているの?」
「これはね。ハンチング帽っていうんだよ。」
「すご~い、ゴージャスな帽子だね?」
 どこでこんな言葉を覚えたのか?参りました。1年生のアレコレスナップは、まだまだ続きます。

冬季バンクーバーパラリンピック金・銅メダリスト 狩 野  亮 選手(網走市出身)
 4月8日(木)狩野 亮選手の祝賀会が市内で行われました。私は、前任の斜里町立朝日小学校で亮くんのお母さんと一緒でした。お父さんは斜里中学校で野球部の顧問。お母さんは、専門が体育で陸上の選手でした。アスリートの血を受け継いだ亮君でしたが、小学生のとき交通事故で下半身不随になりました。狩野先生は、苦労話など他人にする人ではありませんでした。いつも笑顔で優しく子どもたちや保護者に接し、誰からも好かれ信頼されていました。亮君がワールドカップで優勝し、バンクーバーパラリンピックの日本代表選手に選ばれたとき狩野先生は「交通事故で下半身を失ったのに、なぜこんな危ない競技をするのか。猛スピードで滑走し、もし転倒したら、取り返しのつかないことになるのに、と毎回毎回祈る思いで見ていました。いろいろあったけれど・・・。神様からご褒美をもらった気分です。」と話されていたことを思い出しました。亮君はもちろんすごいですが、それを支え続けたご両親にも特大の金メダルを贈りたいです。
人は 泣いたぶんだけ やさしくなれます。笑ったぶんだけ 幸せになります。

*シリーズ「いきいき子育て」* 
 ~ダメなところを責めるより、よいところをほめる~
「お父さん、野菜サラダ全部食べたよ」
「そうかえらいなあ~。丈夫で賢くなるぞ!」
子どもに大切なのは、自信と自分を大切にする力です。それは植物の根のようなもので、深く広く張るほど大きな実りをもたらします。表面的なことにとらわれることなく、その子が大きく育つことを信じて心に豊かな水を与えましょう。
そして、その水や栄養となるのが、子どものよいところを見いだし、褒めることです。しかし、褒めていればいいというものでもありません。叱るべきところは、きちんと叱らなければなりません。叱ることで善悪の判断がつくようになります。一つ叱ったら、2つ褒めるくらいのバランスを心がけるとよいでしょう。褒めることで子どもが喜びを感じ、自信や自尊心を育てていくのです。




2016年6月17日金曜日

花だより 春編 その1 福寿草・蕗の薹・水芭蕉・猫柳


【平成22年 4月8日 網走市立潮見小学校の学校だより】から

 北国に春を告げる福寿草(フクジュソウ)
 東京では桜が満開です。桜をバックに入学式というのが定番ですが、網走に桜前線が到達するのはまだ一カ月先のことです。4月6日(火)の網走タイムズに「能取岬で春の訪れを告げる福寿草が花開き始めている。」という記事が載っていました。福寿草は、種から花が咲くまで、小学校と同じ6年くらいかかります。春一番に咲く花で、花弁が黄金のように輝くことから縁起の良い花と呼ばれ、花言葉は、「幸福を招く」です。また、厳しい寒さに耐えることでその輝きを増すといわれています。北国の入学式には、桜よりずっと福寿草の方が合っています。

104名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。
 入学して何が楽しみですか?と聞くと「給食」と答えた子がいました。
 潮見小学校の給食は、とっても美味しいです。いっぱい食べてください。
 それから「勉強をするのが楽しみ」と言った子もいました。でも、すぐに本を読んだり、たし算の勉強はしません。最初の勉強は、お行儀です。校長先生の方をきちんと向いて、お話聞いていますか?今ここに座って、お話を聞くのが、潮見小学校の1年生の最初の勉強です。よ~く聞いてください。
「大好きなものは?」と聞いたら、「アンパンマンとかテレビゲーム、お母さん」と答えた子がいました。潮見小学校の1年生になったら、大好きになってほしいものが3つあります。
 一つは「友だち」、2つ目「運動」、3つ目が「勉強」です。
 今日から、潮見小学校の児童です。潮見っ子は、友だち大好き、運動大好き、勉強大好きなのです。
 どうしたら、大好きになれるか?それは、担任の先生の言うことをよく聞くことです。担任の先生は、みんな優しい先生ばかりですから、明日から安心して来て下さい。
それでは聞きます。友だち大好きになれますか? 運動大好きになれますか? 勉強大好きになれますか?
 次に保護者の皆様にお祝い申し上げます。ご入学本当におめでとうございます。
 本日の入学式前の休みの日に、お母さんと一緒に歩いて学校にやってきた1年生がいました。30分近くかかったようです。「だいじょうぶ!1人で来れる?」と心配そうにお母さんが言うと、「だいじょうぶだよ!1年生だもん。」と胸を張って元気よく答えていました。
 保護者の皆様には、入学を迎えるに当たり、喜びと同時に、「友だちとうまくやっていけるだろうか?交通事故に合わないだろうか?」と心配や不安があったかと思います。
 今日から、大切なお子さんをお預かり致します。今年本校は、開校30周年を迎えます。大きな節目の年に、これまでの教育を見直し、新しい潮見小学校の教育をスタートさせることを3月の保護者説明会でお約束をしました。今日から、全教職員一丸となってお子様の教育のために全力を尽くす覚悟であります。ただし、教育の第一の責任者は親です。次に私たち教師です。お子様の健やかな成長のためには、共に手を携え、連携を密にして進めていくことが大切です。学校に対するご理解とご協力を切にお願い申し上げます。
 *心がホットステーション*
 ~雪が融けたら春になり、雪が融けたらゴミが出てきた。~ 
 雪が融けると空き缶などのゴミが目につくようになってきました。春らしいぽかぽか陽気の日曜日、学校近くの団地の方が、火ばさみを持ってゴミ拾いをしていました。あっという間にごみ袋がいっぱいになっていました。捨てる人が居れば、拾う人がいます。街をきれいにするには、一人一人の心掛け次第です。ゴミ拾いをする人を見たら、ゴミは捨てられなくなります。ちょっと心がホットステーションになりました。
 入学式の記念写真(子どもの数より倍もいる保護者)「ほら、○○!ちゃんとしなさい。」と注意をしているお母さんにカメラマンが「子どもの方ばかり見ないでカメラの方を見てくださ~い。」
 ハラハラドキドキの入学式は、親の方だったかもしれませんね。
 *シリーズ「いきいき子育て」* 
 子どもにとっての「いい学校」って何だろう
「いい学校に行き、いい会社に入れば、幸せになれる」という時代は終わりつつあります。これからは、学歴よりも自ら学び自ら考える「生きる力」を身に付けることが求められています。学校は、心の成長に大切な友だちとの遊びやさまざまな体験をする場でもあります。学校の教育目標は、【知・徳・体】からなっています。潮見小では、「勉強大好き」(知)「友だち大好き」(徳)「運動大好き」(体)を教育目標とし、バランスのとれた子どもの育成を目指しています。
ところが最近は、「学歴よりも・・・」という風潮があまりにも強まり、徳・体を重視するあまり、「知」がおろそかになる傾向があります。学校は、まず勉強するところであることを忘れてはなりません。進級を節目に“さあ!今日から、家庭学習始めましょう。”
 家庭学習の目安 ~学年×10分~1年生は10分、6年生なら60分です。
 今年の入学式は、用意していた椅子が足りなくなりました。お父さんの出席が多かったようです。子育てを母親任せにしないということは大変いいことです。入学式だけでなく、PTA行事にも積極的に参加下さい。よろしくお願いします。 






2016年6月16日木曜日

北見編3(日赤病院・綠のセンター・北網圏北見文化センター)

【平成25年 北見日赤病院の新築改修工事の様子】
候補地がさまざま上がったが市役所跡地に建つことになった。免震装置を備えた近代的な病院は、北見だけでなくオホーツク地区のセンター病院としての役割は大きい。


【北見赤十字病院完成】
北見には市民病院がない。日赤並みの病院を市で賄うことは無理だという。日赤病院は、市民や財界の社費(寄付)で運営されている。病院建設に合わせて、公園も整備された。噴水の周りには、市民が集う。地域の安全・安心な暮らしが保障された。



 【北見綠のセンター】
緑が丘の高台にピラミッド型の強大な温室がある。室内には温帯亜熱帯植物が植栽されている。
周辺にはオホーツク特有の樹木が植栽されていて、散策しながら植物について学ぶことができる。
盆栽展などの企画展のほか、ガーデニングのアドバイスを受けることができる。


【北網圏北見文化センター】
北網とは、北見網走地方(オホーツク管内)という意味。市民の憩いの場である野付牛公園に隣接する博物館・美術館・科学館(プラネタリウム)を併設する施設である。近郊の小学校は、見学旅行で訪れる。夏休みや冬休みの自由研究の作品展や書道・絵画展が行われる。



*次回からは、花だよりを掲載します。

2016年6月15日水曜日

北見編2(野付牛公園・双子柏・新北見中央図書館・薄荷記念館)

【野付牛公園の秋】 
静寂だった樹林が色をつけて対比が鮮やかになると紅葉を楽しみ市民の散策で賑やかになる。
近づく冬を前に名残惜しくボート遊びに興じる。


【東陵中学校前の大木双子柏】
真っ直ぐな道路が不自然に曲がっている。この2本の柏の木を残すためだ。柏は子孫繁栄の縁起の良い神木とされている。5月5日「子どもの日」、大きな葉っぱが撓わにしげる夏の柏も壮大でいいがそれでは立派な枝ぶりがよくわからない。「子どもの日」あたりがちょうどいい。


【新北見中央図書館】
平成27年秋 JR北見駅裏側に新北見中央図書館がオープンした。これで市役所庁舎が実現すると、芸術文化ホール、市民プール、日赤病院がこの地域に集約され、コンパクトシティー構想が完成する。中央図書館ができて一番喜んでいるのは、汽車通の学生である。駅舎のプロムナードから直結された利便性から、学習室は常に満席状態。北見の学力向上にも繋がるはず。
 これは我がマンションの窓から描いたものであるが、手前にホテルが建設中で28年の秋には、この景色は見られなくなる。



【薄荷記念館】
北見のハッカは、かつては世界市場の7割を占める北見の礎を形成する重要な産業であった。
この記念館を訪れると北見のハッカの歴史や蒸留方法、さまざまなハーブの種類を知ることができる。今でも北見では、ハッカ(ハーブ)を大切にしている。総合的な学習などで取り上げている学校が多い。この建物は、「ピアソン記念館」と共に洋風建築の貴重な文化遺産となっている。


*次回は、北見編最終回です。

2016年6月14日火曜日

北見編(ピアソン記念館、野付牛公園、フラワーパラダイス、香りゃんせ公園)

街の中心に近い高台にアメリカ人宣教師ピアソン牧師の私邸が1972年に記念館として復元されている。
北見市内には、キリスト教会が数多いのもピアソン牧師の功績によるものらしい。


若松地区にある北見フラワーパラダイスは春が見ごろである。
桜、芝桜、木蓮、梅、躑躅が一斉に咲き誇る5月の連休には、北見市民ばかりでなく、管内から多くの花見客で賑わう。入園無料でマイカーで園内を周遊できるのもうれしいが、ゆっくり徒歩でまわるのをお勧めしたい。しかし、けっこう急勾配で疲れる。


 常呂川河川敷に北見の名産「はっか(ハーブ)」が植えられている「香りゃんせ公園」がある。
夏になると、公園内にある噴水には、多くの家族連れで賑わう。盆地の北見の夏は厳しい!


北見は昔「野付牛町」(ノツケウシ)という地名だった。北網圏北見文化センターから少し下ったところにある野付牛公園は、自生する樹木に囲まれた池があり、ボート遊びができる。森林浴の散歩コースや遠足などで訪れる市民が多い。桜の季節には、焼き肉大好きの北見市民らしく、園内のあちこちから焼き肉の煙が立ち上がる。


*3回に分けて、北見を紹介します。

2016年6月13日月曜日

網走編(第3回) 網走道の駅・二つ岩・捕鯨船・北方民族博物館・鱒浦漁港

 道の駅「流氷街道網走」は、流氷砕氷観光船「おーろら」の発着地となっていて、1月末ころから多くの観光客が訪れる。ただし、「おーろら」が実際に流氷を割って進むことは稀である。


かつて、ここに水族館があった。子どもの頃夏休みになると家族でここを訪れ、前浜で海水浴をするのが楽しみであった。網走の名所の一つであったが、今は訪れる人は、疎らである。


網走川河口に捕鯨船(廃船)が置かれてある。かつて網走は捕鯨の基地であった。今は、鯨肉は高級品だが、昔は、食卓によく出たものだ。固くて美味しいという記憶はない。


網走には、「監獄博物館」、「網走郷土博物館」とこの「北方民族博物館」と3つも博物館がある。網走は、総合的な学習の時間の素材の宝庫である。
天都山周辺にある、「展望台」、「はなてんと」、「監獄博物館」、そして、この「北方民族博物館」と見て回ることをお勧めする。


鱒浦漁港から眺めて知床連山(ウネベツ岳) 潮見小校歌にふさわしい風景に感じた。


 次回からは、「北見北小学校の思い出」 北見の名所を紹介します。

2016年6月11日土曜日

網走編(第1回)「はなてんと」、「旧モヨロ貝塚資料館」、「網走監獄博物館」など

正式名称は「オホーツク文化交流センター」、通称エコーセンター(エコセン)
図書館が併設されていて、近くには、網走厚生病院、オホーツク総合振興庁舎、
それにスーパーもあり便利、まさに網走市民の文化の交流センターである。
オホーツク管内の大きな会議もここで開催される。遠足の目的地としては最高である。


「潮見小学校」の名の通り、丘に上がると網走市街、オホーツク海、知床連山が一望できる。特に桜が咲く5月の連休あたりは、雪が半分残っている知床の山々が美しい。



天都山山頂付近、冬のスキー場が、初夏から秋にかけて、サルビアやマリーゴールドなどの花で一面覆われる。
【フラワーガーデン「はなてんと」】 維持管理は市民も協力、潮見小おやじの会も参加している。


【旧モヨロ貝塚資料館】 今はモダンな建物になり、入館者も増えたようだ。旧資料館は、ログハウス風で風情はあったが、訪れる人は稀だった。しかし、網走を代表する建物であった。


【網走監獄博物館】 刑務所が観光地になり、博物館までできてしまった。これも俳優高倉 健さんのおかげである。毎年、エコーセンターで網走ゆかりの映画作品を集めた上映会が催される。もちろん「網走番外地」シリーズが上映されて観るのが楽しみであった。


網走編は、3回に分けて掲載します。